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第四話「蘇る伝説」
第一章「暗躍する影‼ 秘密部隊を救出せよ‼」・①
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◆第一章「暗躍する影‼秘密部隊を救出せよ‼」
『──事の始まりは、1954年にまで遡ります。その年、アトラス山脈を調査中だった地質学者たちが、山の一つを支えていた巨大生物の「遺骸」──つまり、骨を発見したのです』
テレビから、日本語の音声が聴こえてくる。
しかし、画面に写っているのは白人のお爺さんだ。
厳格な印象を受ける顔つきで、白地に紫のラインが入った服を身に纏い、マイクに向かって喋っている。
字幕には「JAGD 副総局長 クェンティン・リバスター」と書いてある。
『既存の地球生物学を根底から覆しかねないこの骨は・・・「アトラース」と名付けられ、国際連合によって、その存在を徹底的に秘匿されたまま、発掘作業が進められました』
「・・・知っている顔が別人の声で喋っていると、違和感がすごいな」
向かいに座っている彼女がぽつりと言って、箸で掴んだ白米を口に運んだ。
『全長70メートルを超える骨を山から削り出す作業は困難を極め──その全容が明らかにならないまま、十年以上の時が経った1966年・・・事態は、急変しました』
沈痛な面持ちで、老人は話を続ける。
『アトラースの発掘作業をしていた調査団の前に、崖の中から突然・・・体長30メートルはあろうかという、巨大な生物が現れました。この生物こそ──世界で初めて観測された、人類の天敵──「ジャガーノート」だったのです。我々はこの未知の生命体を「フームス」と名付けました。ラテン語で「煙」を意味する言葉です』
説明と共に、老人の後ろにセイウチのような生物の写真が映し出される。
解像度が良いとは言えなかったが、大きな白い牙を持っていて、体色はグレーだという事が判る。
尻尾の先が風船のように膨らんでおり、その部分の体表だけが赤くなっている。
「どうにも私には、駆除対象にわざわざ名前をつけてやる精神がわからんのだが・・・私の部下たちなど嬉々として・・・むっ! この卵焼き、美味しい・・・! ハヤトは料理上手だな」
「い、いえいえそんな大したものでは・・・ありがとうございます」
彼女の表情は変わらないが、声の調子は明るい。
『その名の通り、フームスは口から「煙」を吐く生物でした──一酸化炭素と放射性物質を大量に含む「煙」を、です。調査団は・・・瞬く間に全滅しました』
老人の顔の険しさが、増した気がした。
『この常識を超越する生物に対し、急遽、平和維持軍が秘密裏に派遣されましたが──ゆうに一時間を超える機銃掃射、二十を数える地雷の直撃を受けてなお──フームスは倒れませんでした。フームスに限らず、ジャガーノートたちの生命力は、我々が通常の生物に対して考えるそれとは、根本からして違うのです』
一拍置いて、老人は更に続ける。
『最終的に、半径100キロ圏内を封鎖した上で使用された核地雷によって、フームスは消滅しました。そしてこの戦いを経て──未曾有の生物たちの侵略から人類を守るために発足されたのが、Juggernaut’s Aggression Guards Division──通称「JAGD」なのです』
拳を握りしめ、力強くそう口にした──ところで、向かいの席からツッコミが入った。
「・・・とまぁ御大層な名前がついてはいるが、実際のところはこじつけだ。「JAGD」とはドイツ語で「狩り」を意味する単語でな。オーストリア人の初代総局長が地元の言葉を使いたがっただけらしい」
自分の属する組織の裏話を事も無げに口にする彼女──桐生さ・・・じゃなかった。
「アカネさん」は、次は生姜焼きに箸を伸ばしていた。
「意外と俗っぽいところもあるんですね・・・というか、そんな話を一般人にしちゃって大丈夫なんですか・・・?」
チラリと視線を向けた先にあったのは、テーブルの上に置かれた「機密保持誓約書」。
「案ずるな。これは機密情報ではないからな。今までは何につけても機密機密で、誰にも言えない話ばかりだったんだ。「ともだち」との雑談のネタにくらい使わせてもらうさ」
薄く笑って、お椀を傾け味噌汁を口にする。
啜って飲まないあたりに、育ってきた環境の違いを垣間見た気がする。
──アカネさんが、突然うちを訪ねて来たのは、ほんの十分前。
埼玉での一件の後──「目撃したJAGDの兵装については口外しないで欲しい」とすぐ連絡があって、「もちろんです」と返事してはいたんだけど・・・
正式に書類をもらっておきたいとの事で、わざわざアカネさんが来てくれたのだ。
書類にサインしたところで、ちょうど朝食時という事もあり、折角だし・・・と、今こうして食卓についてもらっているという次第だった。
「さすがにジャガーノートについては、どこまで情報を開示するかが決まってなくてな。そっちの話はまだテレビでやってる以上の話はできないんだ」
「い、いえいえそんな・・・話せる範囲で構わないですよ」
山奥で会った時には、「自分については言えない事もある」と口にしていたけど・・・JAGDの方針が変わって、世間にその存在を公にする事になったらしい。
JAGDという組織については、同じくひた隠しにされてきたジャガーノートの存在とともに、連日テレビを賑わしている。
今流れている会見映像も、昨日の時点でハルからSNSで知らされていた。フルバージョンを観るのは今が初めてだけど。
『JAGDでは、ジャガーノートとは即ち「その種のみで人類を滅ぼし得る」生物であるという基準を設けています。一見するととても曖昧な基準ですが、これは、人類の脅威となる生物たちに包括的に対応するためなのです。ジャガーノートは現在までに8種類が発見されており、不確定な観測情報を含めると、更に多いと見ています』
「──とは言え、この条件だけでは、ペスト菌などもジャガーノートとして扱わなければならなくなってしまう。指定するにはもう一つ。「高エネルギー」という未知の力場を持っている事が条件になっているんだ」
向かいからの説明とほぼ同時、テレビにも小さくテロップが出る。
計測技術こそあるが、その正体の一切が不明だという「高エネルギー」。
・・・クロが巨大化してしまった夜、庭に突然入ってきた男は、きっとその高エネルギーを頼りにクロを見つけ出したんだ。
『ジャガーノートたちは、とにかく生命力が強く──二番目に発見された「フェネストラ」も、核兵器による攻撃でようやく倒す事ができました』
テレビに映ったのは、紫色の体をした巨大なタコ。
この怪獣・・・多分、海底で見たあの死体と同じやつだ・・・。
「このタコはゆるい見た目の割に凶暴でな。大きな船を沈めた報告がいくつもある。中世の海の魔物・クラーケンそのものだと言っている連中もいるが・・・まぁ、どうでもいいな」
アカネさんは本当に興味がなさそうに言って、最後の卵焼きを口にした。
彼らが大昔から地球上にいたとすると・・・神話や伝説の怪物たちは、実はジャガーノートだった! というのは、あり得る話だ。
『その後も、ロシア・アルハンゲリスク州に出現した「ウィオラ」、アマゾンの奥地で発見された「メイザ」、インド・マハーラーシュトラ州で集落を襲った「ガラム」・・・次々と世界中で新たなジャガーノートが観測され、その度に、我々JAGDは戦力を増強し、何とかこれらの脅威を退けてきたのです』
雪景色に佇むスミレ色の巨大ネズミに、鬱蒼と茂る森の中で吼える二足歩行の巨大エリマキトカゲ。
そして、艶めいた真っ黒な頭蓋と爪を持つ小型恐竜・・・。
クオリティの高いコラージュでも見せられている気持ちになりかけるが──僕は、知っている。
この世界には、本当にこれらの生物が存在するという事を。
「しかし、君も運がなかったな。ジャガーノートなんてそうそう出遭うモノでもないというのに、まさか親戚の家に行った先でばったりとは」
「あ、あはははは・・・いやぁ~~ホントですよねぇ~~~」
一瞬で乾いた喉に、震える手でコップを握ってお茶を流し込む。
嘘は吐くのも吐かれるのも苦手だけど、この件ばかりはしょうがない。
馬鹿正直に「怪獣を追ってテレポートしました!」なんて言うわけにもいかず、後になってから「親戚に会いに行った」というあまりにも苦しい言い訳でごまかしたのだ。
常識的に考えて、昼間会った後、親戚の家に遊びに行った先で再会するなんてどんな確率⁉
・・・という話なんだけど・・・・・・
「まぁ、そのお陰で君とこうしてもう一度「ともだち」になれたんだ。親戚の方も無事だったと言うし、被害者が0でなかったのは心苦しいが・・・悪い事ばかりでもないさ」
厳しい追求を予想していたのだが、アカネさんは意外とあっさり信じてくれた。
・・・何というか、僕が言うのも烏滸がましいけど、「ともだち」だから信じてくれているんだろうな、というのは肌で感じている。
お陰で、僕の胃痛はすごい事になっている。
『更に、太平洋の海で潜水艦数隻を沈めた「ギアーラ」・・・』
無意識にお腹をさすっていると──テレビには、海の中に佇む黒い影の写真・・・
シルエットからすると、きっとクロが最初に戦ったあのマンタの怪獣に違いない。
『最後に・・・先日、日本に出現したガラムの近似種「ガラムキング」。そして・・・過去に三度観測されながら、その度に忽然と姿を消してしまう謎のジャガーノート・・・「ヴァニラス」』
巨大な黒い爪を持つ怪獣と共に──僕が誰よりも見慣れているであろうネイビーの怪獣が、老人の後ろのモニターに投影された。
「ヴァニラス・・・」
思わず、口にしてしまった。
それが──JAGDから見た──彼女の、名前──。
『──事の始まりは、1954年にまで遡ります。その年、アトラス山脈を調査中だった地質学者たちが、山の一つを支えていた巨大生物の「遺骸」──つまり、骨を発見したのです』
テレビから、日本語の音声が聴こえてくる。
しかし、画面に写っているのは白人のお爺さんだ。
厳格な印象を受ける顔つきで、白地に紫のラインが入った服を身に纏い、マイクに向かって喋っている。
字幕には「JAGD 副総局長 クェンティン・リバスター」と書いてある。
『既存の地球生物学を根底から覆しかねないこの骨は・・・「アトラース」と名付けられ、国際連合によって、その存在を徹底的に秘匿されたまま、発掘作業が進められました』
「・・・知っている顔が別人の声で喋っていると、違和感がすごいな」
向かいに座っている彼女がぽつりと言って、箸で掴んだ白米を口に運んだ。
『全長70メートルを超える骨を山から削り出す作業は困難を極め──その全容が明らかにならないまま、十年以上の時が経った1966年・・・事態は、急変しました』
沈痛な面持ちで、老人は話を続ける。
『アトラースの発掘作業をしていた調査団の前に、崖の中から突然・・・体長30メートルはあろうかという、巨大な生物が現れました。この生物こそ──世界で初めて観測された、人類の天敵──「ジャガーノート」だったのです。我々はこの未知の生命体を「フームス」と名付けました。ラテン語で「煙」を意味する言葉です』
説明と共に、老人の後ろにセイウチのような生物の写真が映し出される。
解像度が良いとは言えなかったが、大きな白い牙を持っていて、体色はグレーだという事が判る。
尻尾の先が風船のように膨らんでおり、その部分の体表だけが赤くなっている。
「どうにも私には、駆除対象にわざわざ名前をつけてやる精神がわからんのだが・・・私の部下たちなど嬉々として・・・むっ! この卵焼き、美味しい・・・! ハヤトは料理上手だな」
「い、いえいえそんな大したものでは・・・ありがとうございます」
彼女の表情は変わらないが、声の調子は明るい。
『その名の通り、フームスは口から「煙」を吐く生物でした──一酸化炭素と放射性物質を大量に含む「煙」を、です。調査団は・・・瞬く間に全滅しました』
老人の顔の険しさが、増した気がした。
『この常識を超越する生物に対し、急遽、平和維持軍が秘密裏に派遣されましたが──ゆうに一時間を超える機銃掃射、二十を数える地雷の直撃を受けてなお──フームスは倒れませんでした。フームスに限らず、ジャガーノートたちの生命力は、我々が通常の生物に対して考えるそれとは、根本からして違うのです』
一拍置いて、老人は更に続ける。
『最終的に、半径100キロ圏内を封鎖した上で使用された核地雷によって、フームスは消滅しました。そしてこの戦いを経て──未曾有の生物たちの侵略から人類を守るために発足されたのが、Juggernaut’s Aggression Guards Division──通称「JAGD」なのです』
拳を握りしめ、力強くそう口にした──ところで、向かいの席からツッコミが入った。
「・・・とまぁ御大層な名前がついてはいるが、実際のところはこじつけだ。「JAGD」とはドイツ語で「狩り」を意味する単語でな。オーストリア人の初代総局長が地元の言葉を使いたがっただけらしい」
自分の属する組織の裏話を事も無げに口にする彼女──桐生さ・・・じゃなかった。
「アカネさん」は、次は生姜焼きに箸を伸ばしていた。
「意外と俗っぽいところもあるんですね・・・というか、そんな話を一般人にしちゃって大丈夫なんですか・・・?」
チラリと視線を向けた先にあったのは、テーブルの上に置かれた「機密保持誓約書」。
「案ずるな。これは機密情報ではないからな。今までは何につけても機密機密で、誰にも言えない話ばかりだったんだ。「ともだち」との雑談のネタにくらい使わせてもらうさ」
薄く笑って、お椀を傾け味噌汁を口にする。
啜って飲まないあたりに、育ってきた環境の違いを垣間見た気がする。
──アカネさんが、突然うちを訪ねて来たのは、ほんの十分前。
埼玉での一件の後──「目撃したJAGDの兵装については口外しないで欲しい」とすぐ連絡があって、「もちろんです」と返事してはいたんだけど・・・
正式に書類をもらっておきたいとの事で、わざわざアカネさんが来てくれたのだ。
書類にサインしたところで、ちょうど朝食時という事もあり、折角だし・・・と、今こうして食卓についてもらっているという次第だった。
「さすがにジャガーノートについては、どこまで情報を開示するかが決まってなくてな。そっちの話はまだテレビでやってる以上の話はできないんだ」
「い、いえいえそんな・・・話せる範囲で構わないですよ」
山奥で会った時には、「自分については言えない事もある」と口にしていたけど・・・JAGDの方針が変わって、世間にその存在を公にする事になったらしい。
JAGDという組織については、同じくひた隠しにされてきたジャガーノートの存在とともに、連日テレビを賑わしている。
今流れている会見映像も、昨日の時点でハルからSNSで知らされていた。フルバージョンを観るのは今が初めてだけど。
『JAGDでは、ジャガーノートとは即ち「その種のみで人類を滅ぼし得る」生物であるという基準を設けています。一見するととても曖昧な基準ですが、これは、人類の脅威となる生物たちに包括的に対応するためなのです。ジャガーノートは現在までに8種類が発見されており、不確定な観測情報を含めると、更に多いと見ています』
「──とは言え、この条件だけでは、ペスト菌などもジャガーノートとして扱わなければならなくなってしまう。指定するにはもう一つ。「高エネルギー」という未知の力場を持っている事が条件になっているんだ」
向かいからの説明とほぼ同時、テレビにも小さくテロップが出る。
計測技術こそあるが、その正体の一切が不明だという「高エネルギー」。
・・・クロが巨大化してしまった夜、庭に突然入ってきた男は、きっとその高エネルギーを頼りにクロを見つけ出したんだ。
『ジャガーノートたちは、とにかく生命力が強く──二番目に発見された「フェネストラ」も、核兵器による攻撃でようやく倒す事ができました』
テレビに映ったのは、紫色の体をした巨大なタコ。
この怪獣・・・多分、海底で見たあの死体と同じやつだ・・・。
「このタコはゆるい見た目の割に凶暴でな。大きな船を沈めた報告がいくつもある。中世の海の魔物・クラーケンそのものだと言っている連中もいるが・・・まぁ、どうでもいいな」
アカネさんは本当に興味がなさそうに言って、最後の卵焼きを口にした。
彼らが大昔から地球上にいたとすると・・・神話や伝説の怪物たちは、実はジャガーノートだった! というのは、あり得る話だ。
『その後も、ロシア・アルハンゲリスク州に出現した「ウィオラ」、アマゾンの奥地で発見された「メイザ」、インド・マハーラーシュトラ州で集落を襲った「ガラム」・・・次々と世界中で新たなジャガーノートが観測され、その度に、我々JAGDは戦力を増強し、何とかこれらの脅威を退けてきたのです』
雪景色に佇むスミレ色の巨大ネズミに、鬱蒼と茂る森の中で吼える二足歩行の巨大エリマキトカゲ。
そして、艶めいた真っ黒な頭蓋と爪を持つ小型恐竜・・・。
クオリティの高いコラージュでも見せられている気持ちになりかけるが──僕は、知っている。
この世界には、本当にこれらの生物が存在するという事を。
「しかし、君も運がなかったな。ジャガーノートなんてそうそう出遭うモノでもないというのに、まさか親戚の家に行った先でばったりとは」
「あ、あはははは・・・いやぁ~~ホントですよねぇ~~~」
一瞬で乾いた喉に、震える手でコップを握ってお茶を流し込む。
嘘は吐くのも吐かれるのも苦手だけど、この件ばかりはしょうがない。
馬鹿正直に「怪獣を追ってテレポートしました!」なんて言うわけにもいかず、後になってから「親戚に会いに行った」というあまりにも苦しい言い訳でごまかしたのだ。
常識的に考えて、昼間会った後、親戚の家に遊びに行った先で再会するなんてどんな確率⁉
・・・という話なんだけど・・・・・・
「まぁ、そのお陰で君とこうしてもう一度「ともだち」になれたんだ。親戚の方も無事だったと言うし、被害者が0でなかったのは心苦しいが・・・悪い事ばかりでもないさ」
厳しい追求を予想していたのだが、アカネさんは意外とあっさり信じてくれた。
・・・何というか、僕が言うのも烏滸がましいけど、「ともだち」だから信じてくれているんだろうな、というのは肌で感じている。
お陰で、僕の胃痛はすごい事になっている。
『更に、太平洋の海で潜水艦数隻を沈めた「ギアーラ」・・・』
無意識にお腹をさすっていると──テレビには、海の中に佇む黒い影の写真・・・
シルエットからすると、きっとクロが最初に戦ったあのマンタの怪獣に違いない。
『最後に・・・先日、日本に出現したガラムの近似種「ガラムキング」。そして・・・過去に三度観測されながら、その度に忽然と姿を消してしまう謎のジャガーノート・・・「ヴァニラス」』
巨大な黒い爪を持つ怪獣と共に──僕が誰よりも見慣れているであろうネイビーの怪獣が、老人の後ろのモニターに投影された。
「ヴァニラス・・・」
思わず、口にしてしまった。
それが──JAGDから見た──彼女の、名前──。
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