【完結】初恋の君を探していたが、本人と気づかずにあれやこれやとドツボにハマる話

たまとら

文字の大きさ
27 / 48
過疎地は牧歌的では無い

27 夏休みが始まる

しおりを挟む
大鎌が二丁!
小鎌が五丁!
しかも塩。
ライフラインの根源の塩が一俵も‼︎
さらに新改良した地下茎が太くて食べられるようになった苗が。
いつもの種とかもある。
コレをチョイスした人は、わかってる♡

ずらずら並べられた商品に、ルツは目を輝かせた
オベリオ老が結構な金額を負けてくれた。
そしてその荷をヘルシュベル伯の一行に託すために、きちんと目録をとっているのだ。


オベリオ老は、引退した行商人で薬草に興味が有ります。という体でやって来た。
もともと薬学研究科にパトロンとしての付き合いはあったようで。
アクィラ教授はルツにハーブティーを淹れさせてもてなした。

そうして話し込んで。
海千山千の商人は、何気に村のようすを聞き出していた。

薬草を多く植えていること。
でもそれは二束三文にしかならないこと。
貧しくて過疎地だということ。
魔女の薬のおかげで死亡率が低いこと。
隣の村とは交流が無いこと。
そして薬師になる為にルツが来ている事。

薬師になって。
薬草畑を作って。
村の活性化を目指している事…。


ルツの真面目で純朴そうな地味顔が老人脳にヒットしたのか。
アクィラ教授の前でオベリオ老は
『じいちゃん♡と、呼んでええんよっ‼︎』
と、迫っていた。

案内が終わった後。
アメデオにも、
『ルツちゃんを応援しますわ‼︎なんか、きな臭いやんか。ルツちゃんを護るで!』
と、宣言していた。
もう老人という括りには相応しく無い。
オベリオ老はふてぶてしい顔をしていた。

そうして、ヘルシュベル伯の一行の中に、オベリオとアメデオの手のものが紛れ込んだのは秘密だった。



夏休み。

ルツは元気にその一行を見送り。
実家に帰る(王宮だけど)ラッシュを見送り。
人の少なくなったA寮に、ただただほっこりした



そして人目が無くなったころ。
学園の裏ての森に"精霊の道"をこじ開けると、その中に滑り込んだ。

精霊の道は、偉い魔導師がナニやら行う転移とはまた別だ。
AとBを繋いで道を作る。
それが短距離で直線になるだけだ。

転移はAとBを重ねて同じ点にする。
だから時間をかけずに移動できる。

精霊の道は結局AからBまで歩く。
近くはなる。
時間も少しにはなる。
でも、やはりその中で歩くので結構かかる。

そうして、村のはずれの木こり小屋の近くの森へと抜け出した。
もちろん、見かけは戻っている。

直ぐに黄色っぽくぼんやりとした魔法を纏った。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

何故か男の僕が王子の閨係に選ばれました

まんまる
BL
貧乏男爵家の次男カナルは、ある日父親から呼ばれ、王太子の閨係に選ばれたと言われる。 どうして男の自分が?と戸惑いながらも、覚悟を決めて殿下の元へいく。 しかし、殿下は自分に触れることはなく、何か思いがあるようだった。 優しい二人の恋のお話です。 ※ショートショート集におまけ話を上げています。そちらも是非ご一読ください。 ※画像は男の子メーカーPicrewさんよりお借りしています。

二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした

セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。 牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。 裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について

はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

契約結婚だけど大好きです!

泉あけの
BL
子爵令息のイヴ・ランヌは伯爵ベルナール・オルレイアンに恋をしている。 そんな中、子爵である父からオルレイアン伯爵から求婚書が届いていると言われた。 片思いをしていたイヴは憧れのベルナール様が求婚をしてくれたと大喜び。 しかしこの結婚は両家の利害が一致した契約結婚だった。 イヴは恋心が暴走してベルナール様に迷惑がかからないようにと距離を取ることに決めた。 ...... 「俺と一緒に散歩に行かないか、綺麗な花が庭園に咲いているんだ」  彼はそう言って僕に手を差し伸べてくれた。 「すみません。僕はこれから用事があるので」  本当はベルナール様の手を取ってしまいたい。でも我慢しなくちゃ。この想いに蓋をしなくては。  この結婚は契約だ。僕がどんなに彼を好きでも僕達が通じ合うことはないのだから。 ※小説家になろうにも掲載しております ※直接的な表現ではありませんが、「初夜」という単語がたびたび登場します

龍は精霊の愛し子を愛でる

林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。 その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。 王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。

偽物の運命〜αの幼馴染はβの俺を愛しすぎている〜

一寸光陰
BL
楠涼夜はカッコよくて、優しくて、明るくて、みんなの人気者だ。 しかし、1つだけ欠点がある。 彼は何故か俺、中町幹斗のことを運命の番だと思い込んでいる。 俺は平々凡々なベータであり、決して運命なんて言葉は似合わない存在であるのに。 彼に何度言い聞かせても全く信じてもらえず、ずっと俺を運命の番のように扱ってくる。 どうしたら誤解は解けるんだ…? シリアス回も終盤はありそうですが、基本的にいちゃついてるだけのハッピーな作品になりそうです。 書き慣れてはいませんが、ヤンデレ要素を頑張って取り入れたいと思っているので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです。

処理中です...