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1召集
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赤と黒で統一され、金銀で装飾された豪華な部屋だった。窓は円の形をしており、黒い格子がはめ込まれている。障子から月明かりが差し込んでくる。部屋は広いが、鏡と机と椅子、それに寝台くらいしか置かれてはいなかった。そのため余計に寂しく思う。紗の幕が降りた寝台は大きく、見ただけでふかふかと分かる。その側だけには一つ美しい桜の模様の衝立がおいてあり、千はそれだけは気に入った。
部屋には、これから千の世話をするのだという無表情な使用人、郭が一人いるだけで、後は何もなかった。まるも去り、千はこの何もない部屋でただ呆然とするしかなかった。
部屋から出ることすらかなわない、といわれた。文字通り籠の鳥である。
窓から眺められる庭は四季折々の植木があり池があり鳥が囀るのだろう。しかしそれらに触れることすらかなわない。
千は深く一つ、ため息を落とした。
そして、次の日の夜。
「お着替えにございます」
郭が感情のない声で言った。ここへきて丸一日近くというのに、たった二度目に聞いた郭の声だった。確かに声は男のものだが、彼も侍女のような格好をしていた。長い黒髪を後ろで一つに結い挙げ、簪一つでまとめている。印象の薄い顔をしているが、何にしてもひどく無口な男だ。
千は薄着に着替えさせられた。白い絹の着物一枚だが、これにも白い刺繍がされていた。肌触りが良くて気持ちがいい。その感触に浸りながら、千はただ窓を開けて星を眺めていた。
そうしていると、夜に溶けてしまいそうである。
王の来訪を告げる声は、間もなく聞こえた。どきりとして、千は慌てて居住まいを正す。
昨日見た王の姿は、まだ目に焼き付いている。静かで、冷たい黒の王……。
静かに、扉が開いた。現れた王は全身を黒衣に包んでいた。眠る前だというのに、刀は離していない。色が透けるように白い王は、黒衣に身を包むと本当に地獄の使者のように見える。
千は赤い絨毯の上に手をつけながらも、恐ろしさに身を固くした。
王はその傍らを通り過ぎ、一直線に寝台へと向かう。寝台の上すぐ手の届く位置に剣を置き、僅かに千を振り返る。
「千、この部屋では格式はいらぬ。来い」
千は言われるままに立ち上がり、王に近づいた。突然、腕を引かれて寝台の上に身体を投げ出される。
王の冷たい目に、背筋がひやりと冷たくなる。冷たい手が伸び、千の髪を唯一まとめていた笄を取られる。無造作にそれを床に投げ捨てられ、自然とそちらへ視線が行く。しかしすぐに片手でまた顎を押さえられ、千は反射的に身を固くした。
そしてまた、王の唇が重なった。千の唇を割って、無遠慮に王の唇が入ってくる。支配するように強引に、その舌は千の舌を絡め取ると休みなく吸った。どうしていいかわからず、千はされるままになる。体を引きはがしたくなり、それを必死で踏みとどまるためにぐっと拳を握った。
この城へはるばるやってきたのは、こういう事をするためだと、分かっている。妻という立場が何を意味するのか、分かってきたはずだった。身体が萎縮して言いようのない不快感が体中を襲っても、もう引き返すことはできないのだ。
いや、そんな必要はない。自分は望んでここにいる。———そう言い聞かせた。
長い長い口づけを感じた後、王は唇を放すとふと酷薄な笑みを浮かべた。
「冷たいな。それほど私が恐ろしいか」
「へい、か……」
何を言っていいか分からず、言葉が続かない。そうしていると王の手が、そっと千の唇に触れた。
「荒れた肌、荒れた唇……土のにおいがする。お前はよほど荒んだ生活をしていたらしい」
確かに、王の肌に比べると千はあまりに荒れた手足をしているだろう。だがそれは働いていれば当然のことだし、恥と思ったことは一度もない。それを荒んだ生活と言われると複雑な気分だ。
「荒んでなんか……」
王の冷たい瞳が近すぎて、一言言うのにも勇気が必要だった。
王はまた笑った。人をひやりとさせるような、暗い笑みだった。
「さぞかし私が恨めしかろう。親の敵に抱かれる気分はどうだ?舌など噛み切るなよ、興が覚める」
「そんなことは、しません。———陛下を恨んでなど」
「寛大なことだな。それとも、よほどの薄情者か」
「……………」
まるで自分を恨めとでも言っているかのようだ。千は微かに眉を寄せた。それは不快というより、困惑の表情だった。
「姉に怨み言を吹き込まれながら育ったのではないのか」
「姉さまは、いつも過去を振り返っていたわけではないです」
後ろばかり見ていては、きっとここまで生きてはこれなかった。———そう、前を見なくてはいけないのだ。
ここへ来たと決めたときの覚悟を、思い出せ。
千は思い切って王の目を見た。
「あの———俺、育ちも悪いし、こういうことしたこともないから、陛下のお好みには合わないと思います。でも、覚えます。だからどうか、えっと……お願いします」
何と言っていいのかわからず、それしか言えなかった。王は興味深そうに千を見てから、ふっと一瞬笑った。
「変な奴だ。———では一つ、教えておいてやろう」
千はびくりと体を固くした。王の唇が耳に触れ、首筋に触れ、低い声の振動が体に直に伝わってくる。同時に片手が千の着物の帯をほどきにかかった。
「唇を合わせる時には目を閉じるものだ」
帯が解かれ、王の手が千の着物の裾を割って肌に触れる。冷たく、なめらかな手が千の足からゆっくりと上へ登ってきた。
胸の鼓動が体中に響いている。空唾を飲み込み、千はぎゅっと目を閉じた。これから起こることがなんなのか、怖くてたまらない。こうして肌を人に触られることさえ、初めてである。くすぐったいような、変な感覚が次第に体を駆けめぐった。それでも、必死で動いてはいけないと言い聞かせた。
「千、目を開けよ。———姉に礼儀作法は教わっても、伽の方法一つ満足に知らされていなかったようだな。一から教えねばならぬとは、面倒なことだ」
王の顔はしかし光が宿ったように千を見つめていた。千は恐る恐る目を開けて、歯を食いしばっていた。
「陛、下……」
襟が開かれ、ほとんど裸を見られている。部屋の明かりは蝋燭一本とはいえ、千は恥ずかしさに顔を赤らめて目をそらすことしかできなかった。
王の手が、千の胸の突起に到達した。
「や……」
その先端に触れられ、思わず声を上げる。しかし王の手は止まることはなく、次第に愛撫の手は強まってくる。執拗に先端をいじられ、自分でもそこが固くなっているのがわかった。
また唇が重ねられた。今度は先ほどよりもずっと長く、とぎれることなく続いた。
「ん………ふ」
苦しくて、思わず吐息と共に声が漏れる。まるで漏れる声をなだめるように唇を押しつけられた。
王の艶やかな漆黒な髪が、はらりと千の頬にかかった。千は教えられたとおりに目を閉じると、黒王にされるまま舌を受け入れた。
王の手が下の方へ移動する。目を閉じていると、余計に手の動きを意識してしまう。唇が離れず息苦しさを覚えながらも、千は必死で手を握りしめていた。
全身が拒絶しているのに、体の奥からまた別の不思議な感覚が生まれる。
王の巧みな手の動きが、瞬く間に千の意識を支配していく。足の間に入ってくる手にびくりと体を震わせるが、王の唇がそれを許さないとばかりに強く千の唇を押しつけるように吸った。
やがて王は起きあがりかけた千のものを探り当て、ぎゅっとそれを握った。
「—————————っ!」
衝撃に思わず身をよじる。しかし、王の下から逃れることはできなかった。
「動くな。何も難しく考えることはない。お前はただ、感じていればいいだけだ」
「そ……な、こと、言われても……」
体が熱かった。王の手が上下に揺れるたびに身を捩りたくなるようなもどかしさを覚える。
「んっ……」
指の一本で先端をきつく刺激され、思わず息が漏れる。
「感じやすい体だな———千」
名前を呼ばれると、よけいに意識してしまう。王に握られた部分からはすでに先走ったものが出てきていた。
「も……やめ……」
「こんなところでやめて困るのは、お前の方だろう」
言うと同時に、王はさらに強く手を動かし始めた。逃げたくてたまらなくなる。しかしそれと同時に、今まで感じたことのない感覚に支配されていくのも感じた。
先走りの滑りを借りて、王の手は巧みに千の敏感な部分をこすってゆく。千の感じやすい部分を、初めから知っているかのようだった。
王の舌が、千の胸を這った。胸の突起にたどり着き、そこを舌で転がし始める。
手でされるのとはまた違った感覚に、千は思わず王の肩に手を当てた。着物の絹と、王の髪との感触を感じながらも、耐えきれずそれを握りしめてしまう。
王の唇が、千の胸の突起を激しく吸った。それを合図とするように、王の手がますます千のものを強くこすり合わせた。
「んっ、う……」
声を押し殺すのがやっとのことだった。世界が回ったような感覚に襲われ、強烈な快感が襲ってくる。気がつくと千は王の手の平に精液を放っていた。
「あ———」
息を切らしながらも、恥ずかしさに身が縮まる。だが王はそんな千の様子にかまうことなく、千をうつぶせに寝かせた。
「こんなことで恥ずかしがっていてはこの先耐えられないぞ」
「何、を……」
ぬるっと、嫌な感触が背後でする。
「やっ、何……?」
後ろで、よく見えない。何かぬめりのあるものを背中から股にかけて流されたのはわかる。振り返ろうと身を起こそうとして、ぐっと背中を寝台に押しつけられた。
「動くな。———自分だけ気持ちよくなって終わりというわけにもいくまい。がんばって覚えるのだろう?」
「何、するの……」
「膝を立てろ」
有無を言わせない口調だったが、千は躊躇った。だってこの状況で膝を立てると、恥ずかしい部分を王に露呈することになる。———今更なのかもしれないが。
戸惑っていると、王は焦れたように無理矢理千の膝を立てさせる。
ぬっと、王の指が千の蕾に進入した。何の前触れもなかったそれに言いようのない不快感が湧き起こったが、敷布を握りしめて必死でこらえた。
油のようなものの滑りを借りて、王の指は出たり入ったりを繰り返す。
「も……気持ち、わ…る…」
「初回から何もなしでやると、お前の体が壊れる」
「何の、話……」
「すぐわかる。お前は運がいい。先日、家臣がこれを持ってきたばかりだったからな」
これとは、この油のようなもののことか。しばらく内奥をしごかれていると、次第にそこが妙に熱くなってきた。体の内側から発する熱だけではない。その油と体が反応して熱を生じているようだ。
「陛、下……これ……熱い」
「ようやく効いてきたな」
言うと同時に王の指がもう一本足される。二本の指が千の中で出たり入ったり、そして奥まで動く。
「嫌……も、何これ……」
熱くて、たまらなかった。いくら王に中をいじられても、足りない。
熱いようなむずがゆいような感覚は、指くらいではとても満足できなかった。頭の中がぼうっとしてくる。ふわふわとしているのにいじられているそこの感覚だけは嫌にはっきりと脳裏にしみこんでくる。
王の指は、何かを探るように千の中をかき回していた。
「んっ……う」
時折、どこか一点を突かれると知らず声が出る。電流が流れるような、今まで感じたことのない快感だった。だが、まだ足りない。王の指は敏感な部分を軽くかする程度で、少しも満足に刺激してはくれない。
どうしたらいいのか、わからなかった。気が狂いそうになって、助けを求めるように千は知らず腰を振っていた。
「私の指では物足りないか」
たまらなくなって、膝が崩れた。寝台に前を押しつけるようにして刺激を求めたが、そんなことではとても間に合わなかった。
「も……わからな……へい、か」
助けてと、声にならない声で懇願した。しかし王の指がずるっと抜かれてしまう。
「やっ———」
思わず声を上げると、王はくっとのどの奥で笑ったようだった。
「この分なら、もう良さそうだな」
それだけ言って、今度は千の腰を掴んだ。また少し腰を浮かせられ、喪失感のようなものを感じて千は頭を振った。しかし次の瞬間、ぬるっという感触とともに後ろに何かが入ってきた。指とは比べられないほど、固く、大きな棒だった。それが王のものだなどと、考える余裕もない。
「ふっ、う……」
不思議と痛みはほとんど感じないものの、あまりの圧迫感に、喉で息が詰まった。天井を見つめるが、涙でかすんで赤と黒の色しか判別できない。苦しくて、たまらなくなって前へ逃れようとするのに、王がつかんだ腰のせいでびくともしない。
王の片手が、のけぞった首を這う。
「……千、息を詰めるな。———ゆっくり、吐き出せ。力を抜け」
少し苦しそうな王の声。千は言われたように必死で力をゆっくり抜いた。王の言うとおりにすれば、この苦しみから解放されるかと思ったからだ。
だが、千が力を抜いた瞬間に、王はますます千の中に進入してきた。
「やっ……も、抜い、て———」
怖くなってまた力が入ってしまう。王の手が、千の前に触れた。また先ほどのように握りこまれ、千は何が何だかわからなくなってしまう。王はまた千の前をしごき始めた。
そうして、ゆっくりと進入は続き、とうとうすべて入ってくる。
「そのまま、力を入れるなよ」
先ほどまで熱くてたまらなかった千の中が、王で満たされて少し楽になっていた。それでも、また足りない。つらくてたまらなくて、涙がこぼれた。身体の中で、激流が行き場を求めて暴れ回っている。どうすればそれを解放できるのか、千には分からなかった。
王がゆっくりと動き始めた。
「あ……はっ、あ———」
こすれ合うたび、少しの充足感がある。それでも、腹部を圧迫される嫌な感じは少しも消えない。しかしそのうちに、何度か王が動くうち、ある一所を突かれた瞬間に、全身に電流が走った。
「んぁっ……」
思わず体に力が入る。王はその反応を確かめるように、何度も同じ場所を突いた。
「やっ、いやっ……そこ……も、やっ」
気が変になりそうだった。体の熱さも頂点まで達している。千は何が何だかわからないまま、されるままに快感に体を支配されていった。
王はますます突き上げを激しくしていった。
「あっ、あぁぁ———んっ、もう、や、いやぁ……」
何が何だか分からなくなって、とうとう千は泣き出した。自分でもどうなっているのか分からない。ただ、今まで経験したことのない快感が全身を駆けめぐっているのだけが分かる。もう壊れそうだった。
「いいだろう……いくがいい。私も、出すぞ……」
やがて、千を握っていた王の手が、促すように絞るようにきつくその先端を刺激した。それに触発されるように千はまた放ってしまう。二度目だというのに、こういった経験のない千の放出は長く、全身を痙攣させていつまでも続いた。そしてそれとほぼ同時に、千によって締め付けられ、王は小さく息を吐いた。
「あ、あつ———っ」
内奥に何か熱いものが放たれたのが分かった。王が放ったのだと、気の遠くなりかけた頭で感じる。
王が、ゆっくりと千の体から離れる。
「ふっ、う……」
王が離れるとき、挿入されたものが抜けるのにたまらない不快感と痛みに、思わず声を上げる。そのまま千はその場に転がった。
肩で息をするほど疲労感が千を包み込んだ。
王はそんな千を見下ろしながら、息も乱していなかった。肩まではだけた千の着物を少し直してやりながら、満足そうに汗で千の顔に張り付いた髪を払ってやる。
「初めてにしては、上出来だ」
王は置いてあった剣を引き寄せると、寝台のそばにあった酒を一気に飲み干す。疲れ果てて動けない千とは対照的に、その動きには微塵も隙がない。
顔だけ王に向けるのがしんどくなって、千は寝返りを打った。しかし後ろに激痛と、たらりと何か流れる不快感に顔をしかめる。
その様子を見て、王がまた千の頬に手を当てた。
「まずは体力をつけろ、千。たった一度でそのざまでは興ざめだ。———まあ、今日のところはこれくらいにしておくか。控えている者に体を拭いてもらえ」
「は、い……」
興ざめといわれ、どうしようかと思う。それが顔に出たのだろうか。王は立ち上がると出て行きながら抑揚のない声で言った。
「明日もまた来る。用意しておけ」
部屋には、これから千の世話をするのだという無表情な使用人、郭が一人いるだけで、後は何もなかった。まるも去り、千はこの何もない部屋でただ呆然とするしかなかった。
部屋から出ることすらかなわない、といわれた。文字通り籠の鳥である。
窓から眺められる庭は四季折々の植木があり池があり鳥が囀るのだろう。しかしそれらに触れることすらかなわない。
千は深く一つ、ため息を落とした。
そして、次の日の夜。
「お着替えにございます」
郭が感情のない声で言った。ここへきて丸一日近くというのに、たった二度目に聞いた郭の声だった。確かに声は男のものだが、彼も侍女のような格好をしていた。長い黒髪を後ろで一つに結い挙げ、簪一つでまとめている。印象の薄い顔をしているが、何にしてもひどく無口な男だ。
千は薄着に着替えさせられた。白い絹の着物一枚だが、これにも白い刺繍がされていた。肌触りが良くて気持ちがいい。その感触に浸りながら、千はただ窓を開けて星を眺めていた。
そうしていると、夜に溶けてしまいそうである。
王の来訪を告げる声は、間もなく聞こえた。どきりとして、千は慌てて居住まいを正す。
昨日見た王の姿は、まだ目に焼き付いている。静かで、冷たい黒の王……。
静かに、扉が開いた。現れた王は全身を黒衣に包んでいた。眠る前だというのに、刀は離していない。色が透けるように白い王は、黒衣に身を包むと本当に地獄の使者のように見える。
千は赤い絨毯の上に手をつけながらも、恐ろしさに身を固くした。
王はその傍らを通り過ぎ、一直線に寝台へと向かう。寝台の上すぐ手の届く位置に剣を置き、僅かに千を振り返る。
「千、この部屋では格式はいらぬ。来い」
千は言われるままに立ち上がり、王に近づいた。突然、腕を引かれて寝台の上に身体を投げ出される。
王の冷たい目に、背筋がひやりと冷たくなる。冷たい手が伸び、千の髪を唯一まとめていた笄を取られる。無造作にそれを床に投げ捨てられ、自然とそちらへ視線が行く。しかしすぐに片手でまた顎を押さえられ、千は反射的に身を固くした。
そしてまた、王の唇が重なった。千の唇を割って、無遠慮に王の唇が入ってくる。支配するように強引に、その舌は千の舌を絡め取ると休みなく吸った。どうしていいかわからず、千はされるままになる。体を引きはがしたくなり、それを必死で踏みとどまるためにぐっと拳を握った。
この城へはるばるやってきたのは、こういう事をするためだと、分かっている。妻という立場が何を意味するのか、分かってきたはずだった。身体が萎縮して言いようのない不快感が体中を襲っても、もう引き返すことはできないのだ。
いや、そんな必要はない。自分は望んでここにいる。———そう言い聞かせた。
長い長い口づけを感じた後、王は唇を放すとふと酷薄な笑みを浮かべた。
「冷たいな。それほど私が恐ろしいか」
「へい、か……」
何を言っていいか分からず、言葉が続かない。そうしていると王の手が、そっと千の唇に触れた。
「荒れた肌、荒れた唇……土のにおいがする。お前はよほど荒んだ生活をしていたらしい」
確かに、王の肌に比べると千はあまりに荒れた手足をしているだろう。だがそれは働いていれば当然のことだし、恥と思ったことは一度もない。それを荒んだ生活と言われると複雑な気分だ。
「荒んでなんか……」
王の冷たい瞳が近すぎて、一言言うのにも勇気が必要だった。
王はまた笑った。人をひやりとさせるような、暗い笑みだった。
「さぞかし私が恨めしかろう。親の敵に抱かれる気分はどうだ?舌など噛み切るなよ、興が覚める」
「そんなことは、しません。———陛下を恨んでなど」
「寛大なことだな。それとも、よほどの薄情者か」
「……………」
まるで自分を恨めとでも言っているかのようだ。千は微かに眉を寄せた。それは不快というより、困惑の表情だった。
「姉に怨み言を吹き込まれながら育ったのではないのか」
「姉さまは、いつも過去を振り返っていたわけではないです」
後ろばかり見ていては、きっとここまで生きてはこれなかった。———そう、前を見なくてはいけないのだ。
ここへ来たと決めたときの覚悟を、思い出せ。
千は思い切って王の目を見た。
「あの———俺、育ちも悪いし、こういうことしたこともないから、陛下のお好みには合わないと思います。でも、覚えます。だからどうか、えっと……お願いします」
何と言っていいのかわからず、それしか言えなかった。王は興味深そうに千を見てから、ふっと一瞬笑った。
「変な奴だ。———では一つ、教えておいてやろう」
千はびくりと体を固くした。王の唇が耳に触れ、首筋に触れ、低い声の振動が体に直に伝わってくる。同時に片手が千の着物の帯をほどきにかかった。
「唇を合わせる時には目を閉じるものだ」
帯が解かれ、王の手が千の着物の裾を割って肌に触れる。冷たく、なめらかな手が千の足からゆっくりと上へ登ってきた。
胸の鼓動が体中に響いている。空唾を飲み込み、千はぎゅっと目を閉じた。これから起こることがなんなのか、怖くてたまらない。こうして肌を人に触られることさえ、初めてである。くすぐったいような、変な感覚が次第に体を駆けめぐった。それでも、必死で動いてはいけないと言い聞かせた。
「千、目を開けよ。———姉に礼儀作法は教わっても、伽の方法一つ満足に知らされていなかったようだな。一から教えねばならぬとは、面倒なことだ」
王の顔はしかし光が宿ったように千を見つめていた。千は恐る恐る目を開けて、歯を食いしばっていた。
「陛、下……」
襟が開かれ、ほとんど裸を見られている。部屋の明かりは蝋燭一本とはいえ、千は恥ずかしさに顔を赤らめて目をそらすことしかできなかった。
王の手が、千の胸の突起に到達した。
「や……」
その先端に触れられ、思わず声を上げる。しかし王の手は止まることはなく、次第に愛撫の手は強まってくる。執拗に先端をいじられ、自分でもそこが固くなっているのがわかった。
また唇が重ねられた。今度は先ほどよりもずっと長く、とぎれることなく続いた。
「ん………ふ」
苦しくて、思わず吐息と共に声が漏れる。まるで漏れる声をなだめるように唇を押しつけられた。
王の艶やかな漆黒な髪が、はらりと千の頬にかかった。千は教えられたとおりに目を閉じると、黒王にされるまま舌を受け入れた。
王の手が下の方へ移動する。目を閉じていると、余計に手の動きを意識してしまう。唇が離れず息苦しさを覚えながらも、千は必死で手を握りしめていた。
全身が拒絶しているのに、体の奥からまた別の不思議な感覚が生まれる。
王の巧みな手の動きが、瞬く間に千の意識を支配していく。足の間に入ってくる手にびくりと体を震わせるが、王の唇がそれを許さないとばかりに強く千の唇を押しつけるように吸った。
やがて王は起きあがりかけた千のものを探り当て、ぎゅっとそれを握った。
「—————————っ!」
衝撃に思わず身をよじる。しかし、王の下から逃れることはできなかった。
「動くな。何も難しく考えることはない。お前はただ、感じていればいいだけだ」
「そ……な、こと、言われても……」
体が熱かった。王の手が上下に揺れるたびに身を捩りたくなるようなもどかしさを覚える。
「んっ……」
指の一本で先端をきつく刺激され、思わず息が漏れる。
「感じやすい体だな———千」
名前を呼ばれると、よけいに意識してしまう。王に握られた部分からはすでに先走ったものが出てきていた。
「も……やめ……」
「こんなところでやめて困るのは、お前の方だろう」
言うと同時に、王はさらに強く手を動かし始めた。逃げたくてたまらなくなる。しかしそれと同時に、今まで感じたことのない感覚に支配されていくのも感じた。
先走りの滑りを借りて、王の手は巧みに千の敏感な部分をこすってゆく。千の感じやすい部分を、初めから知っているかのようだった。
王の舌が、千の胸を這った。胸の突起にたどり着き、そこを舌で転がし始める。
手でされるのとはまた違った感覚に、千は思わず王の肩に手を当てた。着物の絹と、王の髪との感触を感じながらも、耐えきれずそれを握りしめてしまう。
王の唇が、千の胸の突起を激しく吸った。それを合図とするように、王の手がますます千のものを強くこすり合わせた。
「んっ、う……」
声を押し殺すのがやっとのことだった。世界が回ったような感覚に襲われ、強烈な快感が襲ってくる。気がつくと千は王の手の平に精液を放っていた。
「あ———」
息を切らしながらも、恥ずかしさに身が縮まる。だが王はそんな千の様子にかまうことなく、千をうつぶせに寝かせた。
「こんなことで恥ずかしがっていてはこの先耐えられないぞ」
「何、を……」
ぬるっと、嫌な感触が背後でする。
「やっ、何……?」
後ろで、よく見えない。何かぬめりのあるものを背中から股にかけて流されたのはわかる。振り返ろうと身を起こそうとして、ぐっと背中を寝台に押しつけられた。
「動くな。———自分だけ気持ちよくなって終わりというわけにもいくまい。がんばって覚えるのだろう?」
「何、するの……」
「膝を立てろ」
有無を言わせない口調だったが、千は躊躇った。だってこの状況で膝を立てると、恥ずかしい部分を王に露呈することになる。———今更なのかもしれないが。
戸惑っていると、王は焦れたように無理矢理千の膝を立てさせる。
ぬっと、王の指が千の蕾に進入した。何の前触れもなかったそれに言いようのない不快感が湧き起こったが、敷布を握りしめて必死でこらえた。
油のようなものの滑りを借りて、王の指は出たり入ったりを繰り返す。
「も……気持ち、わ…る…」
「初回から何もなしでやると、お前の体が壊れる」
「何の、話……」
「すぐわかる。お前は運がいい。先日、家臣がこれを持ってきたばかりだったからな」
これとは、この油のようなもののことか。しばらく内奥をしごかれていると、次第にそこが妙に熱くなってきた。体の内側から発する熱だけではない。その油と体が反応して熱を生じているようだ。
「陛、下……これ……熱い」
「ようやく効いてきたな」
言うと同時に王の指がもう一本足される。二本の指が千の中で出たり入ったり、そして奥まで動く。
「嫌……も、何これ……」
熱くて、たまらなかった。いくら王に中をいじられても、足りない。
熱いようなむずがゆいような感覚は、指くらいではとても満足できなかった。頭の中がぼうっとしてくる。ふわふわとしているのにいじられているそこの感覚だけは嫌にはっきりと脳裏にしみこんでくる。
王の指は、何かを探るように千の中をかき回していた。
「んっ……う」
時折、どこか一点を突かれると知らず声が出る。電流が流れるような、今まで感じたことのない快感だった。だが、まだ足りない。王の指は敏感な部分を軽くかする程度で、少しも満足に刺激してはくれない。
どうしたらいいのか、わからなかった。気が狂いそうになって、助けを求めるように千は知らず腰を振っていた。
「私の指では物足りないか」
たまらなくなって、膝が崩れた。寝台に前を押しつけるようにして刺激を求めたが、そんなことではとても間に合わなかった。
「も……わからな……へい、か」
助けてと、声にならない声で懇願した。しかし王の指がずるっと抜かれてしまう。
「やっ———」
思わず声を上げると、王はくっとのどの奥で笑ったようだった。
「この分なら、もう良さそうだな」
それだけ言って、今度は千の腰を掴んだ。また少し腰を浮かせられ、喪失感のようなものを感じて千は頭を振った。しかし次の瞬間、ぬるっという感触とともに後ろに何かが入ってきた。指とは比べられないほど、固く、大きな棒だった。それが王のものだなどと、考える余裕もない。
「ふっ、う……」
不思議と痛みはほとんど感じないものの、あまりの圧迫感に、喉で息が詰まった。天井を見つめるが、涙でかすんで赤と黒の色しか判別できない。苦しくて、たまらなくなって前へ逃れようとするのに、王がつかんだ腰のせいでびくともしない。
王の片手が、のけぞった首を這う。
「……千、息を詰めるな。———ゆっくり、吐き出せ。力を抜け」
少し苦しそうな王の声。千は言われたように必死で力をゆっくり抜いた。王の言うとおりにすれば、この苦しみから解放されるかと思ったからだ。
だが、千が力を抜いた瞬間に、王はますます千の中に進入してきた。
「やっ……も、抜い、て———」
怖くなってまた力が入ってしまう。王の手が、千の前に触れた。また先ほどのように握りこまれ、千は何が何だかわからなくなってしまう。王はまた千の前をしごき始めた。
そうして、ゆっくりと進入は続き、とうとうすべて入ってくる。
「そのまま、力を入れるなよ」
先ほどまで熱くてたまらなかった千の中が、王で満たされて少し楽になっていた。それでも、また足りない。つらくてたまらなくて、涙がこぼれた。身体の中で、激流が行き場を求めて暴れ回っている。どうすればそれを解放できるのか、千には分からなかった。
王がゆっくりと動き始めた。
「あ……はっ、あ———」
こすれ合うたび、少しの充足感がある。それでも、腹部を圧迫される嫌な感じは少しも消えない。しかしそのうちに、何度か王が動くうち、ある一所を突かれた瞬間に、全身に電流が走った。
「んぁっ……」
思わず体に力が入る。王はその反応を確かめるように、何度も同じ場所を突いた。
「やっ、いやっ……そこ……も、やっ」
気が変になりそうだった。体の熱さも頂点まで達している。千は何が何だかわからないまま、されるままに快感に体を支配されていった。
王はますます突き上げを激しくしていった。
「あっ、あぁぁ———んっ、もう、や、いやぁ……」
何が何だか分からなくなって、とうとう千は泣き出した。自分でもどうなっているのか分からない。ただ、今まで経験したことのない快感が全身を駆けめぐっているのだけが分かる。もう壊れそうだった。
「いいだろう……いくがいい。私も、出すぞ……」
やがて、千を握っていた王の手が、促すように絞るようにきつくその先端を刺激した。それに触発されるように千はまた放ってしまう。二度目だというのに、こういった経験のない千の放出は長く、全身を痙攣させていつまでも続いた。そしてそれとほぼ同時に、千によって締め付けられ、王は小さく息を吐いた。
「あ、あつ———っ」
内奥に何か熱いものが放たれたのが分かった。王が放ったのだと、気の遠くなりかけた頭で感じる。
王が、ゆっくりと千の体から離れる。
「ふっ、う……」
王が離れるとき、挿入されたものが抜けるのにたまらない不快感と痛みに、思わず声を上げる。そのまま千はその場に転がった。
肩で息をするほど疲労感が千を包み込んだ。
王はそんな千を見下ろしながら、息も乱していなかった。肩まではだけた千の着物を少し直してやりながら、満足そうに汗で千の顔に張り付いた髪を払ってやる。
「初めてにしては、上出来だ」
王は置いてあった剣を引き寄せると、寝台のそばにあった酒を一気に飲み干す。疲れ果てて動けない千とは対照的に、その動きには微塵も隙がない。
顔だけ王に向けるのがしんどくなって、千は寝返りを打った。しかし後ろに激痛と、たらりと何か流れる不快感に顔をしかめる。
その様子を見て、王がまた千の頬に手を当てた。
「まずは体力をつけろ、千。たった一度でそのざまでは興ざめだ。———まあ、今日のところはこれくらいにしておくか。控えている者に体を拭いてもらえ」
「は、い……」
興ざめといわれ、どうしようかと思う。それが顔に出たのだろうか。王は立ち上がると出て行きながら抑揚のない声で言った。
「明日もまた来る。用意しておけ」
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