異世界で賢者になったのだが……

精霊魔法と創成魔法

クルルとヨミィは向かい合ってただ、じっと何かを待っているようだった。

「ヨミィさん…何もしないんですか？」

とクルルが尋ねるとヨミィは

「創成魔法って私と相性最悪だからね。」

するとクルルが

「創成魔法ルクスアーカディア」

この魔法は魔導書庫を操れて、その膨大な魔法知識を組み替えながら戦う魔法それが創成魔法なのだ。なのでイメージを強固にすると敵の魔法を真似することが出来る。それをしっていたヨミィは

「精霊魔法バーニングフレイアロー」

魔力弓を構えていて物理攻撃にカウント出来ないのがこの魔法の嫌なところだ。

「創成魔法グレイトウォール、創成魔法聖器剣聖 魔力シールド」

多重魔法か凄い戦いなれしてるじゃないかと思いながら見ているとミファエルが

「クルルは、学園に入る前まで魔術士殺しだったんだよ…だからヨミィの獄炎魔法も完成させてるはずだよ」

あー、ジャック・ザ・リッパーの事かと思いながら鑑定スキルもとい鑑定魔法で眺めているとやはり仕込み魔法があった。

「仕方ない止めるか…創造魔法トラッパーブレイク…」

すると訓練フィールドから次々と白煙が上がり始めた。そしてクルルは、それに気づいて入るが無視していた。

「ヨミィさん何をためらっているのですか？」

するとヨミィは魔法を解除して

「精霊召喚！風の精霊よ。我が意志に答えよ！顕現せよ！シルフ！」

すると不機嫌そうにクルルは舌打ちして

「ち！そろそろ本気を出してもいいかしら？」

ヨミィは笑いながら

「ようやく本性見せたわね。猫被りさん」

「創成魔法 神竜ノ咆哮！」

「精霊魔法ウィングブラスト」

訓練フィールドには砂煙が立ち込めていた。そして砂煙は薄くなり、両者が見えたが二人とも経ったまま気絶していた。

「相性悪いってそういうことか」

精霊魔法と創成魔法は、魔力反射を起こし暴発する。その魔術反動が来て耐えきれず気が飛んだようだ。

「引き分けか…先生としては面白かったな」

次はあいつらだな

「ジル・フルフォード対アグリ・リスタの試合を始める！」

「アグリ！手加減はなしだ」

「心得ております」

(試合開始！)

ジルが最初にしかけた

「魔力剣展開！射出！」

透かさず防御をした。

「錬金術 剛鉄壁！」

次回「固有魔法の打ち合い」