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〇異世界の国家
ベネトナーシュ王国
ロランセア、ナゴワンド両大陸の間に存在する島国。
首都はハープストリング。
国としての規模は小さいが、技術力に優れる。
また、産業を積極的に起こし、そのために生まれや身分に関係なく人材登用を行う必要性もあって、異世界の国家としては珍しく非常に開明的。亜人種に対する差別もほとんどない。
時空門開通後は日本と協力して、自作農創設や奴隷の解放、教育の充実、民主的に選抜された議員で構成される議会の開設などの政策を進める。
だが、その動きは、自由主義の波及を嫌がる周辺国から警戒の対象となっていく。
同盟国は日本。
ドゥベ公国
北のロランセア大陸の中央に存在する大国。
首都はバイドラグーン。
かつて両大陸に存在した”帝国”の末裔を大公としていただく国家であり、プライドが高い。
広大な領土と豊富な生産力、強大な軍事力で、周辺国への影響力も大きい。
もっとも、軍事費の高止まりから経済は破たん寸前の状態にあり、失業者があふれ、暴動や農民の一揆などが頻発していた。
閉塞感に悩む国民の不満を吸収する形で極右政治団体が台頭し、全体主義化が進んでしまう。
同盟国はアメリカ。
ミザール同盟
南のナゴワンド大陸中央に位置する国家。
首都はメッサーティーガー。
領土そのものはドゥべに匹敵するほど大きいが、小国の寄り合い所帯でまとまりがなく、国力は大きいとは言えない。
南部に広大な穀倉地帯を有する関係上、基幹産業は食料の輸出と軽工業であり、近代化が遅れている。
同盟国はEUと英連邦。
アリオト伯国
ナゴワンド大陸西方に位置する国家。
首都はウルブス。
かつては栄えた国だったが、政治の腐敗や官僚主義化が進み、非常に閉塞した状態になっている。
国民の不満を外に向けるために戦争が常態化しており、戦費の負担が不満の元となる悪循環が起きている。
また、支配階級の横暴がひどく、地方では差別や搾取への不満から政情不安が起きている。
地下資源が非常に豊富だが、政情不安が原因で開発は進んでいない。
同盟国は中国。
メグレス連合
ロランセア大陸西方に位置する国家。
首都はスケルタス。
元は自然に対する敬意の厚い土地柄だったが、指導者の世代交代が進み、環境破壊も辞さない政治路線に転向。
無茶な開発や犠牲を省みない軍事作戦などが災いし、特に沿岸部に深刻な被害が出ている。
また、国民の不満を体制に向けさせないために歴史修正主義や他国への侵略主義が台頭しており、周辺国の不安材料となっている。
同盟国はロシア。
フェクダ王国
ロランセア大陸東方に位置する国家。
首都はヨルムガンド。
同盟国はラテンアメリカ連合。
メラク王国
ナゴワンド大陸東方に位置する国家。
首都はスレイプニル。
同盟国はAUと中東のいくつかの国家。
〇メカニック
F-15JS
ベネトナーシュ王立軍所属。
F-15Jを、アメリカの技術協力(有償軍事援助ではない)とベネトナーシュ王国の技術を用いて改造した機体。
F-15SE用に開発されていたものを参考に制作されたコンフォーマルウエポンベイを機体両舷に装備し、兵装を内蔵式とすることでステルス性能を高めている。後にアドバンスドホーネット用に開発されていたものを参考としたステルスウエポンベイが機体下面に装備され、兵装の携行弾数を増やしている。
機体そのものもベネトナーシュ王国の技術で完成した、軽量なステルス塗料でリペイントされており、正面方向に限れば第5世代戦闘機なみのステルス性能を持つ。
コンフォーマルウエポンベイにはサイコセンサーとサイコトランスミッターが内蔵されており、サイコシンクロニティと呼ばれる精神状態を作り出し、敵の殺気や敵意をパイロットがダイレクトに感じ取り、回避や攻撃を迅速かつ円滑に行うことが可能。同じシステムを装備した僚機のパイロットも、程度の差はあるが、その恩恵を受けることができる。
ただし、サイコシンクロニティによって所期の効果を得るためには、少なくとも部隊の隊長機にはシステムへの適合率が高いパイロットが搭乗する必要がある。この適合率の高い人間が非常に希少で、万一撃墜されることがあればまず替えが効かないのがネックとなっている。
F-2S
ベネトナーシュ王立軍所属。
F-2を、F-15JSと同じようにアメリカの技術協とベネトナーシュ王国の技術を用いて改造した機体。
ステルス塗料によってリペイントがされ、ステルスウエポンベイを機体下面と主翼に計3つ装備することでステルス性能を向上させている。
また、サイコセンサーとサイコトランスミッターも、ステルスウエポンベイに内蔵されている。こちらは主にマルチロールファイターであることを考慮して、対地、対艦向けの調整がされている。
大型のミサイルや誘導爆弾はステルスウエポンベイに収納できないため必要なら外装せざるを得ず、ステルス性能を低下させることが悩みの種となっている。
目下新型のミサイルや爆弾の開発が検討されている。
Su-47
メグレス連合軍所属。
派遣元のロシア軍では継子扱いされていた雪辱を晴らすべく、メグレス連合の義勇兵に志願した部隊によって運用される。
大柄でペイロードに優れる特性を活かし、サイコドライブの試作型を搭載している。
サイコドライブは、敵の攻撃に対する回避、反撃を飛躍的に迅速化するとともに、巨大で獰猛な海洋生物である海龍を誘導し、兵器として用いる目的も持っている。
YF-23
ドゥベ公国→”自由と正義の翼”所属
米空軍で正式化を見送られ、モスボール化されていた機体が、補充品としてドゥベ義勇軍に廻されたもの。
巨大な二層式のウェポンベイを大小2つ備え、最大11発もの対空ミサイルを装備可能。また、燃料タンクも大型のものが多数装備され、航続距離も長い。
F-22すら凌駕するステルス性能を持ち、空力特性に優れたデザインから加速性能や上昇性能に優れるが、機動性にはやや問題を抱える。
X-2改
ベネトナーシュ王立軍→”自由と正義の翼”所属
2機が試作されたX-2の内の1機の部品の60%を流用し、スケールアップしたもの。
武装を持たない実験機だったが、”自由と正義の翼”によって強奪され、YF-23やF-35の予備パーツを流用し、また闇で入手したステルス塗料や、デッドコピーしたサイコセンサーとサイコトランスミッターを実装して実戦装備がなされた。
武装も強力で、小型化に成功したエクスカリバーや、大きな破壊力を持つテルミット弾頭を備えるミサイルなどを装備する。
F-15JSをあらゆる面で凌駕する性能を持つ。
DDG-180 ”はぐろ”
ベネトナーシュ王立軍所属。
ミサイル護衛艦”ながと”型の2番艦。
主に洋上から航空隊への誘導や情報支援を行うことを目的として、海上自衛隊から送り込まれた。
海底の測量がまだ行われておらず、正確な海図が存在しない異世界の海を航行するために、高度な海底スキャンを可能とするスキャナーが装備されている。また、計画段階で実装中止とされたサイドソナーが装備されており、索敵、探知能力が向上している。
DDH-185 ”かつらぎ”
ベネトナーシュ王立軍所属。
いずも型護衛艦3番艦。建造途中で多少の設計変更がなされたため、かつらぎ型に分類されることもある。
主な変更点は、20ミリCIWSを船体両舷に増設されたバルジに装備し、CIWSが3機となっていること。そして、飛行甲板は完全にフラットとなっていることがある。
飛行甲板前部には、ベネトナーシュの技術で完成を見たリニアカタパルトが装備されている。飛行甲板の大きさからSTOVL機しか運用できないが、発艦時のペイロードを飛躍的に大きくすることに成功している。
あくまでヘリコプター護衛艦の体裁を取っているのは、あくまで固定翼機も運用可能なヘリ母艦という建前による。
実際、格納庫の拡張などの措置は取られておらず、固有の艦載機は直援程度に留めらている。それは、固有の艦載機を運用する空母ではなく、陸上から発進するSTOVL機の洋上補給基地と割り切られていることによる。
04式空対空誘導弾
空自が使用するミサイルをほぼそのままベネトナーシュ王立軍が使用する。
相違点としては弾頭で、成形炸薬弾の後ろにスペースを置いて自己鍛造弾を配置するタンデム弾頭となっている。
主に異世界の航空戦力であるドラゴンへの対策をにらんだもので、対空ミサイルでありながら非常に高い貫通力を持つ。
サイドワインデックス
防衛省の技研が、旧式化するサイドワインダーの再利用を兼ねて試作したミサイル。
弾頭内部にはアルミ合金製の軽量な銃身が24本放射状に配置されていて、敵機にある程度の距離まで近づくと信管が作動して、前方に向けて20ミリの徹甲焼夷弾を放射状にばらまく。
主にミサイルの飽和攻撃や、編隊を組んだ戦闘機などへの対策と考えられているが、ステルス性能に優れ直撃を取ることが困難な敵機への対策としても期待されている。
〇異世界のテクノロジー
エクスカリバー
異世界の技術の最先端である、魔法力をエネルギーとするレーザー兵器。
威力そのものは鉄筋コンクリートの建造物を真っ二つに溶断するほど強力。
一方で、システム自体が大きく重く、加速度をかけないように固定してから照射する必要があるため、動くものに当てるのは困難である。また、破壊力や射程を確保しようと思えば、多数の魔導士による魔法力の供給が必要であるため、運用する部隊も大規模になるという欠点もある。
橋頭保や城壁に装備して防衛兵器として用いられるほか、異世界の飛行船や地球のガンシップを改造した機体に乗せて運用されるが、その鈍重さと敵にとっての脅威から真っ先にターゲットとされ、運用する部隊に甚大な被害を出した。
サイコセンサー
ベネトナーシュの技術で完成した索敵システム。
周辺の敵の殺気や敵意を、パイロットがダイレクトに感知することができる。
単独でも使用可能だが、その真価はサイコトランスミッターと併用した時に発揮される。音が空気中より水中の方が伝わりやすいように、思念波のフィールドが形成された状態でこそ、敵の殺気をより遠距離から、高い精度を持って感知することが可能となる。
問題点として、適合する人間が非常に希少であることがあげられる。
サイコトランスミッター
ベネトナーシュの技術で完成した、思念波を増幅し、ある種のフィールドを形成するシステム。
サイコセンサーと対になるシステムで、索敵、回避、反撃能力を飛躍的に高めることをサポートする。
一方で、万一暴走した場合、増幅された思念波が物理的な力に転化し、大規模かつ無差別なソフト・キルを引き起こす可能性が示唆されており、厳重にリミッターがかけられている。
グングニール
異世界に伝わる伝説の槍。
投槍機とセットになっていて、魔法力で作動する一種のレールガン。
使う人間にもよるが、最大でマッハ3以上の初速をたたき出す。また、投槍機を持ったものの思念によって、ある程度の誘導も可能。さらに、どこへ投げたとしても、投槍機を持つ者の手元に戻ってくる。
欠点として、打ちっ放しは不可能であることや、投げてから手元に戻るまでは攻撃手段が失われることがある。
ダーインスレイヴ
異世界の魔法弓。
初速や破壊力はグングニールには遠く及ばないが、矢は使い捨てで回収の必要はないため、連射が効くなど一長一短。ただし、思念波で複数の矢を誘導するためには、思念波のレベルの高さとそれなりの練度が要求される。
レーヴァテイン
異世界でも禁断の技術とされてきたレーザー兵器。
エクスカリバーとの相違点は、空気や水による減衰率が低く、遠く離れた場所に凄まじい熱量を送り込める点にある。
主に単独ではなく、地震兵器のエネルギー源や起爆剤として用いられる。
はるか昔に一度用いられて大災害を引き起こし、大きな禍根を残したらしい。
〇その他
時空門
突如として地球と異世界を結んだ7つの門。
なぜ、どのような目的で二つの世界を結んだのか一斉不明。
海や大きな河川の上、高度1000メートルの上空に存在するため、なかなか不便。航空機や、大量のコストと人手を必要とする重力反転魔法で浮かせられるものしか移動させることができない。
ベネトナーシュ王国
ロランセア、ナゴワンド両大陸の間に存在する島国。
首都はハープストリング。
国としての規模は小さいが、技術力に優れる。
また、産業を積極的に起こし、そのために生まれや身分に関係なく人材登用を行う必要性もあって、異世界の国家としては珍しく非常に開明的。亜人種に対する差別もほとんどない。
時空門開通後は日本と協力して、自作農創設や奴隷の解放、教育の充実、民主的に選抜された議員で構成される議会の開設などの政策を進める。
だが、その動きは、自由主義の波及を嫌がる周辺国から警戒の対象となっていく。
同盟国は日本。
ドゥベ公国
北のロランセア大陸の中央に存在する大国。
首都はバイドラグーン。
かつて両大陸に存在した”帝国”の末裔を大公としていただく国家であり、プライドが高い。
広大な領土と豊富な生産力、強大な軍事力で、周辺国への影響力も大きい。
もっとも、軍事費の高止まりから経済は破たん寸前の状態にあり、失業者があふれ、暴動や農民の一揆などが頻発していた。
閉塞感に悩む国民の不満を吸収する形で極右政治団体が台頭し、全体主義化が進んでしまう。
同盟国はアメリカ。
ミザール同盟
南のナゴワンド大陸中央に位置する国家。
首都はメッサーティーガー。
領土そのものはドゥべに匹敵するほど大きいが、小国の寄り合い所帯でまとまりがなく、国力は大きいとは言えない。
南部に広大な穀倉地帯を有する関係上、基幹産業は食料の輸出と軽工業であり、近代化が遅れている。
同盟国はEUと英連邦。
アリオト伯国
ナゴワンド大陸西方に位置する国家。
首都はウルブス。
かつては栄えた国だったが、政治の腐敗や官僚主義化が進み、非常に閉塞した状態になっている。
国民の不満を外に向けるために戦争が常態化しており、戦費の負担が不満の元となる悪循環が起きている。
また、支配階級の横暴がひどく、地方では差別や搾取への不満から政情不安が起きている。
地下資源が非常に豊富だが、政情不安が原因で開発は進んでいない。
同盟国は中国。
メグレス連合
ロランセア大陸西方に位置する国家。
首都はスケルタス。
元は自然に対する敬意の厚い土地柄だったが、指導者の世代交代が進み、環境破壊も辞さない政治路線に転向。
無茶な開発や犠牲を省みない軍事作戦などが災いし、特に沿岸部に深刻な被害が出ている。
また、国民の不満を体制に向けさせないために歴史修正主義や他国への侵略主義が台頭しており、周辺国の不安材料となっている。
同盟国はロシア。
フェクダ王国
ロランセア大陸東方に位置する国家。
首都はヨルムガンド。
同盟国はラテンアメリカ連合。
メラク王国
ナゴワンド大陸東方に位置する国家。
首都はスレイプニル。
同盟国はAUと中東のいくつかの国家。
〇メカニック
F-15JS
ベネトナーシュ王立軍所属。
F-15Jを、アメリカの技術協力(有償軍事援助ではない)とベネトナーシュ王国の技術を用いて改造した機体。
F-15SE用に開発されていたものを参考に制作されたコンフォーマルウエポンベイを機体両舷に装備し、兵装を内蔵式とすることでステルス性能を高めている。後にアドバンスドホーネット用に開発されていたものを参考としたステルスウエポンベイが機体下面に装備され、兵装の携行弾数を増やしている。
機体そのものもベネトナーシュ王国の技術で完成した、軽量なステルス塗料でリペイントされており、正面方向に限れば第5世代戦闘機なみのステルス性能を持つ。
コンフォーマルウエポンベイにはサイコセンサーとサイコトランスミッターが内蔵されており、サイコシンクロニティと呼ばれる精神状態を作り出し、敵の殺気や敵意をパイロットがダイレクトに感じ取り、回避や攻撃を迅速かつ円滑に行うことが可能。同じシステムを装備した僚機のパイロットも、程度の差はあるが、その恩恵を受けることができる。
ただし、サイコシンクロニティによって所期の効果を得るためには、少なくとも部隊の隊長機にはシステムへの適合率が高いパイロットが搭乗する必要がある。この適合率の高い人間が非常に希少で、万一撃墜されることがあればまず替えが効かないのがネックとなっている。
F-2S
ベネトナーシュ王立軍所属。
F-2を、F-15JSと同じようにアメリカの技術協とベネトナーシュ王国の技術を用いて改造した機体。
ステルス塗料によってリペイントがされ、ステルスウエポンベイを機体下面と主翼に計3つ装備することでステルス性能を向上させている。
また、サイコセンサーとサイコトランスミッターも、ステルスウエポンベイに内蔵されている。こちらは主にマルチロールファイターであることを考慮して、対地、対艦向けの調整がされている。
大型のミサイルや誘導爆弾はステルスウエポンベイに収納できないため必要なら外装せざるを得ず、ステルス性能を低下させることが悩みの種となっている。
目下新型のミサイルや爆弾の開発が検討されている。
Su-47
メグレス連合軍所属。
派遣元のロシア軍では継子扱いされていた雪辱を晴らすべく、メグレス連合の義勇兵に志願した部隊によって運用される。
大柄でペイロードに優れる特性を活かし、サイコドライブの試作型を搭載している。
サイコドライブは、敵の攻撃に対する回避、反撃を飛躍的に迅速化するとともに、巨大で獰猛な海洋生物である海龍を誘導し、兵器として用いる目的も持っている。
YF-23
ドゥベ公国→”自由と正義の翼”所属
米空軍で正式化を見送られ、モスボール化されていた機体が、補充品としてドゥベ義勇軍に廻されたもの。
巨大な二層式のウェポンベイを大小2つ備え、最大11発もの対空ミサイルを装備可能。また、燃料タンクも大型のものが多数装備され、航続距離も長い。
F-22すら凌駕するステルス性能を持ち、空力特性に優れたデザインから加速性能や上昇性能に優れるが、機動性にはやや問題を抱える。
X-2改
ベネトナーシュ王立軍→”自由と正義の翼”所属
2機が試作されたX-2の内の1機の部品の60%を流用し、スケールアップしたもの。
武装を持たない実験機だったが、”自由と正義の翼”によって強奪され、YF-23やF-35の予備パーツを流用し、また闇で入手したステルス塗料や、デッドコピーしたサイコセンサーとサイコトランスミッターを実装して実戦装備がなされた。
武装も強力で、小型化に成功したエクスカリバーや、大きな破壊力を持つテルミット弾頭を備えるミサイルなどを装備する。
F-15JSをあらゆる面で凌駕する性能を持つ。
DDG-180 ”はぐろ”
ベネトナーシュ王立軍所属。
ミサイル護衛艦”ながと”型の2番艦。
主に洋上から航空隊への誘導や情報支援を行うことを目的として、海上自衛隊から送り込まれた。
海底の測量がまだ行われておらず、正確な海図が存在しない異世界の海を航行するために、高度な海底スキャンを可能とするスキャナーが装備されている。また、計画段階で実装中止とされたサイドソナーが装備されており、索敵、探知能力が向上している。
DDH-185 ”かつらぎ”
ベネトナーシュ王立軍所属。
いずも型護衛艦3番艦。建造途中で多少の設計変更がなされたため、かつらぎ型に分類されることもある。
主な変更点は、20ミリCIWSを船体両舷に増設されたバルジに装備し、CIWSが3機となっていること。そして、飛行甲板は完全にフラットとなっていることがある。
飛行甲板前部には、ベネトナーシュの技術で完成を見たリニアカタパルトが装備されている。飛行甲板の大きさからSTOVL機しか運用できないが、発艦時のペイロードを飛躍的に大きくすることに成功している。
あくまでヘリコプター護衛艦の体裁を取っているのは、あくまで固定翼機も運用可能なヘリ母艦という建前による。
実際、格納庫の拡張などの措置は取られておらず、固有の艦載機は直援程度に留めらている。それは、固有の艦載機を運用する空母ではなく、陸上から発進するSTOVL機の洋上補給基地と割り切られていることによる。
04式空対空誘導弾
空自が使用するミサイルをほぼそのままベネトナーシュ王立軍が使用する。
相違点としては弾頭で、成形炸薬弾の後ろにスペースを置いて自己鍛造弾を配置するタンデム弾頭となっている。
主に異世界の航空戦力であるドラゴンへの対策をにらんだもので、対空ミサイルでありながら非常に高い貫通力を持つ。
サイドワインデックス
防衛省の技研が、旧式化するサイドワインダーの再利用を兼ねて試作したミサイル。
弾頭内部にはアルミ合金製の軽量な銃身が24本放射状に配置されていて、敵機にある程度の距離まで近づくと信管が作動して、前方に向けて20ミリの徹甲焼夷弾を放射状にばらまく。
主にミサイルの飽和攻撃や、編隊を組んだ戦闘機などへの対策と考えられているが、ステルス性能に優れ直撃を取ることが困難な敵機への対策としても期待されている。
〇異世界のテクノロジー
エクスカリバー
異世界の技術の最先端である、魔法力をエネルギーとするレーザー兵器。
威力そのものは鉄筋コンクリートの建造物を真っ二つに溶断するほど強力。
一方で、システム自体が大きく重く、加速度をかけないように固定してから照射する必要があるため、動くものに当てるのは困難である。また、破壊力や射程を確保しようと思えば、多数の魔導士による魔法力の供給が必要であるため、運用する部隊も大規模になるという欠点もある。
橋頭保や城壁に装備して防衛兵器として用いられるほか、異世界の飛行船や地球のガンシップを改造した機体に乗せて運用されるが、その鈍重さと敵にとっての脅威から真っ先にターゲットとされ、運用する部隊に甚大な被害を出した。
サイコセンサー
ベネトナーシュの技術で完成した索敵システム。
周辺の敵の殺気や敵意を、パイロットがダイレクトに感知することができる。
単独でも使用可能だが、その真価はサイコトランスミッターと併用した時に発揮される。音が空気中より水中の方が伝わりやすいように、思念波のフィールドが形成された状態でこそ、敵の殺気をより遠距離から、高い精度を持って感知することが可能となる。
問題点として、適合する人間が非常に希少であることがあげられる。
サイコトランスミッター
ベネトナーシュの技術で完成した、思念波を増幅し、ある種のフィールドを形成するシステム。
サイコセンサーと対になるシステムで、索敵、回避、反撃能力を飛躍的に高めることをサポートする。
一方で、万一暴走した場合、増幅された思念波が物理的な力に転化し、大規模かつ無差別なソフト・キルを引き起こす可能性が示唆されており、厳重にリミッターがかけられている。
グングニール
異世界に伝わる伝説の槍。
投槍機とセットになっていて、魔法力で作動する一種のレールガン。
使う人間にもよるが、最大でマッハ3以上の初速をたたき出す。また、投槍機を持ったものの思念によって、ある程度の誘導も可能。さらに、どこへ投げたとしても、投槍機を持つ者の手元に戻ってくる。
欠点として、打ちっ放しは不可能であることや、投げてから手元に戻るまでは攻撃手段が失われることがある。
ダーインスレイヴ
異世界の魔法弓。
初速や破壊力はグングニールには遠く及ばないが、矢は使い捨てで回収の必要はないため、連射が効くなど一長一短。ただし、思念波で複数の矢を誘導するためには、思念波のレベルの高さとそれなりの練度が要求される。
レーヴァテイン
異世界でも禁断の技術とされてきたレーザー兵器。
エクスカリバーとの相違点は、空気や水による減衰率が低く、遠く離れた場所に凄まじい熱量を送り込める点にある。
主に単独ではなく、地震兵器のエネルギー源や起爆剤として用いられる。
はるか昔に一度用いられて大災害を引き起こし、大きな禍根を残したらしい。
〇その他
時空門
突如として地球と異世界を結んだ7つの門。
なぜ、どのような目的で二つの世界を結んだのか一斉不明。
海や大きな河川の上、高度1000メートルの上空に存在するため、なかなか不便。航空機や、大量のコストと人手を必要とする重力反転魔法で浮かせられるものしか移動させることができない。
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釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
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