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キモチワルイ
やっていけない?
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眩しい日差しに包まれて、僕の目が覚める。
「・・・あれ?」
何でここにいるんだっけ・・・。ああそうか、こっちの世界に来たんだった。そして、ルルアにあって、それで・・・
「うぉぇっ・・・」
思い出したら気持ち悪くなった。吐きそうだ・・・。
「いったいマクマクってなんだよあの、緑の・・・」
そう思った。それと、ここは何処なんだろうと。
「あれ?ここ、ルルアの家・・・?」
部屋には誰もいない。
「すみませーんっ!」
大声を出してみる。すると、
「あ、目、さめた、良かった。」
消えそうな小さな声の女の子が出てきた。
「っ、え、あの、助けてくれたんですか?」
「へ?あ、そう。あなた、まくまく、食べられてた。」
「へ!?ま、マクマクにたたた食べられてた!?」
「そう。私、まくまく、たおした。」
「あ、ありがとう・・・。ほ、ホントにありがとう!」
「うん。それより、あなた、大丈夫?」
「あ、気持ち悪くて気を失っていただけだからね。もう大丈夫だよ。」
「良かった。」
少し変わったしゃべり方の女の子だった。おそらく僕と同い年くらいだから、小学校6年生ぐらいと考えていいだろう。
「あ、あのさ、ルルアのところへ行きたいんだけど・・・。」
「へ!?る、るるあ様のところ!?」
ガバッと身を乗り出してきた。顔が近くてドキドキした。
「へ?変なことなの?ルルアのところに行きたいって。」
「変も何も、行けない。るるあ様、神出鬼没。」
「そ、そうなの?僕もう3回くらいかな?会ったのに。」
「・・・、おかしい。るるあ様、あなた、待ち伏せ。」
「うそ!?」
「ていうか、そもそも、るるあ様、呼び捨て、ダメダメ。」
「え?そ、そんなに偉い人だっけ?」
「あなた、何も知らない。まくまく、食べてよかったかも・・・。」
「そ、そんなこと言わずにー!」
僕はこの会話が、わりと楽しかった。しかし、そう長くは続かない。
「どうする?るるあ様、探しに行くの?」
「うーん・・・、僕的にってあれ!?なんで黒いフードの人がいるの!?」
部屋の片隅に目を向けると、ルルアの家で見たのと同じ、黒いフードの人がたっていた。
「へ?なに、いってるの?」
「え?」
「あれ、人、違う。ただの・・・、銀行みたいな。」
「・・・へ?」
キョトンとしてしまう。いや、意味はわかるが。
「ルルアに騙されたっ!」
「るるあ様でしょ。」
「あーもぅ!っていうか僕はルルアのところに別に行かなくてもいいのかな。それよりさ、武器、探してるんだ。」
マクマクと会ったとき、武器を持っていれば何かが変わると思った僕はそういった。
「いいよ、持ってる。あげる。」
「ありがとう!」
ずっとベッドの布団の中で喋ってた僕は、ガバッと身を乗り出した。すると。
服を着ていなかった。
あ、いや、この世界の服じゃなくて現実世界の服も着ていなかった。いわゆる「スッポンポン」だ。
「ちちちちょっときみ!?」
僕は質問する。
「ふ、服はどこにやったの!?てかそういえば名前なんだよ!」
「恩人にその態度・・・。まあいっか。わたし、トーリ。ちなみに服は、言ったでしょ?マクマクに食べられてた。から、緑の粘液だらけ・・・。」
「うわぁぁ!」
「だ、だから洗ったよ。」
「あ、そうだったのか!ありがとう!」
そういいつつ布団の中へ隠れる。
「じゃあ私は、服と武器を準備しますね。」
トーリさん、ホントに助かるな!
「・・・あれ?」
何でここにいるんだっけ・・・。ああそうか、こっちの世界に来たんだった。そして、ルルアにあって、それで・・・
「うぉぇっ・・・」
思い出したら気持ち悪くなった。吐きそうだ・・・。
「いったいマクマクってなんだよあの、緑の・・・」
そう思った。それと、ここは何処なんだろうと。
「あれ?ここ、ルルアの家・・・?」
部屋には誰もいない。
「すみませーんっ!」
大声を出してみる。すると、
「あ、目、さめた、良かった。」
消えそうな小さな声の女の子が出てきた。
「っ、え、あの、助けてくれたんですか?」
「へ?あ、そう。あなた、まくまく、食べられてた。」
「へ!?ま、マクマクにたたた食べられてた!?」
「そう。私、まくまく、たおした。」
「あ、ありがとう・・・。ほ、ホントにありがとう!」
「うん。それより、あなた、大丈夫?」
「あ、気持ち悪くて気を失っていただけだからね。もう大丈夫だよ。」
「良かった。」
少し変わったしゃべり方の女の子だった。おそらく僕と同い年くらいだから、小学校6年生ぐらいと考えていいだろう。
「あ、あのさ、ルルアのところへ行きたいんだけど・・・。」
「へ!?る、るるあ様のところ!?」
ガバッと身を乗り出してきた。顔が近くてドキドキした。
「へ?変なことなの?ルルアのところに行きたいって。」
「変も何も、行けない。るるあ様、神出鬼没。」
「そ、そうなの?僕もう3回くらいかな?会ったのに。」
「・・・、おかしい。るるあ様、あなた、待ち伏せ。」
「うそ!?」
「ていうか、そもそも、るるあ様、呼び捨て、ダメダメ。」
「え?そ、そんなに偉い人だっけ?」
「あなた、何も知らない。まくまく、食べてよかったかも・・・。」
「そ、そんなこと言わずにー!」
僕はこの会話が、わりと楽しかった。しかし、そう長くは続かない。
「どうする?るるあ様、探しに行くの?」
「うーん・・・、僕的にってあれ!?なんで黒いフードの人がいるの!?」
部屋の片隅に目を向けると、ルルアの家で見たのと同じ、黒いフードの人がたっていた。
「へ?なに、いってるの?」
「え?」
「あれ、人、違う。ただの・・・、銀行みたいな。」
「・・・へ?」
キョトンとしてしまう。いや、意味はわかるが。
「ルルアに騙されたっ!」
「るるあ様でしょ。」
「あーもぅ!っていうか僕はルルアのところに別に行かなくてもいいのかな。それよりさ、武器、探してるんだ。」
マクマクと会ったとき、武器を持っていれば何かが変わると思った僕はそういった。
「いいよ、持ってる。あげる。」
「ありがとう!」
ずっとベッドの布団の中で喋ってた僕は、ガバッと身を乗り出した。すると。
服を着ていなかった。
あ、いや、この世界の服じゃなくて現実世界の服も着ていなかった。いわゆる「スッポンポン」だ。
「ちちちちょっときみ!?」
僕は質問する。
「ふ、服はどこにやったの!?てかそういえば名前なんだよ!」
「恩人にその態度・・・。まあいっか。わたし、トーリ。ちなみに服は、言ったでしょ?マクマクに食べられてた。から、緑の粘液だらけ・・・。」
「うわぁぁ!」
「だ、だから洗ったよ。」
「あ、そうだったのか!ありがとう!」
そういいつつ布団の中へ隠れる。
「じゃあ私は、服と武器を準備しますね。」
トーリさん、ホントに助かるな!
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