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目覚めなくていい才能に目覚めた俺
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「C崎ハヤタさん、落ち着いて聞いてください。貴方はαにバース性が転換されています」
「はい?」
彼にとって衝撃的な事態が立て続けにやってくる。ズキズキと痛む頭を擦りながら医師の診断を聞くと、もともとハヤタはβとα二つの性を持っており、遅咲きながら強いストレスにより一気にαへと転換した希少な例なのだという。
「なるほど」
強いストレスという点においては、見覚えがあり過ぎるぐらいにあったが、医師からの告知はそれだけではなかった。
「ハヤタさんは、α性が非常に強いです。俗にいう上級αなんて言葉、聞いたことはないでしょうか」
「いえ……」
「特にハヤタさんのフェロモン数値が尋常じゃないレベルで高く、慣れないうちは憤りを覚えた際などに威嚇のフェロモンが強く出てしまう可能性があります。
同格のαですら抗えないぐらいに暴力性が高く、意図せず他者に危害を加えてしまう可能性すらある……逆に正しい使い方をすれば他者からの暴力に対して、最大の抑止力ともなるので一概に悪いばかりではありませんが」
「なるほど、それは……周囲の人に迷惑がかかるかもしれないので、気をつけたいです」
「はい、そしてハヤタさんが最も気をつけないとならないのが性行為です」
「……性行為?」
αには、ごくまれに他のβやαと性交することで、相手をΩにバース性を転換させてしまう「ビッチング」という事象が発生する。
これは男女問わず、αが女性器ないしは肛門に精を吐き出すことによってバース転換が行われてしまう、と言われているが確率としてはかなり低いものであった。けれども。
「……ハヤタさんの場合は、妊娠よりもビッチングに気をつけねばならないほど、その数値が高いです」
できれば国の研究材料にしたい程だと、マッドサイエンティストな目の前の医師が両指をワキワキさせて、目をきらめかせながら舌なめずりをしている。
ハヤタはそんな医師から全力で物理的に距離を取り、診察室のドアに張り付くが、彼の中で何かが変わるのを、確かに感じた。
「はい?」
彼にとって衝撃的な事態が立て続けにやってくる。ズキズキと痛む頭を擦りながら医師の診断を聞くと、もともとハヤタはβとα二つの性を持っており、遅咲きながら強いストレスにより一気にαへと転換した希少な例なのだという。
「なるほど」
強いストレスという点においては、見覚えがあり過ぎるぐらいにあったが、医師からの告知はそれだけではなかった。
「ハヤタさんは、α性が非常に強いです。俗にいう上級αなんて言葉、聞いたことはないでしょうか」
「いえ……」
「特にハヤタさんのフェロモン数値が尋常じゃないレベルで高く、慣れないうちは憤りを覚えた際などに威嚇のフェロモンが強く出てしまう可能性があります。
同格のαですら抗えないぐらいに暴力性が高く、意図せず他者に危害を加えてしまう可能性すらある……逆に正しい使い方をすれば他者からの暴力に対して、最大の抑止力ともなるので一概に悪いばかりではありませんが」
「なるほど、それは……周囲の人に迷惑がかかるかもしれないので、気をつけたいです」
「はい、そしてハヤタさんが最も気をつけないとならないのが性行為です」
「……性行為?」
αには、ごくまれに他のβやαと性交することで、相手をΩにバース性を転換させてしまう「ビッチング」という事象が発生する。
これは男女問わず、αが女性器ないしは肛門に精を吐き出すことによってバース転換が行われてしまう、と言われているが確率としてはかなり低いものであった。けれども。
「……ハヤタさんの場合は、妊娠よりもビッチングに気をつけねばならないほど、その数値が高いです」
できれば国の研究材料にしたい程だと、マッドサイエンティストな目の前の医師が両指をワキワキさせて、目をきらめかせながら舌なめずりをしている。
ハヤタはそんな医師から全力で物理的に距離を取り、診察室のドアに張り付くが、彼の中で何かが変わるのを、確かに感じた。
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