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第16話 二つの村を作ろう
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あれから数日。
村人達が生まれたことにより、ようやく村らしさが出てきて、村人達も日々自分達に課せられた仕事をこなしている。
牧場に稲作。どちらも村人達の献身により、今では市場が出来上がるほど食物が採れるようになった。
また牧場や稲作だけでなく、一部の村人達は川での魚採り、森への動物狩りなど、様々な事を意欲的にこなし、新たな家を建設して、お店まで作り始めた。
やはり、こういう村造りでは人の力が一番だと痛感した。
オレ一人では出来なかったことを村人達が率先して作り、発展していったおかげで、最初に無人の村を作った時とは比べ物にならない活気がそこにはあった。
ちなみにその間、オレは村人達の生産を見守る一方で塔の頂上で周辺を警備しているメイド達一人一人と会い、彼女達との親睦を深めていた。
塔にいた六人のメイドもガーネット達に負けず劣らず、それぞれ個性的な人物であり、無論オレが直接名前をつけた。
セバス曰く、自分や彼女達はオレが百円玉で生み出した存在のため、普通の人間よりもはるかに強化された人物のため、休みなしでも一ヶ月は警備を続けられるという。
しかし、さすがにそれでは体が持たないだろうから、適度に交代しながら休んでもらっている。
本当はもう少し警備用の人材を増やそうかとも思ったのだが、セバスから何があるか分からないから、現状でうまく行っているのなら無理に人材創造のために『神の通貨』を使う必要はないと止められた。
いずれにしても村は発展し、メイド達との関係も良好となり、オレはそろそろ次の段階に行こうかとセバスに相談を持ちかける。
「なるほど。次の段階ですか」
「ああ、もう村ではオレが直接関与しなくても自立出来るくらいに農業とかで確立したみたいだから、次の発展、新しい何かを作ろうかと思うんだけど」
「いい考えだと思います。私もそろそろ村を次の段階に進化させてよいと思っておりましたので」
「あ、やっぱりそうか。それじゃあ、次はどうしたらいいと思う?」
「そうですね……」
オレから質問に悩むようなセバスだったが、すぐに何かを思いつき、それを口にしようとするが、
「ちょっと待ったー!!」
突然オレのいる部屋の扉が開き、その向こうからケルちゃんが姿を現す。
「け、ケルちゃん、どうしたの?」
「ご主人様ひどーい! どうしてこんなメガネ執事にばっかり相談して、私に相談しないのー!?」
と、なにやら泣きついてきた。
え、ええと。そういいえば、お風呂場での一件から必要以上にケルちゃんと距離を置くようになり、そのあとはメイド達一人一人との面会というか直接話すための時間を確保するため、ケルちゃんと過ごす時間がなかった。
村の発展や、今後の創生に関しては執事兼相談役として生み出したセバスとばかり話すようになった。
というか、ケルちゃんを作ったそのあとですぐにセバスやメイド達を作ったわけだから、とりわけケルちゃんと親身になるような時間もなかったわけで……ケルちゃん的には自分が疎外されていると感じても仕方ないかもしれない。
「ご、ごめん。ケルちゃん。けど、別にケルちゃんを疎外してたわけじゃなく、話すならセバスがいいかなーって……」
「ご主事様、忘れたんですか!? 私はご主人様の創造物の中で一番お金をかけて生み出された存在ですよ!? そのときは戦闘用でしたけれど、こう見えてご主人様の計画の進行のお手伝いはできます! そっちのセバスにだって負けません!」
と、なにやら胸を張ってセバスに対抗してきた。
「なるほど。それでは、よければ先にケルベロス様のご意見を伺っても、よろしいでしょうか?」
「え、いいの? 本当?」
それに対しセバスは特に張り合う様子もなく、むしろケルちゃんに見せ場を譲るように進言する。
「それじゃあ、ケルの意見を言いますけど、ズバリご主人様、街を二つ作ってはどうでしょうか!?」
「街を……二つ?」
どういうことだろうかと戸惑うオレにケルちゃんはドヤ顔で続ける。
「そうです。一方をご主人様が作り、もう一方を別の誰かが作る。お互いにより良い街を作り、競い合う。つまりは発展と同時に競争をするのです。無論、最終的には二つの街を併合し、一つの国とします。このまま村を街に進化させるのでは、住民達の向上心もどこかで満足してしまいます。今よりも高みを目指すためには自分達に近しい目標、ライバルが必要です。どうでしょうか?」
ケルちゃんのその説明を聞いてオレは思わず納得する。
なるほど、それは面白いやり方だ。
正直、オレには思いつかなかった。
オレの今のやり方は今ないものを作り、あるものを強化していくことだけ。
無論、それでも十分村は発展するだろうが、明確な目標があった方が人はその方向に全力を傾けられる。
そのために競うための何か。言ってしまえば相手がいなければならない。
しかし、今のオレの創生において、そんな競うような相手なんかいなかった。
けれど、ケルちゃんの言うとおり、そのやり方でなら当面の目標というか互いに負けられないという感情が生まれて村人だけでなく、オレ自身もやりがいを感じる。
このところ、村の発展が放っておいてもうまく行っていたため、やることがなく意欲が減少していたのも事実。
見るとセバスもオレと同じ考えだったのか面白そうな笑みを浮かべている。
「なるほど。素晴らしいです、ケルベロス様。では、早速その方向で進めてはどうでしょうか? 主様」
「ああ、オレもいいと思う」
「やったー! ねえねえ、ご主人様。ケルも役に立つでしょうー! えへへー、褒めて褒めてー」
自分の意見が通るとすぐさまオレの傍に来て頭を差し出し、尻尾をバタバタと振る。
その姿があまりにも可愛かったもので、思わず頭を撫でるとケルちゃんも嬉しそうに耳を動かしながら、尻尾をバタバタ振る。
「主様。その街についてなのですが、一方が主様。もう一方が私が作る、というのはどうでしょうか?」
「え? セバスがか?」
「はい。よろしければでいいのですが、主様が持つ『神の通貨』を街創造に必要な分だけ私にいただき、私はここから離れた場所で街を作る。主様もこの場所で村と併合する形で街を作り出し、ある一定期間が過ぎましたら、互いの街を見せ合う。それで互いのどちらがより優秀であるか見せ合い、刺激を与えながら、最終的に併合し一つの国とする。これでいかがでしょうか?」
確かに。オレ一人で作るよりも別の誰かが街を作ってくれれば効率も遥かにいい。
だが、せっかくの勝負なのだ。最終的に併合するとは言え、より良い街を作った勝者には何らかの景品なり、褒美があった方が断然燃える。
「概ね賛成なんだが、少し色を付けないか? せっかくの勝負なんだ。勝った方に報酬みたいなのを与えないか?」
「報酬ですか? しかし、どのような」
「そうだな……。勝った方の街を首都にする。これならどうだ?」
「おお、なるほど!」
オレの意見にセバスも火が付いたように頷く。
報酬と言っても物的な物ではあまり意味がないだろう。とは言え、単なる賞賛だけでもやはり物足りない。
より良い街を作った功績として、それが形として残るもの。となれば、首都だ。
これならば、仮にセバスの作った街が勝利したとしても、オレはそのより良い街に拠点を置けばいい。
無論、オレとて負けるつもりはない。
神様から頼まれてこの異世界造りを始めた身だが、最初の国の首都なる街はやはりオレ自身で作りたい。
なによりもこれまでは淡々と作っていくだけで、そこに誰かと競い合う要素がなかったため、今回の首都の座を賭けた街造りには否応なく燃える。
「それからルールも厳格に決めないか? 互いに街のために使用する通貨は最大百円まで。期限は一ヶ月。一ヶ月後にお互いが作った街を見せ合い、より良い街を作った方を首都にする」
「賛成です。この身は主様にお仕えする身ですが、今回の件に関しては全力で勝負させて頂きます」
「おう、オレもそうしてもらわないと張り合いないぜ」
正直、主だからと手を抜かれてはせっかく燃え上がったハートに水を差される。
だが、セバスにはそんな心配はないようであり、ここで下手に手心を加えるのは逆に不敬になると分かっているようだ。さすがは理想的な執事。
「それじゃあ、あとはセバスの補佐のために館にいるガーネット達も一旦セバス側の戦力として預けようか」
「ガーネット達もですか? ですが、さすがにそれは……」
「いや、やるならお互いにフェアに行こうぜ。そっちにはガーネットとアクアマリンを預ける。こっちはオレとケルちゃんとアメジスト。これで三対三。お互いに知恵を出し合い、街を作り上げる。そうでなきゃ面白くないだろう」
「……分かりました。では、お言葉に甘えてガーネット達も一時預からせて頂きます」
「おう。それと先に百円を渡しておくな」
オレは財布を取り出し、そこから百円玉をセバスに預ける。
「確かに頂戴致しました。それでは、これより競争開始、ということでよろしいでしょうか?」
「ああ、勿論。ガーネット達にもセバスから伝えてくれ」
オレの頼みにセバスは頷き、そのまま燕尾服をひるがえすと部屋を出て行くのであった。
残り通貨:12418円
【創造物】
豪邸×1
村×1
野菜畑×1
りんごの樹×1
魚達がいる川×1
動物達の森×1
聖剣×1
ケルベロス×1
執事×1
メイド×9
塔×6
村人×50
牧場×1
稲作×1
村人達が生まれたことにより、ようやく村らしさが出てきて、村人達も日々自分達に課せられた仕事をこなしている。
牧場に稲作。どちらも村人達の献身により、今では市場が出来上がるほど食物が採れるようになった。
また牧場や稲作だけでなく、一部の村人達は川での魚採り、森への動物狩りなど、様々な事を意欲的にこなし、新たな家を建設して、お店まで作り始めた。
やはり、こういう村造りでは人の力が一番だと痛感した。
オレ一人では出来なかったことを村人達が率先して作り、発展していったおかげで、最初に無人の村を作った時とは比べ物にならない活気がそこにはあった。
ちなみにその間、オレは村人達の生産を見守る一方で塔の頂上で周辺を警備しているメイド達一人一人と会い、彼女達との親睦を深めていた。
塔にいた六人のメイドもガーネット達に負けず劣らず、それぞれ個性的な人物であり、無論オレが直接名前をつけた。
セバス曰く、自分や彼女達はオレが百円玉で生み出した存在のため、普通の人間よりもはるかに強化された人物のため、休みなしでも一ヶ月は警備を続けられるという。
しかし、さすがにそれでは体が持たないだろうから、適度に交代しながら休んでもらっている。
本当はもう少し警備用の人材を増やそうかとも思ったのだが、セバスから何があるか分からないから、現状でうまく行っているのなら無理に人材創造のために『神の通貨』を使う必要はないと止められた。
いずれにしても村は発展し、メイド達との関係も良好となり、オレはそろそろ次の段階に行こうかとセバスに相談を持ちかける。
「なるほど。次の段階ですか」
「ああ、もう村ではオレが直接関与しなくても自立出来るくらいに農業とかで確立したみたいだから、次の発展、新しい何かを作ろうかと思うんだけど」
「いい考えだと思います。私もそろそろ村を次の段階に進化させてよいと思っておりましたので」
「あ、やっぱりそうか。それじゃあ、次はどうしたらいいと思う?」
「そうですね……」
オレから質問に悩むようなセバスだったが、すぐに何かを思いつき、それを口にしようとするが、
「ちょっと待ったー!!」
突然オレのいる部屋の扉が開き、その向こうからケルちゃんが姿を現す。
「け、ケルちゃん、どうしたの?」
「ご主人様ひどーい! どうしてこんなメガネ執事にばっかり相談して、私に相談しないのー!?」
と、なにやら泣きついてきた。
え、ええと。そういいえば、お風呂場での一件から必要以上にケルちゃんと距離を置くようになり、そのあとはメイド達一人一人との面会というか直接話すための時間を確保するため、ケルちゃんと過ごす時間がなかった。
村の発展や、今後の創生に関しては執事兼相談役として生み出したセバスとばかり話すようになった。
というか、ケルちゃんを作ったそのあとですぐにセバスやメイド達を作ったわけだから、とりわけケルちゃんと親身になるような時間もなかったわけで……ケルちゃん的には自分が疎外されていると感じても仕方ないかもしれない。
「ご、ごめん。ケルちゃん。けど、別にケルちゃんを疎外してたわけじゃなく、話すならセバスがいいかなーって……」
「ご主事様、忘れたんですか!? 私はご主人様の創造物の中で一番お金をかけて生み出された存在ですよ!? そのときは戦闘用でしたけれど、こう見えてご主人様の計画の進行のお手伝いはできます! そっちのセバスにだって負けません!」
と、なにやら胸を張ってセバスに対抗してきた。
「なるほど。それでは、よければ先にケルベロス様のご意見を伺っても、よろしいでしょうか?」
「え、いいの? 本当?」
それに対しセバスは特に張り合う様子もなく、むしろケルちゃんに見せ場を譲るように進言する。
「それじゃあ、ケルの意見を言いますけど、ズバリご主人様、街を二つ作ってはどうでしょうか!?」
「街を……二つ?」
どういうことだろうかと戸惑うオレにケルちゃんはドヤ顔で続ける。
「そうです。一方をご主人様が作り、もう一方を別の誰かが作る。お互いにより良い街を作り、競い合う。つまりは発展と同時に競争をするのです。無論、最終的には二つの街を併合し、一つの国とします。このまま村を街に進化させるのでは、住民達の向上心もどこかで満足してしまいます。今よりも高みを目指すためには自分達に近しい目標、ライバルが必要です。どうでしょうか?」
ケルちゃんのその説明を聞いてオレは思わず納得する。
なるほど、それは面白いやり方だ。
正直、オレには思いつかなかった。
オレの今のやり方は今ないものを作り、あるものを強化していくことだけ。
無論、それでも十分村は発展するだろうが、明確な目標があった方が人はその方向に全力を傾けられる。
そのために競うための何か。言ってしまえば相手がいなければならない。
しかし、今のオレの創生において、そんな競うような相手なんかいなかった。
けれど、ケルちゃんの言うとおり、そのやり方でなら当面の目標というか互いに負けられないという感情が生まれて村人だけでなく、オレ自身もやりがいを感じる。
このところ、村の発展が放っておいてもうまく行っていたため、やることがなく意欲が減少していたのも事実。
見るとセバスもオレと同じ考えだったのか面白そうな笑みを浮かべている。
「なるほど。素晴らしいです、ケルベロス様。では、早速その方向で進めてはどうでしょうか? 主様」
「ああ、オレもいいと思う」
「やったー! ねえねえ、ご主人様。ケルも役に立つでしょうー! えへへー、褒めて褒めてー」
自分の意見が通るとすぐさまオレの傍に来て頭を差し出し、尻尾をバタバタと振る。
その姿があまりにも可愛かったもので、思わず頭を撫でるとケルちゃんも嬉しそうに耳を動かしながら、尻尾をバタバタ振る。
「主様。その街についてなのですが、一方が主様。もう一方が私が作る、というのはどうでしょうか?」
「え? セバスがか?」
「はい。よろしければでいいのですが、主様が持つ『神の通貨』を街創造に必要な分だけ私にいただき、私はここから離れた場所で街を作る。主様もこの場所で村と併合する形で街を作り出し、ある一定期間が過ぎましたら、互いの街を見せ合う。それで互いのどちらがより優秀であるか見せ合い、刺激を与えながら、最終的に併合し一つの国とする。これでいかがでしょうか?」
確かに。オレ一人で作るよりも別の誰かが街を作ってくれれば効率も遥かにいい。
だが、せっかくの勝負なのだ。最終的に併合するとは言え、より良い街を作った勝者には何らかの景品なり、褒美があった方が断然燃える。
「概ね賛成なんだが、少し色を付けないか? せっかくの勝負なんだ。勝った方に報酬みたいなのを与えないか?」
「報酬ですか? しかし、どのような」
「そうだな……。勝った方の街を首都にする。これならどうだ?」
「おお、なるほど!」
オレの意見にセバスも火が付いたように頷く。
報酬と言っても物的な物ではあまり意味がないだろう。とは言え、単なる賞賛だけでもやはり物足りない。
より良い街を作った功績として、それが形として残るもの。となれば、首都だ。
これならば、仮にセバスの作った街が勝利したとしても、オレはそのより良い街に拠点を置けばいい。
無論、オレとて負けるつもりはない。
神様から頼まれてこの異世界造りを始めた身だが、最初の国の首都なる街はやはりオレ自身で作りたい。
なによりもこれまでは淡々と作っていくだけで、そこに誰かと競い合う要素がなかったため、今回の首都の座を賭けた街造りには否応なく燃える。
「それからルールも厳格に決めないか? 互いに街のために使用する通貨は最大百円まで。期限は一ヶ月。一ヶ月後にお互いが作った街を見せ合い、より良い街を作った方を首都にする」
「賛成です。この身は主様にお仕えする身ですが、今回の件に関しては全力で勝負させて頂きます」
「おう、オレもそうしてもらわないと張り合いないぜ」
正直、主だからと手を抜かれてはせっかく燃え上がったハートに水を差される。
だが、セバスにはそんな心配はないようであり、ここで下手に手心を加えるのは逆に不敬になると分かっているようだ。さすがは理想的な執事。
「それじゃあ、あとはセバスの補佐のために館にいるガーネット達も一旦セバス側の戦力として預けようか」
「ガーネット達もですか? ですが、さすがにそれは……」
「いや、やるならお互いにフェアに行こうぜ。そっちにはガーネットとアクアマリンを預ける。こっちはオレとケルちゃんとアメジスト。これで三対三。お互いに知恵を出し合い、街を作り上げる。そうでなきゃ面白くないだろう」
「……分かりました。では、お言葉に甘えてガーネット達も一時預からせて頂きます」
「おう。それと先に百円を渡しておくな」
オレは財布を取り出し、そこから百円玉をセバスに預ける。
「確かに頂戴致しました。それでは、これより競争開始、ということでよろしいでしょうか?」
「ああ、勿論。ガーネット達にもセバスから伝えてくれ」
オレの頼みにセバスは頷き、そのまま燕尾服をひるがえすと部屋を出て行くのであった。
残り通貨:12418円
【創造物】
豪邸×1
村×1
野菜畑×1
りんごの樹×1
魚達がいる川×1
動物達の森×1
聖剣×1
ケルベロス×1
執事×1
メイド×9
塔×6
村人×50
牧場×1
稲作×1
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