僕がこうなった理由

愛色紫街

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僕の世界

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 朝起きると、僕は大量のメールが来ていることに驚いた。それもすべて秋野瀬から。

『で、なにか聞きたいことがあったの?』

というメールの後に、

『どうしたの?返信してよ。』

『おーい』、『起きてる?』、『なんで無視するの?』、
『ね、寝ちゃってる・・・?』、『私は寝る、おやすみ。』

と、メールが続いていた。僕は慌てて、

『ごめん、寝てた!聞きたい事は後でメールするね!』

と、送る。

「こんなキャラだったっけ、秋野瀬って。」

イメージが変わったような気がするけど、きっと気のせいだろう。それより今日は怜央、学校きてるかな?


           ★*゚


 「青山、ちょっと職員室に来てくれないか?」

学校へついてそうそう、担任の先生に呼び出しをされた。

「え?1時間目、始まりますよ?」

何の話かだいたい予想はついているけど、あえて何もわからないふりをしてみる。

「ああ、大事な話なんだ。授業はいい。それより早く来い。」

「は、はい。」

 義務教育中の僕が、学校で授業より大切な話なんてあんのかな。ふとそんなことを考える。

「青山、単刀直入に聞こう。」

職員室はやっぱり苦手だ。先生の目線が怖い。いるだけで申し訳なくて、怒られてる気分だった。

「は、はい。」

ゴクリ。

「戸崎、戸崎怜央が意識不明らしい。」

・・・?えっと、ん?

「は?」

よく、わからないな。怜央が意識不明だって?なんで。

「いきなり済まない。で、それは一昨日の放課後からだそうだ。」

「は、はい。大丈夫です。」

大丈夫じゃないけど。っていうかなんで?意識不明?原因は?一昨日の放課後?何があった?僕は何をしてた?

レオヲナグッタンダッケ?

正確な記憶が蘇ってくる。次にいう先生のいう言葉が、手に取るように伝わってくる。

「青山お前、何か知らないか?」

「ぼ、僕ですか?な、なんで。」

「その日保健室へ戸崎を連れてきたのは青山、お前だろ?」

「た、確かにそうですけど、それ、それだけですよ?」

「保健の先生がいうには、青山は戸崎は転んだだけだ、と言っていたそうだが、本当だよな?」

「は、はい、確かにそう言いました。」

 僕、悪いことしたの?って待ってよ、あれは僕の力じゃない。そうじゃん!僕じゃないよ!でも殴ったのは僕?あれ?どういうことだよ・・・

「お、おい、大丈夫か?震えてるぞ?」

「す、すみません、大丈夫、じゃないです。」

「ああ、お前らは仲が良かったからな。」

ナカガヨカッタ?
ナニイッテンノコイツ?

「なんにもわかってねぇよな。」

「ん?なんか言ったか?」

「いえ、何も。」

僕は平常心を保てそうになかったから、家へ帰らせてもらうことになった。

「すまないないきなり。気持ちが落ち着いたらまた聞きたいと思う。」

「あ、はい、すみません。それじゃ。」

そう言って僕は、紫のペンダントを持つと、連れていってもらうよう命令した。
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