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王都と龍
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王都に着くまでに二日掛けて到着した。
「紹介します。ここがアルカナ王国です。」
窓の外を見ると活気溢れる街並みが広がっていた。中央にそびえ立つ城はあっかんだった。思わず声に出してしまった。
「うん、いい街だ。」
丘を下ると関所が見えて姫の権限で通過した。城下町に着くと屋台や市場で値切りや売り込みをしているのが見えていた。城に近づくに連れて家や宿屋や店が大理石などの建築資材などで綺麗に整備されていた。そして城門に着くと案の定、止められた。検疫の聖騎士風の格好をした人が
「そこのもの馬車を降りたまえ!」
俺が指さされて出てこいと言われたので出ていくと、ルシャナ姫が
「この御方は命の恩人です。通して下さい。」
俺に睨みを効かせながら姫様の出来事にイチャモンつけて
「なりませぬ!見ず知らずのものを通せませぬ。それと最近出没している魔族とうり二つです。確か手配書にあった。」
どうやら、最近この街を騒がせている。死神と呼ばれてる狐のお面を着けた魔族がボヤ騒ぎを起こしまくっているようだ。
「死神ね…じゃデスサイズでもみるか?」
その言葉を聞いた瞬間、ギロりと睨みつけて来た。
「やはり、そうだったか!おのれ魔族ごときが!」
腰の聖剣を抜き俺に向けて構えた。周りも同調して腰から剣を抜いて構えてた。
「それでその聖剣で俺を斬るのか?」
そして俺は一歩たりとも動かず、聖騎士が斬りかかって来た。
「覚悟!はああああ!」
左手を武装化して聖剣を受け止めた。
触れた瞬間に聖剣の魔力波長がおかしいと思ってしまった。
「待った!これは聖剣か?」
「その筈ですが?」
「待て、この試合はお預けだ。」
「どういう…」
あのスキルを使うことにした。
「テレパシー。ああ聞こえるか?」
「こいつ、脳内に直接語りかけてきやがった。」
「単刀直入に言う、お前吸血鬼だろ?」
「何故分かったんですか?!」
「その剣は魔力量によって左右される類の剣だ。確か名前は吸血剣リリスだったような。」
「そこまで知っているんですか?」
「しかも、お前に至っては特異体質で日光が効かない。」
「ここで喋っても良いんだけど。」
「・・・・・・」
少し間が空いたが
「分かりました。この物を女王殿下のとこまで案内せよ!」
「聖騎士長殿、誠にすいません。こんな私を通していただけるなんて」
「大賢者殿、皇女殿下を頼みます。」
「任せて起きなさい。」
「この勝負お預けします。」
「今度、じっくりやり合いましょう。貴方とは良き友になれそうです。ではまた。」
聖騎士長が言うとルシャナ姫が
「もぉ!リデル!私の命の恩人になんて事してくれたんですか!後で私と組手して頂きますから!」
「はい…申し訳ありません!」
それを背にして王妃殿下の専属メイド兼王宮メイド長に寝室に案内された。
「王妃様、大賢者様がいらっしゃいました。」
「シエル…通し…なさい」
「失礼致します。」
扉を開けて入ると酷く衰弱した王妃殿下がいた。そして俺に王妃殿下は
「お願いします。私を殺して下さい。」
と言われたが、俺の信念にはんしている為絶対に助けることにした。
「なりませぬ。あとに残られた方達が悲しまれます。」
そう言うと泣いてしまった。
「お母様、この秘薬をお飲みください。飲みやすいようにしておりますので」
「ありがとうございます。では早速…」
ポーション瓶にに入った秘薬を飲んだあとに苦しみ出した。
「息が…出来ない」
「殿下大丈夫です。副作用ですもう少しでおさまります。」
すると殿下が気絶してしまった。 辺りでルシャナ姫が部屋に入って来て
「お母様は、大丈夫なんですか?」
「気付け薬を飲ませたのでひとまず安心かと思われます。後は…居るのだろう出てきな!」
するとベットの下から男の子が出てきた。
「よく分かったな。褒めて遣わす。」
「レオお客様に失礼です。」
「姉上!お母様は治ったのか?」
「うん」
「そうなのか!」
この子に頼み事をする事にした。
「レオ様、すまないが王様を呼んで来てくれぬか?」
心配そうに
「母上は治ったのだな?」
「勿論だ。」
レオくんが出ていった後に皇女殿下の目が覚めて
「私…生きてる…」
するとルシャナ姫が
「お母様!」
皇女殿下がこちらを向いて
「貴方ですね?私を助けて下さったのは…」
「いいえ、陛下の娘さんですよ。私は手伝いをしたまでです。」
俺がそう言うとルシャナ姫の方を見て
「ルシャナありがとう。私を助けてくれて」
その言葉を聞いた瞬間に泣き出してしまった溜まっていた物があったのだろうと思い俺は何も言わなかった。
「お母様…私、ずっと寂しかったです…」
するとゆっくり起き上がり、ルシャナ姫を抱きしめながら
「心配掛けましたね。」
「本当に…無事で良かった…」
いい家族だな。はぁ、何だか羨ましいよ。すると扉が開き、国王様が入ってきた。
「セルシアナよ!元気になったか!」
「貴方!」
懐かしい光景だと思い出していた。と悦に浸っていると国王陛下が俺の方を見てきて
「話は聞いているよ。妻を救ってくれてありがとう!」
「いえいえたいした事はしてませんよ、あくまでルシャナ様の手伝いをしたまでです。」
すると国王が大声で笑った
「あははは!大賢者とあろう御方がたいしたことをしていないだと面白いこと言うではないか!」
そう言うとルシャナ姫が
「ちょっとお父様失礼ですよ!」
「ルシャナ、冗談では無いか。なぁ雄也くん」
なんと言うか元気過ぎてついていけない。
「あはは…」
そして国王が改まって
「紹介が遅れた。アルカナ王国の国王
エレン・アルカナだ!」
俺は膝まづいて
「こちらこそ申し遅れました。サンクチュアリフォレストの大賢者 夜月 雄也と申します。」
そしてエレンさんは楽しげにこう言ってきた
「表をあげよ、近衛隊長の話によればうちのの近衛兵と親衛隊をを鍛えてくれるそうじゃないか?」
「戦闘術に関しては自信があるので」
「良かろうワシと一戦交えぬか?国の兵を鍛えるのだワシより強くなければ道理が通らん!どうかね?そしてその堅苦しい言葉遣いをやめたらどうだ?」
「良いですよ。怪我だけはしないで下さい。」
「うむ心得た。」
そう言うと戦士長を呼び、闘技場の手配をした。そして闘技場へと向かった。そして近衛兵と親衛隊と聖騎士などの観客が多数いた。そして国王陛下が大声で
「ルールは簡単だ。相手を倒す又は武器を取った方が勝ちとする。」
「私の剣は使えませんのでこのナイフで戦います。」
流石にオーラが違うな、隙が全くない。
するとエレンさんが
「良かろう。ただし舐めておるのだったら辞めておけ死ぬぞ。」
最後の死ぬぞという言葉に殺気がこもっていたので本気を出して倒してやる事にした。
「私に本気を出せと言ってるのですか?」
「わしはそうと言ったが?」
はぁ、この剣はあんまり使いたくないがそうも言ってられないな。
「分かりました。こちらも本気で行きます。」
ナイフを投げ捨て腰の刀に手をかけて居合の構えをした。
「本気で行きます!覚悟して下さい!」
「桜ノ国の刀か…来い!!」
雄也は絶対領域を張り巡らせていると国王が突きで突進してきた。
「おりゃー!!」
そして俺は息を深く吸って吐き出し、全神経を限界まで集中させた。国王の切先が領域に入った瞬間に
「重撃抜刀!」
ぶつかった剣どうしから火花が出ていた。一撃が重い!流石王様だ、だが負けてられるか。刀を両手で持ち王様の剣を流して一歩後ろに下がった。
「やりますね。」
観客席がうるさかった。
「凄い!国王陛下の剣撃を流すなんて…あいつ何者だ!」
どこからともなく、凄い!、何者だ、化け物だ、とか聞こえているので聞いていたら
「お主もな、だが止まっていては良い的だぞ。」
後ろに下がった瞬間
「ワイバーンスラッシュ!」
そういう事か!既に技を放っていたのか!くそぉ!!
「夜桜流 枝垂桜」
「打ち消しただと!?」
あれは対龍用の攻撃だな。長期戦は避けた方が良さそうだ。
「次はこちらから行きますよ!」
身体強化と斬撃強化をかけて斬りかかった
「夜桜流暗技 斬月!」
「パーフェクトウォール!」
はぁ!防御の構えだと!?何を考えている!
「避けてください!!首が飛びますよ!!」
(バキーン!!)と金属が折れた音がした瞬間エレンさんが倒れた。剣が二つに分かれ腕が飛んでしまっていた。走って駆け寄って
「大丈夫ですか!!」
そして特別観客席で見ていたセルシアナ殿下とルシャナ殿下が驚いた声で
「「お父様が一瞬で!!」」
そして観客席の奴らも
「「国王陛下が!負けた!?」」
そして真っ二つの剣を杖にしながら立ち上がり
「うむ…お見事であった。剣すら見えなかったぞ。」
「動くと傷に触ります。少しじっとしていてください。」
エレンさんの所に歩み寄り手をかざして
「そのままじっとしててください。グランドヒール」
光が王を包み込み傷が癒え腕が生えた、それを見た王は驚いた様子で
「これは!上位回復魔法!」
そして俺はニコッと笑いこう言った
「私は召喚魔法も使えますよ」
すると驚いたのか
「何だと!?」
信じていない様子が少し伺えたので実演してみた。
「では一つ実演を。顕現せよ!龍王ヴィルヘルム!」
上級召喚魔法陣が展開され、そして龍と言うよりドラゴンが出てきて喋り始めた。
「誰だ我を呼んだのは?お前か?」
エレンさんに質問してきた。
「ワシではない。」
そして俺がドラゴンに
「呼んだのは俺だ!」
こちらをギロりと睨みつけ
「我を呼んだのはお主か?」
「そうだ!俺の使い魔としてつき従わないか?」
するとドラゴンは笑った。
「ハッハッハ!我を使い魔にしたいとは面白い!我を上回って見せよ!」
すると空中に飛び上がってドラゴンブレスの構えをして、集中力をそらすため
「スキル威圧発動!」
殺気と魔力放出をして相手の戦意をそごうとしたが無理だった。
「ほぉ、なかなか強いなじゃがワシは負けんぞ!《ヘルファイヤー》」
ドラゴンは高温の火柱を吹きかけてきたが、魔法なので効かない。ドラゴンブレスは一種の魔法なので多重に魔法を発動した。
「走れ!雷槍よ。羽を穿て《ライトニングスピア》!天の鎖よ!我が敵を拘束せよ。《ジャッジメントチェーン》!地に落ちろ!《メテオストーム》!」
メテオと一緒に空から降って来たので
「メテオストーム解除…吸収魔法 《綿飴》発動…」
雲のようなふわふわとした綿毛に柔らかく落下した。そして落下地点にちかずくと
「我が負けるとは…。約束だ。我はお前の使い魔だ、なんなりと命令を」
中々礼儀をわきまえているなと思いながら
「じゃ、最初の命令ね。人の姿になって。」
「そんなので良いのか?」
不満そうに聞いてきたので
「ちょっとね。その姿のままじゃ皆が怯えちゃうからね」
「うむ心得た。」
すると魔法陣が展開され
「人の姿とは中々慣れないもんじゃな。」
物凄い美人で白銀の髪に青色の瞳のお姉さんが全裸で現れ、俺はすかさず目を隠した。
「ちょ、服を着ろよ。」
「お主まさかこの姿に発情しておるか?ほれほれ」
物凄い近くに寄ってきてほっぺをつんつんされ俺は思わず
「うるさい!ほら服だ着ろ」
赤面したのは告白以来だ。
「うむ悪くないな。お主なかなかいいセンスをしておる。」
「それはどうも」
するとエレンさんが
「貴方は黒騎士ヴィルヘルム様ではないですか?!」
「昔はそう呼ばれておったな。」
次回「黒騎士ヴィルヘルム」
「紹介します。ここがアルカナ王国です。」
窓の外を見ると活気溢れる街並みが広がっていた。中央にそびえ立つ城はあっかんだった。思わず声に出してしまった。
「うん、いい街だ。」
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「そこのもの馬車を降りたまえ!」
俺が指さされて出てこいと言われたので出ていくと、ルシャナ姫が
「この御方は命の恩人です。通して下さい。」
俺に睨みを効かせながら姫様の出来事にイチャモンつけて
「なりませぬ!見ず知らずのものを通せませぬ。それと最近出没している魔族とうり二つです。確か手配書にあった。」
どうやら、最近この街を騒がせている。死神と呼ばれてる狐のお面を着けた魔族がボヤ騒ぎを起こしまくっているようだ。
「死神ね…じゃデスサイズでもみるか?」
その言葉を聞いた瞬間、ギロりと睨みつけて来た。
「やはり、そうだったか!おのれ魔族ごときが!」
腰の聖剣を抜き俺に向けて構えた。周りも同調して腰から剣を抜いて構えてた。
「それでその聖剣で俺を斬るのか?」
そして俺は一歩たりとも動かず、聖騎士が斬りかかって来た。
「覚悟!はああああ!」
左手を武装化して聖剣を受け止めた。
触れた瞬間に聖剣の魔力波長がおかしいと思ってしまった。
「待った!これは聖剣か?」
「その筈ですが?」
「待て、この試合はお預けだ。」
「どういう…」
あのスキルを使うことにした。
「テレパシー。ああ聞こえるか?」
「こいつ、脳内に直接語りかけてきやがった。」
「単刀直入に言う、お前吸血鬼だろ?」
「何故分かったんですか?!」
「その剣は魔力量によって左右される類の剣だ。確か名前は吸血剣リリスだったような。」
「そこまで知っているんですか?」
「しかも、お前に至っては特異体質で日光が効かない。」
「ここで喋っても良いんだけど。」
「・・・・・・」
少し間が空いたが
「分かりました。この物を女王殿下のとこまで案内せよ!」
「聖騎士長殿、誠にすいません。こんな私を通していただけるなんて」
「大賢者殿、皇女殿下を頼みます。」
「任せて起きなさい。」
「この勝負お預けします。」
「今度、じっくりやり合いましょう。貴方とは良き友になれそうです。ではまた。」
聖騎士長が言うとルシャナ姫が
「もぉ!リデル!私の命の恩人になんて事してくれたんですか!後で私と組手して頂きますから!」
「はい…申し訳ありません!」
それを背にして王妃殿下の専属メイド兼王宮メイド長に寝室に案内された。
「王妃様、大賢者様がいらっしゃいました。」
「シエル…通し…なさい」
「失礼致します。」
扉を開けて入ると酷く衰弱した王妃殿下がいた。そして俺に王妃殿下は
「お願いします。私を殺して下さい。」
と言われたが、俺の信念にはんしている為絶対に助けることにした。
「なりませぬ。あとに残られた方達が悲しまれます。」
そう言うと泣いてしまった。
「お母様、この秘薬をお飲みください。飲みやすいようにしておりますので」
「ありがとうございます。では早速…」
ポーション瓶にに入った秘薬を飲んだあとに苦しみ出した。
「息が…出来ない」
「殿下大丈夫です。副作用ですもう少しでおさまります。」
すると殿下が気絶してしまった。 辺りでルシャナ姫が部屋に入って来て
「お母様は、大丈夫なんですか?」
「気付け薬を飲ませたのでひとまず安心かと思われます。後は…居るのだろう出てきな!」
するとベットの下から男の子が出てきた。
「よく分かったな。褒めて遣わす。」
「レオお客様に失礼です。」
「姉上!お母様は治ったのか?」
「うん」
「そうなのか!」
この子に頼み事をする事にした。
「レオ様、すまないが王様を呼んで来てくれぬか?」
心配そうに
「母上は治ったのだな?」
「勿論だ。」
レオくんが出ていった後に皇女殿下の目が覚めて
「私…生きてる…」
するとルシャナ姫が
「お母様!」
皇女殿下がこちらを向いて
「貴方ですね?私を助けて下さったのは…」
「いいえ、陛下の娘さんですよ。私は手伝いをしたまでです。」
俺がそう言うとルシャナ姫の方を見て
「ルシャナありがとう。私を助けてくれて」
その言葉を聞いた瞬間に泣き出してしまった溜まっていた物があったのだろうと思い俺は何も言わなかった。
「お母様…私、ずっと寂しかったです…」
するとゆっくり起き上がり、ルシャナ姫を抱きしめながら
「心配掛けましたね。」
「本当に…無事で良かった…」
いい家族だな。はぁ、何だか羨ましいよ。すると扉が開き、国王様が入ってきた。
「セルシアナよ!元気になったか!」
「貴方!」
懐かしい光景だと思い出していた。と悦に浸っていると国王陛下が俺の方を見てきて
「話は聞いているよ。妻を救ってくれてありがとう!」
「いえいえたいした事はしてませんよ、あくまでルシャナ様の手伝いをしたまでです。」
すると国王が大声で笑った
「あははは!大賢者とあろう御方がたいしたことをしていないだと面白いこと言うではないか!」
そう言うとルシャナ姫が
「ちょっとお父様失礼ですよ!」
「ルシャナ、冗談では無いか。なぁ雄也くん」
なんと言うか元気過ぎてついていけない。
「あはは…」
そして国王が改まって
「紹介が遅れた。アルカナ王国の国王
エレン・アルカナだ!」
俺は膝まづいて
「こちらこそ申し遅れました。サンクチュアリフォレストの大賢者 夜月 雄也と申します。」
そしてエレンさんは楽しげにこう言ってきた
「表をあげよ、近衛隊長の話によればうちのの近衛兵と親衛隊をを鍛えてくれるそうじゃないか?」
「戦闘術に関しては自信があるので」
「良かろうワシと一戦交えぬか?国の兵を鍛えるのだワシより強くなければ道理が通らん!どうかね?そしてその堅苦しい言葉遣いをやめたらどうだ?」
「良いですよ。怪我だけはしないで下さい。」
「うむ心得た。」
そう言うと戦士長を呼び、闘技場の手配をした。そして闘技場へと向かった。そして近衛兵と親衛隊と聖騎士などの観客が多数いた。そして国王陛下が大声で
「ルールは簡単だ。相手を倒す又は武器を取った方が勝ちとする。」
「私の剣は使えませんのでこのナイフで戦います。」
流石にオーラが違うな、隙が全くない。
するとエレンさんが
「良かろう。ただし舐めておるのだったら辞めておけ死ぬぞ。」
最後の死ぬぞという言葉に殺気がこもっていたので本気を出して倒してやる事にした。
「私に本気を出せと言ってるのですか?」
「わしはそうと言ったが?」
はぁ、この剣はあんまり使いたくないがそうも言ってられないな。
「分かりました。こちらも本気で行きます。」
ナイフを投げ捨て腰の刀に手をかけて居合の構えをした。
「本気で行きます!覚悟して下さい!」
「桜ノ国の刀か…来い!!」
雄也は絶対領域を張り巡らせていると国王が突きで突進してきた。
「おりゃー!!」
そして俺は息を深く吸って吐き出し、全神経を限界まで集中させた。国王の切先が領域に入った瞬間に
「重撃抜刀!」
ぶつかった剣どうしから火花が出ていた。一撃が重い!流石王様だ、だが負けてられるか。刀を両手で持ち王様の剣を流して一歩後ろに下がった。
「やりますね。」
観客席がうるさかった。
「凄い!国王陛下の剣撃を流すなんて…あいつ何者だ!」
どこからともなく、凄い!、何者だ、化け物だ、とか聞こえているので聞いていたら
「お主もな、だが止まっていては良い的だぞ。」
後ろに下がった瞬間
「ワイバーンスラッシュ!」
そういう事か!既に技を放っていたのか!くそぉ!!
「夜桜流 枝垂桜」
「打ち消しただと!?」
あれは対龍用の攻撃だな。長期戦は避けた方が良さそうだ。
「次はこちらから行きますよ!」
身体強化と斬撃強化をかけて斬りかかった
「夜桜流暗技 斬月!」
「パーフェクトウォール!」
はぁ!防御の構えだと!?何を考えている!
「避けてください!!首が飛びますよ!!」
(バキーン!!)と金属が折れた音がした瞬間エレンさんが倒れた。剣が二つに分かれ腕が飛んでしまっていた。走って駆け寄って
「大丈夫ですか!!」
そして特別観客席で見ていたセルシアナ殿下とルシャナ殿下が驚いた声で
「「お父様が一瞬で!!」」
そして観客席の奴らも
「「国王陛下が!負けた!?」」
そして真っ二つの剣を杖にしながら立ち上がり
「うむ…お見事であった。剣すら見えなかったぞ。」
「動くと傷に触ります。少しじっとしていてください。」
エレンさんの所に歩み寄り手をかざして
「そのままじっとしててください。グランドヒール」
光が王を包み込み傷が癒え腕が生えた、それを見た王は驚いた様子で
「これは!上位回復魔法!」
そして俺はニコッと笑いこう言った
「私は召喚魔法も使えますよ」
すると驚いたのか
「何だと!?」
信じていない様子が少し伺えたので実演してみた。
「では一つ実演を。顕現せよ!龍王ヴィルヘルム!」
上級召喚魔法陣が展開され、そして龍と言うよりドラゴンが出てきて喋り始めた。
「誰だ我を呼んだのは?お前か?」
エレンさんに質問してきた。
「ワシではない。」
そして俺がドラゴンに
「呼んだのは俺だ!」
こちらをギロりと睨みつけ
「我を呼んだのはお主か?」
「そうだ!俺の使い魔としてつき従わないか?」
するとドラゴンは笑った。
「ハッハッハ!我を使い魔にしたいとは面白い!我を上回って見せよ!」
すると空中に飛び上がってドラゴンブレスの構えをして、集中力をそらすため
「スキル威圧発動!」
殺気と魔力放出をして相手の戦意をそごうとしたが無理だった。
「ほぉ、なかなか強いなじゃがワシは負けんぞ!《ヘルファイヤー》」
ドラゴンは高温の火柱を吹きかけてきたが、魔法なので効かない。ドラゴンブレスは一種の魔法なので多重に魔法を発動した。
「走れ!雷槍よ。羽を穿て《ライトニングスピア》!天の鎖よ!我が敵を拘束せよ。《ジャッジメントチェーン》!地に落ちろ!《メテオストーム》!」
メテオと一緒に空から降って来たので
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雲のようなふわふわとした綿毛に柔らかく落下した。そして落下地点にちかずくと
「我が負けるとは…。約束だ。我はお前の使い魔だ、なんなりと命令を」
中々礼儀をわきまえているなと思いながら
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「そんなので良いのか?」
不満そうに聞いてきたので
「ちょっとね。その姿のままじゃ皆が怯えちゃうからね」
「うむ心得た。」
すると魔法陣が展開され
「人の姿とは中々慣れないもんじゃな。」
物凄い美人で白銀の髪に青色の瞳のお姉さんが全裸で現れ、俺はすかさず目を隠した。
「ちょ、服を着ろよ。」
「お主まさかこの姿に発情しておるか?ほれほれ」
物凄い近くに寄ってきてほっぺをつんつんされ俺は思わず
「うるさい!ほら服だ着ろ」
赤面したのは告白以来だ。
「うむ悪くないな。お主なかなかいいセンスをしておる。」
「それはどうも」
するとエレンさんが
「貴方は黒騎士ヴィルヘルム様ではないですか?!」
「昔はそう呼ばれておったな。」
次回「黒騎士ヴィルヘルム」
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