囚われの斎王は快楽に溺れる  竜と神話の王国

たまとら

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初夜性交 2

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王はゆっくり歩いてくると、ギシッと音を立ててベッドに上がる。
それが合図だったかのように、十人の立会人がぐるりとベッドを取り囲んだ。

自分の胸を、腹を、脚を、見ている。
視線が痛い。
本当にこんなところで出来るんだろうか。
息をする事も忘れて、身動き一つ出来ない。

聞き慣れた、王の喉の奥で笑う低い声がして、膝立ちしている王と目が合った。
見下ろす紅い目。
それが情欲で濡れている。
逞しい胸から視線を下げると、赤黒い性器がそそり勃っていた。

顎が外れそうになるほどにアレを口に入れて奉仕させられたから、アレの凶暴さは知っている…。
自分の喉がごくりと唾を飲み込んだ。
こんな人の目の中でも王は平気なのか。

「皆の者、ご苦労。よく見極めてくれ。」

周りをゆっくり見渡して、王は宣言する。

「ゼオライトの王、ラグナロワと バーキュライトの斎王、シリンがこれから婚姻の儀式を行う」

横たわるシリンの隣に腰を下ろすと、ゆっくり小瓶を取り出す。
傾けると甘い、薔薇に似た匂いが漂った。
香油で濡れた指が、ももを撫でていく。
自分の心臓の音が、体を殴っているようだ。
ドクンドクンと音と共に揺れていると、指が窄まりに触れ、びくりと体が震えた。

指がゆっくり出入りして、硬く閉じていたももが少し緩まる。
繰り返し奥に指を入れられた、眉がぎゅっとしかまった。

キスも無い。愛撫も無い。
本当に挿れる事だけの為にラグナロワが動く。
緊張で固い体に、でも息が乱れる。

たっぷりと香油が含まれたとき、太ももの間に足をいれ、腰を入れ込む。
ラグナロワの腰を抱えた足は、大きく開かされた。
そのまま手を太ももの内側から回って持ち上げる。
肩に両足を乗せられ、あっという間もなく、浮いた体の真ん中に熱い固まりがねじこまれた。

「あっ!…つっ…うぅ!」

圧倒的なおおきさの杭が内を切り裂いていく。
痛みで叫びそうな唇をかみしめてのけぞった。
涙がちかちかと流れ、助けを求めるようにシーツをにぎる。
突き上げられた浮遊感と不安定さの恐怖が追い討ちをかけて、シリンは首を大きく振った。
痛い。怖い。人の目が怖い。
あぁ、助けて欲しい。ダレか…
ぎりぎりと巨大な杭が自分の中を蹂躙して来て、ついにシリンは自分の手を噛んだ。

ぱん、ぱんと肉を打つ音がして、自分のペニスが勢いよく射精した。
香油の匂いがまとわって、意識が遠のいていく。
ガクガクと揺さぶられて、意識を飛ばして逃げようとした時、
「…ん、うぅ。」

突然、熱い飛沫がシリンの最奥で弾けた。
ラグナロワが達したのだ。

荒い呼吸のまま、シリンの足を下ろし、立会人達を回し見る。
腰をずらすとシリンを抱えて足を広げさせた。
後孔から王の白濁がぞろりと流れてくる。
あまりの辱めにもうシリンは反応出来ない。

「どうだ?」

「見届けさせて頂きました。
これで婚姻は成った事を宣言致します。」

立会人達は影のように、一礼すると静かに部屋を出ていった。


ラグナロワは、抱えたシリンの髪を撫でる。
「終わったぞ。」
その手が頬から顎へ、胸へと降りると乳首を摘んで口に含んだ。

「んっ… あぁ…ん」
敏感になった体がびくりと震える。

ラグナロワは自分の白濁が漏れ始めた後孔をゆっくり弄り始めた。
耳元で囁く。

「これからめくれるほどシてやる。
痛みを忘れてられるようにココに媚薬を入れてな。」
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