異世界で賢者になったのだが……

加賀 燈夜

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処刑襲撃

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雄也はひたすらアクセルを踏み続け、夜通し走り、次の日の早朝に到着したのだが流石に眠かったので、居住車で眠ることにした。

「開門待機駐車場があって良かった~」

するとアイリスが腰を擦りながら

「腰が痛いですぅ~」

雄也はアイリスに

「アイリス、マッサージしてあげようか?」

するとアイリスが目を輝かせながら

「いいの!」

するとうつ伏せになって

「それじゃ、お願いします!」

そして見た感じ長時間座ってたことによるこりだったのでほぐすようにマッサージする事にした。

「それじゃ失礼するぞ」

腰を親指で押すとミスリルの様に硬くほぐれるのか不安だったが続けた

「あっ!そこ、その気持ちいよ」

もう少し押す力を強くすると

「そこいいのぉ!もっと押してぇ~」

「ここか?」

「らぁめぇ~、気持ち良すぎて、いっちゃうよォ!」

最後に揉みほぐすとビクビクしながら爆睡していた。

「寝たみたいだな…マッサージしたら汗かいたな…生活魔法って言うのを使ってみるか」

外に出て

「生活魔法 バブルウォッシュ」

身体を泡が包まれて身体の汚れを泡がどんどん汚れを落としていくそして

「生活魔法 ドライヤー」

泡は汚れを吸い取って身体から剥がれていき溶けて消えてしまった。ドライヤーで全身を乾燥させて別の服に着替えて寝た。

「そう言えば…シャルはどこに行った?」

マップを見ながらサーチすると戦車の中で爆睡していた

「風邪引くぞ全く」

戦車から下ろして居住車で寝かせた。そして次の日の早朝に開門して無事中に入る事ができた。早速勇者の手掛かりを探したが、勇者の足取りが掴めなかった。

「まぁ、今日は休むとしよう。」

するとシャルが

「勇者クロウがいる所はドラグ監獄の最下層なのです。」

その瞬間、持てる全てのスキルを使った。

スキルマッピング、スキル投影、スキル立体化を使用してこの都市の立体的な地図を手に入れた。そして勇者の情報を付与すると複数の人が現れた。

「ここか…千里眼!」

複数の拷問官と拷問器具とシャルロッテが見えた。

「シャルとアイリスはここで待機しとけ。」

するとアイリスが

「今の雄也では勝てません!」

苦渋の決断だった。

「必ず戻る!ゲート!!」

アイリスは手を伸ばしただが、ゲートが強制封鎖されたて、伸ばした手を胸の前で祈るように握りしみた。そして

「必ずですよ…」

そのころ最下層部にて隠密的に移動して勇者の仲間の拷問場所にたどり着いた。

「ここか…結構な数だな。殺るしかないか…」

顔に手を当てて呪文を唱えた。

「黒狐よ、我に憑依したまへ!」

武装が施され、顔に面が着いた。

「よろしく妖姫(ようき)。」

「ハイハイ、よろしゅうな。」

そして入口をぶち破ってスモークグレネードという名の魔法妨害煙幕炊いて中を一掃死にかかった。煙幕を利用して自己紹介した。

「どうも、遥か遠くの国より助けにまいりました。黒い狐の獣人です。名は妖姫です。」

「ふざけた奴め!」

腰から黒い脇差を抜いて二人を仕留めた。そしてクラフトを使って銃を出して奴らを仕留めた。

「ありがとう妖姫。」

「いつでも呼んでーな。その時は力をか
すさかい。ほな、おおきに」

十字架に貼り付けられてる人達に訪ねた。

「君たちは勇者の仲間だよね?」

「そうだ。ウォーロックのジバだ。あっちはキャスターのリナだ。あっちはアサシンのアビスだ。そして一番血塗れのアーチャーのサラだ。」

何となく様になってるなーと思いながら拘束を解いた。

「申し遅れた。世界樹の根元に住んでいる大賢者夜月雄也だ。今治療する。グランドヒール」

傷と疲れが治った。そして食べ物を上げた。

「ありがとう助かった。」

「アルカナ王国からの依頼で来ている。勇者クロウはどこに?」

「アルカナ王国だと…」

何故か驚いている。

「あの王国はクロウの故郷だ。」

そういう事か

「なら尚更助けねーとな。皆いけるか?」

「行けるが装備がない…」

「そうだったな、今出すから待て」

そう言うと魔法陣からボトボト装備が落ちた。

「よし、行くぞ。」

と思ったが処刑人がめちゃくちゃ来た。

「全く!アリのように湧いてくる奴らだ!魔力ブースト!修羅一型斬解」

「こっちだ。着いてきてくれ。」

そこから退避した。そして走りながら

「なぜ捕われた?」

「分からん気づいたらここにいた。」

するとリナが

「この先がクロウのいる場所だ。」

扉は硬く閉ざされていた。そして結界が貼られていた。

「どいとけ!壊れろ」

扉と結界が吹っ飛んだ。そして中に入るとシャルロッテとクロウとアイリスとシャルがいた。そしてシャルロッテが笑いながら

「ようこそ!我が監獄へ!」

「お前がシャルロッテか?」

「いかにも、我は三代目優愛の魔王シャルロッテだ。」

「そうか。賢者夜月だ。お前をここで倒してもいいのだが邪魔が多いのでな。そこの者を返して欲しい。」

「なるほど、よかろう返す。楽しみにしているぞ。そしてアイリスに素直になれよ。」

「やかましい!絶対殺すからな。」

「はっはっ!さらばだ!」

消えていった。そしてジバが

「シャルロッテ…なんて隙のないやつだ。」

そして俺は

「そうか?隙だらけだったが」

するとリナが

「早く来てください!クロウが」

まずは勇者のてあてだ

「ヒール!」

そして30分くらいしてから目を開けた。

「あれ?リナ、それにジバ、サラ、アビス」

「無事でよかった!」

待ちきれずリナが飛びついてしまった。

「リナ!そこまだ痛いから」

「ごめんなさい。でも本当に良かった。」

「生きてて良かった。」

「貴方がシャルロッテの言っていた賢者夜月雄也だね。」

「ああ」

「なぜ、あいつがお前を気に入ってるのか分からない…」

実際、俺にも全くといっていいほど分からない。

「友人になりたいんじゃないか?」

「あいつが友人になるだと!!ふざけるな!!あいつはあいつは!俺の故郷を焼き払った。そして俺の家族も友人も殺された。何もかも奪われた。アイツなんて仲良く出来ない!」

そう言う事だったな勇者という役職は
重いものを背負い過ぎている。

「クロウ、お前は勇者の存在するか分かるか?」

「分からない…」

答えを教えることは簡単だが今回は教える。

「なら教えてやる。同じ事を二度と起こさいないように正すものそれが勇者だ。」

何を迷っていた。簡単な事だった。
「迷いが無くなった目をしているな。」

「ああ、ありがとうございます。なら一回王都に戻るか?こっちも仕事で来ているのでな。」

「それはどう言う…」

まぁ、これを出来るのは魔王と俺だけだからな。

「ゲート!これで繋がった。」

「これは…古代魔法ゲート何故」

驚くのも無理もないか

「賢者に出来ない事なんてあんまりない。」

アイリスが

「できないこともあるんですね。」

アイリスがニコニコしながら言うので少し傷ついた

「その言葉は刺さるから辞めて」

するとクロウが

「何の目的で俺を探しに来たのだ?」

と俺に聖剣を向けてきたので

「アルカナ王国国王エレン陛下からの依頼で来ている。アルカナ王国時期王子クロウ・アルカナ生存確認と奪還が依頼内容だ」

すると剣を納めた

「父上が俺を探せと…」

そして俯きながら

「だから俺はここに来た。」

少し考える素振りを見せて

「行きます。王都へ」

「決まりだな。」

処刑襲撃作戦は成功して王都へ帰還する事にした。残念な事に話してる間にゲートが閉じてしまった。魔力使用制限が付き使えなくなってしまった。仕方なく魔道戦車で帰った。

「何かこいつの防犯能力は凄すぎるな。」

周りの障壁に触れて気絶した人がうじゃうじゃいた。すると勇者パーティーが

「「何だこれ!!」」

「紹介しよう!古代魔道具魔道戦車だ。」

ジルが

「あの真ん中の筒何だ?」

するとアイリスが

「原理はガンドと一緒ですよ。でも注意する事は魔法の威力が強過ぎるので加減しないと災害レベルの破壊になるので。」

「ちなみに、今まで撃った魔法は

エクスプロージョン

アイシクルスピア

アイシクルエクスプロージョン

ミリオンアイシクルバレット

かな。」

キャスターのリナが驚くように

「そ、その魔法は全て上位魔法!しかも合成魔法まで…」

アイリスが

「私は龍神なので使えてしまうんです」

ああ、あの龍話してしまったな。そしてふと、思い出した。結界の破壊の依頼を

「結界干渉。断絶解除、魔力障壁解除。シールドウォー発動。このくらいあれば、アイリス神竜級が来ても大丈夫だろう。」

すると早速レッドドラゴンが来た。そして障壁に当たると逃げていった。

「完璧に発動してるな。」

背後に圧を感じた。

「居るんだろバール。」

魔王軍幹部雷王バアル・イルフォネアが後ろに居た。

「流石、賢者。」

「当たり前だろ」

バアルが

「シャル帰るぞ。」

するとシャルが

「この人達について行く!!」

「何と!(娘が巣立ちを…父親として見送らねば)」

顔が少し赤くなっていたので何となく言いたいことは分かった

「シャルを預かるぞ。じゃまたな。」

するとバアルが娘を嫁に出す父親みたいになっていた

「ただでシャルを渡すとでも?」

周りにプラズマが発生しだした。

「そうですね。親として誠意を見せろということですか?」

「それもあるが少し違う。」

「そう言う事ですね。娘を預かるのだか
ら弱かったら許さんぞということか」

「正解だ!」

こいつ周りが完全に見えてねーな。仕方ない

「アイリス!魔道戦車の防御障壁の耐久性を上げろ。このままだと消し飛んじまう。」

「わ、分かりました。」

「それと勇者を守ってやれ!」

「この命に変えても!」

そう言うと戦車の中に入り、パネルをいじって障壁の耐久性をMAXにした。

「魔王軍幹部 雷帝バアル・イルフォネアいざ参る!」

「三代目賢者 夜月雄也!推して参る!!」

周りの空気が震えていた。魔王軍幹部戦が始まったのだった。

次回雷王戦





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