きぃちゃんと明石さん

うりれお

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この先、イチャつくだけです(番外編Ⅰ?)

⑥○○○○○なんて聞いてません!※

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シーツをギュっと握りしめる季衣の身体には肋骨が浮き出ていて、ホントに細いんだなぁとつくづく思い知らされる。
いつも外食に行く時は柊真と同じくらいしっかりした量を食べているのにも関わらず、一向に脂肪が付く気配がない。
ただ、痩せすぎている事と、胸が小さい事を本人はコンプレックスだと言っており、いつも身体を見せるのを恥ずかしがる。

自分の身体に自信がないからか、同僚なんて私の事を女として見ていないから大丈夫だと、明石さんは過保護過ぎると、よく口にしているが、
強い精神力とは真逆のすぐに壊れてしまいそうな華奢な身体を、白くなめらかな肌を、己の手で汚したいと思う連中がどれほどいるか、彼女は分かっているのだろうか。

薄い肌に守られた肋骨をすりすりと撫でると、季衣の口から「ふぁっ」と可愛らしい声が漏れて身体をよじると同時に、柊真を受け入れている内がぎゅぅと締まった。
少しの刺激でも、今の彼女の身体は快感に変換してしまうようで、先程息を整えたのだが、既にはふはふと息を上げて、涙を散らしている。

もぉやだ。
これで優しくは拷問過ぎる。
我慢とか、優しくとかやっぱり無理かもな。

「きぃちゃん、もっかいキスしてもいい?」

七夕の夜空を閉じ込めたかのようにキラキラと潤んだ瞳がしっかりと柊真を捉えて、返事をする代わりに、『あ』と口を開いた。

あぁ~クソッ、無自覚に煽りやがってっ。

シーツから季衣の手を剥がし恋人繋ぎに直すと、身体全体で囲い込むようにしてから口を与える。
舌を差し込むと、おしゃぶりをしゃぶるようにちゅうちゅうと吸われるが、口蓋の弱い所を擦ると、ビクッと震えて離された。
そのまま、知り尽くしたと言っても過言ではない口の中の、特に感じる所を重点的にちゅくちゅくと擦りながら、ゆっくりと腰を揺らす。
長く引き抜きはせず、あくまで優しく奥にちゅっとキスをするように、コツコツと当てる。

「っふ、ンふぅッ、……ッ、はぁ、……んぅっ、
  ごく、ごきゅっ、ンんっッ、んはッ」

それでも季衣の身体はビクビクと震えて、溢れ出した蜜のぐちゅぐちゅとした音が大きくなっていく。
口端から溢れそうになる二人のものが混ざった唾液を、季衣が喉を鳴らしながら飲み込んだ。

時折唇を離して季衣の顔を見ながら、速度はゆっくりなままで、段々とストロークを長くしていく。

「季衣、ちょっとイくの我慢して。」

自身の先端が半分より前を擦り始めたぐらいから、ヒクヒクヒクと季衣が達する予兆が出始めた。
柊真のお願いに季衣はぶんぶんと首を横に振っているのに、膣壁は波に呑まれまいと、抵抗するようにぎゅっと力が入る。

きっつっ。
今日は一度しか抱けないかもしれないと考えると、一緒にイキたいと思い、ゴリゴリと壁を抉りながら動きを少しだけ速くする。

「んーんっ、ふんぅっ、んんっ!んぅん~ッ!」

深いキスをされ、身体も体重をかけて抑え込まれている故に身動きが取れない季衣は、恋人繋ぎで握った手の指をパタパタと動かし、限界を伝えてくる。
乱れた季衣もたまらなく可愛いなと改めて実感しながら、そろそろ良いかと、抜けるギリギリまで勿体ぶるように引いた。

 ずりぃーーー、ずちゅんつッッ!!!
「っん、んーーっ、んんンンンつっッッッ!!」

舌をじゅっと吸うのも忘れずに、仕留める気満々で一気に突き込み、子宮口を押し込むと、予想通り季衣の膣内がビクビクビクッと一気に痙攣し、その動きから与えられる快感に柊真も薄膜の中にビュクビュクっびゅーーっッと白濁を放つ。
そこにもう一つの心臓があるかのように、バックン、バックンと膣内がうねり、これでもかというほどぎゅうぎゅうと締め付けられ、搾り取られて腰がぶるりと震えた。

「……んはぁ、」

ダメだ、気持ち良すぎる。
季衣を気持ち良くさせて可愛い顔を見たいがために、抱いているのもあるが、この快楽にハマっている訳ではないといえば嘘になる。
熱くてトロトロな壁に包まれているだけで、ずっと挿入れていたいぐらい心地よくて、出来るなら毎日抱きたい。
朝起きて、おはようと言って、そのまま襲ってしまいたい。

今は、ぐちゃぐちゃのとろっとろにして、縋り付かせて泣かせたいという欲望と、同じぐらい大事にしたいという思いもあって、なんとか我慢出来ている方だが、いつタガが外れるか分からない。
タガが外れたら、季衣を壊してしまうんじゃないか、遂には嫌われるんじゃないかと、時々怖くなる。
だからといって愛する事は止められないのだが。
 
季衣の舌の痺れているであろう部分を宥めるように舐めてから口と身体を離す。
太い竿をずるりと抜き、白濁を零さぬように手早くゴムの入口を結んで、ベッド横のゴミ箱に投げ捨てた。

「んっ、はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ、
  ふう、はぁ、あ、かし…さんっ。」

肩で息をしている季衣に呼ばれて、ぐったりしている彼女の横に、柊真も寝転がる。

「ん、季衣……っていたたッ」

「……やさしくって、ゆったのにぃっ」

むっ、と拗ねた顔をしながら、柊真の右頬をつねってくる。
頼むからそういう所が余計に相手を興奮させるっていい加減分かってくれ。

「これでも頑張って優しくしたつもり
  なんだけどなぁ。」

「さいご、強かったっ、」

キッと睨んでくるが、全くもって怖くない。
事後の余韻か、語彙も溶けている。
理性がちょっと崩れている今ならいけるだろうか。

「ごめん。……嫌だった?」

「…………いや、では、ない……です。」

短い髪を梳くように撫でながら確認すると、心なしか顔を赤らめて目を逸らされる。
あははっ、分かりやすいなぁ。
可愛い。
ちゃんと気持ちよくなれてたなら良かった。

「じゃあもう一回いい?」
「それは駄目っ」

わお、ずいぶん食い気味だねぇ。
いつもなら流されるシチュなはずなんだけど。
結構確信持って畳み掛けたんだけど。
おっかしぃなぁ。

「なんで?」

恐らく何かしらの理由があるはずだ。
あるだろう。あってくれ。
じゃないと俺が傷つく。

「……あ、した、」

「明日?」

明日がどうしたと言うのだろう。
どこか出掛ける予定でも立てていたのだろうか。

「お昼ごはん、一緒につくりたいっ。」

……?
明日お昼ご飯を作るのと今抱かれるのを拒否するのに何の関係があるんですか季衣さんおじさん全然分かりません。

二つの要素を頭の中で上手く繋げることが出来なくて、ポカンとしていると、彼女が痺れを切らしたように口を開いた。

「明石さん、
  もっかい始めたら絶対加減せーへんやんっ。
  そしたらきぃが明日起きるんお昼過ぎちゃうし、
  脚、力入らへんやんっ!」

………………………………………………なるほど。
つまり、今から俺が抱き潰したら、朝起きるのも立つことも出来なくなって、一緒に料理が出来なくなるから、これ以上抱くなと。
なるほどなるほど。
理由が可愛い過ぎて、一考の価値ありか。
でもなぁ。
 
「うーん、きぃちゃん。
  今するのと、明日の朝抱かれるの、どっちがいい?
  ごめんだけどこれ以上譲歩は出来ない。」

「えっ」

急に何言ってんだこの人、話聞いてたか?という顔をされる。

「だってそうじゃないと、次の金曜日まで
  きぃちゃん抱かせてくれないでしょ?」

「え、それは……、し、仕事だから……」

分かってる。
仕事を私情で休みたくないから、平日は季衣も我慢してる事も、二人の時間を大事にしたいと思ってくれてる事も。
でも、今日ぐらいは欲張らせてくれないかな。

「一緒に作るの、夜ご飯じゃダメかな。
  季衣が好きなの作ろう。 
  昼ご飯も季衣が食べたいの作るから、だからさ…」

 出張頑張った俺にご褒美ちょうだい?














 
 
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