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6黒国に戻って
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部屋はそのままだった。
閉ざされた空間。何もない部屋。
「約束通り、お前に自由をやろう。お前は今日から書記官だ。城勤めに毎日の登城はつらかろう。ここを居室としろ。俸禄ははずんでやる」
つまり、朱国への名目上、千に役職も家も与えるが、生活は今までと変わらないという事だ。分かっていたことだが、毅旺の言う自由とは、城の中を行き来できるだけの自由だった。
帰ってきてすぐ部屋に入れられ、毅旺はすぐにやってきた。
「脱げ」
入って来るなりそう言う毅旺に、千はびくりと身体を固まらせた。
「どうした?聞こえなかったか」
「あ、明かりを……」
夜とはいえ、部屋中の蝋燭を合わせると室内は明るい。千は懇願するように毅旺を見上げた。だが毅旺は少しも反応してくれない。
思い出すだろう、かつての日々を。黒い瞳がそう言っているかのようだった。
仕方なく千はゆっくりと、着物を脱ぎ始めた。一枚ずつ、ゆっくりと脱いでいく。下着一枚になっても、毅旺は許しの言葉をくれなかった。寒さかおそれか、千はかすかに震え始める。
少し目を閉じて自分に言い聞かせる。———心はここにはない。これはただの傀儡だ。
ついに下着も全部脱いで、千は毅旺にその姿をさらした。
上から下まで舐めるように見つめられ、千はいたたまれなくなって歯を食いしばった。一歩ずつ、毅旺が側に寄ってくる。心臓が激しく打つ。それと同時に、背中が嫌に寒かった。
「寒いか」
言いながら、毅旺はすっと千の頬に手を這わせる。身体を硬くする千にかまわず、その冷たい手は首筋を伝い、胸を伝う。逃れたい衝動を必死で押さえていると、毅旺の指がふと一点で止まった。それがついこの間緋王につけられた証の部分だと気づいて、千は思わず背を向けた。
「誰が向こうを向けと言った」
腕を抱き身を震わせる千の小さな背中に、毅旺は無感情な声を放つ。千は恐ろしくなって振り返れなかった。
「お怒りなのですか」
恐る恐る、それだけ聞くのがやっとだ。
「怒る?何故」
「……このように———」
泣きそうになって、泣きたくなくて千はそれ以上言えなかった。だが、愛情によって育まれた気持ちに、一転しこの扱いはつらすぎた。
毅旺はそんな千を見て、今までにないほど穏やかな声を出した。
「勘違いするな。お前の身体を思い出しているだけだ。怒るなど、むしろ褒めてやりたいくらいだ。首尾良く成したことをな。あの若造の顔が見られたなら、私ももう思い残すことはない」
毅旺が千の髪留めを外す。ぱさりと落ちた髪をかき分けながら、つ、と毅旺の指が首筋を撫でた。びくりと、また肩をふるわせる。毅旺の指はそのまま滑らかな背筋をすうっと降りるように撫でた。耐えられず、千は切れ切れに息を吐く。羞恥心と触るか触らぬかの毅旺の手が、思いとは裏腹に千の前を反応させ始めた。
「朱国で暮らし、堪え性が無くなったか」
「そんな……」
「緋王はお前をどう可愛がった?」
「もう……やめてください」
毅旺の手は千の懇願を無視し、すっと背筋の下を這い、割れ目まで入ってくる。思わず逃げそうになって、毅旺のもう一方の手が前から首を絞めるように千を捕らえた。その手も、胸を這いゆっくりと肌を嬲りながら下へ向かう。片手で後ろをいじられながら、もう片方の手は先端の突起をつかんだ。
「ふっ……」
思わず声を漏らしてしまう。毅旺は笑った様だった。
「どうやって耐えるのか、思い出させてやろう」
「やっ……」
逃れることなどできない。毅旺の手は、巧みに千の感じやすい部分を愛撫し続けた。普段の冷たさからは想像できない繊細で優しい愛撫だった。前からも後ろからも愛撫され、千はすぐに達しそうになる。しかし、毅旺の手は千を解放せず、射精を許してくれない。行き場を失ったもどかしさが気を狂わせそうなくらい迸る。
「陛下……毅旺、さま」
切れ切れに放った言葉も黙殺される。毅旺はさらに深く後ろを責めていた指を埋めた。二本の指で巧みに、深く、激しく一番感じるところを刺激される。
「は、あ……も……」
どうしようもなくなって、千は頭を毅旺の胸に埋めた。全身で、毅旺の着ている絹の冷たい感触がわざわざと感じる。暴れそうな千の首筋に、毅旺が軽く噛み付く。噛みながらも舌で愛撫され、意識も切れ切れになってくる。
「ん———っふ、き、おう……さ」
首を振って、お願いだから許してくれと切れ切れの声で頼む。だがやはり答えはなかった。
立っていられなくなって、ほとんど毅旺に倒れかかるようになる。そのうち床に横にされ、それでもまだ愛撫は続いた。もう何度達したか分からない。放つことを禁じられた快感が、行き場を無くして暴れ回っている。罰を与えようとしているとしか思えないつらさだった。
「ど、して……」
すべて言うとおりにしたのに、どうしてこんな事をされるのか。思いが自然と口に出ていた。
「可愛いぞ千。染まらぬお前を見ていると、この手で握りつぶしたくなる」
そんな言葉も頭には入らない。
毅旺は千の先端を握ったまま、千のものに舌を這わせた。びくりとからだがはねる。下から上に、つ、っと沿うように舌を這わされ、吸われ、千は爪が食い込むほど手を握りしめた。そしてもう意識も遠のきそうなほどまたいかされる。しかしそれでも、まだ離してはもらえなかった。千は身体を床にこすりつけるように、身を捩って抵抗した。
「千……」
毅旺が満足そうに千の額をかきあげ、そっとその唇に自分の唇と落とす。
きゅっと前が絞られ、やっと束縛が解かれた。
「はっ……あああ!」
快楽は途絶えることなく、狂うほどに尾を引きいつまでも続いた。
そうして自分の手元に帰ってきた事を確信した毅旺は、満足そうに千を寝台に運び、息も絶え絶えの千の身体をまた責めにかかったのだった。
閉ざされた空間。何もない部屋。
「約束通り、お前に自由をやろう。お前は今日から書記官だ。城勤めに毎日の登城はつらかろう。ここを居室としろ。俸禄ははずんでやる」
つまり、朱国への名目上、千に役職も家も与えるが、生活は今までと変わらないという事だ。分かっていたことだが、毅旺の言う自由とは、城の中を行き来できるだけの自由だった。
帰ってきてすぐ部屋に入れられ、毅旺はすぐにやってきた。
「脱げ」
入って来るなりそう言う毅旺に、千はびくりと身体を固まらせた。
「どうした?聞こえなかったか」
「あ、明かりを……」
夜とはいえ、部屋中の蝋燭を合わせると室内は明るい。千は懇願するように毅旺を見上げた。だが毅旺は少しも反応してくれない。
思い出すだろう、かつての日々を。黒い瞳がそう言っているかのようだった。
仕方なく千はゆっくりと、着物を脱ぎ始めた。一枚ずつ、ゆっくりと脱いでいく。下着一枚になっても、毅旺は許しの言葉をくれなかった。寒さかおそれか、千はかすかに震え始める。
少し目を閉じて自分に言い聞かせる。———心はここにはない。これはただの傀儡だ。
ついに下着も全部脱いで、千は毅旺にその姿をさらした。
上から下まで舐めるように見つめられ、千はいたたまれなくなって歯を食いしばった。一歩ずつ、毅旺が側に寄ってくる。心臓が激しく打つ。それと同時に、背中が嫌に寒かった。
「寒いか」
言いながら、毅旺はすっと千の頬に手を這わせる。身体を硬くする千にかまわず、その冷たい手は首筋を伝い、胸を伝う。逃れたい衝動を必死で押さえていると、毅旺の指がふと一点で止まった。それがついこの間緋王につけられた証の部分だと気づいて、千は思わず背を向けた。
「誰が向こうを向けと言った」
腕を抱き身を震わせる千の小さな背中に、毅旺は無感情な声を放つ。千は恐ろしくなって振り返れなかった。
「お怒りなのですか」
恐る恐る、それだけ聞くのがやっとだ。
「怒る?何故」
「……このように———」
泣きそうになって、泣きたくなくて千はそれ以上言えなかった。だが、愛情によって育まれた気持ちに、一転しこの扱いはつらすぎた。
毅旺はそんな千を見て、今までにないほど穏やかな声を出した。
「勘違いするな。お前の身体を思い出しているだけだ。怒るなど、むしろ褒めてやりたいくらいだ。首尾良く成したことをな。あの若造の顔が見られたなら、私ももう思い残すことはない」
毅旺が千の髪留めを外す。ぱさりと落ちた髪をかき分けながら、つ、と毅旺の指が首筋を撫でた。びくりと、また肩をふるわせる。毅旺の指はそのまま滑らかな背筋をすうっと降りるように撫でた。耐えられず、千は切れ切れに息を吐く。羞恥心と触るか触らぬかの毅旺の手が、思いとは裏腹に千の前を反応させ始めた。
「朱国で暮らし、堪え性が無くなったか」
「そんな……」
「緋王はお前をどう可愛がった?」
「もう……やめてください」
毅旺の手は千の懇願を無視し、すっと背筋の下を這い、割れ目まで入ってくる。思わず逃げそうになって、毅旺のもう一方の手が前から首を絞めるように千を捕らえた。その手も、胸を這いゆっくりと肌を嬲りながら下へ向かう。片手で後ろをいじられながら、もう片方の手は先端の突起をつかんだ。
「ふっ……」
思わず声を漏らしてしまう。毅旺は笑った様だった。
「どうやって耐えるのか、思い出させてやろう」
「やっ……」
逃れることなどできない。毅旺の手は、巧みに千の感じやすい部分を愛撫し続けた。普段の冷たさからは想像できない繊細で優しい愛撫だった。前からも後ろからも愛撫され、千はすぐに達しそうになる。しかし、毅旺の手は千を解放せず、射精を許してくれない。行き場を失ったもどかしさが気を狂わせそうなくらい迸る。
「陛下……毅旺、さま」
切れ切れに放った言葉も黙殺される。毅旺はさらに深く後ろを責めていた指を埋めた。二本の指で巧みに、深く、激しく一番感じるところを刺激される。
「は、あ……も……」
どうしようもなくなって、千は頭を毅旺の胸に埋めた。全身で、毅旺の着ている絹の冷たい感触がわざわざと感じる。暴れそうな千の首筋に、毅旺が軽く噛み付く。噛みながらも舌で愛撫され、意識も切れ切れになってくる。
「ん———っふ、き、おう……さ」
首を振って、お願いだから許してくれと切れ切れの声で頼む。だがやはり答えはなかった。
立っていられなくなって、ほとんど毅旺に倒れかかるようになる。そのうち床に横にされ、それでもまだ愛撫は続いた。もう何度達したか分からない。放つことを禁じられた快感が、行き場を無くして暴れ回っている。罰を与えようとしているとしか思えないつらさだった。
「ど、して……」
すべて言うとおりにしたのに、どうしてこんな事をされるのか。思いが自然と口に出ていた。
「可愛いぞ千。染まらぬお前を見ていると、この手で握りつぶしたくなる」
そんな言葉も頭には入らない。
毅旺は千の先端を握ったまま、千のものに舌を這わせた。びくりとからだがはねる。下から上に、つ、っと沿うように舌を這わされ、吸われ、千は爪が食い込むほど手を握りしめた。そしてもう意識も遠のきそうなほどまたいかされる。しかしそれでも、まだ離してはもらえなかった。千は身体を床にこすりつけるように、身を捩って抵抗した。
「千……」
毅旺が満足そうに千の額をかきあげ、そっとその唇に自分の唇と落とす。
きゅっと前が絞られ、やっと束縛が解かれた。
「はっ……あああ!」
快楽は途絶えることなく、狂うほどに尾を引きいつまでも続いた。
そうして自分の手元に帰ってきた事を確信した毅旺は、満足そうに千を寝台に運び、息も絶え絶えの千の身体をまた責めにかかったのだった。
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