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結婚が降りかかってきました
14 おデートへ
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あまり見ない程に豪華な馬車だ。
ば、ばーんと王家の紋章があって。
御者も帽子に羽のついた正式なお仕着せを着ている。
それがフェルベーツ家の門に入って行くのを、沢山の輩が目撃した。
マデウスはご立派な王家の馬車でやって来た。
かますつもりで、ドヤ顔のマデウスは、ルカの装いにぽかんと見惚れた。
そうだろう。
いわば戦闘服のルカは、驚く程に高貴な美貌だ。
甘めのドレスもいいけれど、こういうきっちりとした方がキリッとした美しさを引き立てる。
初めて会った時のような、着古した訓練服なら、プレゼントだとオートクチュールに連れ込めた。
ついでに飾りが必要だな、と宝石を合わせながら有耶無耶のうちに指輪も行けると思ってた。
でも、今。
半端なドレスじゃ、鼻で笑われるだろう。ってくらいにくそっ高い衣装を着ている。
しかもドレスコードにこだわるような高級レストランには、入れない衣装だときている。
まず王家の紋章で度肝をゆく。
そしてプレゼント攻撃。
雰囲気のある店を貸し切って食事。
そのあと甘く囁いて褒めあげる。
自分だけの為の権力の行使に、いつもなら相手はデロデロに舞い上がっていた。
どうせ相手は甘やかされた小僧じゃないか。
~~~と、思ってたマデウスは、ちょっと居住まいを正した。
"しよう♡"と、グイグイくるビッチな姿と、影に調べさせた姿しか知らない。
甘く見ていた自分を叱咤する。
エスコートされて馬車に乗る。
独身のルカにはシャペロンとしてマルロも一緒だ。
護衛も兼ねて、マルロはしれっと隣に座る。
いってらっしゃいませ。
揃えられた声で屋敷の皆に見送られて、ルカは眩い笑顔を向けた。
扉が閉まった途端、振り撒いていたルカの笑顔がすん。と無表情になる。
動き出す馬車に、首を傾げる。
「で、今日のコースはどんな感じです?」
「ん~。ドレスや宝石を贈って。貴族御用達のサロンで食事して。
……今までのかわい子ちゃんならメロメロになるコースを考えていたんだが…」
「…ほう?」
「君を甘く見ていたのを謝りたい。」
真剣な目できゅっと見つめる。
アクアマリンの目が、真っ直ぐこっちを見てる。
……こましのテクだ。
こうやって目を合わせる事で、真面目な自分を演出する気だ。
馬鹿馬鹿しい。
こっちのデータを集めたら、ドレスだ宝石だのに興味も無いのは丸わかりのはずだ。
ちょっと考えてみるくらいの興味さえ無い人間の、時間を使うなんて馬鹿みたい。
「こうやって馬車に乗った事で、屋敷の周りにいた貴族の早耳達へは情報を送れましたし。無駄な時間はいらないから、早くピアス返してください。」
……その恐れを知らない、軽蔑したげな視線が結構くる。
心を抉るのが、なんか新鮮だ。
「まぁまぁ、それじゃ君のおすすめのデートコースはどんなのだい?」
しれっとしたマデウスにちょっと眉をあげ。
むぅっと、顎に指を付ける。
「……そうですねぇ。僕はまだ王宮の竜舎や訓練場に行った事が無いんですよ…」
「そうか、君は竜騎士だったな。」
竜騎士。
ペット枠として許されているエメルとの関係に、その称号はどストライクにきゅんとした。
きゅんとした心の動きを見てとって、マデウスは御者に支持をだす。
「よし。じゃ行こう!」
やったぁ♡
と、ルカの頬が輝いたのを。
あ~あ。
やっちまったよ。
と、マルロは見つめた。
ば、ばーんと王家の紋章があって。
御者も帽子に羽のついた正式なお仕着せを着ている。
それがフェルベーツ家の門に入って行くのを、沢山の輩が目撃した。
マデウスはご立派な王家の馬車でやって来た。
かますつもりで、ドヤ顔のマデウスは、ルカの装いにぽかんと見惚れた。
そうだろう。
いわば戦闘服のルカは、驚く程に高貴な美貌だ。
甘めのドレスもいいけれど、こういうきっちりとした方がキリッとした美しさを引き立てる。
初めて会った時のような、着古した訓練服なら、プレゼントだとオートクチュールに連れ込めた。
ついでに飾りが必要だな、と宝石を合わせながら有耶無耶のうちに指輪も行けると思ってた。
でも、今。
半端なドレスじゃ、鼻で笑われるだろう。ってくらいにくそっ高い衣装を着ている。
しかもドレスコードにこだわるような高級レストランには、入れない衣装だときている。
まず王家の紋章で度肝をゆく。
そしてプレゼント攻撃。
雰囲気のある店を貸し切って食事。
そのあと甘く囁いて褒めあげる。
自分だけの為の権力の行使に、いつもなら相手はデロデロに舞い上がっていた。
どうせ相手は甘やかされた小僧じゃないか。
~~~と、思ってたマデウスは、ちょっと居住まいを正した。
"しよう♡"と、グイグイくるビッチな姿と、影に調べさせた姿しか知らない。
甘く見ていた自分を叱咤する。
エスコートされて馬車に乗る。
独身のルカにはシャペロンとしてマルロも一緒だ。
護衛も兼ねて、マルロはしれっと隣に座る。
いってらっしゃいませ。
揃えられた声で屋敷の皆に見送られて、ルカは眩い笑顔を向けた。
扉が閉まった途端、振り撒いていたルカの笑顔がすん。と無表情になる。
動き出す馬車に、首を傾げる。
「で、今日のコースはどんな感じです?」
「ん~。ドレスや宝石を贈って。貴族御用達のサロンで食事して。
……今までのかわい子ちゃんならメロメロになるコースを考えていたんだが…」
「…ほう?」
「君を甘く見ていたのを謝りたい。」
真剣な目できゅっと見つめる。
アクアマリンの目が、真っ直ぐこっちを見てる。
……こましのテクだ。
こうやって目を合わせる事で、真面目な自分を演出する気だ。
馬鹿馬鹿しい。
こっちのデータを集めたら、ドレスだ宝石だのに興味も無いのは丸わかりのはずだ。
ちょっと考えてみるくらいの興味さえ無い人間の、時間を使うなんて馬鹿みたい。
「こうやって馬車に乗った事で、屋敷の周りにいた貴族の早耳達へは情報を送れましたし。無駄な時間はいらないから、早くピアス返してください。」
……その恐れを知らない、軽蔑したげな視線が結構くる。
心を抉るのが、なんか新鮮だ。
「まぁまぁ、それじゃ君のおすすめのデートコースはどんなのだい?」
しれっとしたマデウスにちょっと眉をあげ。
むぅっと、顎に指を付ける。
「……そうですねぇ。僕はまだ王宮の竜舎や訓練場に行った事が無いんですよ…」
「そうか、君は竜騎士だったな。」
竜騎士。
ペット枠として許されているエメルとの関係に、その称号はどストライクにきゅんとした。
きゅんとした心の動きを見てとって、マデウスは御者に支持をだす。
「よし。じゃ行こう!」
やったぁ♡
と、ルカの頬が輝いたのを。
あ~あ。
やっちまったよ。
と、マルロは見つめた。
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