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肉のパン包みフリッターガーリック風味
肉のパン包みフリッターガーリック風味6
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牛から荷物を下ろすと、ウィンは残りの木と藁を取ってくると言って出ていった。
アリシャはベッドの組み立てをするのに邪魔にならないように、一階の土間に石灰を撒いていた。白い粉を粗方撒いて、その後葦でまた掃いて満遍なく粉を行き渡らせる。これも虫除けなる。縦横無尽に歩き回るアリや忌々しいダニを寄せ付けなくなるのだ。
そんなことをしていると外にまたウィンが現れて、干しておいてくれた藁をたんまり置いていった。
「ベッド敷きには多すぎるけど三階の板のところに厚く敷けば茅葺き屋根みたいになるだろ? 去年は麦が豊作だったから藁が余ってるんだ。春先は寒い日もあるから」
多めに運んで来た理由を語りながらさっさと荷物を下ろすと、また森に木を取りに行ってしまう。忙しなくてなんだか申し訳なく思うアリシャだった。
レオとドクが、互いに噛み合うように削ってきた板の枠を叩いて組み立てて、そこに板を渡している間に、出来るだけ藁を三階に運んでおいた。ベッド用の藁が足らなかったら三階から下ろせばいい。
「よし、ベッドは出来た。藁を入れて大丈夫。さ、レオ様と俺は、壁作りだ」
牛から板を下ろすのを渋っていた人とは思えないほど、ドクは楽しそうだった。大工仕事が好きらしい。ただ、ここはいいから家畜の世話や宿屋を見てくれと言われて早々に追い払われてしまったが。
「じゃああっちに戻ります」
不貞腐れているようにも見え、力づけたかったがアリシャには何も浮かばず塔を去ろうとしているドクにせめて礼だけは言おうと声を張った。
「ドクさん、ありがとうございました!」
ドクは背中を向けたまま片手で応えて行ってしまった。ちょっとだけ足取りが楽しそうになったのをアリシャは見逃さなかった。言って良かったとアリシャの気持ちも僅かに踊る。
「えっと藁を運んでいて壁作りの邪魔になりませんか?」
気を取り直し質問してみるとレオの返事はこうだった。
「壁は間に合わなくても今夜は眠れるが、ベッドはそうもいかぬからな。気にせずベッドを優先してくれ」
壁は階段の真横に作るので、階段を上り下りしていたら邪魔をならないか心配だった。だが、確かにそれはその通りだ。もう誰かのベッドを占領するのは嫌だし、出来れば今夜はふかふかの寝床でぐっすり眠りたかった。
「それでは、運んでしまいます」
その後はレオの邪魔にならないように気をつけながら黙々と藁を運んでいった。途中、思い出したレオがアリシャを呼び止め、下げていたカバンからミントの束を手渡した。
「残りはレゼナに渡してやってくれ」
「ありがとうございます! レオさん、さっき川むこうに村が見えたのです、レゼナさんはそちらに行ったのですか?」
「ああ、村は小さいが一応大方手に入れられるからな。疫病が流行る以前に、この村が大きくなり過ぎたため、押し出されるようにここから移住した者が作ったのがあの村らしい。だからあちらの方が家の作りは簡素だし、小さいのだ」
確かに遠目だったが屋根は茅葺きだったし、壁も石には見えなかった。
「人が多いと疫病が流行った時に広まるのも早いからな。さあ、やってしまいなさい」
頷いたアリシャはミントを束にしている藁を解いて、パラパラとベッドに撒いた。ダニに悩まされず眠れると自然と笑みが溢れる。
「アリシャ! 調達してきたわよー。あらぁ、かなり進んだわね」
戸口で見上げて声を張るのは、カバンから布を溢れさせ、それでも入り切らない分を抱えたレゼナだった。
「わ、凄い量ですね」
階段を駆け下りると、アリシャはレゼナの腕に抱えられていた布を受け取った。
「それがたまたま掛け布団用の布をリリーが──ってわからないわね。日用品を扱っている店のおかみさんなの。リリーが納品用だけど急ぎではないから私に売ってくれたのよ」
そこでレゼナの背負っているカゴから「クーン」と声が聞こえて、アリシャは目を丸くした。レゼナは顔を覆って笑顔のまま悔しがる。
「やだぁ、せっかく最後までとっておくお楽しみだったのに」
カゴを担ぐ紐を肩からスルリと抜くと、二人の間にカゴを下ろした。そこには真っ黒な子犬がいて、不安そうに二人を見上げていた。
「……可愛い!」
「犬は好き?」
レゼナは慣れた手付きで犬を抱き上げると、前触れもなくアリシャに渡した。アリシャは持っていた布地を左腕に掛けて、犬を取り落とさずになんとか受け取った。温かい小さな生き物はアリシャの手の中で一緒もがいて、直ぐに大人しくなった。子犬特有の柔らかい毛は極上の触り心地だった。
「好きです! ああ、ほんとに可愛い子」
「そう、良かった。いくら鍵がつくとは言っても物騒だし、犬を飼ったらいいと思ったのよ。この子が鳴けば私が真っ先に駆けつけるわ」
まだまん丸の小さな犬が鳴いたところでレゼナの家には届くとは思えながったが、アリシャは迷いなく犬を飼うことに決めた。飼わないなんて選択肢は子犬を見た瞬間からあり得なかった。
「ありがとうございます……本当に本当に」
「貰ったものを渡しただけよ。リリーのところで犬がなんと七匹も産まれたのよ。七匹よ、七匹。出来れば誰かに飼ってほしいっていうものだからね。その辺をウロウロさせておくと狼にやられちゃうから」
そこで二階から下りてきたレオがアリシャの腕から布地を引き抜いて持ってくれた。
「犬か。やっとミルクからご飯を食べ始めた頃合いだな。柔らかく煮た肉を用意するといい」
レオは黒い犬に指を出して、匂いを嗅がせてから「しかし随分荷物が多い」と、二人が手分けして持っている布地にやや呆れ顔だった。
「あら、これは幸運だったんですよ。ちょっと離れた村で結婚する人がいるらしくて、注文を受けていたんですって。だから、冬に作った物を売らずに保管していて、下着もシーツも難なく手に入れら──」
「わかった、わかった。とにかく動こうじゃないか。夕飯の準備まで手が回らなくなる」
二階に揃って上がり、犬を下ろしたアリシャに布地を返したレオは再び壁作りに戻っていった。
アリシャはベッドの組み立てをするのに邪魔にならないように、一階の土間に石灰を撒いていた。白い粉を粗方撒いて、その後葦でまた掃いて満遍なく粉を行き渡らせる。これも虫除けなる。縦横無尽に歩き回るアリや忌々しいダニを寄せ付けなくなるのだ。
そんなことをしていると外にまたウィンが現れて、干しておいてくれた藁をたんまり置いていった。
「ベッド敷きには多すぎるけど三階の板のところに厚く敷けば茅葺き屋根みたいになるだろ? 去年は麦が豊作だったから藁が余ってるんだ。春先は寒い日もあるから」
多めに運んで来た理由を語りながらさっさと荷物を下ろすと、また森に木を取りに行ってしまう。忙しなくてなんだか申し訳なく思うアリシャだった。
レオとドクが、互いに噛み合うように削ってきた板の枠を叩いて組み立てて、そこに板を渡している間に、出来るだけ藁を三階に運んでおいた。ベッド用の藁が足らなかったら三階から下ろせばいい。
「よし、ベッドは出来た。藁を入れて大丈夫。さ、レオ様と俺は、壁作りだ」
牛から板を下ろすのを渋っていた人とは思えないほど、ドクは楽しそうだった。大工仕事が好きらしい。ただ、ここはいいから家畜の世話や宿屋を見てくれと言われて早々に追い払われてしまったが。
「じゃああっちに戻ります」
不貞腐れているようにも見え、力づけたかったがアリシャには何も浮かばず塔を去ろうとしているドクにせめて礼だけは言おうと声を張った。
「ドクさん、ありがとうございました!」
ドクは背中を向けたまま片手で応えて行ってしまった。ちょっとだけ足取りが楽しそうになったのをアリシャは見逃さなかった。言って良かったとアリシャの気持ちも僅かに踊る。
「えっと藁を運んでいて壁作りの邪魔になりませんか?」
気を取り直し質問してみるとレオの返事はこうだった。
「壁は間に合わなくても今夜は眠れるが、ベッドはそうもいかぬからな。気にせずベッドを優先してくれ」
壁は階段の真横に作るので、階段を上り下りしていたら邪魔をならないか心配だった。だが、確かにそれはその通りだ。もう誰かのベッドを占領するのは嫌だし、出来れば今夜はふかふかの寝床でぐっすり眠りたかった。
「それでは、運んでしまいます」
その後はレオの邪魔にならないように気をつけながら黙々と藁を運んでいった。途中、思い出したレオがアリシャを呼び止め、下げていたカバンからミントの束を手渡した。
「残りはレゼナに渡してやってくれ」
「ありがとうございます! レオさん、さっき川むこうに村が見えたのです、レゼナさんはそちらに行ったのですか?」
「ああ、村は小さいが一応大方手に入れられるからな。疫病が流行る以前に、この村が大きくなり過ぎたため、押し出されるようにここから移住した者が作ったのがあの村らしい。だからあちらの方が家の作りは簡素だし、小さいのだ」
確かに遠目だったが屋根は茅葺きだったし、壁も石には見えなかった。
「人が多いと疫病が流行った時に広まるのも早いからな。さあ、やってしまいなさい」
頷いたアリシャはミントを束にしている藁を解いて、パラパラとベッドに撒いた。ダニに悩まされず眠れると自然と笑みが溢れる。
「アリシャ! 調達してきたわよー。あらぁ、かなり進んだわね」
戸口で見上げて声を張るのは、カバンから布を溢れさせ、それでも入り切らない分を抱えたレゼナだった。
「わ、凄い量ですね」
階段を駆け下りると、アリシャはレゼナの腕に抱えられていた布を受け取った。
「それがたまたま掛け布団用の布をリリーが──ってわからないわね。日用品を扱っている店のおかみさんなの。リリーが納品用だけど急ぎではないから私に売ってくれたのよ」
そこでレゼナの背負っているカゴから「クーン」と声が聞こえて、アリシャは目を丸くした。レゼナは顔を覆って笑顔のまま悔しがる。
「やだぁ、せっかく最後までとっておくお楽しみだったのに」
カゴを担ぐ紐を肩からスルリと抜くと、二人の間にカゴを下ろした。そこには真っ黒な子犬がいて、不安そうに二人を見上げていた。
「……可愛い!」
「犬は好き?」
レゼナは慣れた手付きで犬を抱き上げると、前触れもなくアリシャに渡した。アリシャは持っていた布地を左腕に掛けて、犬を取り落とさずになんとか受け取った。温かい小さな生き物はアリシャの手の中で一緒もがいて、直ぐに大人しくなった。子犬特有の柔らかい毛は極上の触り心地だった。
「好きです! ああ、ほんとに可愛い子」
「そう、良かった。いくら鍵がつくとは言っても物騒だし、犬を飼ったらいいと思ったのよ。この子が鳴けば私が真っ先に駆けつけるわ」
まだまん丸の小さな犬が鳴いたところでレゼナの家には届くとは思えながったが、アリシャは迷いなく犬を飼うことに決めた。飼わないなんて選択肢は子犬を見た瞬間からあり得なかった。
「ありがとうございます……本当に本当に」
「貰ったものを渡しただけよ。リリーのところで犬がなんと七匹も産まれたのよ。七匹よ、七匹。出来れば誰かに飼ってほしいっていうものだからね。その辺をウロウロさせておくと狼にやられちゃうから」
そこで二階から下りてきたレオがアリシャの腕から布地を引き抜いて持ってくれた。
「犬か。やっとミルクからご飯を食べ始めた頃合いだな。柔らかく煮た肉を用意するといい」
レオは黒い犬に指を出して、匂いを嗅がせてから「しかし随分荷物が多い」と、二人が手分けして持っている布地にやや呆れ顔だった。
「あら、これは幸運だったんですよ。ちょっと離れた村で結婚する人がいるらしくて、注文を受けていたんですって。だから、冬に作った物を売らずに保管していて、下着もシーツも難なく手に入れら──」
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