【R-18】騎乗位でイケないドラゴンの片腕やってます

やみくもに

文字の大きさ
6 / 51

第六話 それぞれ自分でするんですね

しおりを挟む
 僕は取り残され、しばらくの間そのまま地面に座り込んでいたが走り去ったリコス様が戻ってくる気配はない。
 目の前にあった白くほっそりした太腿が目に焼き付いている。

 そういや、リコス様の特訓した時も勃ったまま我慢したっけ。

「あの様子じゃリコス様とするのは先になりそうだし、村にも帰れないし、今のうちに抜いておこうか」

 近くの木にもたれかかり、ズボンを脱ぐと解放されたペニスが天を向く。
 右手で握ると上下に手を動かしていく。

「シャリーとしてた時、気持ち良かったなあも魔法で麻痺させられたけど大丈夫なのかな」

 最後のセックスを思い出しながらしごいていくと気持ち良くなり、先端から透明な液体が滲む。
 そして、脳裏に強烈に思い出されるのはリコス様だった。
 あの太腿に今握っているこれを押しつけたまま溜まった欲望を吐き出したい。

「リコスッ!」

 名前を口にした途端、熱いものが睾丸から上がってくるのが分かり手の動きが早くなる。

「で、出るっ」

 我慢できなくなったペニスの先端から白い液体が飛び出し放物線を描く。
 どくっ、どくっと数回にわたり吐精する。

 森が光る。

 僕のいる斜め前辺りの木々の後ろで激しい光が溢れ出す。

「え、あれって……」

 予想通りに激しい爆発が沸き起こる。

 爆風で薙ぎ倒された木が横を飛んでいき、巻き上げられた小石がもたれた木の幹にめり込む。

 僕はその場に伏せて、その場が収まるのを待った。

 そして、爆心地と思われる付近の砂埃が収まるまでもなく、現れた赤い姿。

「リコス様、そこで何をしていたんですか?いや、ナニをしていたんですよね」
「違うのじゃ。戻ってきたらネリスが、その……してたので邪魔をしないように見ていたら、手が勝手に……すごく飛んでたのじゃ」
「その手はリコス様の手ですよね。しかも、また覗きですか」
「邪魔をしないようにしただけじゃ……妾の名を呼んで……」
「ややこしいから、話題を混ぜないでください」

「むぅ」
「今のは魔法もなかったので、冗談抜きに死ぬかと思いましたよ」
「お主は妾の片腕なので平気なのじゃ」
「どう平気なのかさっぱり分かりません」

 リコス様はまた服がなくなったので、僕のもたれた木の後ろに隠れている。

 僕は自分のシャツを脱いでリコス様にかける。

「とりあえずこれを着てください」

 袖を通したリコス様が立ち上がる。

 僕よりは小柄なため袖は余って手が出ておらず、余った袖をぶらぶらさせながら照れ臭そうに笑う。
 前のボタンを止めていないために少し開いたシャツから見える膨らみ。そして胸からヘソまでのラインが艶かしい。

 僕はボタンを上から順に留めてあげる。

「お尻がスースーするのじゃ」
「激しく動くと見えちゃうから大人しくしていてくださいね」

 裸シャツでこくこくと頷くリコス様に反応しそうになるが、やるべきことは山ほどあるため雑念を振り払う。

「食事はしばらく一緒に狩りをするとして、住むところですよね」
「あの洞窟じゃ駄目なのか?」
「暗いですし、ベッドとかもありませんよね?リコス様はあそこで寝ていたんですか?」
「妾は少しばかり寝相が悪くての。時々元の姿に戻るから広い寝室が必要なのじゃ」

 そういえば洞窟の寝室って元の姿に戻った、あの大きな部屋か。
 しかし……。

「さらっと怖い話しましたよね。できるだけ離れて寝てくださいね」
「え……。妾は添い寝というものを所望するのじゃが」
「寝相を直してからです!」

 期待していたのか、地面に崩れ落ちて手をついている。

「添い寝というのはハードルの高いものなんじゃな」
「いや、自分で上げているだけですからね」

 あと、お尻とかその奥とか色々見えてます。下も赤いんですね。

「とにかく家は欲しいですね。国王の住まいですから国の中心にもなります。洞窟と繋がる形にすれば何かと便利じゃないかと思うんですよね」
「なるほどじゃ、さすがは妾の片腕である」

「じゃあ、どんな屋敷にするかは洞窟に戻ってから考えましょうか。その前に保存食料にするために、あと何頭か狩っていきましょう。生肉が必要なので火は使わないでくださいね」
「任せるのじゃ!風の魔法で粉微塵に切り刻んでやるのじゃ」
「だから粉にしちゃダメですってば」

 その後、2頭の猪を上手に仕留めたので、褒めてあげたら喜んでいた。
 ドラゴンを褒める奴なんていなかっただろうから、慣れてないんだろうな。

 洞窟に戻った僕は獲物を解体して干し肉を作る。
 作業をしていて思ったけど、近くに水場がなくて困る。
 リコス様一人なら魔法か何かでどうにかしてきたんだろうけど、それじゃあ国として成り立たない。なにより農業に水は欠かせない。

「リコス様。ここより高い場所に池とか滝はありませんか?水を引いてこないと干からびてしまいます」
「水なら妾の魔法で出せるが?」
「僕はリコス様の片腕としてここをちゃんとした国にしたいと思っています。そのためにも水源の確保は必須です」

 リコス様は少しの間下を見て何か考えている。
 ピアジシロニア国が一人だけの国になった頃の事を思い出しているのだろうか。

「以前はお一人で苦労なさったのでしょう?今回は僕も手伝います」
「うむ、しかしなぁ」
「国が賑やかになれば、国民の夜の営みが覗き放題ですよ?」
「よし、やるのじゃ」

 動機が変態にしか思えないが、こんなところで一人生きていくより賑やかな方がいいだろう。
 僕の村の人達も行き来できるといいんじゃないかな。

「ネリス!上に妾が水浴びをする滝があるのじゃ」
「それはいいですね。そこから用水路を作りましょう」
「溝を掘ればいいのか?」
「ええ、そして少し下に水を貯めれる池を作りましょう」
「よし、任せるのじゃ!」

 リコス様はパンと手を打ちドラゴンの姿に戻る。

「リコス様、僕を連れて滝まで行けますか?」
「容易い事なのじゃ」

 ドラゴンの手が僕の胴を掴んで持ち上げる。
 ただそれだけでも周囲の木よりも高く、おっかない。

「飛ぶのじゃ」

 グンと押し上げられると、地面が遠のいていく。

「ちょ、ちょっと待って下さい。高いのは無理です。あと場所を把握したいのでゆっくり飛んでくださいね」
「注文が多いのじゃ」

 なんだかんだ言いながらも優しく僕を滝まで運んでくれた。

「落差はリコス様より少し低いくらいですか。結構大きな滝ですね」
「このままの姿でも水浴びできるので1万年くらい前は毎日ここに来ていたのじゃ」
「あまり聞き慣れない単位なので分からないです」
「それよりさっさと溝を掘るのじゃ」

 そう言ったリコス様は大きく息を吸い込み喉を膨らませる。

「え、それって、あぶな……」

 ドラゴンの姿に戻ったリコス様の口から赤い一本の線が走り、洞窟の方角へ伸びていく。
 蒸気が立ち込めて熱波が押し寄せる。

「あちちち」

 見ると地面に一直線に溝ができている。
 ブレスというよりも熱線か。

「次はあの辺じゃな」

 空に舞い上がると、小さな火球を飛ばす。
 山肌に触れた瞬間に火球が爆発し大きく深い穴を穿った。

 僕は言葉を失い、リコス様の作った溝と滝の間を繋ぎ、水を流す。

「上から確認するのじゃ」

 リコス様と滝からの水が大穴に流れ込んで池になっていく。

「さあ、もどるぞよ。ブレスはお腹が空くのじゃ」

 元の場所に戻るとリコス様は人の姿に変わり、再び僕のシャツを着る。

「それは破かなかったんですね」
「ネリスから貰ったシャツだから大事にせんとな」

 僕は明日から何を着ればいいのだろう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

【完結】体目的でもいいですか?

ユユ
恋愛
王太子殿下の婚約者候補だったルーナは 冤罪をかけられて断罪された。 顔に火傷を負った狂乱の戦士に 嫁がされることになった。 ルーナは内向的な令嬢だった。 冤罪という声も届かず罪人のように嫁ぎ先へ。 だが、護送中に巨大な熊に襲われ 馬車が暴走。 ルーナは瀕死の重症を負った。 というか一度死んだ。 神の悪戯か、日本で死んだ私がルーナとなって蘇った。 * 作り話です * 完結保証付きです * R18

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...