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黒騎士ヴィルヘルム
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「お前英雄の1人かよ。ドラゴンの癖に」
「暇だったから刺激を求めて騎士になったら、英雄になってしまったのだ。後、ドラゴンでは無い!私は魔王軍幹部 龍王 ヴィルヘルム二世だ!」
ため息をついて
「よく、正体ばれなかったな。そこは尊敬するよ。」
「もっと尊敬しても良いのだぞ。」
自慢げにしてきたのでイラッとして
「調子に乗ってるのはこの口か!」
ほっぺたをつまんでやったら
「いはいのやー」
「そろそろ辞めるか…」
「うう…ヒリヒリするのじゃ!」
「ほら、これでも舐めてろ」
ドロップを投げてやるとおとなしくなって国王に談話室まで案内してもらった。談話室に着くと国王が
「娘を救ってくれた。報奨金一億ロイヤルセンスと王族の署名付きの特権書だ。後、依頼がある。」
「依頼とは?」
「暗黒都市の奴隷となっているもの達を救い出して欲しい。」
断る理由が無いので
「分かりました。場所は分かりますか?」
「サンクチュアリフォレストの北側の山岳にある。」
隣でヴィルが目を見開いていた。
「どうしたんだ?ヴィル」
「すまない。先日ここを襲撃してしまってな」
「何をしたんだ!」
「憂さ晴らしに畑燃やした。」
笑ってしまった。
「ぷっ!ははは!怯えた様に話すから何事かと思ったら畑を燃やしただって」
そして顔を真っ赤にして
「わ、悪かったのじゃ」
少しマジ顔で俺は何故か、語り始めた。
「人はね。寿命こそ短いが精一杯生きている。だからこそ大事にしなきゃ行けないんだ。他の種族にも言えることなんだけどね。」
何故か周りが泣いていた
「夜月殿は御心が広いですね。」
「いえいえ」
ヴィルが聞いてきた
「お主は何か暗い過去でもあるのか?」
「私は一度死んでる。大切な人を守ろうとして」
ヴィルが申し訳なさそうに
「聞いては行けない事を聞いてしまったな。」
「気にするな、昔の事だ。」
エレンさんが
「話を続けても良いですかな?」
「ええどうぞ」
そう言うと
「近衛兵達も動向させていただいてよろしいかな?」
近衛兵か…団長と親衛隊の隊長位しか連れて行けないなと思い
「構いません。だだし近衛兵団長と親衛隊隊長だけです。後、訓練の件ですが依頼後でいいですか?」
「勿論ですとも、よろしくお願いします。」
握手を交わしてシエルメイド長に外まで案内してもらった。
「お気おつけてお帰りください」
と深々とお辞儀をして
「シエルメイド長!王妃殿下をお願いします。それでは私はこれで」
そうしてお城を出る時に城門で例の騎士が話しかけて来た。
「ありがとう女王陛下を救って頂いて」
「聖騎士長よ。しっかりとお守りするのだぞ。」
「分かっております。」
「よろしいでは」
そう言って城門を後にした。そして城下町で宿を探すことにした。
「貴族が利用する宿か…確かに城門前だとこうなるよな…」
しばらく歩いているといい感じの宿を見つけて早速入って、カウンターに行き
「すまないが部屋に空きがあるだろうか?」
すると丁寧に
「お客様すいませんがここは貴族様しか利用する事が出来ません。」
するとヴィルが王族特権書と身分証を提示して
「これでは不満か?」
「それは特権書と王族家の身分証!?」
身分証をよく見ると公爵と書いてあった
職業欄に魔導王と書いてあった。そしてヴィルは悪態をつきながら
「主は女王陛下の病を治してお疲れになられておるので部屋に案内してくれると助かる」
「わ、わかりました。ではこちらへ」
二階に行くと凄い部屋に案内された。
「こちらは当宿銀翼の鷲のロイヤルスイートルームになっております。ご不満や要望がありましたらなんなりとお申し付け下さい。では」
室内はまるでお城で見た内装と瓜二つで美しかった。
「いい部屋過ぎて落ち着かない…」
するとヴィルがベットにダイブしてはねていた。
「おお!何てふかふかなベットじゃ!」
するとヴィルは何かを察したらしく、いきなり正座した。よくよく考えてみると今部屋にはヴィルヘルムと俺だけになった。だが俺は何としてでも風呂に入りたかったので
「すまんが先に風呂に入る。」
するとヴィルがモジモジして人差し指どしうしをつんつんさせながら下を向いて
「申し訳ないのだが髪を洗ってはくれないか?」
「分かったからモジモジするな」
風呂に行くと全面大理石で窓はステンドグラスになっていて中央にお湯が噴水みたいに出ていた。
(しかも…混浴ってお約束なのかな?)
「ははは、流石、貴族の宿屋だけはある。」
「そうじゃな」
喋り方が少し気になったのできいてみた。
「ヴィルはその喋り方しか出来ないのか?」
「逆に言う。ヴィルと言う呼び方は辞めて欲しい。折角使い魔になったのじゃ、名前を付けて欲しぞ。」
「そうだな。ではお前の名前はアイリス・ヴィルヘルムでどうだ。」
「主殿はセンスがおありのようですね」
「気に入ってもらえて嬉しいよ。俺の事も主ではなく夜月か雄也でいいよ。」
「なら雄也と呼ばせて下さい。」
しゃべり方が変わったなーと思いつつ
「それじゃ改めてよろしくな!」
「はい」
握手しようとした時だった。バサっとアイリスのバスタオルが落ちた。そして一瞬固まった。
「・・・・・」
「・・・・・」
両者顔が真っ赤になり
「み、み、見たでしょ?」
「見てないです!!」
「うああ、最低です!外道!変態!」
「いやもうなんか申し訳ありません!!」
「許しません!」
バチーンという音と共に俺は宙を二三回転しながら浴槽に吹っ飛ばされたとこから意識が飛んだ。そして数分後
「はっ!ここは、確か俺は裸体を目撃して全身強化で最強になったビンタで気絶したはずなんだが。」
右手が温かかったので右手の方を見るとぎゅっと握りしめたまま寝てしまっていた。
「むにゃ~、雄也~なでなでしないでください~そんなに撫でないでください~照れちゃいますぅ~」
「これでも龍王なのか?何か姿が違うような…気のせいか。」
思わず頭を撫でていると起きてしまった。
「ふぁ~、雄也起きたんだぁ~おはよう」
寝ぼけたようすで
「まだ夜だぞ。それより風邪引くからベットで寝ろよ。」
「雄也が気絶したから心配で看病してたら寝ちゃった~えへへ」
机を見ると水と冷えたタオルが置いてあった。
「心配してくれるのは有難いが体を冷やすのは良くないぞ。もう大丈夫だから安心して寝るといいぞ。」
寝ぼけているのか、素なのか分からないが可愛くないか?
「じゃあ、一緒に寝ていい?」
冷静を保てるかが心配たが一応頼みとあらば断る訳には行かない。
「いいぞ。こっちに来いよ。」
布団をめくって隣を手でとんとんと叩くと
「わーいやったー。」
隣に寝転ぶとそのまますやすやと寝てしまった。
「それじゃ俺は寝るおやすみ」
ロウソクを消したあとに耳元で
「ねぇ雄也、頭撫でて」
一瞬ぞくぞくっとした。心臓に悪いから辞めて欲しいのだがと思いながら仕方なく撫でてやる
「分かったよ。これでいいか?」
「えへへ、嬉しい。」
「そうか。」
名前つけてここまで変わるかと思いながらナデナデしまくっていたら寝てしまっていた。
「むふふ~もう食べられないですぅ~」
俺はアイリスの幸せそうな顔を見ながら
「よし、俺も寝るか」
翌日の朝、カーテンから差す木漏れ日が眩しくて
「うっ、眩しいな…朝か。ん?右手に柔らかい感触が」
「おはようございますぅ~雄也!?」
俺は確信した。
「うん、オワタ。」
その瞬間に俺は二度目の気絶を覚悟した。
「きゃあああ。貴方って人はセクハラしか出来ないですか!」
急いで弁解した。
「事故だって」
弁解したが無理だったので
「言い訳無用です!成敗します。スキル使用筋力強化!メテオパンチ」
流石に死んでしまうと思い
「くっ!ハイパープロテクション」
「どりゃー!!」
パンチは防御魔法を貫通し溝落ちにクリーンヒットした。
「うぼァ。」
「悪は去った。」
「解せぬ」
辛うじて口が動いたので
「ヒール」
「回復魔法はずるいです。」
「普通のやつなら死んでるぞ。」
「知ってます。」
「お前まさか、分かっててやったのか?」
「今更ですか、雄也もまだまだですね。」
「こいつー!言わせておけば!スキル威嚇」
殺気と物凄いオーラと禍々しい魔力を放出して威嚇するスキルを使った。
「あわわ、ごめんなさい。私が悪かったです。」
「そんなに怖いか?」
「殺気だけで気絶しますって」
「それは悪かったな。俺が悪かったのに謝らせてしまってすまない。」
「雄也が謝る必要はないんです。取り乱した私のせいです。」
「それは違う!女性であれば当然の反応だ。悪いのは完全にこっちだ。二度とアイリスには威嚇を使わない。」
するとアイリスは
「ぷっ!ははは!」
「わ、笑うなよ。」
「ごめんなさい、可笑しくてつい。」
気になっていた事を聞いてみた。
「昨日の夜から思っていたいたのだが何でしゃべり方と容姿が違うんだ?」
「雄也の特殊スキルのせいで龍王から龍神にあがって神になったからだよ。確認してみなよ。」
確認するためアイコンを開いた。
「ステータス表示、スキルが進化して創造者から創造神になってる。種族は亜人から神人に、職業は変わらず大賢者なのね。そしたらあれが使えるはず」
ある言葉を言った。
「神聖武装展開!」
服が変形して鎧に変わった。
「何だこの鎧?!」
「それはフラン様のお下がりですね。」
「あの女神様こんな禍々しい鎧付けてたのかよ。しかも男物になってるし」
すると目の前に空間に穴が空いて
「禍々しいとは失礼ですね」
「「フランさん!?」」
「それは汚染されてしまったのですよ。闇の神にね。おのれ、次会った時は許さぬ。」
「闇の神?」
するとアイリスが
「闇神ウロボロスさんですね。」
「そう、そいつよ。酔った勢いで性質変化の魔法で私の鎧をこれにしたのよ。」
ウロボロスさんお願いだから死なないでと心から思ったのであった。
「誰か俺を呼んだか?」
フラグを立ててしまったか
「ウロボロスさん!逃げて下さい!」
背後から物凄い殺気が放たれていた。
「ウーローボーロース!!」
「げっ!」
「覚悟しなさい。消し炭にしてあげるから」
「ま、待ってくれ、今日はお詫びに新しい鎧を持って来たんだ。」
鑑定スキルを使って見ると前よりも良い奴だった。
「あ、あなたにしては気がきくのね。」
「あの時は本当に済まなかった。」
「う、嬉しくなんか無いんだからね!」
生でツンデレを見る日が来るとは思わなかった。
「それよりフラン、この子達が例の新人か?」
「そうよ。夜月は転生者よ。アイリスは
元龍王だけど今は龍神になった子よ。」
「それにしても夜月君は俺達より強いな。」
「バランスを保つ為よ。」
「なるほど」
こいつら何話してるのかさっぱりわからんが取り敢えずあのことを聞いてみるか
「フランさん、ウロボロスさん、勇者の居場所知ってますか?」
「あいつなら王都から西に行った山岳の旧暗黒都市バアルゼブルにいるぞ。」
「あそこは神でも手が出せないのよね。」
「だから俺達からもお願いだ。あそこの都市を消滅させてくれないか?」
「親玉を殺すそれだけだ。」
「ならお願い」
「心得た。」
数分会話した後朝ごはんを食べに食堂に向かった。食堂に着くと既に食事が用意されていて紅茶を飲みながら
「優雅だな。」
アイリスは丁寧に食事をしていた。
「どれもこれも美味しいです。」
いつの間に支配人がたっていて
「気に入って頂けてありがたいです。」
妙に負のオーラを感じる。するとアイリスが倒れた。
「がはっ!息が…ぐるじい」
「アイリス!」
「無駄ですよ。毒と呪いであと数分で死にます。」
アイリスの方へ行き状態異常回復魔法と解除魔法と上位回復魔法を掛けた。
「リカバー!ディスペル!エンジェルヒール!これで大丈夫だ。」
支配人らしき男は驚いた
「な、何故だ。古代魔法を使えるはずがない。」
俺は鼻で笑った。
「ふ、俺は大賢者だぞ使えないわけないだろう。」
すると小型のバリスタから毒魔法を放ってきた。
「くらえ!ポイズンレイ!」
毒魔法を使ってきたが俺の服には属性魔法無効が付与されているので効かない。
「甘いな!天の鎖よ!奴を拘束せよ。」
「離せ!呪いが発動するぞ!」
「お前にな!」
「がぁ!ぐるじい。」
「本物の支配人は何処だ?」
「物置の中だ。まだ生きてる。」
「もう1つ問う。貴様は何処の回し者だ?」
「それは言えない!言ってたまるか!」
「そんじゃ、催眠スキル使用。」
「もう一度尋ねる、貴様は何処の回し者だ?」
「暗黒都市バアルの領主バアル・イルフォネア様だ。」
「ご苦労。スキル解除」
「催眠スキルまで使えるとは貴様化け物か?!」
「賢者をあまり怒らせないことだな。」
「く、お前は一体何者なんだ!」
「この世界の均衡だ。まぁ、魔王が跋扈しているけどね。」
「主の主を馬鹿にする気か!」
「雷王バアルか確か魔王軍幹部の1人か。」
「そこまで知っているとは恐れ入った。
貴様は奥の手によって死ぬのだから。」
「雷鳴槍の事か?俺も使えるぞ。まぁ、いい今回のことは不問にするがお前の主に伝えておけ。首洗って待っておけとな。」
「お、覚えておけ」
「怖い人だ。」
そう言い残し帰還魔法陣を展開し去っていった。
「次会ったら殺す!」
アイリスをベットまで運び、気付けの栄養薬を飲ませた。数分後
「ここは?」
アイリスが目を覚まして俺はすかさず
「大丈夫か!痛いとことか無いか?」
「大丈夫だよ…」
「まさか毒を仕込まれていたとは」
雄也は毒耐性が高くどんな毒も無に帰すのだ。
「気づきませんでした。」
「あはは、抜けてるな」
「そうだあの男の人は?」
「あの男か逃がしてやった。」
「そうですか…」
「言いたい事があるならはっきり言った方がすっきりするぞ」
そして決意の眼差しで
「何故逃がしたんですか!仕掛けてきた時点で殺ってしまえば良かったのに!」
なるほどそう来たかと思いながら俺はこう言った。
「ああ、わざと逃がした。泳がせて置くのも戦術のうちだよ。」
「その手は思い着きませんでした。」
「そうか、一つ賢くなったな。」
すると拗ねた様子で
「馬鹿にしてますよね。」
「ちょっとね…でも良かった無事で」
「何ですか?柄でもない。」
「あはは、朝なのに疲れた少し休む。アイリスも休め、明日はモービルと武器と食料と日用品を買いに行く。休む前に少し王宮に行ってくる。留守頼んだよ。」
「はい!お気つけて」
「何かあったらテレパシーで連絡をそれじゃ。ゲート」
裕也が居なくなった後、アイリスは
「もっと強くならないとこのままじゃ裕也に失望される…」
そっと窓を見ると雨が降り始めていた。
次回「吸血鬼と悪魔」
「暇だったから刺激を求めて騎士になったら、英雄になってしまったのだ。後、ドラゴンでは無い!私は魔王軍幹部 龍王 ヴィルヘルム二世だ!」
ため息をついて
「よく、正体ばれなかったな。そこは尊敬するよ。」
「もっと尊敬しても良いのだぞ。」
自慢げにしてきたのでイラッとして
「調子に乗ってるのはこの口か!」
ほっぺたをつまんでやったら
「いはいのやー」
「そろそろ辞めるか…」
「うう…ヒリヒリするのじゃ!」
「ほら、これでも舐めてろ」
ドロップを投げてやるとおとなしくなって国王に談話室まで案内してもらった。談話室に着くと国王が
「娘を救ってくれた。報奨金一億ロイヤルセンスと王族の署名付きの特権書だ。後、依頼がある。」
「依頼とは?」
「暗黒都市の奴隷となっているもの達を救い出して欲しい。」
断る理由が無いので
「分かりました。場所は分かりますか?」
「サンクチュアリフォレストの北側の山岳にある。」
隣でヴィルが目を見開いていた。
「どうしたんだ?ヴィル」
「すまない。先日ここを襲撃してしまってな」
「何をしたんだ!」
「憂さ晴らしに畑燃やした。」
笑ってしまった。
「ぷっ!ははは!怯えた様に話すから何事かと思ったら畑を燃やしただって」
そして顔を真っ赤にして
「わ、悪かったのじゃ」
少しマジ顔で俺は何故か、語り始めた。
「人はね。寿命こそ短いが精一杯生きている。だからこそ大事にしなきゃ行けないんだ。他の種族にも言えることなんだけどね。」
何故か周りが泣いていた
「夜月殿は御心が広いですね。」
「いえいえ」
ヴィルが聞いてきた
「お主は何か暗い過去でもあるのか?」
「私は一度死んでる。大切な人を守ろうとして」
ヴィルが申し訳なさそうに
「聞いては行けない事を聞いてしまったな。」
「気にするな、昔の事だ。」
エレンさんが
「話を続けても良いですかな?」
「ええどうぞ」
そう言うと
「近衛兵達も動向させていただいてよろしいかな?」
近衛兵か…団長と親衛隊の隊長位しか連れて行けないなと思い
「構いません。だだし近衛兵団長と親衛隊隊長だけです。後、訓練の件ですが依頼後でいいですか?」
「勿論ですとも、よろしくお願いします。」
握手を交わしてシエルメイド長に外まで案内してもらった。
「お気おつけてお帰りください」
と深々とお辞儀をして
「シエルメイド長!王妃殿下をお願いします。それでは私はこれで」
そうしてお城を出る時に城門で例の騎士が話しかけて来た。
「ありがとう女王陛下を救って頂いて」
「聖騎士長よ。しっかりとお守りするのだぞ。」
「分かっております。」
「よろしいでは」
そう言って城門を後にした。そして城下町で宿を探すことにした。
「貴族が利用する宿か…確かに城門前だとこうなるよな…」
しばらく歩いているといい感じの宿を見つけて早速入って、カウンターに行き
「すまないが部屋に空きがあるだろうか?」
すると丁寧に
「お客様すいませんがここは貴族様しか利用する事が出来ません。」
するとヴィルが王族特権書と身分証を提示して
「これでは不満か?」
「それは特権書と王族家の身分証!?」
身分証をよく見ると公爵と書いてあった
職業欄に魔導王と書いてあった。そしてヴィルは悪態をつきながら
「主は女王陛下の病を治してお疲れになられておるので部屋に案内してくれると助かる」
「わ、わかりました。ではこちらへ」
二階に行くと凄い部屋に案内された。
「こちらは当宿銀翼の鷲のロイヤルスイートルームになっております。ご不満や要望がありましたらなんなりとお申し付け下さい。では」
室内はまるでお城で見た内装と瓜二つで美しかった。
「いい部屋過ぎて落ち着かない…」
するとヴィルがベットにダイブしてはねていた。
「おお!何てふかふかなベットじゃ!」
するとヴィルは何かを察したらしく、いきなり正座した。よくよく考えてみると今部屋にはヴィルヘルムと俺だけになった。だが俺は何としてでも風呂に入りたかったので
「すまんが先に風呂に入る。」
するとヴィルがモジモジして人差し指どしうしをつんつんさせながら下を向いて
「申し訳ないのだが髪を洗ってはくれないか?」
「分かったからモジモジするな」
風呂に行くと全面大理石で窓はステンドグラスになっていて中央にお湯が噴水みたいに出ていた。
(しかも…混浴ってお約束なのかな?)
「ははは、流石、貴族の宿屋だけはある。」
「そうじゃな」
喋り方が少し気になったのできいてみた。
「ヴィルはその喋り方しか出来ないのか?」
「逆に言う。ヴィルと言う呼び方は辞めて欲しい。折角使い魔になったのじゃ、名前を付けて欲しぞ。」
「そうだな。ではお前の名前はアイリス・ヴィルヘルムでどうだ。」
「主殿はセンスがおありのようですね」
「気に入ってもらえて嬉しいよ。俺の事も主ではなく夜月か雄也でいいよ。」
「なら雄也と呼ばせて下さい。」
しゃべり方が変わったなーと思いつつ
「それじゃ改めてよろしくな!」
「はい」
握手しようとした時だった。バサっとアイリスのバスタオルが落ちた。そして一瞬固まった。
「・・・・・」
「・・・・・」
両者顔が真っ赤になり
「み、み、見たでしょ?」
「見てないです!!」
「うああ、最低です!外道!変態!」
「いやもうなんか申し訳ありません!!」
「許しません!」
バチーンという音と共に俺は宙を二三回転しながら浴槽に吹っ飛ばされたとこから意識が飛んだ。そして数分後
「はっ!ここは、確か俺は裸体を目撃して全身強化で最強になったビンタで気絶したはずなんだが。」
右手が温かかったので右手の方を見るとぎゅっと握りしめたまま寝てしまっていた。
「むにゃ~、雄也~なでなでしないでください~そんなに撫でないでください~照れちゃいますぅ~」
「これでも龍王なのか?何か姿が違うような…気のせいか。」
思わず頭を撫でていると起きてしまった。
「ふぁ~、雄也起きたんだぁ~おはよう」
寝ぼけたようすで
「まだ夜だぞ。それより風邪引くからベットで寝ろよ。」
「雄也が気絶したから心配で看病してたら寝ちゃった~えへへ」
机を見ると水と冷えたタオルが置いてあった。
「心配してくれるのは有難いが体を冷やすのは良くないぞ。もう大丈夫だから安心して寝るといいぞ。」
寝ぼけているのか、素なのか分からないが可愛くないか?
「じゃあ、一緒に寝ていい?」
冷静を保てるかが心配たが一応頼みとあらば断る訳には行かない。
「いいぞ。こっちに来いよ。」
布団をめくって隣を手でとんとんと叩くと
「わーいやったー。」
隣に寝転ぶとそのまますやすやと寝てしまった。
「それじゃ俺は寝るおやすみ」
ロウソクを消したあとに耳元で
「ねぇ雄也、頭撫でて」
一瞬ぞくぞくっとした。心臓に悪いから辞めて欲しいのだがと思いながら仕方なく撫でてやる
「分かったよ。これでいいか?」
「えへへ、嬉しい。」
「そうか。」
名前つけてここまで変わるかと思いながらナデナデしまくっていたら寝てしまっていた。
「むふふ~もう食べられないですぅ~」
俺はアイリスの幸せそうな顔を見ながら
「よし、俺も寝るか」
翌日の朝、カーテンから差す木漏れ日が眩しくて
「うっ、眩しいな…朝か。ん?右手に柔らかい感触が」
「おはようございますぅ~雄也!?」
俺は確信した。
「うん、オワタ。」
その瞬間に俺は二度目の気絶を覚悟した。
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急いで弁解した。
「事故だって」
弁解したが無理だったので
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流石に死んでしまうと思い
「くっ!ハイパープロテクション」
「どりゃー!!」
パンチは防御魔法を貫通し溝落ちにクリーンヒットした。
「うぼァ。」
「悪は去った。」
「解せぬ」
辛うじて口が動いたので
「ヒール」
「回復魔法はずるいです。」
「普通のやつなら死んでるぞ。」
「知ってます。」
「お前まさか、分かっててやったのか?」
「今更ですか、雄也もまだまだですね。」
「こいつー!言わせておけば!スキル威嚇」
殺気と物凄いオーラと禍々しい魔力を放出して威嚇するスキルを使った。
「あわわ、ごめんなさい。私が悪かったです。」
「そんなに怖いか?」
「殺気だけで気絶しますって」
「それは悪かったな。俺が悪かったのに謝らせてしまってすまない。」
「雄也が謝る必要はないんです。取り乱した私のせいです。」
「それは違う!女性であれば当然の反応だ。悪いのは完全にこっちだ。二度とアイリスには威嚇を使わない。」
するとアイリスは
「ぷっ!ははは!」
「わ、笑うなよ。」
「ごめんなさい、可笑しくてつい。」
気になっていた事を聞いてみた。
「昨日の夜から思っていたいたのだが何でしゃべり方と容姿が違うんだ?」
「雄也の特殊スキルのせいで龍王から龍神にあがって神になったからだよ。確認してみなよ。」
確認するためアイコンを開いた。
「ステータス表示、スキルが進化して創造者から創造神になってる。種族は亜人から神人に、職業は変わらず大賢者なのね。そしたらあれが使えるはず」
ある言葉を言った。
「神聖武装展開!」
服が変形して鎧に変わった。
「何だこの鎧?!」
「それはフラン様のお下がりですね。」
「あの女神様こんな禍々しい鎧付けてたのかよ。しかも男物になってるし」
すると目の前に空間に穴が空いて
「禍々しいとは失礼ですね」
「「フランさん!?」」
「それは汚染されてしまったのですよ。闇の神にね。おのれ、次会った時は許さぬ。」
「闇の神?」
するとアイリスが
「闇神ウロボロスさんですね。」
「そう、そいつよ。酔った勢いで性質変化の魔法で私の鎧をこれにしたのよ。」
ウロボロスさんお願いだから死なないでと心から思ったのであった。
「誰か俺を呼んだか?」
フラグを立ててしまったか
「ウロボロスさん!逃げて下さい!」
背後から物凄い殺気が放たれていた。
「ウーローボーロース!!」
「げっ!」
「覚悟しなさい。消し炭にしてあげるから」
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鑑定スキルを使って見ると前よりも良い奴だった。
「あ、あなたにしては気がきくのね。」
「あの時は本当に済まなかった。」
「う、嬉しくなんか無いんだからね!」
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「なるほど」
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「だから俺達からもお願いだ。あそこの都市を消滅させてくれないか?」
「親玉を殺すそれだけだ。」
「ならお願い」
「心得た。」
数分会話した後朝ごはんを食べに食堂に向かった。食堂に着くと既に食事が用意されていて紅茶を飲みながら
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アイリスは丁寧に食事をしていた。
「どれもこれも美味しいです。」
いつの間に支配人がたっていて
「気に入って頂けてありがたいです。」
妙に負のオーラを感じる。するとアイリスが倒れた。
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「アイリス!」
「無駄ですよ。毒と呪いであと数分で死にます。」
アイリスの方へ行き状態異常回復魔法と解除魔法と上位回復魔法を掛けた。
「リカバー!ディスペル!エンジェルヒール!これで大丈夫だ。」
支配人らしき男は驚いた
「な、何故だ。古代魔法を使えるはずがない。」
俺は鼻で笑った。
「ふ、俺は大賢者だぞ使えないわけないだろう。」
すると小型のバリスタから毒魔法を放ってきた。
「くらえ!ポイズンレイ!」
毒魔法を使ってきたが俺の服には属性魔法無効が付与されているので効かない。
「甘いな!天の鎖よ!奴を拘束せよ。」
「離せ!呪いが発動するぞ!」
「お前にな!」
「がぁ!ぐるじい。」
「本物の支配人は何処だ?」
「物置の中だ。まだ生きてる。」
「もう1つ問う。貴様は何処の回し者だ?」
「それは言えない!言ってたまるか!」
「そんじゃ、催眠スキル使用。」
「もう一度尋ねる、貴様は何処の回し者だ?」
「暗黒都市バアルの領主バアル・イルフォネア様だ。」
「ご苦労。スキル解除」
「催眠スキルまで使えるとは貴様化け物か?!」
「賢者をあまり怒らせないことだな。」
「く、お前は一体何者なんだ!」
「この世界の均衡だ。まぁ、魔王が跋扈しているけどね。」
「主の主を馬鹿にする気か!」
「雷王バアルか確か魔王軍幹部の1人か。」
「そこまで知っているとは恐れ入った。
貴様は奥の手によって死ぬのだから。」
「雷鳴槍の事か?俺も使えるぞ。まぁ、いい今回のことは不問にするがお前の主に伝えておけ。首洗って待っておけとな。」
「お、覚えておけ」
「怖い人だ。」
そう言い残し帰還魔法陣を展開し去っていった。
「次会ったら殺す!」
アイリスをベットまで運び、気付けの栄養薬を飲ませた。数分後
「ここは?」
アイリスが目を覚まして俺はすかさず
「大丈夫か!痛いとことか無いか?」
「大丈夫だよ…」
「まさか毒を仕込まれていたとは」
雄也は毒耐性が高くどんな毒も無に帰すのだ。
「気づきませんでした。」
「あはは、抜けてるな」
「そうだあの男の人は?」
「あの男か逃がしてやった。」
「そうですか…」
「言いたい事があるならはっきり言った方がすっきりするぞ」
そして決意の眼差しで
「何故逃がしたんですか!仕掛けてきた時点で殺ってしまえば良かったのに!」
なるほどそう来たかと思いながら俺はこう言った。
「ああ、わざと逃がした。泳がせて置くのも戦術のうちだよ。」
「その手は思い着きませんでした。」
「そうか、一つ賢くなったな。」
すると拗ねた様子で
「馬鹿にしてますよね。」
「ちょっとね…でも良かった無事で」
「何ですか?柄でもない。」
「あはは、朝なのに疲れた少し休む。アイリスも休め、明日はモービルと武器と食料と日用品を買いに行く。休む前に少し王宮に行ってくる。留守頼んだよ。」
「はい!お気つけて」
「何かあったらテレパシーで連絡をそれじゃ。ゲート」
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