12 / 47
結婚が降りかかってきました
12 無かった事にしたい
しおりを挟む
腹話術の人形のように抱えられて。
ざわつく会場を後にする。
放置!
恋人かもね♡を、ぶち上げて。
会場を唖然とさせて放置ですかい!
ルカは回廊に出たとたん、暴れた。
遠くからゾンビの様にふらふらと父様とマルロが付いてくる。
居た堪れ無い。
「どういうつもり?」
二本の足でしっかり立つと、マデウスの胸を指で突いた。
回廊は人気がない様で、見られている。
噂が噂を呼ぶだろうけど。
それどころじゃ無いよっ!
「再び会う気なんて無かった。
恋人ってどうゆうつもり?」
きゃんきゃん吠えるルカに、マデウスはにこやかに笑っている。
「いいじゃないか。俺はあんたが気に入ったんだよ。このまま付き合えば皆んなが喜ぶぞ。」
「肝心の僕は喜ばないよ。ピアスを返して。
渡した覚えは無いからね。」
睨みつけても気にしてないようだ。
「ん~、じゃ明日デートしよう!
そしたら考えるから。二人で考えよう」
そう言って手を伸ばすから、ざっと後ろに避けた。
「冗談‼︎こっちで会うつもりはないよ。」
ふぅ…ん。
肩をすくめたマデウスは、腹から声を上げた。
「つ・ま・り、俺の身体だけが目当てだったんだな⁉︎」
「わわわわっ!」
大きな声が回廊に木霊する。
姿の見せない奴らは情報を求めて耳がダンボのはずた。それに聞かせる様に、マデウスははっきりくっきり声をだす。
句読点まできっちりだ!
「一回やればもう要らないって……もがっ」
慌てて手で塞ぐ。
マデウスはにやりと目で笑って、近づいた腰を引き寄せた。
口を塞いだ手のひらをぺろりと舐める。
びくっとルカの目が揺れて、その反応にくすくすと喉から声が上がった。
ちくしょう。
こいつ、遊んでやがる。
忌々しさが湧き立つ。
背後から父様がドス黒いオーラを立ち上げている。
…あかん。
あかん奴だ。
このままだと、この辺りが焦土と化す。
「わ、わかった。明日。明日だね。」
「ああ、昼頃に迎えに行くから。」
離れる指先にちゅっと音をさせて、マデウスはルカから和かに離れた。
「…るか。……聞きたい事があるのだが…」
地の這う声がする。
ですね。
父様。
でも、答えられる事は少ないです。
完全しょぼんの気持ちで振り返る。
駄目です。
いつものごめんなさい。では、
誤魔化されない雰囲気です。
連行される絶望で、父様の後ろをとぼとぼ歩いていると、王宮の従者に声を掛けられた。
ディサロ王子がお呼びだという。
拒否権は無いっ‼︎
助かったという気持ちを隠して、父様に礼をしてからついていく。
なんて刹那的。
どうせ家に帰れば尋問地獄が待っているのに。
でも足取りはちょっと軽い。
回廊側から回り込んだ小さな庭は建物と垣根の間で、お茶会の喧騒も聞こえていない。
そこの小さな四阿に深刻な顔で王子が待っていた。
「貴方に求婚しようと思ってました。」
やっぱりぃ。
「いつの間に叔父上と出会われたのか…,
叔父上と心を通わされていらっしゃるのなら、私は見守る事にいたします。
…ただ、何か困った事が起こった時は。
私は貴方にお味方いたしますから。」
アリガトウゴザイマス。
いくら周りに頓着せずに突っ走るルカといえど。
『いやぁ。貴方との結婚から逃れるためにワンナイトしちゃったら、その相手が貴方の叔父さんだったんですよー』
なんて言えるはずも無く。
おずおずと礼を言って退去した。
居た堪れ無い馬車の中で。
「なんかモテ期到来って感じっすね。」
マルロが呟いた。
ぐらあっ!
空気読めやっ‼︎
父様の秘書官は賢く気配値消している。
凄いぞ。忍者だ。
父様のオーラはずっと赤黒く燃え上がっている。
尋問と説教、下手したら外出禁止で強制送還か。
「スパダリ狙いのヤリマンみてぇ。」
一瞬、父様のオーラがぷすっ!と言った。
あ、と思うまも無く。
父様は泡を吹いて白目を剥いていた。
ざわつく会場を後にする。
放置!
恋人かもね♡を、ぶち上げて。
会場を唖然とさせて放置ですかい!
ルカは回廊に出たとたん、暴れた。
遠くからゾンビの様にふらふらと父様とマルロが付いてくる。
居た堪れ無い。
「どういうつもり?」
二本の足でしっかり立つと、マデウスの胸を指で突いた。
回廊は人気がない様で、見られている。
噂が噂を呼ぶだろうけど。
それどころじゃ無いよっ!
「再び会う気なんて無かった。
恋人ってどうゆうつもり?」
きゃんきゃん吠えるルカに、マデウスはにこやかに笑っている。
「いいじゃないか。俺はあんたが気に入ったんだよ。このまま付き合えば皆んなが喜ぶぞ。」
「肝心の僕は喜ばないよ。ピアスを返して。
渡した覚えは無いからね。」
睨みつけても気にしてないようだ。
「ん~、じゃ明日デートしよう!
そしたら考えるから。二人で考えよう」
そう言って手を伸ばすから、ざっと後ろに避けた。
「冗談‼︎こっちで会うつもりはないよ。」
ふぅ…ん。
肩をすくめたマデウスは、腹から声を上げた。
「つ・ま・り、俺の身体だけが目当てだったんだな⁉︎」
「わわわわっ!」
大きな声が回廊に木霊する。
姿の見せない奴らは情報を求めて耳がダンボのはずた。それに聞かせる様に、マデウスははっきりくっきり声をだす。
句読点まできっちりだ!
「一回やればもう要らないって……もがっ」
慌てて手で塞ぐ。
マデウスはにやりと目で笑って、近づいた腰を引き寄せた。
口を塞いだ手のひらをぺろりと舐める。
びくっとルカの目が揺れて、その反応にくすくすと喉から声が上がった。
ちくしょう。
こいつ、遊んでやがる。
忌々しさが湧き立つ。
背後から父様がドス黒いオーラを立ち上げている。
…あかん。
あかん奴だ。
このままだと、この辺りが焦土と化す。
「わ、わかった。明日。明日だね。」
「ああ、昼頃に迎えに行くから。」
離れる指先にちゅっと音をさせて、マデウスはルカから和かに離れた。
「…るか。……聞きたい事があるのだが…」
地の這う声がする。
ですね。
父様。
でも、答えられる事は少ないです。
完全しょぼんの気持ちで振り返る。
駄目です。
いつものごめんなさい。では、
誤魔化されない雰囲気です。
連行される絶望で、父様の後ろをとぼとぼ歩いていると、王宮の従者に声を掛けられた。
ディサロ王子がお呼びだという。
拒否権は無いっ‼︎
助かったという気持ちを隠して、父様に礼をしてからついていく。
なんて刹那的。
どうせ家に帰れば尋問地獄が待っているのに。
でも足取りはちょっと軽い。
回廊側から回り込んだ小さな庭は建物と垣根の間で、お茶会の喧騒も聞こえていない。
そこの小さな四阿に深刻な顔で王子が待っていた。
「貴方に求婚しようと思ってました。」
やっぱりぃ。
「いつの間に叔父上と出会われたのか…,
叔父上と心を通わされていらっしゃるのなら、私は見守る事にいたします。
…ただ、何か困った事が起こった時は。
私は貴方にお味方いたしますから。」
アリガトウゴザイマス。
いくら周りに頓着せずに突っ走るルカといえど。
『いやぁ。貴方との結婚から逃れるためにワンナイトしちゃったら、その相手が貴方の叔父さんだったんですよー』
なんて言えるはずも無く。
おずおずと礼を言って退去した。
居た堪れ無い馬車の中で。
「なんかモテ期到来って感じっすね。」
マルロが呟いた。
ぐらあっ!
空気読めやっ‼︎
父様の秘書官は賢く気配値消している。
凄いぞ。忍者だ。
父様のオーラはずっと赤黒く燃え上がっている。
尋問と説教、下手したら外出禁止で強制送還か。
「スパダリ狙いのヤリマンみてぇ。」
一瞬、父様のオーラがぷすっ!と言った。
あ、と思うまも無く。
父様は泡を吹いて白目を剥いていた。
1
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。
月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」
幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。
「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」
何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。
「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」
そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。
僕、殿下に嫌われちゃったの?
実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。
志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。
美形×平凡。
乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。
崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。
転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。
そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。
え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる