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第二十三話 二人の女の戦いですね
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しばらくして馬も戻ってきて、全員馬車で移動した。
「んで、この馬車が必要じゃったのか?」
「いえ馬車の通る道が必要だったんです」
少し離れて座るリコス様が尋ねてくる。
「道とな?」
「ええ、うちの村ならともかく、国が外部と交流しない訳にはいかないでしょう」
「国のためとな……さすが片腕なのじゃ」
「ネリスって、農夫なのに色々すごいのよね」
横のミコトさんが腕にしがみ付すいてくる。
「むむむ、なにやら気になる発言なのじゃ」
「恥ずかしくて近づけないリコス様は気にしなくて平気よ」
「ネリスは妾の片腕じゃから、その……」
「んじゃ、残りは問題ないのよね」
「違うのじゃ」
道がなくなっていたため、どうにかしてもらいたくて、割って入った。
「リコス様、森のこの先に無理やり道を作りたいんですけど」
「任せるのじゃ」
「あ、ブレスはダメですよ。ここからだと城も吹き飛ばしちゃいますよ」
勢いよく飛び出そうとするリコス様が固まる。
「ちょうど良さげな魔法でお願いしますね」
「も、もちろんそのつもりだったのじゃ」
『炎の城壁』
道幅程度の炎が伸び森の一部を炎で包む。
轟々と燃え盛り立ち塞がる木々が焼け崩れていく。
山火事になるんじゃ。
頃合いを見計らって、リコス様の魔法が再び唱えられた。
『雨』
続く魔法で延焼を防ぎ、道を冷やす。
「さすがですね。あんな短い詠唱であんな威力」
「当然なのじゃ。行くぞ、キシャーラも待っておる」
得意げな顔でドヤ顔をするだけのことはある。
馬車は新しくできた道を通り、城の近くまで無事に進んだ。
その間も二人は女子話で盛り上がっていたようだ。
城の前に馬を繋ぐ。
ようやくたどり着いたけど、次からはもっと楽に行き来出来るだろう。
「ようやく着いたのかい。リコスが待ちきれなくて飛び出してったが無事なようでなによりだ」
「違うのじゃ、そういうのではなかったのじゃ」
慌てて馬車から飛び出たリコス様が出迎えのキシャーラさんの元に慌てて走る。
「こんな城に住んでるの?」
続いてミコトさんも降りてくる。
それを見たキシャーラさんの目つきが変わった。
「黒い髪、黒い瞳。アギ一族だね?」
「魔族なんかに答える義務はないね」
「はっ、裏でコソコソするしか能のない奴らが何を言うか」
「正面からでも魔族程度なら如き叩き潰せるわよ」
ミコトさんが剣を抜き逆手に構える。
「出来もしないことを口にするもんじゃないぜ」
キシャーラさんは杖を構え、体の周りに冷気を纏わせる。
「まあ、人族と魔族が会えばこんなもんじゃな」
「いや、呑気に見てないで何とかしてくださいよ」
「放っておいてよいぞ、ミンチになっても妾がどうにかしてみせる」
物騒なことを言ってリコス様は城に入っていった。
「とりあえず話は半殺しにしてからだ」
「あなたがね」
物騒な事を言うキシャーラさんにミコトさんが応じる。
キシャーラさんが杖を地面に打ちつけて、呪文を詠唱する。
『いと冷たき氷の矢』
漂っていた冷気が数十本の矢となり、襲いかかる。
全身を貫かれたように見えたが、その場所にはミコトさんが着ていた服をまとった丸太だった。
いつの間にか横に回り込んだミコトさんが腰のナイフを投げ、間を詰める。
キシャーラさんが手の中の杖を回転させると灼熱の壁が現れ投擲されたナイフをはねとばす。
二人の間に広がる熱気をも切り裂くようにミコトさんの剣が振られる。
素早い動きで何度も切りつけるが、キシャーラさんはどうにか杖で防ぎ後ろに飛ぶ。
『何処かより現れ消えゆく雨よここに集いて襲いかかれ』
幾筋かの水が、恐ろしい勢いで飛ぶ。
それをミコトさんは側転であっさり躱す。
しかし、ミコトさん……。
「杖にあらかじめ仕込んだ魔法は尽きたようね。詠唱付きじゃ楽勝だわ」
「なら、ここら一帯を焼き払ってみせるぜ」
『滾り満ちる地の底の眠れる炎よ。我の求めに応じ暴れこの地全てを焼きつく……』
あれは僕にもやばそうなことは分かる。キシャーラさんの周囲の地面が赤く沸騰しているように見える。
「なかなかの魔法だわ、でも唱えきれなきゃ独り言よ」
剣を納め両の手を組み合わせ印を作る。
「吽」
キシャーラさんの足元から土が盛り上がり柱となって襲いかかる。
体勢を崩して詠唱を中断されてしまう。
しかし、ミコトさん……。
「しぶといわね。魔術師のくせに」
「そっちこそ、暗殺集団にしては」
両者はどちらからともなく、握手する。
お、これが強敵と書いてともと呼ぶって奴か。
しかし、ミコトさんが立ったまま手首の関節を極め。膝をついたキシャーラさんは背中に石礫を高速でぶつける。
そんないいシーンじゃなかったのか。
でもミコトさん、その格好は……。
互いに体勢を崩しつつも、手は離さずに打撃に移行する。
しかし、キシャーラさんの拳は炎に包まれており、ミコトさんは手甲に大きな刃がついている。
ギリギリまで引きつけ紙一重で交わし合う。
一方の頬は裂け、もう一方は焼け焦げている。
僕は間に入ることもできるわけがなく、繰り広げられる死闘にオロオロするしかできない。
至近距離からキシャーラさんが手に持つ杖を叩きつけ、ミコトさんが刀で受け弾く。
その反動で距離が開き魔法を使う隙を与えてしまう。
『炎の鎖よ集い絡めて籠となれ』
周囲の空間に燃える鎖が幾条も生まれ、ミコトさんを逃げ場なく取り囲み、縮んでいく。
「あなたの言う暗殺の技を味わってもらいましょうか」
ミコトさんが構えを解き、両の手を後ろにして剣を隠す。
「阿儀、狗摸の形」
背中から多数の手が現れ、それが手にした刀で鎖を消し去っていく。
最後の一条まで消し去ったミコトさんの刃がキシャーラさんに向けられる。
これまでのどの魔法より破壊力がありそうな呪文が口にされる。
「オレには分からないんだが、なぜお前は全裸で戦っている?」
「え?え?」
ミコトさんが自分の姿を見ると腰にベルトを巻いただけの姿だと気づき慌てて隠そうとする。
「なんで身代わりの丸太に自分のパンツ履かせるんだ、よっ」
前蹴りが炸裂し、ミコトさんが吹っ飛ぶ。
「つ、ついうっかりでしたー」
飛ばされたミコトさんは枝に当たりしなりでこちらに飛んでくる。
そのまま僕の肩に着地する。
股間を顔面に押しつけて膝で頭を挟み丁寧に手でしがみ付いてくる。
「ぜ、全裸の側転とか。全裸の台詞とか見てたの?」
「はい。でも、それより立位顔面騎乗位で未使用の肉襞を押し付けている方が恥ずかしくないですか?」
そっと僕から下りると黙って頭を下げる。
「すみません、ちょっと用事が……」
まさかのこのタイミングでミコトさんは茂みに消えた。
「あれは何なんだい?」
「裏表のないドジなやらかし屋です」
「ふぅん」
そこへミコトさんが全裸のまま戻ってくる。
キシャーラさんは改めて足先から頭の天辺まで眺めて言った。
「なんだか奥底で似たものを感じるね。休戦だ」
視線が一点で止まっているので、僕も視線の先を追ってみた。
ミコトさん、股間から愛液垂れたままです。
「んで、この馬車が必要じゃったのか?」
「いえ馬車の通る道が必要だったんです」
少し離れて座るリコス様が尋ねてくる。
「道とな?」
「ええ、うちの村ならともかく、国が外部と交流しない訳にはいかないでしょう」
「国のためとな……さすが片腕なのじゃ」
「ネリスって、農夫なのに色々すごいのよね」
横のミコトさんが腕にしがみ付すいてくる。
「むむむ、なにやら気になる発言なのじゃ」
「恥ずかしくて近づけないリコス様は気にしなくて平気よ」
「ネリスは妾の片腕じゃから、その……」
「んじゃ、残りは問題ないのよね」
「違うのじゃ」
道がなくなっていたため、どうにかしてもらいたくて、割って入った。
「リコス様、森のこの先に無理やり道を作りたいんですけど」
「任せるのじゃ」
「あ、ブレスはダメですよ。ここからだと城も吹き飛ばしちゃいますよ」
勢いよく飛び出そうとするリコス様が固まる。
「ちょうど良さげな魔法でお願いしますね」
「も、もちろんそのつもりだったのじゃ」
『炎の城壁』
道幅程度の炎が伸び森の一部を炎で包む。
轟々と燃え盛り立ち塞がる木々が焼け崩れていく。
山火事になるんじゃ。
頃合いを見計らって、リコス様の魔法が再び唱えられた。
『雨』
続く魔法で延焼を防ぎ、道を冷やす。
「さすがですね。あんな短い詠唱であんな威力」
「当然なのじゃ。行くぞ、キシャーラも待っておる」
得意げな顔でドヤ顔をするだけのことはある。
馬車は新しくできた道を通り、城の近くまで無事に進んだ。
その間も二人は女子話で盛り上がっていたようだ。
城の前に馬を繋ぐ。
ようやくたどり着いたけど、次からはもっと楽に行き来出来るだろう。
「ようやく着いたのかい。リコスが待ちきれなくて飛び出してったが無事なようでなによりだ」
「違うのじゃ、そういうのではなかったのじゃ」
慌てて馬車から飛び出たリコス様が出迎えのキシャーラさんの元に慌てて走る。
「こんな城に住んでるの?」
続いてミコトさんも降りてくる。
それを見たキシャーラさんの目つきが変わった。
「黒い髪、黒い瞳。アギ一族だね?」
「魔族なんかに答える義務はないね」
「はっ、裏でコソコソするしか能のない奴らが何を言うか」
「正面からでも魔族程度なら如き叩き潰せるわよ」
ミコトさんが剣を抜き逆手に構える。
「出来もしないことを口にするもんじゃないぜ」
キシャーラさんは杖を構え、体の周りに冷気を纏わせる。
「まあ、人族と魔族が会えばこんなもんじゃな」
「いや、呑気に見てないで何とかしてくださいよ」
「放っておいてよいぞ、ミンチになっても妾がどうにかしてみせる」
物騒なことを言ってリコス様は城に入っていった。
「とりあえず話は半殺しにしてからだ」
「あなたがね」
物騒な事を言うキシャーラさんにミコトさんが応じる。
キシャーラさんが杖を地面に打ちつけて、呪文を詠唱する。
『いと冷たき氷の矢』
漂っていた冷気が数十本の矢となり、襲いかかる。
全身を貫かれたように見えたが、その場所にはミコトさんが着ていた服をまとった丸太だった。
いつの間にか横に回り込んだミコトさんが腰のナイフを投げ、間を詰める。
キシャーラさんが手の中の杖を回転させると灼熱の壁が現れ投擲されたナイフをはねとばす。
二人の間に広がる熱気をも切り裂くようにミコトさんの剣が振られる。
素早い動きで何度も切りつけるが、キシャーラさんはどうにか杖で防ぎ後ろに飛ぶ。
『何処かより現れ消えゆく雨よここに集いて襲いかかれ』
幾筋かの水が、恐ろしい勢いで飛ぶ。
それをミコトさんは側転であっさり躱す。
しかし、ミコトさん……。
「杖にあらかじめ仕込んだ魔法は尽きたようね。詠唱付きじゃ楽勝だわ」
「なら、ここら一帯を焼き払ってみせるぜ」
『滾り満ちる地の底の眠れる炎よ。我の求めに応じ暴れこの地全てを焼きつく……』
あれは僕にもやばそうなことは分かる。キシャーラさんの周囲の地面が赤く沸騰しているように見える。
「なかなかの魔法だわ、でも唱えきれなきゃ独り言よ」
剣を納め両の手を組み合わせ印を作る。
「吽」
キシャーラさんの足元から土が盛り上がり柱となって襲いかかる。
体勢を崩して詠唱を中断されてしまう。
しかし、ミコトさん……。
「しぶといわね。魔術師のくせに」
「そっちこそ、暗殺集団にしては」
両者はどちらからともなく、握手する。
お、これが強敵と書いてともと呼ぶって奴か。
しかし、ミコトさんが立ったまま手首の関節を極め。膝をついたキシャーラさんは背中に石礫を高速でぶつける。
そんないいシーンじゃなかったのか。
でもミコトさん、その格好は……。
互いに体勢を崩しつつも、手は離さずに打撃に移行する。
しかし、キシャーラさんの拳は炎に包まれており、ミコトさんは手甲に大きな刃がついている。
ギリギリまで引きつけ紙一重で交わし合う。
一方の頬は裂け、もう一方は焼け焦げている。
僕は間に入ることもできるわけがなく、繰り広げられる死闘にオロオロするしかできない。
至近距離からキシャーラさんが手に持つ杖を叩きつけ、ミコトさんが刀で受け弾く。
その反動で距離が開き魔法を使う隙を与えてしまう。
『炎の鎖よ集い絡めて籠となれ』
周囲の空間に燃える鎖が幾条も生まれ、ミコトさんを逃げ場なく取り囲み、縮んでいく。
「あなたの言う暗殺の技を味わってもらいましょうか」
ミコトさんが構えを解き、両の手を後ろにして剣を隠す。
「阿儀、狗摸の形」
背中から多数の手が現れ、それが手にした刀で鎖を消し去っていく。
最後の一条まで消し去ったミコトさんの刃がキシャーラさんに向けられる。
これまでのどの魔法より破壊力がありそうな呪文が口にされる。
「オレには分からないんだが、なぜお前は全裸で戦っている?」
「え?え?」
ミコトさんが自分の姿を見ると腰にベルトを巻いただけの姿だと気づき慌てて隠そうとする。
「なんで身代わりの丸太に自分のパンツ履かせるんだ、よっ」
前蹴りが炸裂し、ミコトさんが吹っ飛ぶ。
「つ、ついうっかりでしたー」
飛ばされたミコトさんは枝に当たりしなりでこちらに飛んでくる。
そのまま僕の肩に着地する。
股間を顔面に押しつけて膝で頭を挟み丁寧に手でしがみ付いてくる。
「ぜ、全裸の側転とか。全裸の台詞とか見てたの?」
「はい。でも、それより立位顔面騎乗位で未使用の肉襞を押し付けている方が恥ずかしくないですか?」
そっと僕から下りると黙って頭を下げる。
「すみません、ちょっと用事が……」
まさかのこのタイミングでミコトさんは茂みに消えた。
「あれは何なんだい?」
「裏表のないドジなやらかし屋です」
「ふぅん」
そこへミコトさんが全裸のまま戻ってくる。
キシャーラさんは改めて足先から頭の天辺まで眺めて言った。
「なんだか奥底で似たものを感じるね。休戦だ」
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