4 / 4
四 中務宮の姫君
しおりを挟む
何から説明すればいいかしら。あたしは扇を手に取ってもてあそびながら、頭のなかを整理する。志子姫は、あたしたち兄妹の周囲の人間関係までは、まだ把握できていないはずだ。まずは、そこからがいいだろう。
パチン、と扇を閉じて、目を上げる。志子姫は凛とした佇まいのまま、少しだけ、首を傾げるようなしぐさをした。
「あたしの古参女房の小讃岐はわかるわね?」
「さきほど、文を持って出た者でございましょう? その者が、何か」
「あの子は、顕長兄上の乳母の娘よ。兄上の乳兄弟は、幼いうちに儚くなってしまったそうだけど、小讃岐も乳母も、いまは女房としてウチに勤めてくれているわ」
志子姫は目を細めた。耳にした関係性を頭にたたき込んでいるのだろう。こうしたことは滅多に書き残すものではないから、一度しか教えてもらえないと思っていい。そして、血筋で形成された人脈というものは、何に役立つかわからない非常に貴重なものだ。
「乳母の妹君は、中務宮家の姫君に仕えているの。その縁で、此度の人給には、牛車をお借りしたワケ。ウチの母上から、すでに車のお礼は申し上げていることでしょう。でも、実際に祭に行ったのはあたしたちだし、あたしたちが直接伺ってお礼を申し上げたところで、筋違いではないわよね?」
『その縁で』と省略したあれこれを考えつつも、ぱらりと扇を広げ、その影でにっこりと笑ってみせると、志子姫は、瞬きほどの時間を空けて、「そうかもしれませんわね」と、まるで牡丹のような華やかな微笑みを返した。
「宮家で何をお伺いになりますの?」
「道親が言うには、式部大輔どのには、宮家との縁談があるとか。真相を、知りたくはない? 宮家のことは宮家に聞くのがいいと思うの。貴なる方々には、独自の交流があるからね」
「さようでございますわね。……できたら、あわせて、何か大輔さまの醜聞など掴めると有り難く思いますわ」
醜聞? お相手のそんなもん知りたいだなんて、ヘンな趣味だなと思ったら、ウチの麗しい妹姫はうふふっと軽やかに笑ってみせた。
「だって、この志が、あんな下手なお歌になびいたと思われるのは心外でございますもの。醜聞や弱みなど握って、手綱はあたくしが取らなければ、立場が弱くなりますでしょう?」
「──まあ、そうね」
まったくもって正論なんだけど、結婚の話をするにはなんだか情緒がなさすぎる! ウチの妹が自信満々なのは可愛いんだけどもさ!
「中務宮の大姫さまといえば、本朝三美人との呼び声も高いかた。まさか、季姉さまが大姫さまとやりとりなさっているだなんて夢にも思いませんでしたわ! お目もじするのが楽しみでなりませんわ」
「うん、その期待は裏切らないかただと思うわ」
少しことば選びに気にさわるものを感じつつも、あたしは静かに嘆息する。あのかたは、美しいは美しいんだけど、ちょっとクセがあるんだよなあ。だが、百聞は一見にしかず。いま志子姫に説明するよりも、実際にお目にかかったほうが話が早い。
のんびりと志子姫の相手をしているあいだに、お返事の文がさっそく届いた。『おいでなさい』とだけ書かれたそっけない文に、相変わらずだなあと苦笑する。聞けば、牛車までよこしてくださったらしい。よもや、今日これから伺おうだなんて思ってもいなかった。
「ねえ、志。いまから大姫さまのところへ伺うわよ」
「……嘘でしょう?」
「あちらから牛車を差し向けてくださったから、いまさら断れないし、お待たせもできないわ。わかるでしょう?」
志子姫は愕然とした顔で自分の身なりを見下ろした。お出かけできる格好だったかしらと振りかえっているのだろう。それが当たり前の反応だと思います。
せめて扇ぐらいはと、よそ行きのものに取り替えている志子姫を余所に、あたしは腹をくくって、用意させたお礼の品の検分をする。
上等の絹の反物だ。大姫は喜ばないだろうが、大姫にお仕えしている女房らは喜ぶだろう。そもそも、あの大姫を物で釣って喜ばせるのは至難の業だ。
「お待たせをいたしましたわ」
震える声で扇を握りしめる志子姫の表情は硬かったが、そのせいで美貌が際立っている。やっぱり、なんだかんだいって、美人は笑わないほうがきれいに見えるから、不思議だよね。
中務宮の大姫と初めてやりとりをしたのは、五年ほど前になる。
ちょうど、兄上はお年頃で、方々の姫君に文を送っては振られていたらしい。これが伝聞なのは、ほんとうにあたし自身はそのことを知らなかったし、気にもしていなかったからなんだけど。
ここで、兄上はひとつ、ポカをやらかした。
大姫へ文を送るのに、自分の乳母の妹である柏木を介したところまではよかった。基本、姫君との最初のやりとりってのは、女房頼みですからね。だけど、うちの兄上はホントに気が利かないのよ。
贈り物を添えたり、紙を選んだり、姫君へ渡すばかりに花木の枝なりに文を結んであったりするはずもない。文ひとつで女心をくすぐらなきゃいけないってのに、殿方同士の事務連絡かと思うほどのそっけないお文の風情に、柏木はあきれはてたそうだ。
こんなものを大姫に取り次いでは、自分の評判が下がる。しかし、送り主は姉がお育てしている身分ある若君。すでに請け合ってしまった文を捨て置くこともできない。困った柏木は腹を括った。
預かった文を広げ、中を検分すると、内容に合った料紙を用意し、花を選んだ。とはいえ、文の内容にも少なからず問題がある。ええい、ままよと直しを入れて書き写し、折りたたんで花に結びつけた。大丈夫、筆跡で年配の女が書いたことは知れても、大事なのは、若君の名で文を送ることだ。
やり遂げた柏木に、文をご覧になった大姫は、にこやかにこうおっしゃった。
パチン、と扇を閉じて、目を上げる。志子姫は凛とした佇まいのまま、少しだけ、首を傾げるようなしぐさをした。
「あたしの古参女房の小讃岐はわかるわね?」
「さきほど、文を持って出た者でございましょう? その者が、何か」
「あの子は、顕長兄上の乳母の娘よ。兄上の乳兄弟は、幼いうちに儚くなってしまったそうだけど、小讃岐も乳母も、いまは女房としてウチに勤めてくれているわ」
志子姫は目を細めた。耳にした関係性を頭にたたき込んでいるのだろう。こうしたことは滅多に書き残すものではないから、一度しか教えてもらえないと思っていい。そして、血筋で形成された人脈というものは、何に役立つかわからない非常に貴重なものだ。
「乳母の妹君は、中務宮家の姫君に仕えているの。その縁で、此度の人給には、牛車をお借りしたワケ。ウチの母上から、すでに車のお礼は申し上げていることでしょう。でも、実際に祭に行ったのはあたしたちだし、あたしたちが直接伺ってお礼を申し上げたところで、筋違いではないわよね?」
『その縁で』と省略したあれこれを考えつつも、ぱらりと扇を広げ、その影でにっこりと笑ってみせると、志子姫は、瞬きほどの時間を空けて、「そうかもしれませんわね」と、まるで牡丹のような華やかな微笑みを返した。
「宮家で何をお伺いになりますの?」
「道親が言うには、式部大輔どのには、宮家との縁談があるとか。真相を、知りたくはない? 宮家のことは宮家に聞くのがいいと思うの。貴なる方々には、独自の交流があるからね」
「さようでございますわね。……できたら、あわせて、何か大輔さまの醜聞など掴めると有り難く思いますわ」
醜聞? お相手のそんなもん知りたいだなんて、ヘンな趣味だなと思ったら、ウチの麗しい妹姫はうふふっと軽やかに笑ってみせた。
「だって、この志が、あんな下手なお歌になびいたと思われるのは心外でございますもの。醜聞や弱みなど握って、手綱はあたくしが取らなければ、立場が弱くなりますでしょう?」
「──まあ、そうね」
まったくもって正論なんだけど、結婚の話をするにはなんだか情緒がなさすぎる! ウチの妹が自信満々なのは可愛いんだけどもさ!
「中務宮の大姫さまといえば、本朝三美人との呼び声も高いかた。まさか、季姉さまが大姫さまとやりとりなさっているだなんて夢にも思いませんでしたわ! お目もじするのが楽しみでなりませんわ」
「うん、その期待は裏切らないかただと思うわ」
少しことば選びに気にさわるものを感じつつも、あたしは静かに嘆息する。あのかたは、美しいは美しいんだけど、ちょっとクセがあるんだよなあ。だが、百聞は一見にしかず。いま志子姫に説明するよりも、実際にお目にかかったほうが話が早い。
のんびりと志子姫の相手をしているあいだに、お返事の文がさっそく届いた。『おいでなさい』とだけ書かれたそっけない文に、相変わらずだなあと苦笑する。聞けば、牛車までよこしてくださったらしい。よもや、今日これから伺おうだなんて思ってもいなかった。
「ねえ、志。いまから大姫さまのところへ伺うわよ」
「……嘘でしょう?」
「あちらから牛車を差し向けてくださったから、いまさら断れないし、お待たせもできないわ。わかるでしょう?」
志子姫は愕然とした顔で自分の身なりを見下ろした。お出かけできる格好だったかしらと振りかえっているのだろう。それが当たり前の反応だと思います。
せめて扇ぐらいはと、よそ行きのものに取り替えている志子姫を余所に、あたしは腹をくくって、用意させたお礼の品の検分をする。
上等の絹の反物だ。大姫は喜ばないだろうが、大姫にお仕えしている女房らは喜ぶだろう。そもそも、あの大姫を物で釣って喜ばせるのは至難の業だ。
「お待たせをいたしましたわ」
震える声で扇を握りしめる志子姫の表情は硬かったが、そのせいで美貌が際立っている。やっぱり、なんだかんだいって、美人は笑わないほうがきれいに見えるから、不思議だよね。
中務宮の大姫と初めてやりとりをしたのは、五年ほど前になる。
ちょうど、兄上はお年頃で、方々の姫君に文を送っては振られていたらしい。これが伝聞なのは、ほんとうにあたし自身はそのことを知らなかったし、気にもしていなかったからなんだけど。
ここで、兄上はひとつ、ポカをやらかした。
大姫へ文を送るのに、自分の乳母の妹である柏木を介したところまではよかった。基本、姫君との最初のやりとりってのは、女房頼みですからね。だけど、うちの兄上はホントに気が利かないのよ。
贈り物を添えたり、紙を選んだり、姫君へ渡すばかりに花木の枝なりに文を結んであったりするはずもない。文ひとつで女心をくすぐらなきゃいけないってのに、殿方同士の事務連絡かと思うほどのそっけないお文の風情に、柏木はあきれはてたそうだ。
こんなものを大姫に取り次いでは、自分の評判が下がる。しかし、送り主は姉がお育てしている身分ある若君。すでに請け合ってしまった文を捨て置くこともできない。困った柏木は腹を括った。
預かった文を広げ、中を検分すると、内容に合った料紙を用意し、花を選んだ。とはいえ、文の内容にも少なからず問題がある。ええい、ままよと直しを入れて書き写し、折りたたんで花に結びつけた。大丈夫、筆跡で年配の女が書いたことは知れても、大事なのは、若君の名で文を送ることだ。
やり遂げた柏木に、文をご覧になった大姫は、にこやかにこうおっしゃった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
別れし夫婦の御定書(おさだめがき)
佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★
嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。
離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。
月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。
おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。
されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて——
※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる