僕がこうなった理由

愛色紫街

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決心

私だよ

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 電話の向こうの相手は、とても聞き覚えのある声だった。

『ユウ、よかった、出て。久しぶり。』

「ルルア・・・!」

『元気?』

「うん、僕は元気だよ。ルルアは?どうして電話かけてきたの?」

『ああ、それはね、ユウが心配だってアキもガガガンンンわかった言わないから離してよ!』

「ん?」

『あ、何でもないよ、もう。まぁ、帰ってこなかったし心配してたんだよ、マクマクもいたし。』

「ああ、なるほど。ごめんね、心配かけて。」

『ううん、大丈夫。それより、帰ってこない?』

「帰り道わかんないし・・・」

『迎えに行こっか?』

「僕のいるところわかるの?」

『まぁ・・・。』

「・・・。」

『で、どうする?』

「ごめん・・・、今はいけない。」

『どうして?』

「その、僕は・・・」

僕とルルアの会話を、トーキとトーリは聞いている。そして、僕は決める。

「僕は、北のホッカロに行く。」

トーキが驚いた顔をする。

『へ?』

「ごめん、ルルア。僕は北のホッカロに行かなければならないんだ。友達を助けるために・・・。」

『え、あ、いや、どうして謝ってるの?』

「え?だって、危険なところなんでしょ?」

『あ、あー・・・。あのね、今から私たちも北のホッカロに行こうと思ってたんだけど・・・。』

「え?」

『アキノとルルアとフォロ、そしてユウも誘って。最近あそこの連中が悪さばかりやってるって話だから、行かないわけには行かないんだよ。んで、ついでにユウもどうかなぁって。』

「・・・、ち、ちょっと待った!30分後にかけ直して!てか、迎えに来て!」

『え!?ユウ!?』

ガチャ・・・

僕は電話を切ると意識し、切った。

「ユウ・・・、今のって、ルルアさん?」

「うん、そうだよ、それで・・・」

今の話をトーキとトーリに伝えた。すると、

「ねぇ、トーリお姉ちゃん。わたし、やっぱり北のホッカロに行くよ。出来れば、お姉ちゃんも来て欲しい。」

「・・・。私、今までずっと無理だと思ってた。だから、諦めてたんだ・・・。」

「・・・」

「私、行くよ。ルルアさん、アキノさん、フォロさん、そして、ユウとトーキ。こんなに強いひとが揃ったんだもん。チャンスだよ、今しかない。」

「僕もそう思うよ。」

「私も!」

ガチャ・・・。

家の扉が開く。

「待たせたわね、ユウ。」

「ひ、久しぶり・・・」

「フォロフォロ、お久しぶりでぇございます。」

「・・・!みんな!」

ルルアたちの登場は、かっこよかった。
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