異世界で賢者になったのだが……

加賀 燈夜

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雷王戦

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「私は雷魔法を得意とする!雷使いだ!!行くぞ!ゼウスの槍よ!降り注げ!」

バアルの職業は雷帝つまり雷を司る職業なのだ…厄介な相手だ。

「ああ、少し期待したが拍子抜けだな。」

あるスキルを使うことにした。

「アイリス、クロスお前達の力…借りるぞ。聖器剣製!!」

すると周りに神話級の聖剣などが俺を中心に展開された。するとバアルが驚くように

「そ、そのスキルは初代賢者の…どうしてそれを!」

初代賢者が最強であった理由は、彼が聖剣、魔剣、神刀、神剣の産みの親だった事だ。想像は時として武器になる事を分かった上で完成させた全てを術として魔術化したのは初代賢者が遺した想像魔法
創造神マナそれが賢者の頂点なのだから

「ごたごたうるせぇ!!行け聖剣レーヴァテイン」

剣先から炎が渦をまいてバアルに刺さった。

「ぐぁ!これが奴の力か!!だが負けんぞ。魔剣ジブリール奴に鉄槌を下せ!」

空から剣が俺の方に一直線に降ってきた。

「聖剣アーク。奴の力をくいつくせ!」

闇属性の聖剣でジブリールを喰らった。
アークの魔力消費量は通常の聖剣の2倍なので雄也の魔力回路がオーバーヒート仕掛けていた。

「はぁはぁ、魔力供給が追いつかない。聖器剣制解除!」

バアルはこちらを見ながら、俺に指をさして

「はっはっ、力を使い果たしたか!では、退場願おう…神雷」

腰の刀に手を掛け、小声で

「神器開放…紅兎、出番だよ…」

バアルの顔からさっきまでの余裕が消えた。

「ふ、ふふ、ハッハッ!人間風情がバアルに勝てるとでも思っているのか!」

何かが変だ。こいつまさか!そして背後から剣で刺された。

「ぐはっ!痛いことするねぇ。シャルロッテ…」

そして剣を引き抜いて血払いして

「ふむ、心臓と脳を潰したくらいじゃ死なんか…存外、厄介な魔法だなその創造神マナとやらは…所で我は今とても不機嫌だ!お前は魔王軍幹部の参謀だが…お前には失望した…」

溜息をつきながら呆れた様子だった。雄也はイライラが隠せないシャルロッテに

「残念だったな、お前いずれ配下に裏切られる…魔王が都落ちとは…想像しただけで笑える!」

すると下向いて不気味に笑い出した

「ふ、ははは!我が裏切られる?いつ誰に」

そしてシャルロッテはバアルと雄也に銃の形をした指で

「がっかりだバアル、雄也…デスガン」

するとバアルが

「シャルロッテ様!どうかお許しを!」

バアルは心臓を撃たれて下半身が吹っ飛んでしまし待った。

「バアル!しっかりしろ!いま治癒魔法を」

「寄せ…賢者よ。私には呪いがかけられている。治癒魔法、蘇生魔法は全て無効化される。」

シャルロッテは悲しそうに

「バアル…ありがとう」

そう言いながらマントを翻して消えた。
そしてバアルは最後の力を振り絞り

「娘に伝えてくれ、この国を任…せると…」

「バアル!しっかりしろ!シャルが待ってるだから答えてやれよ…く!スキル発動!聖器剣製!!魔剣バアル!」

バアルは剣として生き返った。

「雄也…俺は死んだはずでは」

「お前は剣として生き返ったんだよ…」

「はっはっ!なら雄也貴様に力をかそう!」

「わかったよ、帰るかバアルに」

「ああ」

この事件から2日後暗黒都市バアルに着
いた。この事をシャルに伝えると泣いてしまった。

「おかえり、お父様!」

「ああ、ただいまシャル」

それから1週間後バアル側の魔王軍は戦争を放棄した。その事によりバアル側に穴があき暗黒都市バアルは魔王軍殲滅軍の基地として使われるようになり要塞国家バアルに名前が変わったのであった。


次回「帰途」

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