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第五章
第三話
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犬型偵察機は、近距離にいる端末と通信し、人類を見つけたことを中枢ネットワークに伝えていた。
その人数、3人。
それによる、ヒューマノイドの応援が来ていたのだ。
まさしく私の失態、あまりにも拙い策略の成れの果て。
私の作戦は、作戦を達成するための思考に寄りすぎて、リスクを見落としていた。
エグザスは超知能だ、それくらいは簡単にわかったはずなのに。
「全員、隠れろ!!」
ガイの声が響く。
私とガイ、サキが近くの物陰に隠れたが、アキラは逆方向の物陰に隠れ、分断してしまった。
「……隊長。」
「すまないサキ、俺が警戒を怠ったばかりに。」
サキは首を横に振った。
銃弾は極めて悪い場所に命中している。
おそらく鎖骨下動脈を損傷している、出血量がひどい、これでは,,,,,。
「ノア!報告!!」
ガイの声に我に返る。
「サキ、負傷!
おそらく鎖骨下動脈を損傷、生存可能時間およそ10分。
敵はヒューマノイド3体を確認。
サキを除いた戦闘評価、勝率71.8%。
ですがアキラが離れていることもあり、味方の被害は甚大になると思われます。
サキを連れた逃走可能性は0%、ですが私が…………。」
「わかった、ノア。お前はサキを連れて帰れ!」
「………!? しかし、」
「早くいけ、アキラも逃がす。
俺が囮になり逃走時間を稼ぐ!」
私は何も言えなかった、ガイを見捨てて逃げるのか?
ユイなら………。
「いけーーーーー!!」
そう叫びガイはヒューマノイドの視界にあえて入った。
ヒューマノイドはガイを目標に認識し、それを追い、銃を放っている。
クソッ!!
私はサキを抱きかかえ、全力で走った。
後方からガイの雄たけびが聞こえる。
いや、これは受傷した声じゃない、鼓舞か?それともアキラを逃がすための陽動?
ここからならギョエンまで1kmだ、サキを抱えていても7分はかからない。
これならサキは間に合うだろう。
ガイがヒューマノイドを3体相手に、一人で10分以上も耐えられるか?
いや、無駄だ、今は全力でサキを救助し、全力でガイの応援に行く、それだけ。
アキラが追いついた。
「ノア、俺が周囲を警戒するから全力で走れ。」
「任せた。」
そういってスピードを上げる。
今日ほどアンドロイドで良かったと思ったことはない。
ギョエンが見えた、しかし体育館までは遠い。
せめて西側に居住区が合ってくれていたら………。
「ノア、池にサキを入れるのはダメか?
この水もナノマシンなんだろ?そのまま入れば癒せないか?」
それだ、池の水はナノマシンのおかげで飲めると聞いた。
しかし、ギョエン全体にナノマシンを張り巡らせる構造など、並みの工事では済まない。
やはり、エグザス誕生前に予測されていたとしか。
生体ナノマシンが適合しなかった場合は、それこそ……………。
私はサキと共に池に飛び込んだ。
その瞬間、天啓に撃たれた。
この未来を予測した人物は、エグザス誕生前に施設を整備した。
そして、それに合うようにナノマシンや核発電機の仕様を調整し、エグザスに作らせたんだ………。
これが、エグザスを欺く、最強の手札。
まさか、ユイがこれを??
一瞬、放心してしまったが、すぐに池から顔を出す。
「ノア!」
アキラの声に、サキを見た。
肩の傷が塞がり始めている、出血は止まったようだ。
体の細胞に変わり、傷を癒す脅威の技術。
これをエグザスに作らせるには、高度な医療知識が必要になる。
サキは目を覚まさない。
「………ん。」
しばらくして、池の中で支えていたサキが気付いた。
「サキ!」
「う、私は。」
「大丈夫か、出血量が多い、安静にしていろ。
もうしばらく池にいれば傷が癒える、そうしたらアキラと居住区に隠れていろ。」
「…………隊長は!?!」
「ガイは一人で戦っている、私は応援に行く。」
「ダメ、私も行く!」
「……なにを言って?その出血量では無理だ!
「そんなことは、ない!」
そう言って私の手を振りほどき、サキは駆け出した。
傷はいえたが、完治してはいない。
過度な運動でまた損傷する可能性は十分ある。
それに、出血量も。
「ノア、こうなったら姫様を助けるしかねえぞ!いそげ!」
アキラも追いかけていった。
ガイが命を懸けて逃がしたのに、また戻るのか?
それはガイの気持ちを踏みにじって…………。
いや、私がすべてを守り、制圧すればいいだけだ。
仲間を見捨てる選択肢を捨てさせるわけにはいかない。
ユイを守れなかった日を思い出した、もうこれ以上、誰も失いたくはない。
その人数、3人。
それによる、ヒューマノイドの応援が来ていたのだ。
まさしく私の失態、あまりにも拙い策略の成れの果て。
私の作戦は、作戦を達成するための思考に寄りすぎて、リスクを見落としていた。
エグザスは超知能だ、それくらいは簡単にわかったはずなのに。
「全員、隠れろ!!」
ガイの声が響く。
私とガイ、サキが近くの物陰に隠れたが、アキラは逆方向の物陰に隠れ、分断してしまった。
「……隊長。」
「すまないサキ、俺が警戒を怠ったばかりに。」
サキは首を横に振った。
銃弾は極めて悪い場所に命中している。
おそらく鎖骨下動脈を損傷している、出血量がひどい、これでは,,,,,。
「ノア!報告!!」
ガイの声に我に返る。
「サキ、負傷!
おそらく鎖骨下動脈を損傷、生存可能時間およそ10分。
敵はヒューマノイド3体を確認。
サキを除いた戦闘評価、勝率71.8%。
ですがアキラが離れていることもあり、味方の被害は甚大になると思われます。
サキを連れた逃走可能性は0%、ですが私が…………。」
「わかった、ノア。お前はサキを連れて帰れ!」
「………!? しかし、」
「早くいけ、アキラも逃がす。
俺が囮になり逃走時間を稼ぐ!」
私は何も言えなかった、ガイを見捨てて逃げるのか?
ユイなら………。
「いけーーーーー!!」
そう叫びガイはヒューマノイドの視界にあえて入った。
ヒューマノイドはガイを目標に認識し、それを追い、銃を放っている。
クソッ!!
私はサキを抱きかかえ、全力で走った。
後方からガイの雄たけびが聞こえる。
いや、これは受傷した声じゃない、鼓舞か?それともアキラを逃がすための陽動?
ここからならギョエンまで1kmだ、サキを抱えていても7分はかからない。
これならサキは間に合うだろう。
ガイがヒューマノイドを3体相手に、一人で10分以上も耐えられるか?
いや、無駄だ、今は全力でサキを救助し、全力でガイの応援に行く、それだけ。
アキラが追いついた。
「ノア、俺が周囲を警戒するから全力で走れ。」
「任せた。」
そういってスピードを上げる。
今日ほどアンドロイドで良かったと思ったことはない。
ギョエンが見えた、しかし体育館までは遠い。
せめて西側に居住区が合ってくれていたら………。
「ノア、池にサキを入れるのはダメか?
この水もナノマシンなんだろ?そのまま入れば癒せないか?」
それだ、池の水はナノマシンのおかげで飲めると聞いた。
しかし、ギョエン全体にナノマシンを張り巡らせる構造など、並みの工事では済まない。
やはり、エグザス誕生前に予測されていたとしか。
生体ナノマシンが適合しなかった場合は、それこそ……………。
私はサキと共に池に飛び込んだ。
その瞬間、天啓に撃たれた。
この未来を予測した人物は、エグザス誕生前に施設を整備した。
そして、それに合うようにナノマシンや核発電機の仕様を調整し、エグザスに作らせたんだ………。
これが、エグザスを欺く、最強の手札。
まさか、ユイがこれを??
一瞬、放心してしまったが、すぐに池から顔を出す。
「ノア!」
アキラの声に、サキを見た。
肩の傷が塞がり始めている、出血は止まったようだ。
体の細胞に変わり、傷を癒す脅威の技術。
これをエグザスに作らせるには、高度な医療知識が必要になる。
サキは目を覚まさない。
「………ん。」
しばらくして、池の中で支えていたサキが気付いた。
「サキ!」
「う、私は。」
「大丈夫か、出血量が多い、安静にしていろ。
もうしばらく池にいれば傷が癒える、そうしたらアキラと居住区に隠れていろ。」
「…………隊長は!?!」
「ガイは一人で戦っている、私は応援に行く。」
「ダメ、私も行く!」
「……なにを言って?その出血量では無理だ!
「そんなことは、ない!」
そう言って私の手を振りほどき、サキは駆け出した。
傷はいえたが、完治してはいない。
過度な運動でまた損傷する可能性は十分ある。
それに、出血量も。
「ノア、こうなったら姫様を助けるしかねえぞ!いそげ!」
アキラも追いかけていった。
ガイが命を懸けて逃がしたのに、また戻るのか?
それはガイの気持ちを踏みにじって…………。
いや、私がすべてを守り、制圧すればいいだけだ。
仲間を見捨てる選択肢を捨てさせるわけにはいかない。
ユイを守れなかった日を思い出した、もうこれ以上、誰も失いたくはない。
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