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第17話 街を作ろう
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「さてと、まずどんな風に作るか……」
「はいはーい! ご主人様! 私、考えがありまーす!」
悩むオレにすぐさま手を挙げるケルちゃん。
だが、オレはそんな彼女に対し笑顔を向け断る。
「ありがとう、ケルちゃん。けど、今回の事に関しては出来ればアドバイスは避けてくれないかな」
「え?」
「今回の街の創造にはオレだけの力で挑んでみたい。セバスがどんな街を作ってくるのか、正直楽しみだし、それに対し自分の力で競いたいんだ」
戸惑うケルちゃんにそう説明すると、ケルちゃんは納得したように頷く。
「分かりました。さすがはご主人様です! ケルもアドバイスは控え、ご主人様のサポートに全力を尽くします!」
「ああ、よろしく頼むよ。ケルちゃん」
犬耳をピコピコ動かすケルちゃんの頭を撫でると、ケルちゃんは嬉しそうな顔をして尻尾を振る。
「とりあえずは村の様子を見に行こうか」
「了解です! ご主人様!」
そう言ってオレはケルちゃんを連れて、村の方へ行く。
そこでは新しく建てた家で採れた稲を米に変えたり、森や川で採ってきた獲物を捌いて商品として売っている村の人達の姿があった。
「あ、これは領主様! お疲れ様です!」
彼らの多くはオレの顔を見ると挨拶をしてくる。
「あ、領主様だー!」
「領主様、こんにちわー!」
「お、トムにリナか。久しぶりだなー」
広場へ行くと、そこには遊んでいた二人の子供達がおり、彼らはオレを見かけると足元に寄ってくる。
「ねえねえ、領主様。久しぶりに遊ぼうよー!」
「遊ぼうよー! この村、子供が少ないから私とトムだけじゃ、おままごともすぐに飽きちゃうのー」
実はこの二人とはたまに遊んでりして、そのため下手な村人より親しくなった。
「せっかくの誘いだけど、ごめんな。今日は視察に来てるんだ」
「しさつってなにー?」
「うーん。まあ、新しい街を作るために今ある村の様子を見て、次の街はどこを発展させればいいかなーって」
「え、領主様。新しい街を作るの!?」
「すごーい! ねえねえ、それなら領主様! 今度は僕達が遊べるようなおもちゃが子供がたくさんいる場所作ってよー」
「ちょっとちょっと、君達ー。ご主人様の創造は遊びじゃないんだよー。そんな遊びメインの創造なんてしてたら、村や街の発展に繋がらないでしょー」
「えー」
「でも私達だけじゃつまんないよー」
ケルちゃんに反論するように唇を尖らせるトムとリナであったが、遊ぶ場所か……。
オレはそんな二人の意見にある閃きを感じ取る。
◇ ◇ ◇
「よし、それじゃあ、早速街を作ってみるか」
村から少し離れた平野に移動したオレは百円玉を両替し、そこから十円を取り出す。
一円玉で村が出来るなら、恐らく十円もあれば街の形くらいはできるはず。
そう思いオレは早速十円玉を投げる。
すると、十円玉が地面に落ちた瞬間、地面がうねり、そこから次々と建物が生まれる。
それだけではなくただの平野の上にレンガのようなものが積み上がり、道が舗装され、壁もせり立つ。
気づくとそこにはまさに街と呼べる家々の数々が出来上がり、その周囲を取り囲むように巨大な壁が立っている。
「こりゃすごいな。街だけじゃなく、ちゃんと壁まで作ってくれるとは」
「さすがご主人様です! すごいですよ!」
隣ではケルちゃんもはしゃいだ様子で目の前の街を見ている。
オレは早速門をくぐり、街の中に移動する。
そこにはまさにファンタジーと呼ばれるふさわしい中世をイメージした街の数々が広がっている。
家の種類も様々であり、中には武器屋、防具屋、道具屋、酒場、食材屋、レストランといった街に必要な店の数々まで広がっている。
広さもかなりのものがあり、ざっと大通りを歩いた感じ、街の広さは一キロはあるだろうか。
人もこの大きさなら五百人は居住できそうだ。
オレは出来上がった街の様子を見て、悪くないと笑みを浮かべる。
「よーし、それじゃあ、本番はここからだ」
「次はいよいよ、住民の創造ですね!」
街を見て、興奮した様子でそう告げるケルちゃん。
だが、オレはそれを否定する。
「いや、次はこの街のメイン。オレがこの先作りたいものを作る」
「この先作りたいもの、ですか?」
「ああ、ズバリそいつは――」
残り通貨:12408円
【創造物】
豪邸×1
村×1
野菜畑×1
りんごの樹×1
魚達がいる川×1
動物達の森×1
聖剣×1
ケルベロス×1
執事×1
メイド×9
塔×6
村人×50
牧場×1
稲作×1
街×1
「はいはーい! ご主人様! 私、考えがありまーす!」
悩むオレにすぐさま手を挙げるケルちゃん。
だが、オレはそんな彼女に対し笑顔を向け断る。
「ありがとう、ケルちゃん。けど、今回の事に関しては出来ればアドバイスは避けてくれないかな」
「え?」
「今回の街の創造にはオレだけの力で挑んでみたい。セバスがどんな街を作ってくるのか、正直楽しみだし、それに対し自分の力で競いたいんだ」
戸惑うケルちゃんにそう説明すると、ケルちゃんは納得したように頷く。
「分かりました。さすがはご主人様です! ケルもアドバイスは控え、ご主人様のサポートに全力を尽くします!」
「ああ、よろしく頼むよ。ケルちゃん」
犬耳をピコピコ動かすケルちゃんの頭を撫でると、ケルちゃんは嬉しそうな顔をして尻尾を振る。
「とりあえずは村の様子を見に行こうか」
「了解です! ご主人様!」
そう言ってオレはケルちゃんを連れて、村の方へ行く。
そこでは新しく建てた家で採れた稲を米に変えたり、森や川で採ってきた獲物を捌いて商品として売っている村の人達の姿があった。
「あ、これは領主様! お疲れ様です!」
彼らの多くはオレの顔を見ると挨拶をしてくる。
「あ、領主様だー!」
「領主様、こんにちわー!」
「お、トムにリナか。久しぶりだなー」
広場へ行くと、そこには遊んでいた二人の子供達がおり、彼らはオレを見かけると足元に寄ってくる。
「ねえねえ、領主様。久しぶりに遊ぼうよー!」
「遊ぼうよー! この村、子供が少ないから私とトムだけじゃ、おままごともすぐに飽きちゃうのー」
実はこの二人とはたまに遊んでりして、そのため下手な村人より親しくなった。
「せっかくの誘いだけど、ごめんな。今日は視察に来てるんだ」
「しさつってなにー?」
「うーん。まあ、新しい街を作るために今ある村の様子を見て、次の街はどこを発展させればいいかなーって」
「え、領主様。新しい街を作るの!?」
「すごーい! ねえねえ、それなら領主様! 今度は僕達が遊べるようなおもちゃが子供がたくさんいる場所作ってよー」
「ちょっとちょっと、君達ー。ご主人様の創造は遊びじゃないんだよー。そんな遊びメインの創造なんてしてたら、村や街の発展に繋がらないでしょー」
「えー」
「でも私達だけじゃつまんないよー」
ケルちゃんに反論するように唇を尖らせるトムとリナであったが、遊ぶ場所か……。
オレはそんな二人の意見にある閃きを感じ取る。
◇ ◇ ◇
「よし、それじゃあ、早速街を作ってみるか」
村から少し離れた平野に移動したオレは百円玉を両替し、そこから十円を取り出す。
一円玉で村が出来るなら、恐らく十円もあれば街の形くらいはできるはず。
そう思いオレは早速十円玉を投げる。
すると、十円玉が地面に落ちた瞬間、地面がうねり、そこから次々と建物が生まれる。
それだけではなくただの平野の上にレンガのようなものが積み上がり、道が舗装され、壁もせり立つ。
気づくとそこにはまさに街と呼べる家々の数々が出来上がり、その周囲を取り囲むように巨大な壁が立っている。
「こりゃすごいな。街だけじゃなく、ちゃんと壁まで作ってくれるとは」
「さすがご主人様です! すごいですよ!」
隣ではケルちゃんもはしゃいだ様子で目の前の街を見ている。
オレは早速門をくぐり、街の中に移動する。
そこにはまさにファンタジーと呼ばれるふさわしい中世をイメージした街の数々が広がっている。
家の種類も様々であり、中には武器屋、防具屋、道具屋、酒場、食材屋、レストランといった街に必要な店の数々まで広がっている。
広さもかなりのものがあり、ざっと大通りを歩いた感じ、街の広さは一キロはあるだろうか。
人もこの大きさなら五百人は居住できそうだ。
オレは出来上がった街の様子を見て、悪くないと笑みを浮かべる。
「よーし、それじゃあ、本番はここからだ」
「次はいよいよ、住民の創造ですね!」
街を見て、興奮した様子でそう告げるケルちゃん。
だが、オレはそれを否定する。
「いや、次はこの街のメイン。オレがこの先作りたいものを作る」
「この先作りたいもの、ですか?」
「ああ、ズバリそいつは――」
残り通貨:12408円
【創造物】
豪邸×1
村×1
野菜畑×1
りんごの樹×1
魚達がいる川×1
動物達の森×1
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ケルベロス×1
執事×1
メイド×9
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村人×50
牧場×1
稲作×1
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