異世界で賢者になったのだが……

加賀 燈夜

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聖と魔が交わるとき

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「アルタイル!シャルロを返せ!」

するとアルタイルは

「返して欲しくば我を倒せ!」

シャルロが僅かにある自我で

「アイリス…手加減してる暇などない!全力で来なさい!」

アイリスが悔しそうに

「分かったわ!!全力で行かせていただきますわ!隠蔽全開放!」

アルタイルが全開放姿を見て

「ま、まさか…でもそんなはずは無い!!ゼシア様のご令嬢…イリス・ヴィルヘルム様!!」

するとアイリスが

「アルタイル…久しぶりね…だけど今は龍神アイリス・ヴィルヘルムよ!来なさい貴方がムクロおじ様の使いなら私を倒せるはずよ!」

アルタイルが

「行きます!!最後の剣術稽古でございます!グラン・セリオス解除…本当の私の技を見せてあげましょう…
魔器剣製グラン・セレーナ!セレクト!
魔神王剣デモンズドゲーティア!
ネクストセレクターセット!深淵刀 ナラク!」

(ナラク?!お母様の愛刀…何故アルタイルが持っている?だけど本物かは分からない…ナラクは抜刀から本領発揮する…確かめるしかない!)

「ファーストセット!終焉剣ギルガメッシュ!セカンドセット!精霊剣ドライアド!ファイナルセット!聖魔剣 バルムンク!行くわよ!アルタイル!!魔力解放!我は傲慢で慢心それこそ我が生涯!大地を引き裂き!恐怖にその名を轟かせ!奥義!《叡智の失墜メテオライトエクリプス》」

アルタイルも対抗するように

「魔力収束!我が王の捌いきを喰らうがいい!滅却せよ!デモンズドエクスプロージョン!!」

漆黒の闇と眩い光がぶつかり合い天が裂け大地が揺れていた。

「まだまだ行きますわよ!!アルタイル!!セカンドセット!オン!精霊剣ドライアド!我が意思に迷いなどない!全力で討ち滅ぼす!七精霊よ我が剣に集え!魔力圧縮完了!《七つの核撃セブンズアトミック》」

「やりますな!お嬢様!!ネクストセレクターオン!深淵刀 ナラク!抜刀!!全てを絶望の淵に震えて命乞いをするが良い!《死の宣告リッチ オブ デス》!」

刀身から死のオーラを放っており、周りの生気が吸い取られていくのを感じた。

「だからって何も変わらないのですのよ!剣よ悠久の時を経て今ここに覚醒せり、今こそ力を使う時ですのよ…聖魔剣バルムンク!」

聖魔剣バルムンクは、龍達の間で死を意味するが冥界の番人ともされる剣であり大聖堂に祀られてるいる。

「次こそ!制御して見せる!封印全開放!リミッター全開放!」

紅兎が

「アイリス!わかってるの?!」

「わかってるわよ!!これ以上成長するにはやるしかないの!」

紅兎が諦めて

「わかった…ただし危なくなったら止めるから!」

アイリスは決意の眼差しで

「わかったわ…」

そう言うと紅兎が

「全封印階層解除!フルリミッター解除!オーバーロード開始!」

アイリスはバルムンクを握ると、その瞬間にふと小さい頃の記憶が戻った。聖龍大教会でバルムンクを握った後に何があったのかも

(この記憶は…封印されし記憶?違う忘れようとした記憶だ!そうだ私はあの時父上を…殺…した…だけど父上は最後に継承の鐘を使った私に継承したスキルは《超越者》そして母上から継承したスキル《冥府の王》、《天界の王》の究極スキル 《アビス》、《聖界》)

「同時発動!!《超越者》!!《アビス》!!《聖界》!!」

そしてムクロが私をそそのかしてバルムンクを握らせたのも全て思い出した。

「お前は絶対に許さない!!例え、真実が違ってもあの二人は帰ってこない!!」

アルタイル?が煽るように

「小童が何を言うかと思えばそういうことか二人を滅したのはこの俺だ!お前らには退屈していただから貴様の手で殺してやった。身内の手で死ぬなんて哀れなものだったな…死に直面した時の絶望感と喪失感は甘美な物だった。あの時両親ではなくお前を殺すべきだったよ…ヴィルヘルムの姫さんよ...それともこう呼んだ方がいいか?ラストエンペラー《アイリス=ガリオン・ヴェルヘリア3世》」

アイリスが怒りを抑えつつ

「その訛り方は旧帝国ヴィルヘルム龍帝国の古代龍語…その中でも最古とされる龍帝語…その言葉はお前しか使えん…そうであろう?ムクロ!!」

アルタイルの体から黒い霧が出できて

「お久しぶりですね姫様…」

アイリスは毅然とした態度で

「その姿で語るな!虫唾が走る!お前一体何がしたいのだ?ムクロ!!」

するとムクロはクスッと笑い

「もう疲れたのだよ!この死ねぬ体となった人生に憎悪と憤怒が消えぬ復讐を果たしてもなお癒える事のないこの心の奥に残る虚無感にもう嫌なのだ…そんな時にお前が現れた…そして今こうして対峙している。だが元勇者として元魔王としてタダでは死なんぞ!ソナタが持てる全ての力を全力で叩き込め!ゆくぞ!」

アイリスは怒りに震えていた、それと同時に
周りに飽和している魔力波長が負に変わって行くそして

「貴様の身勝手で私の両親は殺されたのか…貴様だけは許さん!!貴様が存在した歴史ごと消したやる!!」

アイリスの怒りと神力が共鳴をして融合しょうとしていた。すると街の方から雄也が拡声魔法を使って

「「アイリス!!!!」」

アイリスは感情的になっていた。するとアルタイルのグランセレーナの一つの剣がアイリスの元に来た

「これは、お母様の愛刀 《深淵刀 しんえんとうナラク》と龍王の宝玉…まさかお母様?!」

宝玉が眩い光を放ち出してその光に当てられた、ムクロからアルタイルが分離した。そして光の中から1人の女性が出て来た

「「大きくなったわねアイリスちゃん…まさか龍神になるとは思わなかった…これであなたもナラクを使えるわね…ナラクをよろしくね…婿様によろしく言っておいてね。娘を頼みましたよと…アイリスちゃんの心の中で応援しているわ…それじゃさよなら…アルタイル!!シャルロッテちゃんを頼みましたよ!」」

するとアルタイルが涙を流して

「この宰相アルタイル!!全力でシャルロッテ様をお守り致します!」

「お母様!!お元気で!!」

するとアルタイルがアイリスに提案をした

「私を使え!!元々私は剣だ!!使われる事こそが私の使命である!!」

「分かったわ!!アルティメットスキル発動!右手にアビス!左手に聖界!聖剣二刀流秘奥義!!漆黒の空に煌めく奇跡を約束された流星メテオライトカリバー

光の速さで剣撃を放ちまるで夜空に煌めく無数の流星であった。激しい攻撃にとうとうムクロが敗れた

「さすが龍神だな…もう良いのだ…もう恨みも憎悪も全て尽きた…もう疲れたのだよ戦争に…だからお主に私の力を継承させる…《継承の鐘》発動…対象アイリス・ヴィルヘルム…」

心に暖かい感情が流れ込んできたそれを感じたアリスが

「ありがとうございます…ムクロ」


アイリスの体の中に巡る聖の魔力と魔の魔力と神力が融合し新たに進化した。

「これが私の力なの?ステータス!」

(アイリス・ヴィルヘルム

レベル:10000  

称号

「超越者」

「死の超越者」

「コレクターズ」

種族:龍神女帝

源流種:龍皇妃

職業:ウェポンズコレクター
ラストゴッドドラゴンエンペラー

獲得スキル・魔法・武器

スキル
全ステータス値+400
全耐性獲得EX

固有補助魔法
《リッチ・オブ・デス》

「即死系の魔法、負の系統の魔法効果が×3倍上昇する。」

《魔器剣製グラン・セレーナ》

「魔王が使っていた武器が出てくる。

・魔神剣アルタイル

・深淵刀 ナラク

・魔神王剣デモンズドゲーティア

・魔王剣バハムートドラグーン」

《聖器剣聖グラン・セリオス》

「勇者が使っていた武器が出てくる。

・龍王刀グランシオ

・精霊剣ドライアド

・終焉剣ギルガメッシュ

・武神剣アテナ

・煉獄剣フレイア」

《神器剣聖グラン・シャーレ》

「神が腰に携えた武器が使える。

・神器 紅兎

・神姫 八重桜

・神姫 焔&黒狐

・神姫テラー&ナイトメア

・桜刀 紅姫」                                           

新アルティメットスキル

《神造成形ガレンシア》

存在する全ての武器を扱う事ができると共に所有者の信念を読み取り流派や戦闘スタイル、スキル、魔法をも使用することが出来る。)

「こんなに強くなるなんて…か、雄也と出会えてなかったらあのままだったのかしら…はぁ…よし!考えるのは辞めですわ!今はただ前に進む!それだけですわ!」

実はアイリスがお嬢様口調だったのは記憶が戻ったからである。



次回「雄也、本気でキレる!2」




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感想 4

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みんなの感想(4件)

赤井水
2021.11.11 赤井水

膝を着き肩で息をする人間を見据え玉座に座る男がつまらなさそうに口を開く。

「弱いな人間……準備運動にもならん。見逃してやろう」

その言葉を聞き、〇〇代位の男は激昂する。

こんな感じの方が良いかなと思いました。
魔法名は『』や【】みたいので括る方が見やすいかと。
この後のお話も引き下がれないのに何故継承の鐘で相手に終わりだと言及するのかよく分からずちょっとズレてるかな?と思いました。
継承=託す事になるので大賢者は終わりと話すのでは無く希望を紡ぐ言葉の方が合ってるかなぁって思いました。
終わるのは大賢者の命な訳ですからね。

「なんと愚かな奴だ。自分を犠牲にするとは理解し難い。さっさと帰って強くなれば良いものを……まぁ良いか多少強くなった所で暇潰しにもならんだろう。さて、次はどんな玩具が来るのか楽しみに待とうではないか」

と人間を歯牙にもかけて無く傲慢の様な部分が多々ありますし、早く帰れと発言していた原文部分がありますので参考になさってください。

名をかけるのは魔王の名を部下が魔王相手にやっては意味無いのでは?
対外戦術交渉又は宣言ですよね?名をかけるって。
バアルがかけれるのはバアルが持ち合わせている権力や名前・名誉のみです。

例えば作者様が友達に作品拡散してって頼んだとします。
そしたら作者様に友達がいきなり作者様の名前をかけてこの作品を有名にする!って宣言されたら
え?ってなりません?本人からしたらお前の名前や名誉をかけて宣言しろよってなりますよ。

王と臣下の部分描写を見せるのであればバアルが現れた時の会話にバアルが来ましたよー的な表現が無いとダメです。

「(〇〇所属名)バアル参上致しました」

「うむ、ご苦労」

みたいに何でも良いですけどいきなり話し掛けるのはアウトです。
賢者の秘石も魔王の手にある物を見て驚くみたいな動的表現が少ないなぁと感じました。

いきなりこんなにコメントしましたが最初の部分を読んでみて面白かったので一気読みしたいと思います。
失礼しました。

2021.11.16 加賀 燈夜

ありがとうございます!的確に表現したい事を教えていただきありがとうございます!

早速直してみたいと思います。

解除
ポン吉
2020.11.02 ポン吉

面白いですが、
風景や情景がなく、人が喋っているだけになってしまっているため読みずらいのかと

城に行くまでも、
門をくぐり、大通りを城に向かい進んでいく。通りの脇には露天が並び活気がある。
「悪くないな」
思わず声がこぼれる
とかの方が読みやすいかと

あとは表情や感情を入れるといいかと
死神かの下りでも
ギロリと睨みつける
とか入れるとよりわかりやすいかと

2020.11.02 加賀 燈夜

ありがとうございます。全話正編集する予定だったのでいいアドバイスになりました。

解除
777
2020.08.31 777

初めまして
少し読ませて貰いましたが、とても面白いと思います。
とにかく続きが気になって仕方がありません。

これからも頑張って執筆してください。
応援しています

2020.08.31 加賀 燈夜

ありがとうございます!頑張りま!

解除

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