46 / 131
カボチャクリームぷにぷにニョッキ
カボチャクリームぷにぷにニョッキ2
しおりを挟む
「一人か?」
レオもココの怒り方から他に誰かが居ると判断したらしい。ボリスは「俺の他に二人です」と人が居ることを隠さなかった。
「男か女か」
「俺と男一人、女一人」
やっとレオは扉の鍵に手を掛けた。
「いくら知り合いとはいえ時間が時間だ。警戒されるとは思わなかったのか?」
鍵を開けながら話しかけると、外にいるボリスもちゃんと言い淀むこともなく返していく。アリシャは料理部屋の炉に行き、炉から火をカンテラに移し戻ってきた。
「事情がありストルカから脱出してきました。出来るだけ休憩も取らずに来たのです。時間調整などする暇もなく」
扉が開けられるとレオが一歩室内に退き、そこにボリス達が入ってきた。
「こんな夜更けでなければ大歓迎されたろうに、ボリス。とはいえ、よく戻ってきたな」
夜の闇は魔物の時間だ。よっぽどの事がなければ招きいれることはない。大きな街で用心棒のいる宿屋ならば話は違うが。
「レオさん、ありがとうございます」
二人は握手を交わし、その後ボリスはアリシャに笑顔を向ける。
「暗闇でも相変わらずの美しさだね、アリシャ。元気にしていたかい?」
ボリスの明るさと軽さは健在で、ホッとしたような困ってしまうような複雑な気持ちのまま差し出された手に握手をしようとした。しかし、アリシャの片手には警戒を解かないココを、もう片方にはカンテラを持っている。
レオが気を利かせ、カンテラをアリシャの手から引き受けた。そこでやっと二人は握手をし、再会を確認し合った。握手を解くと、ボリスはココに手の甲の匂いを嗅がせてから頭を撫でてやっていた。
「そちらの二人は?」
レオが連れの男女にカンテラを持ち上げて顔を確認する。二人共フードを下ろして顔を明らかにした。
「俺の妹と弟です。妹はアヴリル二十歳。弟はジョゼフ……いくつになった?」
弟と紹介された男はかなり身長が高く、痩せていた。頬がこけているのも薄暗さの中でもはっきりわかる。
「ニ十四だ。どうも、よろしく」
ジョゼフはレオに手を出ししっかりと両手で握手をし、アリシャには屈んでハグをしようとした。しかし、ココが再び歯を剥き出し低く唸るのでジョゼフは後ずさって「よろしく」と言うに留めた。
「アヴリルです。夜分に本当にごめんなさい」
アヴリルの方はレオに謝罪しながら握手をし、アリシャにも手を出したがココが居たため、自分の胸に手を置いて軽く腰を落として挨拶をする。アリシャも倣って同じやり方で返した。
「さてと、宿は空いているが食事はどうする? アリシャ何か出せるかい?」
「はい。茸のキッシュなら残っています」
本当は季節が変わり日持ちするようになったので残った分をリリーの店に持っていく予定だったが、出せないなら出せないで仕方がない。
「でもあの……ニ十銅貨頂くにはちょっと物足らない分しか」
今夜の肉は好評で全てはけてしまってないのだ。
そこでボリスが低く口笛を吹いた。
「凄いなアリシャ。この前まで食事は確か銅貨十枚だったろ? 価値が認められたってことだな」
思わず赤面して「皆さんのご厚意で」と答えたが、レオがアリシャの肩に手を置いた。
「いや、アリシャの食事にはそれだけの価値があるのだよ。キッシュだけなら半額ではどうだろうか?」
レオが提案すると三人は顔を見合わせ「一応昼に狩りをして肉を食ったんで明日の食事からお世話になります」とボリスが答えた。
アリシャの隣に居たアヴリルが「茸はヤマドリダケ?」と、聞いてきたので「アンズダケです」と答えると、手を合わせて跳ねた。
「わぁ、アンズダケ大好きよ。あのピリッとした感じも香りも……」
「あ、では召し上がりますか?」
ボリスが横からアヴリルに「やめとけよ。調子が良くないくせに」と、止める。
「わかってるわ。アリシャ、後で匂いだけ嗅いでも──」
「アヴリルやめとけ。そのまま食おうとするだろ? まったく」
ボリスはアヴリル相手だと、どうやらいつもの愛想の良さは引っ込むらしい。嫌な感じではないが、さすが家族といった雰囲気だった。
結局三人は宿屋の二階で今夜は寝ることになり、やっと落ち着いて眠ることが出来た。
ただ、ストルカ国から脱出してきたという言葉がいつまでもアリシャの脳裏を離れず、遅くなったにも関わらず寝付きはすこぶる悪かった。ボリスが無事だったのは良かったが、ますます状況は悪化しているらしい。その波がここまで届かないことを祈るばかりだった。
そんなことを考えながら寝たせいか、久しぶりに両親の酷い姿を夢に見てしまい、朝は最悪な目覚めとなった。
ボーッとする頭を何とかしようと冷たい水を井戸から汲み上げて顔を洗っていた。
「ボリスが戻ってきたらしいな」
水を滴らせて振り返る。久しぶりに話しかけてくれたエドに驚いていた。それほど、最近はアリシャに近寄ろうともしなかったのだ。
「いやいや、顔を拭いてから振り返れよ」
アリシャが井戸に掛けておいた布を取ると、エドはそれをアリシャの顔に押し付けた。
「だって!」
「だってなんだよ」
「だって……エドってば私のことを避けていたでしょう?」
「いや?」
しれっと嘘をつくエドに腹が立ったが、とにかく顔をゴシゴシ拭いてから顔を上げる。
「避けてた、絶対に」
「防御覚える気なさそうだし、用もねぇだろ?」
それだって嘘だ。用もないのにつまみ食いをしに来ていたのはエドの方だ。
(あ……もしかして、本当にお腹が空いて来ていただけだったとか? 今はそんなに空かなくなったとか……)
「急に黙るなよ」
レオもココの怒り方から他に誰かが居ると判断したらしい。ボリスは「俺の他に二人です」と人が居ることを隠さなかった。
「男か女か」
「俺と男一人、女一人」
やっとレオは扉の鍵に手を掛けた。
「いくら知り合いとはいえ時間が時間だ。警戒されるとは思わなかったのか?」
鍵を開けながら話しかけると、外にいるボリスもちゃんと言い淀むこともなく返していく。アリシャは料理部屋の炉に行き、炉から火をカンテラに移し戻ってきた。
「事情がありストルカから脱出してきました。出来るだけ休憩も取らずに来たのです。時間調整などする暇もなく」
扉が開けられるとレオが一歩室内に退き、そこにボリス達が入ってきた。
「こんな夜更けでなければ大歓迎されたろうに、ボリス。とはいえ、よく戻ってきたな」
夜の闇は魔物の時間だ。よっぽどの事がなければ招きいれることはない。大きな街で用心棒のいる宿屋ならば話は違うが。
「レオさん、ありがとうございます」
二人は握手を交わし、その後ボリスはアリシャに笑顔を向ける。
「暗闇でも相変わらずの美しさだね、アリシャ。元気にしていたかい?」
ボリスの明るさと軽さは健在で、ホッとしたような困ってしまうような複雑な気持ちのまま差し出された手に握手をしようとした。しかし、アリシャの片手には警戒を解かないココを、もう片方にはカンテラを持っている。
レオが気を利かせ、カンテラをアリシャの手から引き受けた。そこでやっと二人は握手をし、再会を確認し合った。握手を解くと、ボリスはココに手の甲の匂いを嗅がせてから頭を撫でてやっていた。
「そちらの二人は?」
レオが連れの男女にカンテラを持ち上げて顔を確認する。二人共フードを下ろして顔を明らかにした。
「俺の妹と弟です。妹はアヴリル二十歳。弟はジョゼフ……いくつになった?」
弟と紹介された男はかなり身長が高く、痩せていた。頬がこけているのも薄暗さの中でもはっきりわかる。
「ニ十四だ。どうも、よろしく」
ジョゼフはレオに手を出ししっかりと両手で握手をし、アリシャには屈んでハグをしようとした。しかし、ココが再び歯を剥き出し低く唸るのでジョゼフは後ずさって「よろしく」と言うに留めた。
「アヴリルです。夜分に本当にごめんなさい」
アヴリルの方はレオに謝罪しながら握手をし、アリシャにも手を出したがココが居たため、自分の胸に手を置いて軽く腰を落として挨拶をする。アリシャも倣って同じやり方で返した。
「さてと、宿は空いているが食事はどうする? アリシャ何か出せるかい?」
「はい。茸のキッシュなら残っています」
本当は季節が変わり日持ちするようになったので残った分をリリーの店に持っていく予定だったが、出せないなら出せないで仕方がない。
「でもあの……ニ十銅貨頂くにはちょっと物足らない分しか」
今夜の肉は好評で全てはけてしまってないのだ。
そこでボリスが低く口笛を吹いた。
「凄いなアリシャ。この前まで食事は確か銅貨十枚だったろ? 価値が認められたってことだな」
思わず赤面して「皆さんのご厚意で」と答えたが、レオがアリシャの肩に手を置いた。
「いや、アリシャの食事にはそれだけの価値があるのだよ。キッシュだけなら半額ではどうだろうか?」
レオが提案すると三人は顔を見合わせ「一応昼に狩りをして肉を食ったんで明日の食事からお世話になります」とボリスが答えた。
アリシャの隣に居たアヴリルが「茸はヤマドリダケ?」と、聞いてきたので「アンズダケです」と答えると、手を合わせて跳ねた。
「わぁ、アンズダケ大好きよ。あのピリッとした感じも香りも……」
「あ、では召し上がりますか?」
ボリスが横からアヴリルに「やめとけよ。調子が良くないくせに」と、止める。
「わかってるわ。アリシャ、後で匂いだけ嗅いでも──」
「アヴリルやめとけ。そのまま食おうとするだろ? まったく」
ボリスはアヴリル相手だと、どうやらいつもの愛想の良さは引っ込むらしい。嫌な感じではないが、さすが家族といった雰囲気だった。
結局三人は宿屋の二階で今夜は寝ることになり、やっと落ち着いて眠ることが出来た。
ただ、ストルカ国から脱出してきたという言葉がいつまでもアリシャの脳裏を離れず、遅くなったにも関わらず寝付きはすこぶる悪かった。ボリスが無事だったのは良かったが、ますます状況は悪化しているらしい。その波がここまで届かないことを祈るばかりだった。
そんなことを考えながら寝たせいか、久しぶりに両親の酷い姿を夢に見てしまい、朝は最悪な目覚めとなった。
ボーッとする頭を何とかしようと冷たい水を井戸から汲み上げて顔を洗っていた。
「ボリスが戻ってきたらしいな」
水を滴らせて振り返る。久しぶりに話しかけてくれたエドに驚いていた。それほど、最近はアリシャに近寄ろうともしなかったのだ。
「いやいや、顔を拭いてから振り返れよ」
アリシャが井戸に掛けておいた布を取ると、エドはそれをアリシャの顔に押し付けた。
「だって!」
「だってなんだよ」
「だって……エドってば私のことを避けていたでしょう?」
「いや?」
しれっと嘘をつくエドに腹が立ったが、とにかく顔をゴシゴシ拭いてから顔を上げる。
「避けてた、絶対に」
「防御覚える気なさそうだし、用もねぇだろ?」
それだって嘘だ。用もないのにつまみ食いをしに来ていたのはエドの方だ。
(あ……もしかして、本当にお腹が空いて来ていただけだったとか? 今はそんなに空かなくなったとか……)
「急に黙るなよ」
67
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
【完結】没落令嬢、異世界で紅茶店を開くことにいたしました〜香りと静寂と癒しの一杯をあなたに〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
夜会で父が失脚し、家は没落。屋敷の裏階段で滑り落ち、気づけば異世界――。
王国貴族だったアナスタシアが転移先で授かったのは、“極上調合”という紅茶とハーブのスキルだった。
戦う気はございませんの。復讐もざまぁも、疲れますわ。
彼女が選んだのは、湖畔の古びた小屋で静かにお茶を淹れること。
奇跡の一杯は病を癒やし、呪いを祓い、魔力を整える力を持つが、
彼女は誰にも媚びず、ただ静けさの中で湯気を楽しむのみ。
「お代は結構ですわ。……代わりに花と静寂を置いていってくださる?」
騎士も王女も英雄も訪れるが、彼女は気まぐれに一杯を淹れるだけ。
これは、香草と紅茶に囲まれた元令嬢の、優雅で自由な異世界スローライフ。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/387029553/episode/10775138
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
平民に転落した元令嬢、拾ってくれた騎士がまさかの王族でした
タマ マコト
ファンタジー
没落した公爵令嬢アメリアは、婚約者の裏切りによって家も名も失い、雨の夜に倒れたところを一人の騎士カイルに救われる。
身分を隠し「ミリア」と名乗る彼女は、静かな村で小さな幸せを見つけ、少しずつ心を取り戻していく。
だが、優しくも謎めいたカイルには、王族にしか持ちえない気品と秘密があり――
それが、二人の運命を大きく動かす始まりとなるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる