【R-18】騎乗位でイケないドラゴンの片腕やってます

やみくもに

文字の大きさ
19 / 51

第十九話 事故で後ろを体験することになるんですね

しおりを挟む
 用事と称して出て行ったミコトさんは少しだけ待つと戻ってくる。

「早いですね」
「流石に朝からガッツリっていうのはダメでしょ」
「そんな常識的なことを言うような人だったなんて意外です」
「冗談が好きなのね」
「自覚ないんですね」

「そういや、どうして一緒に飛んで帰らなかったの?」
「僕ら以外の人に行き来してもらいたいんです。なので道を確認したいな、と」
「そういうことね。でも、ドラゴンの元に行く人なんて歓迎できない人も多いんじゃない?」

 僕もその点は悩んでいた。

「善意ある人だけ通れる道が理想ですよね」
「それじゃ絵本にある神の遺跡ね」
「確かに」

 そこから更に馬車は川沿いに進んでいたけど、だんだん通れるところがなくなってきた。

「馬車ではこの先厳しいですかね……」
「とりあえず軽く食事をしたら辺りを確認してみましょ」
「そうですね」

 また用事と言うんだろうと振り返ると既にいなかった。
 また妙な事を考えたんだろうと捨て置く。

 揺れる馬車に乗り続けたため足を投げ出して地面に寝転び大の字になる。

 大地の上は安心できるなあ。

 しばらくそうしていたけど、ミコトさんが帰らない。

 身の危険はないだろうけど、迷ったということもあり得るし、探しに行こうかと身体を起こす。

 しかし、途中で柔らかい何かに妨げられて起きれない。

 そっと指で確認すると柔らかい何かに当たる。
 不思議に思い、そこらを指で突いていくと、ほんの少しだけど僕の指先が消えた。

 おそるおそる指を進めると妙な抵抗があるが少しずつ指が消える。戻すと現れる。

 何度か試していると指の第一関節くらいまで消えた。
 そのままでいると指の周囲から圧迫感がある。
 圧迫に負けないように指を上下に動かしてみると圧迫感が強まる。

 ちょっと怖くなって指を戻そうとすると、いきなりミコトさんの声が響く。

「引いちゃダメ!!戻して!!」

 慌ててさっきの場所に戻す。
 割と切羽詰まった声だったので焦らされた。

「もう……一度……さっきみたいに」

 言われるがままに前後や上下に指を動かす。

「これは、ダメだわ。こんなの、はぁー、はぁ」
「え?」
「だ、だめ。アナルに……そんな……。ひ、いい……く」

 ギュッと指を締め付けている。
 何が起こったのか予想はついたので確認させてもらおう。

「ミコトさん、今すぐ隠形の魔法を解いて」
「え、い、い、今はダメ」
「この指、一気に突き出しますよ」
「ひぃぃ。それは許して」

 目の前にお尻が現れる。
 予想通りだけど、そのアナルに僕の指先が入っている。

 身体を起こす僕の前でミコトさんが土下座で謝る。

「違うんです。そんなつもりじゃなかったの。幸運な事故なの」
「では、どう言うつもりだと?」
「姿も音も消して間近でオナニーしたら、興奮するかもなって」
「で?」
「あ、はい。予想通り興奮したの」

 ジロリ

「いや、そしたら、後ろに指を突っ込まれて……」

「つまり、透明化オナニー中に、事故で僕の指が魔法の効果範囲内に入ってしまったと?」

 コクコク

「その結果、私は新たな可能性に出会ったわ。これなら処女のままなの。知ってる?後ろでのオナニーをアナニーと呼ぶの。つまり私はオナニストであり、アナリストへの可能性すら手に入れたと言う事よ」

 一気にまくしたてたな。

「ミコトさんを見ていたら事故と言われても納得してしまえるのが怖いです」
「で、もうちょっと可能性を広げる手伝い……はないわよね」

 全力で睨む僕に魔法をかけてくれた。

痕跡消去トレースクリア

「これで指は綺麗だから、ね?」
「魔法の使い方が間違ってます……」
「さあ、周囲を調べて道を探すわよ!」

 よくわからない事故の後、付近を捜索することになった。
 ミコトさんの見立てで方角の目星はつけているから、そちらに馬車が通れそうなところを探す。

 普通に考えればこんなところに行きなり道が通っているはずもない。

 これは、開墾する前に道作りをした方が良いのかなあ。

「ネリスさん、ちょっと上から見てきますね」

 そう言ったミコトさんが飛び上がり、木と木の間を飛びながら登って周りに道がないか確認してくれるが、すぐに戻ってきた。

「一目でわかるくらい木が密集したりしています?」
「いえ、逆よ。これ以上ないくらい分かりやすいの。こっちよ」

 ミコトさんについて行くとすぐに驚きの風景が広がった。

 木々が薙ぎ倒され道のようになっている。

 僕たちの馬車より川の上流から山の上へと続いているように見える。

「リコス様でしょうか?」
「これはドラゴンじゃないわね」

 ミコトさんは辺りを見て回る。

「まず足跡が見つからないから、足で歩くタイプじゃないわ」
「足がないとなると……」

 更に注意深く見て回るミコトさんが地面を指差す。

「ここに這いずった跡がある」
「蛇……ですか……」
「しかないのよね、太さが3~4メートルはあるけどね」

 木々が薙ぎ倒されてできた道を眺めて、ゾッとする。

「大丈夫よ」

 倒れた木を指差す。

「少し枯れ始めているから、ここを通ってから結構時間が経ってるわ」
「しかし、何者でしょうか」
「ほら、赤竜王の絵本に槍の蛇っていなかった?」
「あぁ、赤竜王の近くに住んでて嫌がらせばかりする奴ですね」

「急ぎましょうか」
「ええ、是非」

 二人で馬車に戻ると、木を切り倒して道を作っていく。

「まあ、とりあえず道は何とかなったし、城の近くまで行けそうですね」
「そうね。気をつけていきましょう」
「オナニー禁止で」
「無理!」

 軽口を叩いているうちに道ができたので、馬車で進んでいく。

「ねえ、思いついたことがあるのよ」
「槍の蛇対策ですか?」
「魔物の恐怖に晒されながら、オナニーに耽る男女というシチュ」
「却下です」
「つまんないなぁ」
「僕はこの先の道中のことで頭が一杯です」

「私ね、他の人にこんなにオナニーについて語り合えたのは初めてなのよ」
「そうですか、僕は一方的に熱く語られているように感じます」
「同意してくれる人がいるなんて素敵よね」

 リコス様といい、ミコトさんといい、人の話を聞いてくれない人が多いな。

「大丈夫よ。強い魔物なら探知することができるの。近くにはいないから」
「なら平気ですか。そういや、違法な魔道具の村なんですけど」
「仕事の詳細は話せないわ。ただ、この近くのはずなの」
「僕は自分の村しか知らないですし、役に立てませんね」
「そういやネリスの村にオナニストはいないの?」
「僕の村は挨拶がわりにセックスする村でした」
「え?」
「ご飯を食べに行ったら、作るのを待つ間に店員さんとしたり、隣の奥さんと立ち話ついでにセックスするような、普通の村だったので、ミコトさんみたいな変わった人はいませんでしたよ」
「なんか、いろいろとぶっ飛んでるわよ。そんな村の人に変わってるとか言われちゃ立ち直れないわ」

「やっぱり変な村ですか?町で誰もしていないから、ひょっとしてとは思ってたけど」
「変わった風習ってのはそう言うことね」
「はい。今回村を出て、もっと広い世界のことを知りたくなりました」

「私はあなたの村のことは知りたくないわ。どう考えても向いてないし」

 確かに……。

 登りの山道でペースは落ちたけど、道らしきものがあるおかげで揺れは少なく、そこから先は楽だった。

 日が傾いてきた頃にミコトさんが木に登って確認すると、城らしき建築物が見えたので半日ちょいで着けるんじゃないかってことだった。

 残る問題は夜だ。

 ミコトさんにはその気がなくても、自然と周りにエッチを降らせてくる体質。

 晩ご飯のメニューも考えるのも気を使う。

 細長いものはダメだ。
 あと球も危険なので、小芋やミニトマトもダメ。
 ネバネバするものも避けよう。
 白いのも連想するかもしれない。

 早目にキャンプしたので、じっくり煮込んだシチューなら、どうあがいても平気だろう。

 当の本人は開脚して柔軟体操をしている。
 自分で舐められるか試しているんだろうか。

 僕は鍋の横に座り鍋をかき回した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

処理中です...