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そこには見覚えのないネックレスが転がっていたのだ。
これは先程まではなかったはずです。
それは間違いなかった。
というより記憶がない。
そして、それは紛れもなく、私の物でした そういえばお母様から渡されたペンダントを
首にかけていたのです。
でもおかしいのです?
そう思ってサディエル王太子に質問する私でした。
私は思わず声をあげていた。
だってありえない。
そう思ったからだ……だって、乙女ゲームのシナリオは、ヒロインは聖女となって
攻略対象と一緒に聖剣を探す旅に出る。
その道中、数々の障害が立ち塞がり、聖獣と契約して行く事になる。
そうして辿り着いた先は聖国の聖地。
そこに刺さっていて引き抜く事が出来るのは 選ばれし者のみという言い伝えがある。
聖剣を引き抜いた者は勇者として認められて聖国に認められる。
そうしてその者達は英雄と呼ばれ崇められる存在になるのです。
ヒロインは旅の途中で仲間と出会い共に試練を乗り越えて行きながら成長し
最終的には魔王を封印する。そして平和が訪れる。
その後二人は結婚し子供をもうけて、子孫達は代々語り継がれる事となるのです。
これが大まかな流れであり、そうならないと物語が成立しません。
しかし、私は、サディエル王太子ルートを攻略していないので そこまでしか知らないのです。
なので、本来ならまだ、先の話です。
それがなぜここに存在しているのですか!? その疑問をぶつける為に声をかけようとしたその時、
突然部屋のドアが激しく叩かれる音が響き渡ります、それはもうノックなどと言えるような
レベルではなかったのです。
その音に驚き飛び上がりそうになる。
私は、咄嵯に隣にいるサディエルの腕に掴まってしまう。
その私の反応に驚いたのかサディエルは一瞬ビクつき、私の肩を抱く腕の力が強くなってしまいます。
サディエルは、慌てて手を離すと申し訳なさそうな顔をしています。
(あっごめんなさい。思わず、びっくりしてサディエル様の袖を握りしめちゃいました。いけない、
また迷惑かけてしまっているわ)
私は、その手を離して俯いてしまうとサディエル王太子は優しく頭を撫でてくれる。
それだけなのに私は何故か安心してしまうのだ。その心地良さに身を委ねてみたくなる。
私は、思わずサディエル王太子の胸に顔を押し付けると、その暖かさと心地よいリズムに
安堵してしまう。
その感覚に溺れたくなっていた。その私の態度に戸惑って居るのはサディエルの方でした。
その動揺が伝わり、余計に安心してしまう。私は、その手を無意識のうちに払い除けるとサディエルは、
その手をゆっくりと戻していきました。その動作に寂しさを感じると、サディエルの服
の裾を掴みながら見上げてしまう。
その様子にサディエルは苦笑いしながらも私の頭をそっと撫でてくれた。
その手に安らぎを覚えると、私は安心したように再びサディエルの胸に顔をうずめてしまう。
「こんどデートしようか」
サディエルの言葉に私は思わず顔を上げてサディエルの顔を見つめてしまいます。
その言葉の意味を理解した瞬間、嬉しくて思わず顔が綻んでしまうのが自分でもわかります。
その私の様子をみてサディエルは微笑みを浮かべて居たのです。
これは先程まではなかったはずです。
それは間違いなかった。
というより記憶がない。
そして、それは紛れもなく、私の物でした そういえばお母様から渡されたペンダントを
首にかけていたのです。
でもおかしいのです?
そう思ってサディエル王太子に質問する私でした。
私は思わず声をあげていた。
だってありえない。
そう思ったからだ……だって、乙女ゲームのシナリオは、ヒロインは聖女となって
攻略対象と一緒に聖剣を探す旅に出る。
その道中、数々の障害が立ち塞がり、聖獣と契約して行く事になる。
そうして辿り着いた先は聖国の聖地。
そこに刺さっていて引き抜く事が出来るのは 選ばれし者のみという言い伝えがある。
聖剣を引き抜いた者は勇者として認められて聖国に認められる。
そうしてその者達は英雄と呼ばれ崇められる存在になるのです。
ヒロインは旅の途中で仲間と出会い共に試練を乗り越えて行きながら成長し
最終的には魔王を封印する。そして平和が訪れる。
その後二人は結婚し子供をもうけて、子孫達は代々語り継がれる事となるのです。
これが大まかな流れであり、そうならないと物語が成立しません。
しかし、私は、サディエル王太子ルートを攻略していないので そこまでしか知らないのです。
なので、本来ならまだ、先の話です。
それがなぜここに存在しているのですか!? その疑問をぶつける為に声をかけようとしたその時、
突然部屋のドアが激しく叩かれる音が響き渡ります、それはもうノックなどと言えるような
レベルではなかったのです。
その音に驚き飛び上がりそうになる。
私は、咄嵯に隣にいるサディエルの腕に掴まってしまう。
その私の反応に驚いたのかサディエルは一瞬ビクつき、私の肩を抱く腕の力が強くなってしまいます。
サディエルは、慌てて手を離すと申し訳なさそうな顔をしています。
(あっごめんなさい。思わず、びっくりしてサディエル様の袖を握りしめちゃいました。いけない、
また迷惑かけてしまっているわ)
私は、その手を離して俯いてしまうとサディエル王太子は優しく頭を撫でてくれる。
それだけなのに私は何故か安心してしまうのだ。その心地良さに身を委ねてみたくなる。
私は、思わずサディエル王太子の胸に顔を押し付けると、その暖かさと心地よいリズムに
安堵してしまう。
その感覚に溺れたくなっていた。その私の態度に戸惑って居るのはサディエルの方でした。
その動揺が伝わり、余計に安心してしまう。私は、その手を無意識のうちに払い除けるとサディエルは、
その手をゆっくりと戻していきました。その動作に寂しさを感じると、サディエルの服
の裾を掴みながら見上げてしまう。
その様子にサディエルは苦笑いしながらも私の頭をそっと撫でてくれた。
その手に安らぎを覚えると、私は安心したように再びサディエルの胸に顔をうずめてしまう。
「こんどデートしようか」
サディエルの言葉に私は思わず顔を上げてサディエルの顔を見つめてしまいます。
その言葉の意味を理解した瞬間、嬉しくて思わず顔が綻んでしまうのが自分でもわかります。
その私の様子をみてサディエルは微笑みを浮かべて居たのです。
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