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第一章 死んでないが死にかけた
第12話 与えられた試練
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「ごめんね、マティス君。ここまで来るのに嫌な思い色々させちゃったよね」
それは別にレティのせいではない。
むしろ彼女は自分の盾になってくれたのだろう。
心苦しそうな顔で俯いたレティを慰めるようにオレは手を取った。
言葉じゃどんなこと言ったって上滑りで慰めになりはしない。
嫌な思いをさせてしまったのはオレの方だ。
「オレは全然平気です。そんなの気にするほどヤワじゃないですから」
本当に痛いのは、信じてた人間や大切に思う人から向けられる言葉の凶器だ。
数の暴力に負けることはあるかもしれないが、通り過ぎる人間なんてその時限りのことで、忘れてしまえばいい。
事あるごとに思い返しては気にするから、余計心の奥深くに沈み込んでしまうのだ。
「君は……幼いのに強いね。私は全然そんな風に思えなかったよ……」
彼女は女神様の像の前にひざまずき、祈りを捧げる。
オレもそれに倣って、ジアシフォリア様に祈りを捧げた。
(どうか、オレがこの世界に飛ばされた理由を教えて下さい。どうか、オレを導いてください──!)
心の底から強く祈りを捧げる。
けれど一向に女神様と思しき声は聞こえてこなかった。
(そうだよな……。そんな都合良く答えてくれるわけないよな……)
想像していたより落ち込んでしまったのは、自分の生に何か意味を求めたかったからなのかもしれない。
こんな空想小説のような展開が己の身に起きたことを、不運とか偶然とか奇跡で済ませたくなかった、そんな気がする。
オレは目を開けると立ち上がった。
心配そうにこっちを見ているレティを安心させるように陽気な笑顔を向ける。
「いや~、やっぱダメでしたー。そんな都合良く答えてくれませんよね!」
「マティス君……気を落とさないでね」
「大丈夫ですよ。元々ダメ元だったし、これで諦めるとかではないんで……」
さて、問題はこれからどうするか、なのだが──。
とりあえず診療所に戻ろうと半分ほど通路を戻った時だった。
『──お待ちなさい、人の子よ』
それは初めて体験する光景だった。
耳から聞こえるのではなく、直接思念みたいなものが頭へと流れ込んできた。、
「えっ!?」
「なっ!?」
驚いたのは自分だけではなかった。
横にいたレティにもその声は聞こえたようで、慌てて後方を振り返る。
すると、そこにあったジアシフォリア様の像が──。
「輝いてる……」
他の誰も、司祭ですらこの光景に気付いていないようだった。
像は生きているかのように滑らかに動き、大きさはそのまま、ジアシフォリア様自身へと変わった。
その神々しい姿に、オレは無意識に床に膝を付き頭を垂れる。
レティもその場にひざまずいて女神に敬意を示した。
「……」
声が届いたらなどと安易に考えて色々聞きたいことを用意していたはずなのに、いざとなると何も言葉が出てこない。
圧倒的な畏怖の念に支配され、身動きすることさえ抵抗を感じる。
これが神を実際に目の前にした時の無条件反射というものだろうか。
『ようやく声が届きましたか。あなたがこの聖堂の敷地に踏み入れてより、ずっと呼び掛けていたのですよ』
「も、うしわけありませんでした……」
声が掠れ、頼りなく震える。
するとジアシフォリア様はすぐに屈託なく笑った。
『ああ、あなたを責めているわけではありません。私があなたと話せる時間はそう多くありません。よく聞きなさい』
信託だと分かり、オレは深々と頷いた。
一言一句、漏らさずに聞き取らねばならない。
『あなたに試練を与えましょう。四日以内にバベルデュラー大聖堂に来るのです。そうすれば、私はあなたにこれからの道を指し示しましょう』
「バッ……!? いやどう考えても無理……」
今の状態ではバベルデュラーに行くのですら死地に赴くようなものだ。
ワイト、つまり人の姿をした悪霊、恐らくその地で殺された人達が未練や恨みによって変化したものが彷徨いているとの事だった。
強さで言えば初級程度だが、オレには生憎その程度の力もない。
『無理というのであればそこまでの話です。ですがあなたも知っての通り、私は達成不可能な試練は与えることはありません』
「『ただし、それは死に直面するほど困難な試練かもしれませんが』」
声が被った、ジアシフォリア様と。
当然だ、前作で幾度となく耳にしたセリフなのだから。
そしてその言葉通り、彼女の与える試練の達成は、その時のレベルの限界に近しい程困難を極める。
正しい判断、正しい選択、正しい行動を取れば、生還、間違えは死が待ち受ける。
オレに出来るだろうか、いや、出来るからこの試練が与えられたのだ。
「最善を尽くします」
『良い心掛けです』
ジアシフォリア様は微笑むとレティに視線を向けた。
『レティ、あなたの弟君の事は非常に哀れに思います。しかし、安心なさい。彼は今、私の元で報われなかった子供達の面倒を見てくれています』
「本当ですか!? ありがとうございます……」
良かった、とレティは涙する。
そんなレティを見つめ、ジアシフォリア様は言葉を続けた。
『あなたにも試練を与えましょう、レティ。彼と共にバベルデュラー大聖堂に来るのです。あなたなら、どんな苦難が待ち受けたとしていても放棄しないでしょう。ですが、この試練を放棄して聖女を辞しても構いませんよ』
「………………私は……」
レティは聖女であることを否定的に思っているようだった。
この試練から逃げることによって聖女としての資質を剥奪するということか。
しかし、それは責任感の強い彼女にとっては辛い選択となるだろう。
「いいえ、お受けさせて頂きます。ジアシフォリア様の慈悲に感謝致します」
決意を固めたような表情でレティは顔を上げた。
そしてオレを見て笑顔で頷く。
『そうですか。では私はあちらで待っていますよ。この街のどこかに、苦難を乗り越える鍵となるものが存在します。それを見つけると良いでしょう。くれぐれも、間違えてはなりませんよ』
そう告げると無数の光の玉となってジアシフォリア様は消えていった。
一気に緊張が解けてオレはその場に膝をつく。
とんでもないことになった、それが感想だった。
「マティス君、私が君を守って見せる。怖いかもしれないけど、一緒に頑張ろう」
レティは真摯な眼差しを向けてオレに手を差し伸べる。
魔法が使えて聖女でもある彼女は心強い味方だ。
オレも与えられた試練に全力で立ち向かわなければならない。
それは恐らくレティに付いて庇護を受けながら聖堂に向かうなんてものでは当然ない。
「ありがとうございます。オレも自分の試練に立ち向かいます」
それでレティに意図は伝わったはずだ。
オレは差し伸べられた手を握り返し、意を決した。
それは別にレティのせいではない。
むしろ彼女は自分の盾になってくれたのだろう。
心苦しそうな顔で俯いたレティを慰めるようにオレは手を取った。
言葉じゃどんなこと言ったって上滑りで慰めになりはしない。
嫌な思いをさせてしまったのはオレの方だ。
「オレは全然平気です。そんなの気にするほどヤワじゃないですから」
本当に痛いのは、信じてた人間や大切に思う人から向けられる言葉の凶器だ。
数の暴力に負けることはあるかもしれないが、通り過ぎる人間なんてその時限りのことで、忘れてしまえばいい。
事あるごとに思い返しては気にするから、余計心の奥深くに沈み込んでしまうのだ。
「君は……幼いのに強いね。私は全然そんな風に思えなかったよ……」
彼女は女神様の像の前にひざまずき、祈りを捧げる。
オレもそれに倣って、ジアシフォリア様に祈りを捧げた。
(どうか、オレがこの世界に飛ばされた理由を教えて下さい。どうか、オレを導いてください──!)
心の底から強く祈りを捧げる。
けれど一向に女神様と思しき声は聞こえてこなかった。
(そうだよな……。そんな都合良く答えてくれるわけないよな……)
想像していたより落ち込んでしまったのは、自分の生に何か意味を求めたかったからなのかもしれない。
こんな空想小説のような展開が己の身に起きたことを、不運とか偶然とか奇跡で済ませたくなかった、そんな気がする。
オレは目を開けると立ち上がった。
心配そうにこっちを見ているレティを安心させるように陽気な笑顔を向ける。
「いや~、やっぱダメでしたー。そんな都合良く答えてくれませんよね!」
「マティス君……気を落とさないでね」
「大丈夫ですよ。元々ダメ元だったし、これで諦めるとかではないんで……」
さて、問題はこれからどうするか、なのだが──。
とりあえず診療所に戻ろうと半分ほど通路を戻った時だった。
『──お待ちなさい、人の子よ』
それは初めて体験する光景だった。
耳から聞こえるのではなく、直接思念みたいなものが頭へと流れ込んできた。、
「えっ!?」
「なっ!?」
驚いたのは自分だけではなかった。
横にいたレティにもその声は聞こえたようで、慌てて後方を振り返る。
すると、そこにあったジアシフォリア様の像が──。
「輝いてる……」
他の誰も、司祭ですらこの光景に気付いていないようだった。
像は生きているかのように滑らかに動き、大きさはそのまま、ジアシフォリア様自身へと変わった。
その神々しい姿に、オレは無意識に床に膝を付き頭を垂れる。
レティもその場にひざまずいて女神に敬意を示した。
「……」
声が届いたらなどと安易に考えて色々聞きたいことを用意していたはずなのに、いざとなると何も言葉が出てこない。
圧倒的な畏怖の念に支配され、身動きすることさえ抵抗を感じる。
これが神を実際に目の前にした時の無条件反射というものだろうか。
『ようやく声が届きましたか。あなたがこの聖堂の敷地に踏み入れてより、ずっと呼び掛けていたのですよ』
「も、うしわけありませんでした……」
声が掠れ、頼りなく震える。
するとジアシフォリア様はすぐに屈託なく笑った。
『ああ、あなたを責めているわけではありません。私があなたと話せる時間はそう多くありません。よく聞きなさい』
信託だと分かり、オレは深々と頷いた。
一言一句、漏らさずに聞き取らねばならない。
『あなたに試練を与えましょう。四日以内にバベルデュラー大聖堂に来るのです。そうすれば、私はあなたにこれからの道を指し示しましょう』
「バッ……!? いやどう考えても無理……」
今の状態ではバベルデュラーに行くのですら死地に赴くようなものだ。
ワイト、つまり人の姿をした悪霊、恐らくその地で殺された人達が未練や恨みによって変化したものが彷徨いているとの事だった。
強さで言えば初級程度だが、オレには生憎その程度の力もない。
『無理というのであればそこまでの話です。ですがあなたも知っての通り、私は達成不可能な試練は与えることはありません』
「『ただし、それは死に直面するほど困難な試練かもしれませんが』」
声が被った、ジアシフォリア様と。
当然だ、前作で幾度となく耳にしたセリフなのだから。
そしてその言葉通り、彼女の与える試練の達成は、その時のレベルの限界に近しい程困難を極める。
正しい判断、正しい選択、正しい行動を取れば、生還、間違えは死が待ち受ける。
オレに出来るだろうか、いや、出来るからこの試練が与えられたのだ。
「最善を尽くします」
『良い心掛けです』
ジアシフォリア様は微笑むとレティに視線を向けた。
『レティ、あなたの弟君の事は非常に哀れに思います。しかし、安心なさい。彼は今、私の元で報われなかった子供達の面倒を見てくれています』
「本当ですか!? ありがとうございます……」
良かった、とレティは涙する。
そんなレティを見つめ、ジアシフォリア様は言葉を続けた。
『あなたにも試練を与えましょう、レティ。彼と共にバベルデュラー大聖堂に来るのです。あなたなら、どんな苦難が待ち受けたとしていても放棄しないでしょう。ですが、この試練を放棄して聖女を辞しても構いませんよ』
「………………私は……」
レティは聖女であることを否定的に思っているようだった。
この試練から逃げることによって聖女としての資質を剥奪するということか。
しかし、それは責任感の強い彼女にとっては辛い選択となるだろう。
「いいえ、お受けさせて頂きます。ジアシフォリア様の慈悲に感謝致します」
決意を固めたような表情でレティは顔を上げた。
そしてオレを見て笑顔で頷く。
『そうですか。では私はあちらで待っていますよ。この街のどこかに、苦難を乗り越える鍵となるものが存在します。それを見つけると良いでしょう。くれぐれも、間違えてはなりませんよ』
そう告げると無数の光の玉となってジアシフォリア様は消えていった。
一気に緊張が解けてオレはその場に膝をつく。
とんでもないことになった、それが感想だった。
「マティス君、私が君を守って見せる。怖いかもしれないけど、一緒に頑張ろう」
レティは真摯な眼差しを向けてオレに手を差し伸べる。
魔法が使えて聖女でもある彼女は心強い味方だ。
オレも与えられた試練に全力で立ち向かわなければならない。
それは恐らくレティに付いて庇護を受けながら聖堂に向かうなんてものでは当然ない。
「ありがとうございます。オレも自分の試練に立ち向かいます」
それでレティに意図は伝わったはずだ。
オレは差し伸べられた手を握り返し、意を決した。
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