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第二十二話 太くて長いあいつと出会うんですね
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馬車はそれまでと変わらない速度で進ませた。
後ろから槍の蛇が近づいているかもしれないけど、城まで半日はかかる。
馬が力尽きるようなことがあれば大変だ。
「槍の蛇はこっちに向かってそうですか?」
「うん……ずっと距離があまり変わらないんだけど、襲破れる理由もないし、あ、槍の蛇に手を出したことは?」
「あるわけないでしょ。人を何だと思っているんですか?」
ちょっと顔を赤らめてミコトさんが答える。
「何でもありで、気持ちよくしてくれる人」
「なんか、すごい言われようですね」
「あそこまでされるとは思わなかったのよ」
お尻を押さえている。
「いや、ペニスは無理だと思ったからやめておきましたよ?」
「え、いや、そんなのを、あんなとこに……」
「やめておいてよかったですか?」
ゴクリと唾を飲み、考えるミコトさん。
「ダメだと言ってるわけじゃないのよ。ちょっと驚いたというか、なんというか、ね?」
「どっちにせよ、もっとほぐさないと挿入できそうにはないです」
「そう。したかったの?」
「ミコトさんとなら、後ろでもいいからしたいですね」
「ちょ、ちょっと」
「なにか?」
「いえ、ネリスの村はそういうところだったわね」
肩を落とし、ため息をついている。
変なことを言ったかな。
「ちょっと待って」
顔を上げたミコトさんは雰囲気が一変していた。
真剣な目つきで、漂う気配も冷たいものになっている。
「敵の殺意がこちらに向いた。城まで距離はあるけど速度を上げるわよ」
馬車が激しく揺れる。
「舌を噛むから黙っててね」
僕は後ろを振り返るけど何も見えない。
荷台では振り落とされそうなので、ミコトさんの横の席に移動する。
「速度差が縮まったけど、時間の問題ね」
再び振り返ると、遠くの森の木が揺れている。前に城は見えてきていない。
ガタガタと揺れる馬車の上でミコトさんがバランスを崩して横に手をつく。
「ミコトさん、握ってるのナニです」
「いやん」
ワザとらしいけどワザとじゃないのが、ミコトさんだ。
「事故よ事故」
「そう言いながらニギニギするのやめてください」
「いや、この前と違うなあ、と」
「勃ってないですから」
馬鹿なことを言っているうちにバギバキと激しい音が右から聞こえてくる。
「まずいわね」
ちょうど道が左に曲がっていて、曲がりきると遠くに城が見えた。
「ミコトさん。あれです」
「残念、時間切れだわ」
制動をかけて森の切れ間に飛び込み、馬を離す。
「走るわよ」
後ろの森が割れ、巨大な蛇が現れる。
僕なんか一呑みできる大きな口。
青と緑に光る鱗。
身体は森に隠れているためサイズは分からない。
爬虫類特有の縦長の瞳孔を持つ眼がこちらを見ている。
僕は慌てて走り出す。
ミコトさんが腰のナイフを投げるけど、あっさり鱗に弾かれる。
「逃げれますかね?」
「無理かもね」
いつの間に振り回したのか、槍の蛇の尾が前で道を塞いでいる。
鱗が逆を向いていて、鋭い刃のようだ。
隙間があるところは顔の下だけで、あとは胴を乗り越えないと無理だ。
「ミコトさんだけなら、逃げれますよね?」
「そんなことしたらアナルいじめてくれる人がいなくなるので却下よ」
槍の蛇が尾を持ち上げこちらに向ける。
なるほど、だから槍なんだ。
前に剣を構えたミコトさんが立ってくれるけど、普通に押しつぶされそうだ。
覚悟した時、空に赤い線を描きつつ何かが降ってくる。
それは槍の蛇の尾を直撃した。
衝撃音。飛び散った鱗の破片。槍の蛇の鳴き声。
周囲は朦々と煙に包まれる。
「久しぶりじゃな、妾の片腕に傷はつけさせんぞ」
煙の中から登場したのは人の姿のリコス様だった。
槍の蛇はその姿を見て鼻で笑ったようだけど、リコス様は笑い返す。
「貴様など、この姿でも余裕じゃ。つべこべ言わずにかかってこい」
僕はミコトさんに距離の離れた木の上に運ばれた。
「ねえ、ネリス。リコス様ってあの姿でも強いの?」
「少なくとも力は僕以下で、多少は魔法が使えるようです」
「え……そんなのであれが倒せるの?」
「まあ、本人はそう言ってるようですし、見ていましょうか。あと握るのやめてください」
睨み合う二頭?に視線を戻す。
尻尾を持ち上げて一気に振り下ろしてくる。
横っ飛びで躱し、数メートルを三歩で進むとその勢いのまま踏み込んで縦拳を尾に突き入れる。
有り得ない勢いで尾が弾かれていく。
「ホントにネリスより力がないの?」
「何千年も体術を学んだそうですから」
「確かに動きは知ってる拳法なんだけど……」
弾かれた尾を引き戻して尖った先端で突いてくる。
緑に光る腕を上げて力を逸らして受け流す。
腕と尾から、緑と白の光が上がっている。
「あれは、加護の魔法かな?あんな使い方考えたことなかったわ」
槍の蛇は鎌首をもたげ口を大きく開いて丸呑みにしようとする。
襲いかかる牙を掴んで支点に回って、遠心力で頬の横に飛ぶ。
「アチョー!」
掛け声と共に自分の数倍もある下顎に掌底を打ち込む。
なぜか槍の蛇の動きが止まる。
一度着地すると首から顔を目掛けて槍の蛇を駆け上がっていく。
「動きませんね」
「脳震盪か、蛇って顎を外して飲み込むっていうから、ずらして閉まらなくしたとか」
頭頂まで登り終えたリコス様は丁寧に眉間をコンコン叩きながら何かを確認している。
「これまでは、妾にちょっかい出していただけじゃから、下位種族の戯事と遊んでやったが、ネリスを傷つけようとしたのは許せんのじゃ」
動きたくても動けないのか槍の蛇は涙を流している。
「泣き虫のクセして余計なことをしよって」
拳を腰に溜めると腰を落とす。
「これは、とある拳法の創始者と共に編み出したとっておきじゃ、心して受け取れ」
掌底が眉間に叩き込まれた瞬間、耳障りな高音が耳を裂き、打点を中心に風景がぼやける。
「気絶したようじゃな」
僕とミコトさんが木の下に降りると、リコス様が駆け寄ってくる。
「ネリス!ネリス!妾は凄かったじゃろ?」
「はい、すごかったです。おかげで助かりました」
リコス様は目の前に立ち、笑顔で何かを待っている。
なでなでなで
「はい、よくできました」
「なぜ、子供扱いなのじゃ。抱きしめるとか、せ、接吻と、か、あるじゃろ」
「したらしたで、照れて逃げるでしょ」
「むう」
次にリコス様は僕の横のミコトさんを不機嫌そうに見やる。
「で、別行動したのは、この女とやるためなのじゃな」
一歩前に進んだミコトさんは自己紹介をする。
「初めまして偉大なるドラゴンの王。私はミコト。国のスパイで、ネリス殿には探し物を手伝ってもらっていました。ちなみに私は今も男を知りませぬが、それが何か」
少し機嫌が良くなったのか笑顔で話しかける。
「普通に話して良いぞ。そうか、お主も男を知らぬか」
「もしや、リコス様もですか」
「恥ずかしくてあんなことできぬのじゃ」
「そうなんですね。私はオナニストだから、する気ないんですよ」
耳年増覗き照れ屋とアナル好き自慰娘か。
なかなかの組み合わせだ。
とりあえず意気投合したようで、賑やかに話している。
ズシンと地面が揺れ、見ると槍の蛇が起きたようだ。
「後で手土産を持って謝りにくるのじゃぞ」
槍の蛇はそっと離れるとアカンベーでもするように舌を出して、逃げるように去っていった。
「あれは性格に何があるのじゃ」
「そういう問題ですかね」
「あのトドメを指した技って何だったの?」
既にタメ口になっているミコトさんが興味津々の様子で聞いた。
「無手の技じゃが、掌底で振動を起こし空間を歪める技じゃ。妾は未熟ゆえに不快な音を出してすまんかった」
「それって、魔闘武法始祖のコウリュウ様が編み出したとされる幻の技じゃないの?」
「妾が一緒に研究したのじゃ」
「さすがリコス様」
僕にはついていけないけど、ミコトさんの様子から察するにすごいんだろう。
「コウリュウは振動を全て空間歪曲に変える器用なやつじゃった。威力は桁違いなので、コウリュウにケンカは売っちゃいかんぞ」
売りません。てか、とっくの昔墓の下です。
「コツを掴めば簡単じゃから、後からみんなで試すのじゃ」
ミコトさんがそっと耳打ちしてくれる。
「あれは生み出されてから、これからも、素手では人類最高の威力で最高の難度よ」
「分かってます」
後ろから槍の蛇が近づいているかもしれないけど、城まで半日はかかる。
馬が力尽きるようなことがあれば大変だ。
「槍の蛇はこっちに向かってそうですか?」
「うん……ずっと距離があまり変わらないんだけど、襲破れる理由もないし、あ、槍の蛇に手を出したことは?」
「あるわけないでしょ。人を何だと思っているんですか?」
ちょっと顔を赤らめてミコトさんが答える。
「何でもありで、気持ちよくしてくれる人」
「なんか、すごい言われようですね」
「あそこまでされるとは思わなかったのよ」
お尻を押さえている。
「いや、ペニスは無理だと思ったからやめておきましたよ?」
「え、いや、そんなのを、あんなとこに……」
「やめておいてよかったですか?」
ゴクリと唾を飲み、考えるミコトさん。
「ダメだと言ってるわけじゃないのよ。ちょっと驚いたというか、なんというか、ね?」
「どっちにせよ、もっとほぐさないと挿入できそうにはないです」
「そう。したかったの?」
「ミコトさんとなら、後ろでもいいからしたいですね」
「ちょ、ちょっと」
「なにか?」
「いえ、ネリスの村はそういうところだったわね」
肩を落とし、ため息をついている。
変なことを言ったかな。
「ちょっと待って」
顔を上げたミコトさんは雰囲気が一変していた。
真剣な目つきで、漂う気配も冷たいものになっている。
「敵の殺意がこちらに向いた。城まで距離はあるけど速度を上げるわよ」
馬車が激しく揺れる。
「舌を噛むから黙っててね」
僕は後ろを振り返るけど何も見えない。
荷台では振り落とされそうなので、ミコトさんの横の席に移動する。
「速度差が縮まったけど、時間の問題ね」
再び振り返ると、遠くの森の木が揺れている。前に城は見えてきていない。
ガタガタと揺れる馬車の上でミコトさんがバランスを崩して横に手をつく。
「ミコトさん、握ってるのナニです」
「いやん」
ワザとらしいけどワザとじゃないのが、ミコトさんだ。
「事故よ事故」
「そう言いながらニギニギするのやめてください」
「いや、この前と違うなあ、と」
「勃ってないですから」
馬鹿なことを言っているうちにバギバキと激しい音が右から聞こえてくる。
「まずいわね」
ちょうど道が左に曲がっていて、曲がりきると遠くに城が見えた。
「ミコトさん。あれです」
「残念、時間切れだわ」
制動をかけて森の切れ間に飛び込み、馬を離す。
「走るわよ」
後ろの森が割れ、巨大な蛇が現れる。
僕なんか一呑みできる大きな口。
青と緑に光る鱗。
身体は森に隠れているためサイズは分からない。
爬虫類特有の縦長の瞳孔を持つ眼がこちらを見ている。
僕は慌てて走り出す。
ミコトさんが腰のナイフを投げるけど、あっさり鱗に弾かれる。
「逃げれますかね?」
「無理かもね」
いつの間に振り回したのか、槍の蛇の尾が前で道を塞いでいる。
鱗が逆を向いていて、鋭い刃のようだ。
隙間があるところは顔の下だけで、あとは胴を乗り越えないと無理だ。
「ミコトさんだけなら、逃げれますよね?」
「そんなことしたらアナルいじめてくれる人がいなくなるので却下よ」
槍の蛇が尾を持ち上げこちらに向ける。
なるほど、だから槍なんだ。
前に剣を構えたミコトさんが立ってくれるけど、普通に押しつぶされそうだ。
覚悟した時、空に赤い線を描きつつ何かが降ってくる。
それは槍の蛇の尾を直撃した。
衝撃音。飛び散った鱗の破片。槍の蛇の鳴き声。
周囲は朦々と煙に包まれる。
「久しぶりじゃな、妾の片腕に傷はつけさせんぞ」
煙の中から登場したのは人の姿のリコス様だった。
槍の蛇はその姿を見て鼻で笑ったようだけど、リコス様は笑い返す。
「貴様など、この姿でも余裕じゃ。つべこべ言わずにかかってこい」
僕はミコトさんに距離の離れた木の上に運ばれた。
「ねえ、ネリス。リコス様ってあの姿でも強いの?」
「少なくとも力は僕以下で、多少は魔法が使えるようです」
「え……そんなのであれが倒せるの?」
「まあ、本人はそう言ってるようですし、見ていましょうか。あと握るのやめてください」
睨み合う二頭?に視線を戻す。
尻尾を持ち上げて一気に振り下ろしてくる。
横っ飛びで躱し、数メートルを三歩で進むとその勢いのまま踏み込んで縦拳を尾に突き入れる。
有り得ない勢いで尾が弾かれていく。
「ホントにネリスより力がないの?」
「何千年も体術を学んだそうですから」
「確かに動きは知ってる拳法なんだけど……」
弾かれた尾を引き戻して尖った先端で突いてくる。
緑に光る腕を上げて力を逸らして受け流す。
腕と尾から、緑と白の光が上がっている。
「あれは、加護の魔法かな?あんな使い方考えたことなかったわ」
槍の蛇は鎌首をもたげ口を大きく開いて丸呑みにしようとする。
襲いかかる牙を掴んで支点に回って、遠心力で頬の横に飛ぶ。
「アチョー!」
掛け声と共に自分の数倍もある下顎に掌底を打ち込む。
なぜか槍の蛇の動きが止まる。
一度着地すると首から顔を目掛けて槍の蛇を駆け上がっていく。
「動きませんね」
「脳震盪か、蛇って顎を外して飲み込むっていうから、ずらして閉まらなくしたとか」
頭頂まで登り終えたリコス様は丁寧に眉間をコンコン叩きながら何かを確認している。
「これまでは、妾にちょっかい出していただけじゃから、下位種族の戯事と遊んでやったが、ネリスを傷つけようとしたのは許せんのじゃ」
動きたくても動けないのか槍の蛇は涙を流している。
「泣き虫のクセして余計なことをしよって」
拳を腰に溜めると腰を落とす。
「これは、とある拳法の創始者と共に編み出したとっておきじゃ、心して受け取れ」
掌底が眉間に叩き込まれた瞬間、耳障りな高音が耳を裂き、打点を中心に風景がぼやける。
「気絶したようじゃな」
僕とミコトさんが木の下に降りると、リコス様が駆け寄ってくる。
「ネリス!ネリス!妾は凄かったじゃろ?」
「はい、すごかったです。おかげで助かりました」
リコス様は目の前に立ち、笑顔で何かを待っている。
なでなでなで
「はい、よくできました」
「なぜ、子供扱いなのじゃ。抱きしめるとか、せ、接吻と、か、あるじゃろ」
「したらしたで、照れて逃げるでしょ」
「むう」
次にリコス様は僕の横のミコトさんを不機嫌そうに見やる。
「で、別行動したのは、この女とやるためなのじゃな」
一歩前に進んだミコトさんは自己紹介をする。
「初めまして偉大なるドラゴンの王。私はミコト。国のスパイで、ネリス殿には探し物を手伝ってもらっていました。ちなみに私は今も男を知りませぬが、それが何か」
少し機嫌が良くなったのか笑顔で話しかける。
「普通に話して良いぞ。そうか、お主も男を知らぬか」
「もしや、リコス様もですか」
「恥ずかしくてあんなことできぬのじゃ」
「そうなんですね。私はオナニストだから、する気ないんですよ」
耳年増覗き照れ屋とアナル好き自慰娘か。
なかなかの組み合わせだ。
とりあえず意気投合したようで、賑やかに話している。
ズシンと地面が揺れ、見ると槍の蛇が起きたようだ。
「後で手土産を持って謝りにくるのじゃぞ」
槍の蛇はそっと離れるとアカンベーでもするように舌を出して、逃げるように去っていった。
「あれは性格に何があるのじゃ」
「そういう問題ですかね」
「あのトドメを指した技って何だったの?」
既にタメ口になっているミコトさんが興味津々の様子で聞いた。
「無手の技じゃが、掌底で振動を起こし空間を歪める技じゃ。妾は未熟ゆえに不快な音を出してすまんかった」
「それって、魔闘武法始祖のコウリュウ様が編み出したとされる幻の技じゃないの?」
「妾が一緒に研究したのじゃ」
「さすがリコス様」
僕にはついていけないけど、ミコトさんの様子から察するにすごいんだろう。
「コウリュウは振動を全て空間歪曲に変える器用なやつじゃった。威力は桁違いなので、コウリュウにケンカは売っちゃいかんぞ」
売りません。てか、とっくの昔墓の下です。
「コツを掴めば簡単じゃから、後からみんなで試すのじゃ」
ミコトさんがそっと耳打ちしてくれる。
「あれは生み出されてから、これからも、素手では人類最高の威力で最高の難度よ」
「分かってます」
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