両親が勇者と魔王だなんて知らない〜平民だからと理不尽に追放されましたが当然ざまぁします〜

コレゼン

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第2章 魔術書争奪編

第23話 Aランク冒険者との対決

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 シュラウドたち3名と対峙する俺たち。
 奴らはまだニヤニヤとしている。

「お前らBランクだろ。その若さでBランクは大したもんだが、俺らはAランクパーティーだ。謝るなら今のうちだぞ」
「なんで謝るんだ? 勘違い野郎をやっつける、絶好の機会じゃないか」
「はっ! 図に乗りやがって。上には上がいるって事を思い知らせてやるぞ、このクソガキが!!」

 シュラウドは、背中に背負っていた槍を構え戦闘態勢に入った。

「女どもは俺たちが相手だ。痛めつけた後に存分に可愛がってやるぜ」

 下卑た笑いを浮かべながら、男たちの一人は両手短剣を取り出し、もう一人はナックルガードを手に嵌めている。
 ミミとソーニャ、二人と戦闘スタイルは似ているようだ。

「いいですわ、あなたがたが勝てたら、私たちの事を好きにしても。但し、もし私たちが勝てば同様に好きにさせて頂きますわ」

 ソーニャはその聖女の服の巨乳の胸元をはだけさせ、男たちに向かって挑戦的に言う。

「さ、誘いやがってこの……ッ!」

 男たちが鼻息荒くして、ミミとソーニャに襲いかかった所で戦闘開始となった。


「おらぁ! 5連槍!」

 シュラウドは飛ぶように、俺への間合いを一気に詰めてきたと思うと。
 顔面、胸、首、腹、肩と一瞬とも言えるような刹那の間に、連続の突き技を仕掛けてくる。

瞬神しゅんしん

 しかし、瞬神を使った俺には、その攻撃は止まって見えるような速度だ。
 俺はすべての攻撃を紙一重でかわしていった。

「な!? バカな今の攻撃をBランクが全てかわすだと?」

 だからその認識が、そもそも間違ってるんだよな。
 俺たちがSランク討伐済み、ってたぶん知らないんだろうけど。


 一方でミミはナックルガードを嵌めた男の拳による攻撃を、次々とよけていた。

「おい!? どうしたぁ! 手も足も出ないかぁ!」

 男がそう言った所で、ミミは相手が繰り出したストレートに、ミミ自身の拳と相手の拳とをあわせる。
 互いの拳が衝突すると、大きな衝撃音と共に男の手は後方へ勢いよく弾かれる。

「痛ぅ……くそがぁ!」

 男のナックルガードは破壊され、拳同士が衝突したその指は変な方向へ曲がっている。

「随分と脆い装備と非力な攻撃。それでも男?」
「まぐれ当たりが調子に乗るんじゃねえ!!」

 ミミのその言葉に顔を真っ赤にして、男はもう片方の拳で殴りかかった。
 同様にミミは、その拳にも自身の拳をあわせる。
 また大きな衝撃音の後、男のナックルガードと拳は粉砕された。
 粉砕された自身の両手を信じられない、と言った目で見つめる男。


 ソーニャともう一人の男は、お互いの両手短剣により、凄まじい速度での攻防をしあっている。
 互いの攻撃は中間ポイントで防がれ、いずれも相手に攻撃は加えられていないが――

「随分とのんびりした攻撃ですわね。あくびがでますわ」
「な!? ほざけ!」

 ソーニャはそういうと更にギアを上げた。
 その攻撃スピードに、ついていけなくなった男の体から、少しずつ鮮血が吹き出す。

「くっ……うわぁあーーッ!」

 ついにソーニャに切り刻まれ、男は立っている事ができなくなり、その場に膝をついて屈した。


「ちっ、やられやがったかぁ! まあ、所詮こいつらはBランク。Aランクの俺が、お前らをまとめて相手してやる!」

 俺は身体強化を自身の剣にまで派生させた。
 剣と自分の肉体の強化が一体化する。

「おらぁ! 10連槍だぁ!」

瞬神しゅんしん

 刹那、俺は自分に迫ってくる槍に合わせ、自身の剣を下から上へと振り上げる。
 槍はまるで柔らかな木で出来ているかのように、すっぱりと真っ二つに切り上げられる。
 更に上から切り落とし、槍はわずかな長さとなった。

 連続突きをしている最中に、自身の槍が短くなっている事に気づき、それを驚愕の表情で見つめるシュラウド。

「馬鹿な……!? こいつは鋼鉄製だぞ?」

 そこへ俺は一気に踏み込み、剣の柄の部分でシュラウドの腹部を強撃する。
 シュラウドは腹部を抑えたまま、その場に崩れ落ちた。


「ここはこうじゃない?」
「いや確か、ここはこう」

 ミミとソーニャはあーでもない、こーでもないといいながら、戦闘前に好きにさせてもらうといっていた事を、宣言通り行っていた。

「お、おい! もう、勘弁してくれ!」
「神聖教徒王国は風紀にめちゃくちゃ厳しいんだ!」
「こんな所、もし、一般人に見られて通報されたら、俺たち捕まっちまう!」

 こんな量の縄、一体どこから持ってきたんだろう。
 シュラウドたちは半裸で、それぞれが亀○縛りで縛り上げられている。
 ソーニャに切り刻まれた男は、わざわざこのためにヒーリングで傷が癒やされていた。
 なんて恐ろしい罰なんだ……。

「うるさいです!」

 バシッ! とミミは縄を鞭に見立てて、男に打ち付ける。

「はふん!」

 男はその鞭での攻撃に妙な声を上げた。
 うん、これは罰じゃなくて、もしかしてご褒美になってるかもな。

「な! 頼む! 見逃してくれ! お前らは強い! 調子に乗って悪かった! な!」
「……もし、ミミたちが負けてそう言ったら、お前たちは許したか?」
「ああ? 許すわけねえだろ、逆に興奮するわ! まあ、俺は罵倒されながらっていう方が好みだが」
「お、おい! バカ!」

 ミミはその縛られている後ろ手と足首を繋いだロープを引っ張り、男を持ち上げる。

「痛い! 痛い! 痛い! こすれる! ごめんなさい、悪かったー!」

 一人、二人、三人とミミは男たちを人通りのある、通路においていった。

「それじゃあ、ランス、戻ろう」
「う、うん……」

 俺たちは一旦、宿へと戻る。
 しばらくすると 「キャー!」 という女性の大きな叫び声が街に鳴り響いていた。
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