心頭滅却してみても、熱いものはやっぱり熱い。と、思う。

たまとら

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8 番う。

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  エロ的表現があります。
  苦手な方は、踏み留まって下さいませ。

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ヒトという動揺は発情の前ではなんのストッパーにもならなかった。
ヒトだろうが、エルフだろうがドワーフだろうが……俺の番なのだ。

獣は尻尾の付け根が性感帯だ。
ヒトは?
そっと尻の割れ目に指を這わせる。

「はっ…ん….、 んっ… 」

ベリルがびくりと動く事で、ヒトもここが性感帯だとわかった。
そのまま後孔に滑らせる。
溢れた蜜が指先にぬるぬるとあたる。
ベリルの息がはっはっとさらに速くなった。
孔の中に指を沈ませる。

「くぅっ…ん… 」

ベリルの背中が反り上がった。

狭い。
そして硬い。
こんなに蜜が溢れてなお、その指を拒む硬さは…

「初めてなのか?」

耳元で囁くと、ベリルは夢中で頭を振った。

「は、初めて…ヒートも、初めて…」

涙で潤んだ目で見上げられると、もう我慢が吹き飛んだ。
目前の唇に噛み付く。
無理矢理歯列をこじ開けて舌で舐ると、麻痺したように背中を動かしながら、ベリルは必死で答えてきた。

後孔から指を引き抜く。
びじゃっという音と、ひうっという息が上がった。
そのまま表に転がすと、もう逃さないように舌を這わせる。
熱い体がどくんどくんと動きながら、しなやかな蛇のように背中を腕で絡め取ってきた。





臍の奥の方がじゅくじゅくと疼く。
トリアスの指が中で蠢く。

始めの違和感は、もう甘くどろどろに溶けていた。
もっと擦り上げて欲しい。
いつのまにか腰が揺れて、トリアスに擦り付けていた。
コレが発情…
頭のどこかでそんな声がしたが、直ぐに熱で塗り潰された。

乳首が硬く尖っている。
そのつんとした痛みが、舌で転がされてもう何も考えられない。

「っあ、…んぁあ、あ…っ」

疼く部分に根元まで入れられた硬くて長い指を何度も締め付ける。
何本も入ってばらばらに動く指に、何度もひくひくと絡みつく。
からんで緩む自分の内の肉襞にぞくぞくした。

トリアスは指を完全に抜かずに熱い襞が蠢くのを楽しんでいる。
いや、優しく解しているのか。

いいのに。
そんなこといいのに。
痛くして。
無理矢理挿れて痛くしていいのに。

指がぬぷぬぷと抜き差しされるたびに、漣のような快感が全身を浸していく。

やがて指が引き抜かれると、きゅっと喪失感が湧いた。
直ぐに何かが入り口に当てられた。
ぐぐっと入り口が押し広げられ、粘膜がこじ開けられる。
ベリルは痛みよりも快感を強烈に感じて仰け反った。


挿れて。
挿れて。
掻き回して!

叫んだのか、思ったのか、言われたのか、わからない。

トリアスのペニスは硬く大きく、抜けないように返しが付いていた。
それがぎりぎりと押し込まれてくる。
限界まで広げられる痛みが、この男のものになっていく証のようで、喜びで戦慄いた。

根元まで押し込まれてから、二人はぎゅっと抱き合った。
はぁはぁと荒い息が一つに溶け合って、抱き合った体が一緒に揺れる。
隙間は全くない。
空虚だった自分のなかをトリアスがみっちりと埋めていた。


「は、…は、…は…っ」

だんだんと自分の呼吸が乱れ出している事をベリルは感じる。
ただ繋がっているだけなのに、下肢が疼く。
ベリルはゆるゆると腰を動かした。
感じるところにトリアスの硬いものが当たるたびに、じんじんとした快感が広がる。

その動きが焦ったかったのか。
もう自分のモノが孔に馴染んだと思ったのか。トリアスが不意に腰を強く掴んで下から突き上げた。

「あっ!! …あ、あぁ、っ!」

浮き上がるほどに強いグラインドに、ベリルはただただ乱れた。
突き刺さるたびに刺激の強さに嬌声をあげた。


ベリルは訳も分からず発情の渦の中で叫び続けた。
尻を振り、逸物を咥え、ただただ乱れた。
そうやって数日かけて熱が治まった時。
頸を噛まれて番になっていた。
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