【R-18】騎乗位でイケないドラゴンの片腕やってます

やみくもに

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第十一話 観察するんですね

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 城の場所は当初の予定場所の洞窟付近にしたけど、洞窟の上じゃあ崩れるかもしれない。
 洞窟前では城の外になるから行き来が不便。
 ということで、洞窟は離宮ということで説得し、城は近くに設置させてもらうことにした。

 地下牢は完全に取り潰して、地下をリコス様の寝室として豪華な階段を作る、予定だ。

 今は城内にある館の客室で三人で寛いでいる。
 先程の騒ぎで一部は濡れたままだけど、ソファなんかの調度品が揃っていたこともあり、自然とそこに集まっていた。

「それでじゃ、これからのことで確認しておかなければいけないことがあるのじゃ」
「それはオレの処遇かい?」

 キシャーラさんが尋ねると、リコス様は首を横に振る。

「ちょっと違うのじゃ」
「なら、国のことですか?」
「それも後からでいいのじゃ」

 目下の目標だったけど、違ったようだった。

「そのじゃな……」

 色々と破綻してはいるが、世界と共に存在していると言われる赤竜王の心配事だ。斜め向かいに座るキシャーラさんからも緊張した空気が伝わってくる。

「あー、激しくするとあんな痴態を晒すものなのじゃろうか?」
「え?」

 リコス様は真っ赤になっていた。

「妾はあのように何度も乱れたりするのは見たことがないのじゃ」
「オレとネリスのセックスのことなら、ない訳じゃないぞ、まあオレも油断していたというのもあるし、稀だけどな」

 経験豊富そうなキシャーラさんが淡々と説明していく。
 しかし、違うんだと言うように首に横に振る。
 さらに恥ずかしそうにモジモジすると少し小さめの声で聞く。

「油断してイクと失禁するものなのか?妾はドラゴンに戻るが、魔族はそういうものなのか?」
「え?」

 最初は何のことか分からないという顔だったけど、思い当たることがあるようで目を白黒させている。
 声も出ないのか口をパクパクさせながら僕を見て自分を指差す。

 せっかく有耶無耶になりそうだったのに、いきなりこの話題じゃ誤魔化せそうにもない。

「そうじゃ、最後におしっこを漏らしていたではないか」
「いやあぁぁぁ!夢じゃなかったぁぁぁぁ!」

「リコス様、安心してください。あれは魔術の一種で房中術というものの副作用だそうです」
「そうなのか!?」

 リコス様はキシャーラさんの方に振り返るが姿はない。
 探してみると部屋の隅で膝を抱えて座り込んでいる。

 ブツブツ何かを呟いているようだけど、そっとしておいた方がいいだろう。

「とりあえず、そうなのです」
「そうなのか、じゃあ少しだけ安心したのじゃ」
「でも、心配なことが一つ増えました」

 部屋の隅をちらっと見るけど、微動だにしていないようだ。

「えっと、今後のことでも話しましょうか」

 リコス様はモジモジして座っているソファを突き始める。

「いや、安心したからと言って、すぐにするのは無理があるのじゃ、色々と心配なこともあるし、まだ恥ずかしいのは変わらないのじゃ」
「いや、そっち方面から離れましょうよ」
「エッチし放題だなんて自信がないのじゃ」
「いや、言ってません」
「イッてなくはないのじゃ、さっきのも……」

 自由に喋らせると終わらない気がします。

「リコス様、エッチなことは後でたっぷり考えてあげます。まず、リコス様の魔力暴走を抑制する方法。食料の確保。そして住人の勧誘ですかね」
「妾といるとエッチなことを考えちゃうなんて照れるではないか」
「いざとなったら恥ずかしがって怖気付くのに何を言ってるんですか。とりあえず魔力暴走はキシャーラさんに話を聞きたいんですけど……」

 再びキシャーラさんの様子を見るけど目が死んでいる。

「キシャーラさん、そろそろ戻ってきませんか伺いたいこともありますし」

 キシャーラさんが死にそうな表情で顔を上げる。膝に押し当てていたオデコが赤くなっている。

「リコス様の魔力暴走について原因がわかりませんか?」
「……」

 返事はないけど思考する人の目に戻っている。
 少し沈黙が続いた後、僕に小さな声で告げる。

「新しいことの解明には観察と実験が必要だ。分かるな?」

 ニヤニヤと笑い舌なめずりする姿を見て理解した。

 僕はキシャーラさんから、とあるものを預かり、リコス様の近くに立つ。

「リコス様、キシャーラさんが暴走について調べてくれるそうですよ」
「なんと!それでどうすればいいのじゃ」

 キシャーラさんが、さっとリコス様の前に立ち両手を差し出す。

「オレの手を握ってくれ」
「こうじゃな」

 差し出された手に掌を重ねると手を握り合う。

「そうしたら、目を閉じてオレの手に集中するんだ」

 リコス様はギュッと目を瞑り集中していく。

僕は心の中でごめんなさいと呟いて、キシャーラさんから預かったそれを取り付ける。

「待つのじゃ、手首が冷たいのじゃ」

 慌てて目を開くリコス様の手首には金属製の手枷。
 そう、キシャーラさんが拘束されていた魔法を遮断する手枷だ。
 それぞれの手枷から伸びる鎖を身体に巻きつけて動きを封じ、リコス様に歩くよう促す。

「さあ、洞窟に行こうか」
「嫌じゃー」

 不穏な気配を察知して拒否して暴れだすので、そのまま僕が肩に担ぐ。

 さっさと歩きだす僕の肩から逃げようとリコス様はもがいているけど、野菜や穀物の袋に比べれば軽いもんで、何も気にならない。

「やめるのじゃー。すぐに下ろすのじゃー」

 耳元で騒がれて猿轡も必要だったかと反省していると、急に静かになった。
 肩から何かモゾモゾする気配だけが伝わる。

「そ、そんなところダメなのじゃ」
「やめるのじゃ、くすぐったいのじゃ」
「ひんっ。それ以上は恥ずかしいからダメじゃ」

 何をしているのか知らないけど、結局やかましい。

「ん、揉んじゃイヤなのじゃ」

 振り返ると、キシャーラさんがリコス様のお尻で遊んでいた。

 そのうち洞窟に着くと、やたらと広い寝室に向かい、壁際に座らせた。

「よっと」

 キシャーラさんは事も無げに手にした鉄棒を岩肌に差し込む。

「それも魔法ですか?」
「ああ、これで案外難しいんだぜ、繊細に操作しないと大穴開けちまう」
「さすがですね。よっ、と」

 手枷の鎖を引き上げて鉄の棒に引っ掛けると、リコス様が座った状態でバンザイしたままになる。

「ま、まさか妾を解剖しようとでもいうのか!」
「暴走しなくて済むようにするためだよ。オレはその瞬間を視ていないからな」
「そ、それはつまり……」
「何事も観察と実験だ」

 リコス様は不安そうにキシャーラさんを見る。

「嫌な予感しかしないのじゃ」
「時間がもったいないから始めるよ」

 キシャーラさんはリコス様のローブを裾から裏返すようにめくり上げていく。
 リコス様は慌てて腿を重ね合わせて股間を隠そうともがく。
 お構いなしにローブはめくられ、手枷と手首の隙間に詰め込まれる。

「これなら暴れても手首を傷つけないね」

 両手を上げたままの格好で胸元を隠せず身体をくねらせるが、大事なところを隠さなければいけないため、下半身は動かせない。

「下着は着けてないのか、しかし、女の私でも見惚れそうな綺麗な身体だねぇ」
「さっき戻るときに脱いだからじゃ!さっさと解放するのじゃ」
「でも、イクと暴走するんだろ?もし、盾の魔法が発動しなかったら?もし、リコスが上でイッて相手を押し潰したら?」
「うぐぐ、それは困るのじゃが……」
「してみたいんだろ?」

 顔を赤くしてコクリとうなずく。

「こんなだけど、オレは少しだけど魔力の流れを感じ取る事もできる。暴走する瞬間に何が起きているか分かれば解決策が見つかるかもしれないだろ?」

 キシャーラさんを見つめた後にコクコクと二度うなずく。

「じゃ、まずはじっくり観察させてもらうところからだね」

 リコス様の前に膝をついたキシャーラさんは閉じようとする太腿に手をかけた。
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