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後ろの快楽への好奇心
02 始まり
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「それにしても……ずいぶんマニアックなの揃えたね……」
部屋の中央のテーブルの上に置かれたものを見て、翼は苦笑いになる。
『アナニーの気持ちいいしかた』『こうすればアナルで感じられる』『アナルオナニーを実践しよう』エトセトラ。要するに、男性向けのアナニーの解説書だ。
どういうわけか『催眠アナニー』と題された音声ソフトまである。
「まーね。あたしには前立腺はないから。男の子がお尻をいじってどんな感じかは想像するしかないわけで」
にしし。と白い歯を見せて、真琴が身も蓋もないことを言う。
(腐女子ってすげえなあ……。ま……そこも理解して付き合い始めたわけだけど)
改めて彼女の腐りっぷりを再確認する。お付き合いする条件が、BL趣味に理解を示すことだった。翼はその辺別にダメではないし、こうして原稿を手伝うことも問題はない。
が、可憐な女子大生がアナニーの手引き書を買い漁っているのは、さすがにどうなのかと思える。いくら創作のための資料とはいえ。
(でも……本当に気持ちいいのかな……? アナニーって……)
そう興味をそそられた。それが全ての始まりだとは、翼自身この時は知るよしもなかった。
部屋の中央のテーブルの上に置かれたものを見て、翼は苦笑いになる。
『アナニーの気持ちいいしかた』『こうすればアナルで感じられる』『アナルオナニーを実践しよう』エトセトラ。要するに、男性向けのアナニーの解説書だ。
どういうわけか『催眠アナニー』と題された音声ソフトまである。
「まーね。あたしには前立腺はないから。男の子がお尻をいじってどんな感じかは想像するしかないわけで」
にしし。と白い歯を見せて、真琴が身も蓋もないことを言う。
(腐女子ってすげえなあ……。ま……そこも理解して付き合い始めたわけだけど)
改めて彼女の腐りっぷりを再確認する。お付き合いする条件が、BL趣味に理解を示すことだった。翼はその辺別にダメではないし、こうして原稿を手伝うことも問題はない。
が、可憐な女子大生がアナニーの手引き書を買い漁っているのは、さすがにどうなのかと思える。いくら創作のための資料とはいえ。
(でも……本当に気持ちいいのかな……? アナニーって……)
そう興味をそそられた。それが全ての始まりだとは、翼自身この時は知るよしもなかった。
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