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第一部 スプリングシリーズ
第4話 Exh.1 Phase.Ⅰ part.3
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『砲撃です。撃ったのは恐らく、スタンプラリー同好会の夜神でしょう』
雪葵から冷静な通信が入るのでシステムログを確認してみれば、彼がダメージを負った履歴はない。むしろ狙われたのは、飛び出していった陽太の方だった。
[慶桜陽太 核損傷 6層]
狙撃とは違う、ステージを抉って地形ごと変えるような砲撃。巻き込まれた彼はタダでは済まなかったのだろうと、その一撃のダメージだけでも察するに余りある。
これで彼は過半数以上のダメージを負った。このまま彼の核がゼロになれば、最も多くのダメージを与えたスタンプラリー同好会の夜神調の討伐ポイントとなる。こちらのポイントにならない以上、彼を討伐するメリットはないどころか、相手チームにポイントが渡るというデメリットにすらなる。
ただ、まだやられていないのは確かで、彼が任されたであろう雪葵の討伐を遂行しようとするかもしれない。放っておくのはリスクになる。過半数以上のダメージをスタンプラリー同好会が既に与えているので、他のチームもわざわざ彼を狙わないだろう。スタンプラリー同好会ですら、彼を落とすのは後回しでも構わないはずだ。トドメさえ刺せれば自分たちのポイントになる状態なのだから、無理して今すぐに落とす必要がない。
景が判断に迷って動けない間に、陽太は真琴の元へ戻ってくる。どうやら雪葵を追うつもりはないらしい。このまま撤退するつもりだろうか。過半数以上のダメージを負ったものの、討伐さえされなければまだポイントにはならず、陽太も活動していられる。いわば執行猶予状態のようなものだ。駒として切り捨てるには惜しいという判断なのだろう。
真琴と対峙していたユイも退く構えを見せ、この場は全員が一度退くかのように思われた。
ところが、リラが真琴に向けて発砲し、それを防がせることで彼をその場に釘付けにする。その隙を突いてユイが再び飛び出し、戻ってきた陽太を強襲する。
大きなダメージを負っている陽太としては、これ以上のダメージは致命傷となる。さらには真琴から撤退命令が出ていると思われるので、無事に帰ってくることが今の彼に与えられた任務だとすれば、絶対にやられるわけにはいかないと、ユイの攻撃に対して必要以上に神経を擦り減らしていたのだろう。
だから彼は、足元への注意が疎かになっていた。至近距離であれば見え見えのはずの罠に、みすみす引っかかってしまったのだ。
[慶桜陽太 核損傷 3層]
[幸鐘ユイ 核損傷 3層]
突如爆炎と爆風が巻き起こり、起爆した陽太と、そのすぐ近くにいたユイが巻き添えを食う形でダメージを負った。真宙が仕掛けていた罠が、意外な形で戦局を変えた。
こうなれば、核が残り1層となった陽太は是が非でも撤退か、決死の覚悟でできるだけユイを削るしかない。ユイも、あと一撃で落とせる相手を逃すまいと猛攻をしかける。陽太を助けたい真琴はリラに足止めされ、その場を動けない。
自由になった景は、選ぶことができる。撤退して身の安全を守るか、ユイを挟撃して過半数以上のダメージを与えるか。しかし後者の場合、リラの銃口がすぐさま景を捉えるだろう。ユイへの討伐ポイントと引き換えに、攻撃ランク8を誇るリラから受けるダメージは割に合わない。
迷う余地はなかった。景はすぐさま撤退を選び、後方を警戒しながら陣地へと戻っていった。
そして景は、ここで新たな作戦を伝える。
『立花、天舞。これよりスタンプラリー同好会の陣地を奇襲します』
『慶桜が落ちるまでの、タイムリミット付きの作戦ってわけですか?』
『いや、琴音リラなら、そのまま生徒会の陣地まで狙うでしょう。フェーズⅠはただでさえ戦力が少ない。その中で一人を欠いた生徒会に対し、二人の前衛と長距離後方支援もある。このまま陣地まで制圧する作戦は妥当です』
その隙に、ギリギリまでリラに気付かれずに手薄になっているスタンプラリー同好会の本陣を叩く。そういう作戦だった。
『立花は引き続き、後方支援を頼みます。琴音リラの動向の監視も任せられますか?』
『……人遣いが荒いですね。でも、わかりました』
一つため息を吐いた雪葵は、姿を隠しながら、先ほどとは別の狙撃ポイントを探しに動く。
『天舞は私と一緒にスタンプラリー同好会の陣地を襲撃します。ついてきてください』
『わかりました』
エキシビションマッチはレギュラーシーズンよりも各フェーズの制限時間が短く設定されている。今回、フェーズⅠは二十分で、その残り時間もわずかになってきている。その中で、時間ギリギリまで少しでもポイントを得るため、また少しでも次のフェーズへ有利に繋げるために、今できることを最大限やり切ろうというのが景の考えだった。
南側にある高校を通り過ぎた先で、スタンプラリー同好会のメンバーの姿が確認できた。陣地はこの周辺と見て間違いないだろう。そんな時、システムログが更新される。
[慶桜陽太 核損傷 1層 討伐]
[夜神調 +1pt(討伐)]
陽太が討伐されたようだ。残り1層にしては粘った方で、だいぶ時間は稼いでくれた。このままスタンプラリー同好会が生徒会の陣地を狙ってくれれば言うことはない。
住宅の影に隠れて雪葵の態勢が整うのを待ってから襲撃と行きたかったが、そう全て上手くはいかないらしい。
わずかに地響きがしたと思ったら、隠れていた住宅の塀が突然ひび割れ、粉々に砕け散った。見れば、そこには大鎚を構えた朝比悠暉子の姿があった。彼女はスタンプラリー同好会の盾にして、恐らく陣地を守る役割を与えられている。
彼女の方から接触があったということは、既に景たちの動きはリラにも伝わっているということだ。彼女らが戻るまで、それほど時間はかけられない。
罠を主力戦術とする真宙はかろうじて拳銃を扱えるものの、戦力とは呼べないに等しい。それでもこの場へ連れてきたのは、剣技しかない景にとって、遠距離からの牽制が少しでもあれば取れる戦術も増えるからだ。雪葵の狙撃は奥の手として隠しておきたい景としては、できるだけ狙撃の一撃でトドメを刺せるよう、彼女を削りたかった。
『天舞、後方から銃で援護しながら、夜神調の砲撃に注意していてください。同時に探知をかけて、何か反応があれば教えてくださいね』
『わかりました。やってみます』
景はチームを統率する司令塔であるが、ステータスとしては生粋のアタッカーだ。主力武器である刀剣のアビリティをマスタリーまで取得しているほどで、一対一では景の相手になる者はそう多くない。悠暉子も単身では景と実力に開きがある。調の支援を前提とした襲撃なのは間違いなかった。
刀を中段に構え、景は正面の悠暉子にだけ集中する。調の砲撃は真宙を信じ、彼の通信があってから回避行動に移ることにした。
対する悠暉子も大鎚を構えるが、動けずにいる。互いの間合いはほとんど同じ。だけれど武器の重量が違い、悠暉子の方が機動力は低い。その分、景の動きを読んで攻撃を繰り出さないと、手が遅れてしまう。それをわかっていても、彼女は動けなかった。
雪葵から冷静な通信が入るのでシステムログを確認してみれば、彼がダメージを負った履歴はない。むしろ狙われたのは、飛び出していった陽太の方だった。
[慶桜陽太 核損傷 6層]
狙撃とは違う、ステージを抉って地形ごと変えるような砲撃。巻き込まれた彼はタダでは済まなかったのだろうと、その一撃のダメージだけでも察するに余りある。
これで彼は過半数以上のダメージを負った。このまま彼の核がゼロになれば、最も多くのダメージを与えたスタンプラリー同好会の夜神調の討伐ポイントとなる。こちらのポイントにならない以上、彼を討伐するメリットはないどころか、相手チームにポイントが渡るというデメリットにすらなる。
ただ、まだやられていないのは確かで、彼が任されたであろう雪葵の討伐を遂行しようとするかもしれない。放っておくのはリスクになる。過半数以上のダメージをスタンプラリー同好会が既に与えているので、他のチームもわざわざ彼を狙わないだろう。スタンプラリー同好会ですら、彼を落とすのは後回しでも構わないはずだ。トドメさえ刺せれば自分たちのポイントになる状態なのだから、無理して今すぐに落とす必要がない。
景が判断に迷って動けない間に、陽太は真琴の元へ戻ってくる。どうやら雪葵を追うつもりはないらしい。このまま撤退するつもりだろうか。過半数以上のダメージを負ったものの、討伐さえされなければまだポイントにはならず、陽太も活動していられる。いわば執行猶予状態のようなものだ。駒として切り捨てるには惜しいという判断なのだろう。
真琴と対峙していたユイも退く構えを見せ、この場は全員が一度退くかのように思われた。
ところが、リラが真琴に向けて発砲し、それを防がせることで彼をその場に釘付けにする。その隙を突いてユイが再び飛び出し、戻ってきた陽太を強襲する。
大きなダメージを負っている陽太としては、これ以上のダメージは致命傷となる。さらには真琴から撤退命令が出ていると思われるので、無事に帰ってくることが今の彼に与えられた任務だとすれば、絶対にやられるわけにはいかないと、ユイの攻撃に対して必要以上に神経を擦り減らしていたのだろう。
だから彼は、足元への注意が疎かになっていた。至近距離であれば見え見えのはずの罠に、みすみす引っかかってしまったのだ。
[慶桜陽太 核損傷 3層]
[幸鐘ユイ 核損傷 3層]
突如爆炎と爆風が巻き起こり、起爆した陽太と、そのすぐ近くにいたユイが巻き添えを食う形でダメージを負った。真宙が仕掛けていた罠が、意外な形で戦局を変えた。
こうなれば、核が残り1層となった陽太は是が非でも撤退か、決死の覚悟でできるだけユイを削るしかない。ユイも、あと一撃で落とせる相手を逃すまいと猛攻をしかける。陽太を助けたい真琴はリラに足止めされ、その場を動けない。
自由になった景は、選ぶことができる。撤退して身の安全を守るか、ユイを挟撃して過半数以上のダメージを与えるか。しかし後者の場合、リラの銃口がすぐさま景を捉えるだろう。ユイへの討伐ポイントと引き換えに、攻撃ランク8を誇るリラから受けるダメージは割に合わない。
迷う余地はなかった。景はすぐさま撤退を選び、後方を警戒しながら陣地へと戻っていった。
そして景は、ここで新たな作戦を伝える。
『立花、天舞。これよりスタンプラリー同好会の陣地を奇襲します』
『慶桜が落ちるまでの、タイムリミット付きの作戦ってわけですか?』
『いや、琴音リラなら、そのまま生徒会の陣地まで狙うでしょう。フェーズⅠはただでさえ戦力が少ない。その中で一人を欠いた生徒会に対し、二人の前衛と長距離後方支援もある。このまま陣地まで制圧する作戦は妥当です』
その隙に、ギリギリまでリラに気付かれずに手薄になっているスタンプラリー同好会の本陣を叩く。そういう作戦だった。
『立花は引き続き、後方支援を頼みます。琴音リラの動向の監視も任せられますか?』
『……人遣いが荒いですね。でも、わかりました』
一つため息を吐いた雪葵は、姿を隠しながら、先ほどとは別の狙撃ポイントを探しに動く。
『天舞は私と一緒にスタンプラリー同好会の陣地を襲撃します。ついてきてください』
『わかりました』
エキシビションマッチはレギュラーシーズンよりも各フェーズの制限時間が短く設定されている。今回、フェーズⅠは二十分で、その残り時間もわずかになってきている。その中で、時間ギリギリまで少しでもポイントを得るため、また少しでも次のフェーズへ有利に繋げるために、今できることを最大限やり切ろうというのが景の考えだった。
南側にある高校を通り過ぎた先で、スタンプラリー同好会のメンバーの姿が確認できた。陣地はこの周辺と見て間違いないだろう。そんな時、システムログが更新される。
[慶桜陽太 核損傷 1層 討伐]
[夜神調 +1pt(討伐)]
陽太が討伐されたようだ。残り1層にしては粘った方で、だいぶ時間は稼いでくれた。このままスタンプラリー同好会が生徒会の陣地を狙ってくれれば言うことはない。
住宅の影に隠れて雪葵の態勢が整うのを待ってから襲撃と行きたかったが、そう全て上手くはいかないらしい。
わずかに地響きがしたと思ったら、隠れていた住宅の塀が突然ひび割れ、粉々に砕け散った。見れば、そこには大鎚を構えた朝比悠暉子の姿があった。彼女はスタンプラリー同好会の盾にして、恐らく陣地を守る役割を与えられている。
彼女の方から接触があったということは、既に景たちの動きはリラにも伝わっているということだ。彼女らが戻るまで、それほど時間はかけられない。
罠を主力戦術とする真宙はかろうじて拳銃を扱えるものの、戦力とは呼べないに等しい。それでもこの場へ連れてきたのは、剣技しかない景にとって、遠距離からの牽制が少しでもあれば取れる戦術も増えるからだ。雪葵の狙撃は奥の手として隠しておきたい景としては、できるだけ狙撃の一撃でトドメを刺せるよう、彼女を削りたかった。
『天舞、後方から銃で援護しながら、夜神調の砲撃に注意していてください。同時に探知をかけて、何か反応があれば教えてくださいね』
『わかりました。やってみます』
景はチームを統率する司令塔であるが、ステータスとしては生粋のアタッカーだ。主力武器である刀剣のアビリティをマスタリーまで取得しているほどで、一対一では景の相手になる者はそう多くない。悠暉子も単身では景と実力に開きがある。調の支援を前提とした襲撃なのは間違いなかった。
刀を中段に構え、景は正面の悠暉子にだけ集中する。調の砲撃は真宙を信じ、彼の通信があってから回避行動に移ることにした。
対する悠暉子も大鎚を構えるが、動けずにいる。互いの間合いはほとんど同じ。だけれど武器の重量が違い、悠暉子の方が機動力は低い。その分、景の動きを読んで攻撃を繰り出さないと、手が遅れてしまう。それをわかっていても、彼女は動けなかった。
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