僕がこうなった理由

愛色紫街

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僕の世界

夢?

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 「青山!起きろ!」

ふぁ?ここはどこだ・・・?

「いい加減にしろ!」

先生が怒鳴った。って事はここは学校だ。学校まで戻ってきている。

「す、すみません・・・。」

 僕は頭を下げると、黒板の方を向いた。どういうことなんだろう。どこから本物だったんだ?ふと、秋野瀬の席を見る。普通に授業を受けていた。

「へ?」

さっきのは?え?何?どういうこと?僕は授業がおわると、秋野瀬の席まで行く。

「秋野瀬。あ、あの、は、話がある。」

途中から、まるで告白のようだなと思い、うまく話せなかった。しかし尋ねる。

「何?」

きょとんとした顔をされた。僕は、紫のペンダントを持つと、秋野瀬に見せた。すると秋野瀬が、

「青山、ちょっと来て。」

と言ってきた。すると僕の手を引く。クラスで一番美人な秋野瀬に手をひかれると、さすがの僕の鼓動も高くなった気がした。そして、誰もいない廊下まで出ると、

「この世界とあの世界をつなげないで。」

とだけ言ってきた。だから僕が、

「は、話しかけんなってこと?っていうか秋野瀬もあの後こっちへ戻ってきたの?」

と聞くと、

「放課後。放課後あの世界で待ってる。」

とだけいうと、教室へ戻っていった。



           ★*゚


 授業が終わったあとだった。

「お前何秋野瀬さんに手を握られてんの?」

まさかとは思ったが、怜央は秋野瀬が好きなのかもしれない。だからこそ怜央は僕に本気でキレてた。

「え?なんでだめなの?」

あえてそう聞く。すると、

「あー、お前生意気だな。ほんっとうざい。」

あ、やば。

怜央が殴りかかってくる。僕の顔面に、

ガンッ!!

と、思いっきり殴ってきた。

「くはっ・・・!」

痛すぎる。すると、あとから顔に液体が流れる感覚がした。顔を触った手を見ると、血だらけだった。

「お前っ・・・」

僕もキレた。流石にここまで暴力的なことを、本人がしてきたのは初めてだったから。そして、怜央に比べたらずっと弱い、僕の拳を怜央にぶつける。

ドガァンッ!

怜央が吹っ飛んだ。

え?怜央が吹っ飛んだ・・・?

え?どういうこと?僕にそんな力は・・・。

『大きな力』 

どこかで聞いたことあるような・・・。

〈人間には持つことの出来ない、『大きな力』を持つことが出来るの。〉

この間アキノに聞いたセリフ・・・。

「くっくはぁっはぁ、はぁ、はぁ・・・。」

怜央がかろうじて息をしている。近くにいた木村が、僕を見ると震えてこういった。

「ばっ、バケモノっ!」

そう言って走って逃げていってしまった。そして僕は、怜央の近くに行くと、怜央は後頭部から血を流していた。

「・・・、やりすぎたかも・・・。」

一言謝ると、持っていたハンカチやティッシュで汚れを拭く。そして怜央を担ぎながら保健室へ向かう。

「あら、青山くん、どうしたのって、ほんとにどうしたの!?」

僕が担いでいる怜央を見ながらそういった。だから僕は、

「ただ、転んだだけですよ。」

ニッコリと微笑みながらそういった。
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