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第1章 貴族興亡編
第25話 お泊りと勧誘
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テーブルの上には綺麗にたいあげられたお皿が並んでいる。
少し残すかなっと思っていたがソフィはその体格にしてはなかなかの食欲で、頼んだメニューを俺も少し手伝ったがすべて平らげた。お腹いっぱいだ。食後の食欲が満たされたなんともいえない多幸感に包まれる。
「美味しかったのです。お腹と背中がひっつくくらいお腹が減っていたのでやばかったのです」
「ふーん……でもお腹が鳴っていたのはキュイなんでしょ?」
「そ、そうなのです! キュイもやばかったのです!」
「きゅぃぃい?」
ソフィはキュイをごまかすかのようにぎゅっと抱きしめる。一方キュイも根限りにお腹いっぱい食べているみたいで、「ぎゅぃっ」 っと鳴き声をもらしてソフィに抱きしめられる両手に苦しそうな様子を見せている。やっぱりかわいいなあ。
「ねえ、俺にもキュイ抱かせてもらってもいい?」
ソフィは少し迷った様子を見せるが、キュイを差し出し抱かせてくれた。これはご飯食べさせてなかったら抱かせてくれなかったパターンだな。
キュイのそのふわっとした白く輝く体毛のなめらかな感触とモフモフ感。そして身体の表皮にも脂肪が多いようで非常に柔らかい。軽くてモフモフで柔らかい。そしてキュイも最初は「きゅきゅっ!」 とちょっと緊張した鳴き声を上げていたが、今ではキュイ自身の力が抜けて身体を預けてくれているもの分かる。抱いてるだけで幸せな気持ちになれるのって一体なんなんだろう。
満腹感に加えて安心感も加わったのかキュイはついに寝息を上げ始めた。いつしか外も徐々に暗くなってきている。
「寝ちゃったね、キュイ」
「むぅーー、私以外にそんなにすぐに懐かなくてもいいんのです、キュイは」
そろそろ今夜の寝床を探さなければならない。俺は若干の名残惜しさを感じながらも。ソフィにキュイを返すとソフィは愛おしそうにキュイを抱きしめる。
「ありがとうございました」
会計を済ました後に飲食店を出て、近くの宿屋までの道筋がかかれた地図を頼りに向かう。仲間が泊まっていそうな元泊まった宿にたどり着けないなら新しい宿に止まるしかない。だがこれでもまだ迷う自信が俺はあるので、ソフィに地図を見てもらって先導してもらった。
「いらっしゃーい」
宿屋の入り口を入るとすぐにカウンターがある。大木を切り抜いて作られたような変わった作りだ。宿屋の名前は開運亭。冒険者が験担ぎに贔屓にしそうな店名だった。
「シングル二つ空いてますか?」
「あら、ごめんなさい、ダブル一つしか空いてないの」
恰幅のいい受付の女性は元気よくこたえる。まいったな、また別の所を探さないといけない。
「そうですか、すいませんがそれではこの近くに別の宿屋とかあったりしますか?」
「この辺りにはうちしかなくてねぇ、ちょっと歩けばあるんだけど……」
「なんでここじゃダメなのです?」
なんでってそりゃ……ソフィは純粋そうな瞳を俺に向けて頭を傾けている。
「あら、お連れさんはいいっていってるみたいじゃない。お兄さん、女の子に恥をかかせちゃだめだよ! はい、これ部屋の鍵ね!」
受付の女性はソフィがいったことを勘違いして強引に俺に部屋の鍵を渡す。いやいやこの娘、そういう意味でいったのではないんですけど。
「じゃあ部屋にいくのです」
ソフィはソフィで部屋に向けて先に歩きだしてしまう。ソフィは異性に対する警戒感だとか、そういうのも一緒に記憶喪失してしまったのか? 仕方なしに俺も後に続く。
「わあ、窓から外の景色が見えるのです」
その宿が比較的小高い場所に建っているためか王都を一望できた。美しい夜景だ。外の景色を眺めたあとにソフィはベットにダイブする。
「うーー、フカフカで気持ちいいのですー」
「きゅきゅぅーーー」
すると疲れていたのかソフィとキュイはすぐに寝息をたてはじめた。全く警戒感の欠片もない。俺を信用してくれているというなら嬉しいけど、あって間もないのだからもう少し警戒感を持った方がいいのではと思ってしまう。窓の外には人々のささやかな営みの灯火が蛍火のように灯っていた。
「さて、今日はこれからどうしようかなー」
「どうしようか、なのですー」
「きゅぅいーーー」
若干寝ぼけまなこでソフィとキュイは宿の食堂のテーブルで朝食に取り掛かっている。食事はパンとスープに芋を蒸したようなものに目玉焼きと後はベーコンと簡単なものだ。ソフィは自分でも食べながら、時折パンをちぎってキュイに分け与えていた。
記憶喪失のソフィをどうするかも考えないといけない。悪いやつにつかまったら最悪奴隷にされかねない。そういえばと俺はソフィを鑑定してみる。
…………驚いたソフィは攻撃系魔術師だった。レベルは63もある。冒険者でもしていたのだろうか? だが、俺が言うのもなんだがソフィからは冒険者特有の高レベル者のすれた感じは全くしない。他に考えられるのは宮廷魔術師や研究魔術師? うーん、今のソフィからは想像もできないけど。
「ソフィ、魔法使えるの?」
ソフィは頭の上にはてなマークが出てからしばらく考え込む。すると、
「そうなのです! ソフィは魔法が使えるのです! 今思い出したのです!」
「きゅきゅきゅーーーぃ」
そんなに都合よく思い出せるのか、とも思うがソフィのその様子からは嘘をついているようには見えない。攻撃系の魔術師だったらできれば仲間になってほしいな。ただ今のところ俺たち、後ライラとニーナは冒険者っというよりは商会のスタッフとして色々な仕事をしているっというのが実態なんだけど。
「ああ、そうか!」
冒険者ギルドにいけばいいんだ。元々の目的地だし、ソフィもいるから地図書いてもらえばたどり着けるだろう。
「ソフィは冒険者になりたいとか思ったりする? 記憶が戻るまででもいいから、できればなんだけど俺たちの仲間になってくれないかな。後のメンバーにも了承を取らないといけないんだけど……」
「冒険者…………」
その概念すら忘れてしまっているのか、ソフィは少しの間、記憶の奥底にダイブするように固まる。
「冒険者…………ドキドキとワクワクの未知を探求するもの。ソフィは冒険者になりたいのです!」
「きゅぅいーーーーぃ!」
真剣な表情でソフィはそう宣言する。よし、それでは後はメンバーたちの了承をとるだけだ。たぶんダメとはいわないだろう。迷子になって1日はぐれちゃったけど、ソフィを救ったという大義名分があるので怒られないと思いたい。
ライラのレオン商会を世界一の商会にするという夢は今では俺の夢の一つとなっている。そうすることで結果的に多くの経験値を集めることができて世界一の冒険者になるという俺の夢にも近づくのだ。
後は……この国にいる元冒険者パーティーのルディにまずは借りを返さないといけない。いや、借りを返してもらわないといけないの両方か。
俺は新たな仲間が加わりそうだという昂揚とともに目標と決意とをまた新たにした。
少し残すかなっと思っていたがソフィはその体格にしてはなかなかの食欲で、頼んだメニューを俺も少し手伝ったがすべて平らげた。お腹いっぱいだ。食後の食欲が満たされたなんともいえない多幸感に包まれる。
「美味しかったのです。お腹と背中がひっつくくらいお腹が減っていたのでやばかったのです」
「ふーん……でもお腹が鳴っていたのはキュイなんでしょ?」
「そ、そうなのです! キュイもやばかったのです!」
「きゅぃぃい?」
ソフィはキュイをごまかすかのようにぎゅっと抱きしめる。一方キュイも根限りにお腹いっぱい食べているみたいで、「ぎゅぃっ」 っと鳴き声をもらしてソフィに抱きしめられる両手に苦しそうな様子を見せている。やっぱりかわいいなあ。
「ねえ、俺にもキュイ抱かせてもらってもいい?」
ソフィは少し迷った様子を見せるが、キュイを差し出し抱かせてくれた。これはご飯食べさせてなかったら抱かせてくれなかったパターンだな。
キュイのそのふわっとした白く輝く体毛のなめらかな感触とモフモフ感。そして身体の表皮にも脂肪が多いようで非常に柔らかい。軽くてモフモフで柔らかい。そしてキュイも最初は「きゅきゅっ!」 とちょっと緊張した鳴き声を上げていたが、今ではキュイ自身の力が抜けて身体を預けてくれているもの分かる。抱いてるだけで幸せな気持ちになれるのって一体なんなんだろう。
満腹感に加えて安心感も加わったのかキュイはついに寝息を上げ始めた。いつしか外も徐々に暗くなってきている。
「寝ちゃったね、キュイ」
「むぅーー、私以外にそんなにすぐに懐かなくてもいいんのです、キュイは」
そろそろ今夜の寝床を探さなければならない。俺は若干の名残惜しさを感じながらも。ソフィにキュイを返すとソフィは愛おしそうにキュイを抱きしめる。
「ありがとうございました」
会計を済ました後に飲食店を出て、近くの宿屋までの道筋がかかれた地図を頼りに向かう。仲間が泊まっていそうな元泊まった宿にたどり着けないなら新しい宿に止まるしかない。だがこれでもまだ迷う自信が俺はあるので、ソフィに地図を見てもらって先導してもらった。
「いらっしゃーい」
宿屋の入り口を入るとすぐにカウンターがある。大木を切り抜いて作られたような変わった作りだ。宿屋の名前は開運亭。冒険者が験担ぎに贔屓にしそうな店名だった。
「シングル二つ空いてますか?」
「あら、ごめんなさい、ダブル一つしか空いてないの」
恰幅のいい受付の女性は元気よくこたえる。まいったな、また別の所を探さないといけない。
「そうですか、すいませんがそれではこの近くに別の宿屋とかあったりしますか?」
「この辺りにはうちしかなくてねぇ、ちょっと歩けばあるんだけど……」
「なんでここじゃダメなのです?」
なんでってそりゃ……ソフィは純粋そうな瞳を俺に向けて頭を傾けている。
「あら、お連れさんはいいっていってるみたいじゃない。お兄さん、女の子に恥をかかせちゃだめだよ! はい、これ部屋の鍵ね!」
受付の女性はソフィがいったことを勘違いして強引に俺に部屋の鍵を渡す。いやいやこの娘、そういう意味でいったのではないんですけど。
「じゃあ部屋にいくのです」
ソフィはソフィで部屋に向けて先に歩きだしてしまう。ソフィは異性に対する警戒感だとか、そういうのも一緒に記憶喪失してしまったのか? 仕方なしに俺も後に続く。
「わあ、窓から外の景色が見えるのです」
その宿が比較的小高い場所に建っているためか王都を一望できた。美しい夜景だ。外の景色を眺めたあとにソフィはベットにダイブする。
「うーー、フカフカで気持ちいいのですー」
「きゅきゅぅーーー」
すると疲れていたのかソフィとキュイはすぐに寝息をたてはじめた。全く警戒感の欠片もない。俺を信用してくれているというなら嬉しいけど、あって間もないのだからもう少し警戒感を持った方がいいのではと思ってしまう。窓の外には人々のささやかな営みの灯火が蛍火のように灯っていた。
「さて、今日はこれからどうしようかなー」
「どうしようか、なのですー」
「きゅぅいーーー」
若干寝ぼけまなこでソフィとキュイは宿の食堂のテーブルで朝食に取り掛かっている。食事はパンとスープに芋を蒸したようなものに目玉焼きと後はベーコンと簡単なものだ。ソフィは自分でも食べながら、時折パンをちぎってキュイに分け与えていた。
記憶喪失のソフィをどうするかも考えないといけない。悪いやつにつかまったら最悪奴隷にされかねない。そういえばと俺はソフィを鑑定してみる。
…………驚いたソフィは攻撃系魔術師だった。レベルは63もある。冒険者でもしていたのだろうか? だが、俺が言うのもなんだがソフィからは冒険者特有の高レベル者のすれた感じは全くしない。他に考えられるのは宮廷魔術師や研究魔術師? うーん、今のソフィからは想像もできないけど。
「ソフィ、魔法使えるの?」
ソフィは頭の上にはてなマークが出てからしばらく考え込む。すると、
「そうなのです! ソフィは魔法が使えるのです! 今思い出したのです!」
「きゅきゅきゅーーーぃ」
そんなに都合よく思い出せるのか、とも思うがソフィのその様子からは嘘をついているようには見えない。攻撃系の魔術師だったらできれば仲間になってほしいな。ただ今のところ俺たち、後ライラとニーナは冒険者っというよりは商会のスタッフとして色々な仕事をしているっというのが実態なんだけど。
「ああ、そうか!」
冒険者ギルドにいけばいいんだ。元々の目的地だし、ソフィもいるから地図書いてもらえばたどり着けるだろう。
「ソフィは冒険者になりたいとか思ったりする? 記憶が戻るまででもいいから、できればなんだけど俺たちの仲間になってくれないかな。後のメンバーにも了承を取らないといけないんだけど……」
「冒険者…………」
その概念すら忘れてしまっているのか、ソフィは少しの間、記憶の奥底にダイブするように固まる。
「冒険者…………ドキドキとワクワクの未知を探求するもの。ソフィは冒険者になりたいのです!」
「きゅぅいーーーーぃ!」
真剣な表情でソフィはそう宣言する。よし、それでは後はメンバーたちの了承をとるだけだ。たぶんダメとはいわないだろう。迷子になって1日はぐれちゃったけど、ソフィを救ったという大義名分があるので怒られないと思いたい。
ライラのレオン商会を世界一の商会にするという夢は今では俺の夢の一つとなっている。そうすることで結果的に多くの経験値を集めることができて世界一の冒険者になるという俺の夢にも近づくのだ。
後は……この国にいる元冒険者パーティーのルディにまずは借りを返さないといけない。いや、借りを返してもらわないといけないの両方か。
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