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第2章 魔術書争奪編
第22話 神聖教徒都市
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エデンバラ城の一角。
城の東端に当たる場所にワイバーンの発着場はあった。
地上4階程度の高さの位置に、部屋が何室も入るような広めのスペース。
俺とミミとソーニャの三人の出発。
そこにクリスティンとハーバードは見送りに来ていた。
「じゃあ、気をつけてね」
「ああ、頑張ってくる」
俺はそういうとワイバーンのその首部分にまたがり、竜種の表皮に初めて触る。
その表皮からは冷たたさと滑らかな岩、というような硬質感を感じる。
操縦に関しては首に対して力をかける。
上昇時は上方向。下降時は下方向。進む場合は水平方向。
そして左右については、左右方向へ力をかけるとその方向へ飛んでいってくれるらしい。
ミミとソーニャは、ワイバーンを早速、なでて可愛がっている。
だけど、俺にはこいつが可愛いという、気持ちにはなれなかった。
まあ、流石に気に入らない奴だからといって、ふり落とすような事はしないだろう。
出発の為、まず上昇する必要があるので、その首に上方向の力をかける。
するとワイバーンはその翼を広げ、バサバサと上昇運動を始めた。
ワイバーンはその巨体をみるみる内に上昇させていく。
十分な高度が取れた所で俺は水平方向へ力を加える。
するとワイバーンは前進を始めた。
風を切り、大空を突き進んでいく。
王都の貴族エリア、一般エリアの家屋が次々と通り過ぎていく。
俺は自身の瞬神以外で、このような早いスピードで移動した事はなく。
そのスピードは最初、若干の恐怖を感じさせたが、今ではそれは快感に変わっていた。
すごい楽しい!
ワイバーンは一度乗ると病みつきになる人がいるそうで、実際に乗ってみる前は変わった人がいるんだなあと思っていたが。
今では病みつきなるその気持ちと。
ワイバーンの飛行が最上位の金持ちたちの一番の娯楽になっている、というのもうなずける。
後方を確認するとミミとソーニャも問題なくついてきていた。
ミミとソーニャのワイバーンは操縦というより、俺の乗っているワイバーンについていくよう指示が与えられているようで。
いわば自動操縦モードのようなものらしかった。
三匹のワイバーンが翼をたなびかせ、大空を疾走している。
エデンバラ王国から北西の方向。
昼過ぎに出発したのでおそらく夕方前には神聖教徒都市に付く予定だ。
「ああ、疲れたー」
神聖教徒都市のワイバーン発着場にたどり着いた。
「ミミも疲れた。でも楽しかった!」
「私もです。最初は怖かったけど、慣れるとすごい楽しかった!」
よかった、二人とも空旅を楽しんでくれたみたいだ。
ワイバーン発着場は神聖教徒都市中心部から外れた、少し小高い丘のような所にあった。
そこからは神聖教徒都市を一望できた。
まず一番目立つのは巨大な女神像だろう。
小さな山くらいの大きさはあるのではないか、という程の巨大さだ。
そしてその女神像の目の前に神殿が建てられている。
こちらもかなり大きい。
その女神像、神殿を直線にして広く長い道が走っている。
その道を隔てて、西側方向に俺たちの目的地の神聖博物館や神聖図書館、神聖美術館に神聖教徒協会本部などの公共建築物が建ち並んでいる。
一方東側方向は居住区となっており、商店なども建ち並んでいるようだ。
神聖教徒都市には世界中の信徒が巡礼に訪れるらしく、中央の道には巡礼者と思われる多くの人々が歩いていた。
「じゃあ、まずは宿を探そうか」
その壮観な光景を少し楽しんだ後に、俺はミミとソーニャに声かけ、宿に向かう事にする。
とりあえず拠点を確保して、その後に情報収集だ。
夕方前には着けたけど、期限は3日しかない。
なるべく効率的に動かねば。
「それでは3名で1泊、銀貨15枚になります」
「じゃあ、はい、銀貨15枚」
銀狼亭。
それが本日泊まる宿の名前だ。
高くもなく、それと言って極端に安くもなくといった中堅的な宿だろう。
一階は受付兼、食堂になっており、すでにその食堂では食事を食べたり、酒を飲んだりといった人々が散見される。
俺たちもとりあえずは、部屋に荷物を置いたら食事かなあと思って2階への階段を進んでいると、3名の一団が降りてきた。
ん? こいつら……
「お!? 祭の時にいたお子様じゃねえか。女も連れて観光かあ?」
ニヤニヤしながらそう言ってきたのは、冒険者のシュラウドだった。
偶然にもこいつらと同じ宿になったのか。
「そっちこそ、相変わらずそんな小汚い格好して、よくこんなとこ泊まれたな」
「何ぃ!」
シュラウドはいきりたつ仲間を、手をすっと上げて制した。
「まあ、とりあえず、飯をゆっくり食おうぜ。お前たちも飯にするんだろ」
「……ああ、そうだな」
その場は一旦それで収まり、部屋へと向かう。
「あいつら祭の時から態度悪いですよね」
「たぶん、舐めてるんだろうな。食事の時に仕掛けてくる可能性あるから気をつけてな」
部屋にいき、荷物を置いた後にまた1階に戻る。
シュラウドの冒険者パーティーとは少し離れた席に座り、注文を済ませた。
それぞれの頼んだ食事が運ばれてきて、食べていた所。
「おい、お前ら、ちょっとこっちに来てお酌しろよ。そんなクソガキじゃなくて、俺たちについたらもっと楽しませてやるぜ」
シュラウドのメンバーの一人がミミとソーニャに絡んでくる。
「祭の最中にも関わらず、昼間から飲んでるですか。いい身分」
「まあ、そう言わずにな、ちょっとこっち来いよ」
男がニヤニヤしながら言って、ミミの肩に置いた手を、ミミはその凄まじい身体能力で捻り上げる。
「イテテテッ!! 何しやがるこのアマ!」
「それはこっちのセリフ。ミミに触れていい男はランスだけ」
男は手を振りほどき、痛そうに捻り上げられた手を押さえている。
「てめえら、ちょっと表へ出やがれ!」
やれやれ。
最初からそれが目的だろうこいつら、まどろっこしい。
俺たちは、宿屋の近くの人の目につきにくい空き地に移動した。
城の東端に当たる場所にワイバーンの発着場はあった。
地上4階程度の高さの位置に、部屋が何室も入るような広めのスペース。
俺とミミとソーニャの三人の出発。
そこにクリスティンとハーバードは見送りに来ていた。
「じゃあ、気をつけてね」
「ああ、頑張ってくる」
俺はそういうとワイバーンのその首部分にまたがり、竜種の表皮に初めて触る。
その表皮からは冷たたさと滑らかな岩、というような硬質感を感じる。
操縦に関しては首に対して力をかける。
上昇時は上方向。下降時は下方向。進む場合は水平方向。
そして左右については、左右方向へ力をかけるとその方向へ飛んでいってくれるらしい。
ミミとソーニャは、ワイバーンを早速、なでて可愛がっている。
だけど、俺にはこいつが可愛いという、気持ちにはなれなかった。
まあ、流石に気に入らない奴だからといって、ふり落とすような事はしないだろう。
出発の為、まず上昇する必要があるので、その首に上方向の力をかける。
するとワイバーンはその翼を広げ、バサバサと上昇運動を始めた。
ワイバーンはその巨体をみるみる内に上昇させていく。
十分な高度が取れた所で俺は水平方向へ力を加える。
するとワイバーンは前進を始めた。
風を切り、大空を突き進んでいく。
王都の貴族エリア、一般エリアの家屋が次々と通り過ぎていく。
俺は自身の瞬神以外で、このような早いスピードで移動した事はなく。
そのスピードは最初、若干の恐怖を感じさせたが、今ではそれは快感に変わっていた。
すごい楽しい!
ワイバーンは一度乗ると病みつきになる人がいるそうで、実際に乗ってみる前は変わった人がいるんだなあと思っていたが。
今では病みつきなるその気持ちと。
ワイバーンの飛行が最上位の金持ちたちの一番の娯楽になっている、というのもうなずける。
後方を確認するとミミとソーニャも問題なくついてきていた。
ミミとソーニャのワイバーンは操縦というより、俺の乗っているワイバーンについていくよう指示が与えられているようで。
いわば自動操縦モードのようなものらしかった。
三匹のワイバーンが翼をたなびかせ、大空を疾走している。
エデンバラ王国から北西の方向。
昼過ぎに出発したのでおそらく夕方前には神聖教徒都市に付く予定だ。
「ああ、疲れたー」
神聖教徒都市のワイバーン発着場にたどり着いた。
「ミミも疲れた。でも楽しかった!」
「私もです。最初は怖かったけど、慣れるとすごい楽しかった!」
よかった、二人とも空旅を楽しんでくれたみたいだ。
ワイバーン発着場は神聖教徒都市中心部から外れた、少し小高い丘のような所にあった。
そこからは神聖教徒都市を一望できた。
まず一番目立つのは巨大な女神像だろう。
小さな山くらいの大きさはあるのではないか、という程の巨大さだ。
そしてその女神像の目の前に神殿が建てられている。
こちらもかなり大きい。
その女神像、神殿を直線にして広く長い道が走っている。
その道を隔てて、西側方向に俺たちの目的地の神聖博物館や神聖図書館、神聖美術館に神聖教徒協会本部などの公共建築物が建ち並んでいる。
一方東側方向は居住区となっており、商店なども建ち並んでいるようだ。
神聖教徒都市には世界中の信徒が巡礼に訪れるらしく、中央の道には巡礼者と思われる多くの人々が歩いていた。
「じゃあ、まずは宿を探そうか」
その壮観な光景を少し楽しんだ後に、俺はミミとソーニャに声かけ、宿に向かう事にする。
とりあえず拠点を確保して、その後に情報収集だ。
夕方前には着けたけど、期限は3日しかない。
なるべく効率的に動かねば。
「それでは3名で1泊、銀貨15枚になります」
「じゃあ、はい、銀貨15枚」
銀狼亭。
それが本日泊まる宿の名前だ。
高くもなく、それと言って極端に安くもなくといった中堅的な宿だろう。
一階は受付兼、食堂になっており、すでにその食堂では食事を食べたり、酒を飲んだりといった人々が散見される。
俺たちもとりあえずは、部屋に荷物を置いたら食事かなあと思って2階への階段を進んでいると、3名の一団が降りてきた。
ん? こいつら……
「お!? 祭の時にいたお子様じゃねえか。女も連れて観光かあ?」
ニヤニヤしながらそう言ってきたのは、冒険者のシュラウドだった。
偶然にもこいつらと同じ宿になったのか。
「そっちこそ、相変わらずそんな小汚い格好して、よくこんなとこ泊まれたな」
「何ぃ!」
シュラウドはいきりたつ仲間を、手をすっと上げて制した。
「まあ、とりあえず、飯をゆっくり食おうぜ。お前たちも飯にするんだろ」
「……ああ、そうだな」
その場は一旦それで収まり、部屋へと向かう。
「あいつら祭の時から態度悪いですよね」
「たぶん、舐めてるんだろうな。食事の時に仕掛けてくる可能性あるから気をつけてな」
部屋にいき、荷物を置いた後にまた1階に戻る。
シュラウドの冒険者パーティーとは少し離れた席に座り、注文を済ませた。
それぞれの頼んだ食事が運ばれてきて、食べていた所。
「おい、お前ら、ちょっとこっちに来てお酌しろよ。そんなクソガキじゃなくて、俺たちについたらもっと楽しませてやるぜ」
シュラウドのメンバーの一人がミミとソーニャに絡んでくる。
「祭の最中にも関わらず、昼間から飲んでるですか。いい身分」
「まあ、そう言わずにな、ちょっとこっち来いよ」
男がニヤニヤしながら言って、ミミの肩に置いた手を、ミミはその凄まじい身体能力で捻り上げる。
「イテテテッ!! 何しやがるこのアマ!」
「それはこっちのセリフ。ミミに触れていい男はランスだけ」
男は手を振りほどき、痛そうに捻り上げられた手を押さえている。
「てめえら、ちょっと表へ出やがれ!」
やれやれ。
最初からそれが目的だろうこいつら、まどろっこしい。
俺たちは、宿屋の近くの人の目につきにくい空き地に移動した。
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