15 / 15
第4話
個室⑤
しおりを挟む「彼氏‥?いいの?」
「っ‥‥」
私達が恋人だなんていえるのだろうか。
彼には婚約者がいるんだから仕方ない
何度も自分に言い聞かせてみても胸が苦しい。
浮かない表情でいる私に見せ付けるようにして、ニヤリと悪戯に口角を上げた秋が着信画面に指を滑らせた。
「えっ‥!?」
戸惑う私の耳元に携帯が押し当てられた。
『もしもし‥藤川先輩?』
どこか弱々しい市来の声がスピーカーから聞こえる。
それだけの事でどうしようもなく胸が熱くなった。
「市来くんどうしたの‥?こんっ‥ん、なッーーー!?」
『藤、川先輩?どうしました?』
秋は私の身体をゆっくり仰向けに寝かせると、大きく股を開かせ、スローテンポにピストンを開始した。
ジュッ、‥ジュッ‥プ‥ジュッ‥プ‥
「ッ‥ふッ‥ン‥何でも無い、よ」
『そっか‥。すみません、こんな遅くに‥。どうしても藤川先輩の声が聞きたくなってしまって』
「‥ッ、‥う、ん‥大丈、夫っ‥‥、ッッーーー!?」
私の片方の乳首を口内に含み舌で転がしながら、膨張仕切ったクリトリスに親指の腹で執拗に円をかく。
ジュップ!ジュッ、プッ!ジュッ、プッ!
意地悪な肉棒が最奥にたどり着いた時にだけ鳴る波音が、もう溢れ返ってしまいそうに激しさを増す。
『この間も言いましたけど、婚約者の事はちゃんとするからもう少し待っていて‥。僕が愛しているのは先輩だから───』
本来なら嬉しい筈の言葉を聞きながら、私は自分の手の甲を噛み何度も絶頂の声を抑えた。
まだ残るお酒がそうさせるのか。目の前はチカチカと光り、もうこれが夢か現実かもわからなっていた。
『藤川先輩、?聞こえてますか?』
「‥ごめ、んッ‥市来くん‥。家、なんだか、電波の調子が、ッ‥悪く、て‥」
『ああ、そうなんですか?じゃあ今度僕が通信、機見に行きますよ』
「‥ありが、と、うッ‥ごめんなさい‥今、日はッ‥ハァッ‥これで‥失礼す、るッ‥ハ、ァッ‥ね」
『ああ‥はい、わかりました。お休みッ───』
私は一方的に通話を終わらせると、頭上で余裕たっぷりに微笑む秋をギロッとにらみつけた。
「最、低‥」
「そう?こっちは最高だったよ。‥すっげー‥興奮した。エレナさんの中締まりっぱなしでヤバかったし‥」
ガクふッとうなだれるように前に倒れな秋の体重が一気にのしかかる。
「一応言っとくけど、我慢してたの‥エレナさんだけじゃないからッ‥」
「‥ンッ‥!ンッ‥!ンッ‥!ンッ‥!ッ‥!」
リミッターの外れた彼の腰の速度が加速した。余裕の無さからか打ってかわった荒々しいリズムに私は息を止めた。
足の爪先からぞくぞくと上がってくる‥
くる‥。
きちゃう‥
イク、イク、イク、イク!!
「ハァッ‥ハァッ‥ハァッ‥ああ、ヤバ‥。もう出る出るッ‥くっ‥!エレ、ナさッん‥!」
「ッ‥─────!!!!」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる