ユータ漫遊記 ~異世界を旅しながら世直ししてやろう~

ヨシダダダ

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「俺がパンを上手く作れないはずがない。間違っているのはパンというものに対する認識だ」
パンが膨らむなんて絶対に何か変なものを入れているだろう。
俺は健康のために無添加のパンを作ってやりたかった。
それがこの世界に生きる人々のためになると信じていた。
だが現実は残酷だ。
この世界の人間が作る硬いパンよりも不味いパンができてしまったのだ。
「おかしいな。最高級の材料を使ったんだけどな」
「ユータがこれこそがパンだと言えばこれがパンじゃない」
「ユータ様の作ったパンこそが本当のパンです」
「ご主人様のソーセージのほうが美味しいです」
おい残念エルフ。
最近頭がどんどん残念になってきているぞ。
まったく誰の影響なんだか…。
また洗脳するぞ?
「まあいい。このパンこそが至高だと証明してやる」
病みつき成分を混ぜたパンだから人気は絶対に間違いない。
「よし、せっかくだから3人で誰が一番多く売れるか勝負してみないか?」
「勝ったら抱いてくれるのね?やるわ。任せて、ユータ」
「わたしが勝ってユータ様への愛を証明します」
「ご主人様のためにがんばって売ります」
まあやる気十分だしいいだろう。
「では勝負開始」
パンは複製魔法でいくらでも作れる。
どれだけ売れても補充が間に合わないことはない。
俺は取り寄せ魔法で取り寄せた高級食パンを食べながら見守るとしよう。
しかしあの高級パン屋というもののネーミングは何だ?
ユータ様こそ至高とか俺のユータ様は世界一とか、まあ悪くないネーミングセンスじゃないか。
俺の名声が日本にまで届いたというのか?
まあそうだとしても不思議ではないけどな。
まあいい、それよりも今はがんばってパンを売ってるみんなのパンツが見えないか注意深く見守らないとな。
「パンを買うとユータへのお布施になるわよ」
リンの呼び込みで客が殺到した。
まあ美味い呼び込みだと思う。
この街には俺の信者もそれなりに増えてきたからな。
俺を利用するのはどうかと思うけどリンも必死なのだろう。
だからといって裏切った過去は消えないけどな。
「ユータ様から頂いたお小遣いで全部買い占めます」
さすがミツナだな。
おっぱいも豪快だけどお金の使い方も豪快だ。
何よりも俺のために頭を使うのがいい。
夜はおっぱいを使うところもいいけどな。
褒美でお小遣いを追加してやろう。
パンストも支給する。
いくらでも破けるな。
「ありがとうございます、ユータ様。頂いたお小遣いでパンを買い占めます」
さすがミツナだな。
売り上げも好調だからお小遣いを追加で渡しておく。
永久機関だな。
どうせ金貨は魔法で無限に作り出せるからいくらでも渡してやるぞ。
「…こんな勝負勝てるはずがありません」
ロレイエが泣きそうになりながらパンをちまちま売っている。
無能に寛大な俺でもあまりにも無能すぎると愛想を尽かすぞ?
おっぱいを大きくしようとしない怠け癖も問題だな。
俺と一緒にいるのだからもう少し大きくして俺への敬意を示せばいいのに。
まあ俺は寛大だから許してやろう。
俺の奴隷になれた幸運に感謝しろ。
「客のほうが足りないな」
寂れた街だから人口が少ない。
まあ俺の地元のほうが人口が多そうなくらいだからこの街の寂れ方は半端ないな。
まあそれがこの世界の当たり前かもしれない。
しかたないからよそから客を集めよう。
「転移ゲート設置」
探知魔法で人口の多い場所を探したのでゲートで瞬時に移動できるようにした。
「どこだ?ここはどこなんだ?」
さっそくゲートを通ってきた勇気ある男がいた。
いいだろう、その勇気に対し俺の加護を与える。
「食べ過ぎても眠くならない加護を授ける」
これでいくらでも安心して食べられるぞ。
昼食後に昼寝して怒られるようなことがなくなるからな。
まあ俺が加護を与えたことに気付くことはないかもしれないがいいだろう。
俺は人知れずこの世界の暮らしぶりを改善していくことを目標にしているからな。
「エルフのパンだと?一つくれ」
「あ、はい。金貨1枚になります」
「高いけどエルフのパンだから仕方ないな」
そうか、エルフは珍しいからな。
俺が魔法で作ったパンをエルフが売っているから価値が高まるのか。
「エルフのパンツを買えるって本当か?」
勘違いだけど勘違いだと気付いたら恥をかかせてしまうな。
よし、ロレイエ。
魔法でいくらでもパンツを用意するから売ってやれ。
別に着用済みにする必要はないぞ?
エルフが売っているパンツだから嘘ではない。
男物と女物の両方を用意してやる。
もちろんふんどしも用意した。
俺はマニアにも優しい男だからな。
「すごい売れ行きね。私のパンの負けね」
「ユータ様のパンツなら当然です。パン勝負はわたしの負けのようです」
おい、俺のパンツのように聞こえるからやめてくれ。
ミツナには夜にこっそり俺の着用済みをプレゼントしてやろう。
「ご主人様のおかげで大量にパンツを売ることができました」
「この勝負はロレイエの勝ちだな。好きなパンツをプレゼントしよう」
「ありがとうございます、ご主人様。ではご主人様の着用済みのものをお願いします」
まったくこのエルフは残念だな。
でもこれがロレイエらしいのかもしれない。
ならばそれを認めてやるのが器の大きな男だな。
俺は器だけでなくピー(放送禁止用語)も大きい男だからな。
でもな、人前で俺の脱いだパンツの匂いを嗅ぐのはやめてもらいたい。
ほら、リンまで物欲しそうにこっちを見ているじゃないか。
仕方ないので俺はミツナを物陰に呼び出しプレゼントを渡した。
「ありがとうございます、ユータ様。わたし、一生大切にします」
まあいいけどちゃんと洗えよ?
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