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新学期
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トントン
「みゆ~?ごめんね入るよ~」
そーっとドアを開けると美雪は勉強をしていたがすぐにこちらを向いた
「ひろにぃ!おかえり!」
美雪は笑顔でそう言ってくれた。顔色はあまり良くないみたいだけど
ご飯できたからリビングに行こと言うと美雪は「ちょっと待って!すぐ片付けるから」と言ってデスク周りを片付けて一緒にリビングへ行った
食事中、最初の方はいつも通り食べていたみたいだけど3分の1ぐらい食べたあたりから手が進んでいないというより少し顔色が悪くなっていた
そのことに葵も気づいていたみたいで、珍しく葵が「無理して食べなくていい」と言っていた
いつもなら「あと3口食べなさい」とか言って美雪と争っているけど、今美雪に無理させたら明日明後日のテスト受けれなくなるかもしれないから
でも食後の薬は飲むようにって言われて薬とのにらめっこをしていた
美雪が薬とにらめっこをしている間に俺も葵も食事を終わらせた。
葵には今日夕食作ってもらったし片付けは俺がするからと伝え、俺は食器を洗ったりキッチンを片付けながら美雪を見守っていた。
食器を洗い終え、お皿を拭いているとコップを持った美雪がこちらの方へ歩いてきた
美雪の顔がもう限界みたいな顔をしている
美雪幼い頃から薬苦手だもんね、朝はわりと飲みやすい薬が多いけど夜は苦手な粉薬とか漢方、カプセルが多いから毎日戦っている。特に今日は元々調子よくないみたいだし、なおさら嫌だよね…
「みゆ?おいで、頑張ってて偉いね~、さすが僕の妹!すごいな本当に」
そう言って美雪をハグしながら頭を撫でてあげた。
少し気持ちが楽になってくれたら良いけど…
しばらくハグしてあげ、俺が離れようとすると美雪からぎゅっと抱きついてきた
少しグズグズモード入ってきたかな、?
「ひろにぃ…抱っこ…」
美雪は小さな声でボソッと呟いた
「抱っこ?いいよおいで」
そう言って俺が美雪を抱き上げると美雪はぎゅっと抱きついてきた
美雪ちょっと暖かいな、少し熱あるかも
葵はこちらの様子を少し心配そうにみていたが、美雪の薬を飲みやすいように作り始めていた
しばらく美雪の気が紛れるように抱っこしたまま関係ない雑談をした
「みゆ~?今年の担任の先生は誰だったの~?ひろにぃに教えてよ!」
「………篠原先生」
「去年と同じ先生だね、篠原先生ならみゆも安心できるね、良かった、ひろにぃも篠原先生ですっごく安心した」
「………ひろにぃ、今年も高等部だけ?中等部にも授業来てくれるの?」
「今年も高等部だけかな、、もしかしたら代わりで授業しに行く機会があるかもしれないけど」
「………そっか。」
高等部と中等部じゃ校舎違うし基本会わないもんね、高等部は高等部の職員室とか保健室、ってかなり別けられてるから
「みゆ~?明日はテストどの教科があるの~?」
「……数学、社会、理科」
「明日はみゆが苦手な教科盛りだくさんだね笑」
「……うん、勉強しないと…」
「なら早く薬飲み終わらせるぞ」
痺れを切らしたのか、葵がこちらへやってきてそう言った
葵の声がした瞬間美雪の抱きつく力が少し強くなった
さっきよりかはグズグズ治ったような気もするけど、変わらないかな?
あとは葵に任せて俺は残りの片付けとかするか
「みゆ?ひろにぃまだやることあるから葵と一緒にお薬飲んでおいで?お薬飲めたらまたひろにぃとお話したり分からないところあったら教えてあげるから、ね?」
美雪は納得して無さそうだったけど少し無言でぎゅって抱きついたあと自分から降りてリビングの方へと歩いていった
葵が薬飲みやすくするために揃えたゼリーを1つ手に取り、コップに水を注いで美雪の後ろを歩いて行った
多分今からバトルが始まるかもしれないし、美雪が意外にもすんなり飲んでくれるかもしれない。その辺は葵が上手くコントロールしてくれるから俺はその間に家事を終わらせた
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