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美少女クラス委員は隠れオタ

ついてないのについてる?

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06

 「気持ちよくしてくれる…?」
 メリーアンはパトリシアに顔面騎乗をされていた。
 ビキニの下を脱いだパトリシアが、仰向けになったメリーアンの顔に跨ったのだ。腰布をつけたままなのが、むしろ卑猥に映る。
 (ああ…これがパトリシアのあそこ…。ピンク色でなんてきれい…)
 何かに吸い寄せられるように、メリーアンは舌と唇で奉仕を始めていた。
 大陰唇にキスを浴びせ、粘膜に舌を這わせる。
 「あああん…!メリーアン…気持ちいい…気持ちいいよお…」
 「パトリシア…もっと感じさせてあげますわ」
 メリーアンは花びらを指で押し広げ、舌先でなぞっていく
 「ああああー…上手…とっても上手…」
 「れろれろ…じゅるじゅる…」
 (すごいすごい!白く濁ったのがどんどん溢れて来る)
 メリーアンは感動さえ覚えていた。
 信頼する友達であり、愛おしい人でもあるパトリシアが自分の唇と舌でこれほど感じている。
 それが嬉しいのだ。
 わざと、犬が水を舐めるように下品な音を立てて、パトリシアの花びらを舐めまわしていく。
 「じゅりゅうううう…あむむ…!」
 「ああん…!イくよ…イっていい…?あああーーっ…!」
 イってはいけないと言われても、パトリシアは我慢できなかったろう。
 メリーアンの舌と唇の心地よさに、パトリシアは意志に関係なく絶頂に押し上げられていた。

 (なんだろう。不思議な感じ…)
 パトリシアは絶頂の余韻をうっとりと味わいながらも、まだこれで終わりではないという感覚を抱いていた。
 (これって、もしかして勃起してるってこと…?)
 今の自分は、心は男でも体は女だ。
 当然ついているわけではない。
 なのに、どういうわけか、メリーアンの中に入りたい、射精したいという衝動がこみあげて来るのだ。
 (これは…?)
 股間に手をやると、姿は見えないのに、そこになにかがあるのが感じられる。
 意識を集中すると、手のひらにそれが触れた。
 「ああ…!」
 声が出てしまう。
 陰核を触られたのとは全く違う。
 間違いなくそれは、前世で感じたことがある。男のものの感覚だった。
 (どうしよう…もう我慢できない…)
 自分で振れていると、いよいよこれをメリーアンに入れて、彼女の中で果てたい衝動を抑えられなくなる。
 「メリーアン、我慢できない。入れるよ」
 「え…あの…入れるってなにを…?え…お腹になにか当たって…」
 態勢を入れ替えて、メリーアンに覆いかぶさったパトリシアは、蜜壺に股間のものの先端をあてがう。
 先ほどまで愛し合っていた余韻で、そこはとろりと濡れたままだった。
 「入れるからね…ううん」
 「あああああーーーーっ!なにこれえっ…!入って…来るう…!」
 パトリシアの股間のものは、たちまちメリーアンの蜜壺に根元まで入ってしまう。
 「ああ…メリーアンの中…すごく気持ちいいよ…」
 「パトリシア…これなんですの…?
 変よ…わたくし初めてなのに…痛くない…」
 本当に不思議な感触だった。
 挿入感は間違いなくある。蜜壺の内側に包み込まれている感触もある。
 だが、どうもそれは不定形のようで、蜜壺の締まりに合わせて形が変わるらしい。
 「動くよ、痛かったら言ってね」
 「ああ…どうなってるの…?こんなの…気持ち良すぎて…!」
 パトリシアが腰を使い始める。
 心地いいらしく、メリーアンの中がぎゅっぎゅっと締まっていく。
 二人とも、挿入からそれほど経たずに、絶頂に向けて駆け上がっていく。
 「メリーアン!出すよ、中に出すからね!私の赤ちゃんを産ませてあげるからああああっ!」
 「パトリシア…出して…わたくしの中にいっぱい出して!赤ちゃん産ませてえっ!」
 パトリシアとメリーアンは、うわ言のように言いながらほぼ同時に絶頂に達した。
 (ああ…本当に射精してる…?気持ちいい…)
 信じられないが、パトリシアは射精感を感じていた。
 前世で男だった記憶がなければ、何が起きたかわからなかったことだろう。
 女のアクメとは感触が全く違うのだ。
 大量の熱くどろどろしたものがほとばしり、メリーアンの子宮にまで流れ込んでいく。
 (本当になんなんだろう?)
 射精してなえた物が蜜壺からずるりと抜けてしまう。が、相変わらず目には見えないし、手でも集中しないとはっきりと触れることができない。
 (女のち〇ぽ、百合ち〇ぽってところかな?)
 パトリシアはそんなことを思う。
 「ええと…あれ?変ですわね…?血が出てない…?」
 セックスの後始末をしようとしたメリーアンが困惑した顔になる。
 初体験だからといって、必ず血が出るとは限らない。
 だが、妙といえば妙だった。
 「もしかして…ちょっといいかしら?」
 不意に思い当たることがあったパトリシアは、メリーアンの股間に顔を近づけて見る。
 「やっぱり…処女膜がある…」
 予測は当たった。確かにメリーアンの蜜壺に挿入した感覚があったのに、そこには無傷の処女膜があったのだ。
 「そう言えば、確かに入った感触はあったのに、処女膜が破れたという感覚はありませんでした…」
 “どういうことなの?”二人は顔を見合わせるのだった。

 「ねえ、もし赤ちゃんできちゃったら、責任取ってくれますわよね?」
 「もちろんですとも。
 私とメリーアンの赤ちゃんならきっと可愛い。
 三人でコスプレしたいな」
 “百合ち〇ぽ”がどういうものだったかはとりあえず保留として、メリーアンとパトリシアはピロートークに興じる。
 もし子供ができたら、二人で育てたいと心から思えるのだ。
 幸いにして、こちらの世界では女同士でも子供を作る方法は一つならずある。
 ゆえに、同成婚も認められるのだ。
 (はは…結婚式のときはどっちがウェディングドレスを着ることになるのかな)
 そんなことを考えておかしくなる。
 「愛してるよ、メリーアン」
 「わたくしも愛してますわ、パトリシア」
 そう言って二人は抱き合い、深いキスを交わす。
 (レズって言うと背徳的だけど、こんなに愛し合って幸せ)
 そんなことを思う
 幸福感と充足感に包まれながら、二人はまどろみに堕ちたのだった。
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