ノンケの俺がメス堕ち肉便器になるまで

ブラックウォーター

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番外編 腐ってるけど旦那ラブだったあたしがレズ墜ち女便所になるまで

1 イケメン同士の午後

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「あああーーー……。♡絵美香さまあ……。お願いです……止めてください……!♡」
「ダメよ。♡しっかり歩きなさい。そんな淫らな顔して突っ立ってたら怪しまれるわよ?♡」
 リンゴのように真っ赤になり、全身の肌を粟立たせる白木美緒に、北条絵美香は意地悪く答える。
 往来を行く人々は全く気づいていない。気づくはずもない。
 幼さを残す美貌の美緒が、よもや前と後ろに淫具を埋め込んで歩いているなど。
(どうしよう……?♡ 気持ちよすぎる……。♡もう歩けない……)
 腰から下が溶けてなくなってしまったようで、足を動かすこともままならない。
 尻の穴に埋め込まれたアナニーグッズによって、二十三歳の美しい身体は極限まで敏感にされていた。
 花弁に埋め込まれてローターの刺激を、全くがまんできない。
「あああっ……!♡ ダメダメ……。またイく……イきます……!♡」
 美緒は歩きながら何度もアクメを迎えてしまう。
(こんなに気持ちいいなんて……。♡知らなかった……)
 最初に淫具を埋め込まれたときは、異物感しかなかった。このまま買い物に付き合えという絵美香のいいつけも、簡単なことに思えた。
 だがすぐに甘かったと気づく。
 アナニーグッズが腸になじみ、穏やかに刺激し始める。五分としないうちに、全身が性器のように敏感になっていった。
 その後は意思に関係なく、こんな往来の中でオルガスムスを迎えさせられる。しかも何度も。
(あああ……。どうしてこうなっちゃったの……? 憧れのタワマンでの新生活だったはずなのに……)
 アクメの連続に疲れてしゃがみ込んでしまいながら、美緒はそんなことを思う。
「もうギブアップ? 私の夫を盗んで、あなたの旦那様を裏切った償いはそれで終わり?」
 妖艶な美人の氷の刃のような声が、胸に突き刺さる。
(そう……あたしは旦那を……ゆず君を裏切ってしまった……)
 後悔と恥ずかしさで、美緒の美しいほおに一筋の光が流れた。

 平凡だった白木家の暮らしは、今年の四月に一変した。
「ここがあたしたちの家なんて……。夢みたい……」
 信じられないほどの安さで、駅前タワーマンションを買うことができた。その幸せを、美緒は噛みしめていた。
 前の住まいよりずっと広くてきれいだし、通勤にも便利だ。
(それになにより……)
 コーヒーを飲みながら夫と談笑する隣人に目を向ける。隣家の夫が新しい小説を書くに当たり、意見を聞かせて欲しいとかで遊びに来たのだ。
 北条明人。百万部単位を売り上げる小説家で、いくつか映画化作品も出している。
 なんでも旧華族のお坊ちゃんでもあるらしい。とても上品で理知的だ。なによりメガネが似合うイケメンであるところが素晴らしい。
(あああ……。♡美形二人が仲良くお話ししてる……。♡素敵……)
 美緒の中で妄想のスイッチが入る。
『ああ……。♡明人さん……待って下さい……。♡俺は……』
『譲……。♡好きだぜ……。俺のものになれよ……』
 イケメン二人の目が合い、手が触れ、そして唇が重なり……。
(やっぱり明人さんが攻めでゆず君が受けだよね-!♡ 明人さんに押し切られて……もいいけど、ゆず君が誘い受けってのも捨てがたいーっ!♡)
 二十三歳の腐った女の子の妄想は、ブレーキが効かなかった。
 元々ゲイ萌えのいわゆる腐女子だった。ずっと女子校だったために、周囲にも同じ趣味の友人は多かった。
 いわゆる「生もの」は腐った女の子の間でも好き嫌いは分かれるが、美緒は好きだった。口に出したり勝手に本のネタにするわけではない。脳内で妄想するのは誰しも自由、というのが彼女の考えだった。
「キミの嫁どうしたの?」
「ご心配なく。妄想が趣味ですから。しばらくしたら帰ってきます」
 心があっちに行っていて、よほど変な顔をしていたらしい。いぶかる明人に、譲がさらりと応じる。
(理解のある夫。愛してるよゆず君♡)
 胸の内につぶやく。中堅どころの役者兼声優の夫。さわやかなイケメンで美点はいろいろあるけど、一番は腐っていて妄想家の自分に理解があることだ。
 その時は想像もしていなかった。まさか、イケメン二人が愛し合う妄想が現実になってしまうとは。
 そして、自分が今まで経験したことのない世界に囚われるとは。

 きっかけは引っ越しから三週間目。美緒の勤務する保育園に意外な人物が姿を見せたことだった。
「あれ? 明人さん……?」
「やあ、美緒さんこんにちは」
 隣家の夫が保育園を訪れるとはどういうことか。彼に子供はいないはずだ。
「明人兄ちゃん!」
 園児の一人が駆け寄ってくる。見覚えがあった。たしか年中の女の子だ。見れば、明人によく似ている。
「妹夫婦の子供なんです。共働きで忙しいんで、一番暇な私が送迎してるってわけで」
「暇なんてとんでもないでしょ。映画化作品を出してる小説家のセンセともあろうお方が」
 明人の自虐じみた物言いに、美緒も苦笑しながら応じた。
(きれいなイケメンだな……)
 ふと、美緒はしゃがんで姪と視線を合わせる隣人の横顔に見とれてしまう。
 インドアな小説家にしておくにはもったいない。役者かモデルと言われても信じてしまいそうな美貌。
 女であれば、まして腐っていれば見惚れない方がおかしい。

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