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第三十話 野盗を蹴散らすんですね
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ドラゴンの姿に戻ったリコス様が偵察のために遥か上空を飛んでいく。
僕とミコトさん、キシャーラさんの三人は馬車で移動することになった。
少し馬車で移動して気づいたことがある。
「ずいぶん揺れが減ってません?」
「お、気づいたか。大きな衝撃を吸収する機構を取り付けたんだ」
「サスペンションっていうらしいですよ」
「大きな揺れが減って、これなら寝るのも楽そうですね」
「じゃあ、ミコトに騎手を任して、一発やろうぜ」
「なぜ、そういう話になるのかわからないです。そういやシャルロットさんは?」
二人が顔を見合わせる。
「何をするか分からないから、ちょっとベッドからむやみに移動しないようにしておいたの」
「つまり、ベッドに縛りつけた?」
「そうよ」
「麻痺の魔法は?」
「そのままだ」
「つまり、大も小も垂れ流し?」
「そうかもな」
「他には?」
「顔の下半分あたりにぐるぐるとね」
「それって、さるぐつわですよね」
「ちょっと正気に戻ったらにぎやかだったので静かにしてもらっただけだ」
「完全に監禁状態ですよね」
「いや、管理下と言うのよ」
「変わらないですよ。早く戻ってあげないと可哀想すぎます」
「ああ、まあ、そうかもな」
その時、ズシンと音が響く。リコス様だ。
「どうでしたか?」
「この先でキャラバンが野盗どもに襲われておるのじゃ」
「それは不味いですね。急ぎましょう」
僕たちはリコス様が見たという方角に馬車を走らせた。
荷台では正体がバレないようにローブを羽織ったキシャーラさんが瞑想している。
杖が光っているところを見ると、魔法を準備して貯めているんだろう。
ミコトさんも装備を確認している。
遠くに砂煙が見えた。
逃げる馬車と追いかける野盗たちが上げたものなんだろう。
ただ、逃げているということは、まだ無事なはずだ。
砂煙を追い続け、どうにか追いつくことができた。
何十人いるのだろうか。
馬車の群れを馬に乗った男たちが取り囲んでいる。
ただ、足を止めることができず時々矢を射かけているようだった。
キシャーラさんが魔法を唱える。
『数多の矢を従え我らの敵を捉えよ』
十程の魔力の矢が宙に浮かび、野盗たちに飛んでいく。
最後尾の何人かに命中し脱落していく。
どうやら気づかれたようで何人かが速度を落として僕たちの馬車を取り囲んでくる。
「リコス様、騎手を任せたわ」
そのままミコトさんは跳躍し、近寄る野盗の馬に降り立つ。
一閃。剣が煌くと赤い飛沫と共に野盗は崩れ落ちていく。
そこから鞍の上で跳躍すると後ろにいた野盗へと跳び、空中で横蹴りを見舞う。
足刀を首元に喰らった野盗は馬から落ちて地面を転がっていく。
「ミコト、こつちじゃ!」
遅れて来た野盗が馬車を引く馬をめがけて剣を振りかぶっている。
そちらをチラリと見るが蹴りの命中した反動がブレーキになってミコトさんは空中に浮いたままだ。
すかさず腕を交差させ、左右二本のナイフを腰から抜き取り、身体を捻って方向を変えて投げる。
鋭い光が野盗の頭部をかすめる。
その野盗は手で目の辺りを覆い叫び声を上げながら明後日の方向に進み、馬に振り落とされる。
「いかん。止まるのじゃ!」
一旦キャラバンの追跡を断念したと思われる野盗たちが、足を止めてこちらを待ち構える。
「面倒だから、壊滅させて問題ないのじゃ」
「広範囲の魔法でなぎ払うにはちょうど良いけど、ボスには聞きたいことがあるしな」
「はっ、テメエらの質問になんか答えるわけがないだろ」
憎まれ口を叩く野盗の横に突然ミコトさんが浮かび上がる。
「あら、舐めてるのかしら?」
鞘に入ったままの剣を、その野盗の足めがけて振り抜く。
鈍い嫌な音がして、野盗は地面に転がる。
「私だってこんなことしたくないのよね」
そう言いながら足に何度も剣を振り下ろす。
「こ、こいつ、やっちまえ!」
全員が武器を構えて襲いかかってきた。
「ネリス、お前は馬車を守るのじゃ」
『巨人の如き力』
『武器熟練度増幅』
「強化の魔法じゃ」
そういうとネリス様は左翼の集団に突っ込む。
ミコトさんは右翼の敵を押さえ込み。
キシャーラさんが中央に魔法を撃つ。
僕は馬車の中に置いてあった剣を手に地面に降りる。
力が漲っていて、いくらでも畑が耕せそうだ。
手にした剣を構える。
でも、自分でも分かるくらい、ぎこちない。
試しに振ってみると手からすっぽ抜けて彼方へ飛んでいった。
あれ?スキルブーストって掛け算ですか?元々ゼロの僕には無意味じゃないですか?
左右から二人が抜け出して、こちらに向かってくる。
「ネリス、これで防げ」
キシャーラさんが足元の鍬を蹴ってよこす。
それを握った瞬間、僕は瞬時に理解する。
鍬を降った時の軌道、地面に埋まる鍬の先の角度、掘り起こす土の量。
僕が手にしているのは平鍬。棒に長方形の鉄板をつけたものだ。
僕は両手で構えると、襲いかかってきた野盗の剣を耕すイメージで鍬を振る。
その一振りで強い風が巻き起こり、バランスを崩した野盗たちは尻餅をつく。
手にした剣は折れ曲がっていて、目を白黒させて見ている。
「すごい、これなら山一つ畑にできます!」
僕は野盗たちに向かい合い、大きく鍬を振りかぶる。
足は前後に開き腰を落とすと共に一気に振り下ろす。
「どっせい」
僕のイメージでは向こう一メートルを鍬先が三〇センチ掘り起こす。だったけど。
鍬先が地面に触れる前にドンという爆音がし、その先を一直線に薙ぎ払っていく。
「剣先が音速を超えちゃうと、衝撃波が発生しちゃうのよねえ。もっと気をつけてね」
「ソニックブームというやつじゃな」
何を言ってるか分かりませんが、さらっととんでもない次元の話してますよね。
しかし、地面が一直線にえぐれている。
「これじゃ耕せてないですよね。あ、用水路掘るにはいいかな」
長くえぐれた地面に怯んだところで畳みかけていく。
リコス様が歩くように野盗たちを打ち払うと、ミコトさんが現れては斬り消えては斬る。
その隙間をキシャーラさんの魔法の矢が飛んで倒していく。
あっという間に立つものがいなくなった。
ミコトさんが地面に転がる一人の胸ぐらを掴んで問いただす。
「ねえねえ、ボスは誰なの?」
「知るか、ボケッ」
「私ね、尋問ってのが苦手なのよね」
顔の横に剣が刺さり、頬が切れる。
「今のも当てないつもりだったんだけどね」
拳で頭をコツンとして笑って見せる。
「最近じゃ尋問させてくれないのよ。たまには生きてる人もいるのに失礼よね」
地面を刺さった剣を構え直して微笑みかける。
「次は首の横ね。手元が狂っても、他に聞く人が沢山いるから安心してね」
「俺は死んじまうだろうが!ボスは奪わねえといけない荷物があるから、キャラバンのとこのはずだ」
「おや、余計な情報をありがとうな」
しまったという顔になり逃げ出すが途中で他の野盗たちを助け起こしていくあたり、案外と人はいいのかもしれない。
「さあ、先を急ぐのじゃ」
「ボスが残っているなら戦力は残っているのかもな。リコスの言う通り急ごう」
再び馬車に乗ると前を行くはずのキャラバンに追いつくよう馬車を急がせた。
僕とミコトさん、キシャーラさんの三人は馬車で移動することになった。
少し馬車で移動して気づいたことがある。
「ずいぶん揺れが減ってません?」
「お、気づいたか。大きな衝撃を吸収する機構を取り付けたんだ」
「サスペンションっていうらしいですよ」
「大きな揺れが減って、これなら寝るのも楽そうですね」
「じゃあ、ミコトに騎手を任して、一発やろうぜ」
「なぜ、そういう話になるのかわからないです。そういやシャルロットさんは?」
二人が顔を見合わせる。
「何をするか分からないから、ちょっとベッドからむやみに移動しないようにしておいたの」
「つまり、ベッドに縛りつけた?」
「そうよ」
「麻痺の魔法は?」
「そのままだ」
「つまり、大も小も垂れ流し?」
「そうかもな」
「他には?」
「顔の下半分あたりにぐるぐるとね」
「それって、さるぐつわですよね」
「ちょっと正気に戻ったらにぎやかだったので静かにしてもらっただけだ」
「完全に監禁状態ですよね」
「いや、管理下と言うのよ」
「変わらないですよ。早く戻ってあげないと可哀想すぎます」
「ああ、まあ、そうかもな」
その時、ズシンと音が響く。リコス様だ。
「どうでしたか?」
「この先でキャラバンが野盗どもに襲われておるのじゃ」
「それは不味いですね。急ぎましょう」
僕たちはリコス様が見たという方角に馬車を走らせた。
荷台では正体がバレないようにローブを羽織ったキシャーラさんが瞑想している。
杖が光っているところを見ると、魔法を準備して貯めているんだろう。
ミコトさんも装備を確認している。
遠くに砂煙が見えた。
逃げる馬車と追いかける野盗たちが上げたものなんだろう。
ただ、逃げているということは、まだ無事なはずだ。
砂煙を追い続け、どうにか追いつくことができた。
何十人いるのだろうか。
馬車の群れを馬に乗った男たちが取り囲んでいる。
ただ、足を止めることができず時々矢を射かけているようだった。
キシャーラさんが魔法を唱える。
『数多の矢を従え我らの敵を捉えよ』
十程の魔力の矢が宙に浮かび、野盗たちに飛んでいく。
最後尾の何人かに命中し脱落していく。
どうやら気づかれたようで何人かが速度を落として僕たちの馬車を取り囲んでくる。
「リコス様、騎手を任せたわ」
そのままミコトさんは跳躍し、近寄る野盗の馬に降り立つ。
一閃。剣が煌くと赤い飛沫と共に野盗は崩れ落ちていく。
そこから鞍の上で跳躍すると後ろにいた野盗へと跳び、空中で横蹴りを見舞う。
足刀を首元に喰らった野盗は馬から落ちて地面を転がっていく。
「ミコト、こつちじゃ!」
遅れて来た野盗が馬車を引く馬をめがけて剣を振りかぶっている。
そちらをチラリと見るが蹴りの命中した反動がブレーキになってミコトさんは空中に浮いたままだ。
すかさず腕を交差させ、左右二本のナイフを腰から抜き取り、身体を捻って方向を変えて投げる。
鋭い光が野盗の頭部をかすめる。
その野盗は手で目の辺りを覆い叫び声を上げながら明後日の方向に進み、馬に振り落とされる。
「いかん。止まるのじゃ!」
一旦キャラバンの追跡を断念したと思われる野盗たちが、足を止めてこちらを待ち構える。
「面倒だから、壊滅させて問題ないのじゃ」
「広範囲の魔法でなぎ払うにはちょうど良いけど、ボスには聞きたいことがあるしな」
「はっ、テメエらの質問になんか答えるわけがないだろ」
憎まれ口を叩く野盗の横に突然ミコトさんが浮かび上がる。
「あら、舐めてるのかしら?」
鞘に入ったままの剣を、その野盗の足めがけて振り抜く。
鈍い嫌な音がして、野盗は地面に転がる。
「私だってこんなことしたくないのよね」
そう言いながら足に何度も剣を振り下ろす。
「こ、こいつ、やっちまえ!」
全員が武器を構えて襲いかかってきた。
「ネリス、お前は馬車を守るのじゃ」
『巨人の如き力』
『武器熟練度増幅』
「強化の魔法じゃ」
そういうとネリス様は左翼の集団に突っ込む。
ミコトさんは右翼の敵を押さえ込み。
キシャーラさんが中央に魔法を撃つ。
僕は馬車の中に置いてあった剣を手に地面に降りる。
力が漲っていて、いくらでも畑が耕せそうだ。
手にした剣を構える。
でも、自分でも分かるくらい、ぎこちない。
試しに振ってみると手からすっぽ抜けて彼方へ飛んでいった。
あれ?スキルブーストって掛け算ですか?元々ゼロの僕には無意味じゃないですか?
左右から二人が抜け出して、こちらに向かってくる。
「ネリス、これで防げ」
キシャーラさんが足元の鍬を蹴ってよこす。
それを握った瞬間、僕は瞬時に理解する。
鍬を降った時の軌道、地面に埋まる鍬の先の角度、掘り起こす土の量。
僕が手にしているのは平鍬。棒に長方形の鉄板をつけたものだ。
僕は両手で構えると、襲いかかってきた野盗の剣を耕すイメージで鍬を振る。
その一振りで強い風が巻き起こり、バランスを崩した野盗たちは尻餅をつく。
手にした剣は折れ曲がっていて、目を白黒させて見ている。
「すごい、これなら山一つ畑にできます!」
僕は野盗たちに向かい合い、大きく鍬を振りかぶる。
足は前後に開き腰を落とすと共に一気に振り下ろす。
「どっせい」
僕のイメージでは向こう一メートルを鍬先が三〇センチ掘り起こす。だったけど。
鍬先が地面に触れる前にドンという爆音がし、その先を一直線に薙ぎ払っていく。
「剣先が音速を超えちゃうと、衝撃波が発生しちゃうのよねえ。もっと気をつけてね」
「ソニックブームというやつじゃな」
何を言ってるか分かりませんが、さらっととんでもない次元の話してますよね。
しかし、地面が一直線にえぐれている。
「これじゃ耕せてないですよね。あ、用水路掘るにはいいかな」
長くえぐれた地面に怯んだところで畳みかけていく。
リコス様が歩くように野盗たちを打ち払うと、ミコトさんが現れては斬り消えては斬る。
その隙間をキシャーラさんの魔法の矢が飛んで倒していく。
あっという間に立つものがいなくなった。
ミコトさんが地面に転がる一人の胸ぐらを掴んで問いただす。
「ねえねえ、ボスは誰なの?」
「知るか、ボケッ」
「私ね、尋問ってのが苦手なのよね」
顔の横に剣が刺さり、頬が切れる。
「今のも当てないつもりだったんだけどね」
拳で頭をコツンとして笑って見せる。
「最近じゃ尋問させてくれないのよ。たまには生きてる人もいるのに失礼よね」
地面を刺さった剣を構え直して微笑みかける。
「次は首の横ね。手元が狂っても、他に聞く人が沢山いるから安心してね」
「俺は死んじまうだろうが!ボスは奪わねえといけない荷物があるから、キャラバンのとこのはずだ」
「おや、余計な情報をありがとうな」
しまったという顔になり逃げ出すが途中で他の野盗たちを助け起こしていくあたり、案外と人はいいのかもしれない。
「さあ、先を急ぐのじゃ」
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