【R-18】騎乗位でイケないドラゴンの片腕やってます

やみくもに

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第二十五話 リベンジに失敗するとこうなるんですね

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 食堂に面した扉が、バンという音と共に勢いよく開かれる。

「あら皆さん、お出迎えご苦労様」

 僕たち四人が一斉に振り返ると、ピンクのワンピースの裾を優雅に持ち上げ礼をする金髪の女性がいる。

 とりあえず近づいて、出迎える。

「い、いらっしゃいませ」
「あら、別に畏る必要はないのよ。わたくしフレンドリーが売りで生きてますから。おほほほ」

 なんというか、ここの三人に引けを取らない方のようだ。

 しかし、その三人の反応は違った。

 キシャーラさんは左に駆けだし杖を構える。

「この魔力もしかして」

 ミコトさんも剣を構えている。

「この気配は」

 リコス様は立ち上がりゆっくり歩いてくる。

「尻尾巻いて逃げたのに懲りぬな」
「あら、わたくしはご招待にあずかっただけよ。誘っておいてその言い草はないんじゃないかしら」
「妾は謝りにこいと言ったんじゃ」

 目と前の距離まで近づくと躊躇なくビンタを見舞う。

 打たれた頬を押さえたままうずくまってしまった。

「う、うぐっ。えぐっ、うっうぇぇん」

 泣かせてしまったようだ。
 高飛車だったけど強盗には見えないし、いきなり頬を張るのはやりすぎじゃないかと思う。

「リコス様いきなり何をするんですか」
「まだ分からぬか、其奴は槍の蛇ぞよ」
「うぐっ、だから、うっ、謝りに、ぎだのにー」

「ええっ」

 まさか、人の姿で来るとは思っていなかった。
 でも、キシャーラさんやミコトさんがあまり驚いてないということは僕だけが分かってなかったということか。

「性格に問題があると言ったじゃろ」

 確かに、返り討ちにあって謝りにくる態度には見えなかった。

 とはいえ、足元で泣かれてはいい気がしない。
 肩に手を置き声を掛ける。

「さ、泣き止んで立ってください」

 立ち上がった槍の蛇は僕の首を掴むと床に打ち倒す。
 そのまま近くの椅子に片足を上げてドンと踏みしめた。

「さあ、この男を殺されたくなかったら、あなた達が手をついて謝りなさい」

 その瞬間三方から僕にも分かる程の殺気を感じた。しかし、みんなの調子は変わらない。

「私、思うんだけど、その歳で分厚い木綿にリンゴのアップリケのパンツとか子供でも履かないわ」

 ミコトさんが目の前でしゃがんでスカートの中を覗き込んでいる。

 キシャーラさんも近づいて杖でスカートをめくる。

「お尻にも大きなリンゴだな」

 当の本人は口をパクパクするだけで全く動かない。

「オレが魔法で麻痺させた。少しの間だが身動きできないぞ」

「お主、ネリスを殺すともうしたな」

 リコス様の肘がドスンと鳩尾を突き上げる。

「か、はっ」

 ミコトさんが声を掛ける。

「鳩尾やられると横隔膜が痙攣して息ができないよね。動けないよね」

 そのまま鎖骨あたりに剣を立てる。
「ここから下ろすと肺を抜けて心臓なの。でも一突きじゃ気が済まないかないから、ゆっくりおろしていくね」

 怖い。本気で怖い。皆さん恐ろしすぎです。

 金髪の女性はボロボロと涙を流す。
 へたり込むこともできず、震えることもできず。失禁し、アンモニア臭を漂わせる。

「なーんてね。嘘嘘」

 ミコトさんが突然舌を出して笑う。

『……遥か雲の上より山の如きつぶてを……』

「おっと、嘘嘘」

 いや、隕石でも降ってきそうな魔法唱えてましたよね。

「そうじゃ、嘘嘘」

 いやいや、リコス様は既に直接打撃を加えてますよね。

 麻痺の魔法が解けたようで、床に座り込む。

「で、じゃ、無知で傲慢で高飛車なだけのお前には、土産を持って謝りにこいと言ったはずじゃな?」

 その場に座り込んだ女性はそのまま額を床に擦り付ける。

「ごめんなさい、ごめんなさい」

 しかし、懐に手を入れ革袋を取り出すと中身をぶちまける。

「槍の蛇ことシャルロット様がこれしきで謝罪するわけがありませんわ!これが洞窟で獲ってきた土産ですのよ!」

 三人の体に濃い紫で数センチほどの何かが付いてのそのそと動く。

「女性器に入って吸血し催淫効果を持つというビヤクヒルですわ!せいぜいよがってなさい」

 全員の目が冷たい。

「無知じゃな」
「お粗末です」
「ひどいもんだ」

 みんなの体についたヒルが離れて床に落ちて、一ヶ所を目指して飛び跳ねる。

「こやつらは獲物に確実に入るために低い位置の小水の匂いがする場所を狙う」

「なんですって!」

「だから無知と言ったのじゃ」

 既にシャルロットさんこと槍の蛇には多数のヒルが体についている。

「いやだ、いやだぁ」

「オレたちに言われてもな」
「自業自得ってこういうことよね」

 既にモゾモゾと動く奴らは下着の隙間から入り込んでいってる。

「いや!離れてくださいまし」

 飛び跳ねて抵抗するが、すぐに股を押さえてしゃがみ込む。

「あ……、入ってくる。つ、つぎ、つぎと。待って、後ろなんてダメ。いや」

「これ、大丈夫なんですか?」
「単なる寄生虫じゃ、普段はほんの少し血を吸うだけで害はない」
「後ろはうらやましいかも」

 意味不明な感想のあとミコトさんが説明してくれた。

「時々血を吸う時に媚薬を宿主に注入するのよね。それで気持ち良くなるから、宿主は追い出そうとしなくなるという寸法よ」

「なるほど……治療できないんですか?」
「本人が望むなら、それも有りじゃが」

 ミコトさんはシャルロットさんの眼を確認してから尋ねる。

「まだ効いてないわよね。治療法は知ってるでしょ?幸いここにネリスさんがいるわ。治療を望むなら頼んであげるけど?」
「……」
「わたくし、そういうのは初めてで」
「怖いならやめとく?」
「わたくしが怖がる訳ありませんわ、治療ですからどんとこい、ですのよ」

「よく言ったのじゃ、そこだけは妾も褒めてやりたいのじゃ」

 そのまま、なぜか洞窟に運ぶ。

「どうして洞窟に?」
「元はあの姿じゃぞ、元に戻ったら城が壊れるのじゃ」

 ミコトさんとキシャーラさんは遅れてベッドを運んできてシャルロットさんを横にする。
 今のところは少し息が荒い程度で平気そうだ。

「さて、リコスは人になる魔法が使えるんだよな?」
「うむ。こやつに使えということじゃな?」

 どういうことだろう。

「なるほど、この上から魔法をかけて蛇に戻さないようにするのね」
「そういうことだ、できるか?」
「試してみるのじゃ」

 長めの詠唱の後に魔法をかけたけど、効果は見て分からない。

「さて、少し様子を見る感じかい?」
「そうじゃな、昼ごろまで様子を見れば魔法の効果時間なんかも分かると思うのじゃ」
「じゃあ、魔法組の二人は道の整備、私はネリスと開墾しながら治療の説明をするわ」

「了解だ」
「なら、行くのじゃ」

 二人はさっさと出て行ったので僕たちは開墾に向かった。

「それで、治療なんだけどね」
「僕が関係するんですよね?」
「うん。あのヒルは体内で小さくなるので取り出せないのよね」
「そりゃあ厄介な」
「あいつらはね、男性の精液をかけると逃げていくの」
「ああ、だから僕なんですね」

 ミコトさんがうなずく。

「だから最初に治療の意思を確認してあげるのはマナーなの。吸われ始めたら絶対に欲しがるから自由意志じゃなくなるからね」

 なんか、犯罪に使えそうな習性だよなあ。

「とりあえず一回やっちゃえばいいんですよね?」
「一回で取れるのは一匹程度よ?」
「ええっ?」
「お昼ご飯は精の付くもの作ってあげるね」

 あの時、結構いたよなあ。長期戦になりそうだ……。

 その後、昼食に怪しげなものを食べさせられ、洞窟のシャルロットさんのもとに行く。

 洞窟のシャルロットさんは蛇には戻っていなくて、ベッドの上でのたうっていた。

「とりあえず、妾のかけた魔法はしっかりかかっているようじゃ。一ヶ月程度は保証する」
「取り込まれたヒルは四十くらいだ。長丁場だな」

 効果が出てきたのかシャルロットさんの息が荒くなっている。

「か、身体が熱いのですわ。それにお腹がキュンキュンとして辛いのです」
「じっと耐えてるやつは初めて見たな。普通ならとっくにミコトみたいにオナニー狂いだ」
「それってひどくない?私のは自分の意思よ」

「はぁ……はっ……はぁ……オナニーって何ですの?」
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