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何かがおかしいーお兄様ver
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正直、可愛い妹に婚約者ができたのはショックだった。
小さな頃からお兄様、お兄様、とくっついてきてそれがすごく可愛くて仕方なかった。俺が家庭教師と勉強してても、アンジェも!と隣でお絵描きしていたり、問題を出されて答えられた時にお兄様すごーい!と笑顔でパチパチと手を叩いてくれたりと、本当に本当に可愛いかった。
始終くっついてきたから、ご飯も食べさせて、一緒に遊んで、一緒に寝て。え?シスコン?どうとでも言ってくれ。
母上からは、貴方も妹離れしないと恋人が出来ないわよ、と呆れられていたほどだった。
余談だが、恋人が出来ないわけではない。アンジーが泣くかな。と思って言ってないだけだ。
結婚式は、来年にしてもらった。
まだ知り合ったばかりなのでお互いのことを知る準備期間をということとルーブル家の息子がまだまだ未熟で父親について勉強中だということで、ぜひ来年…と向こうの家に提案した。
かなり無理矢理。
貴族同士の結婚なんざ顔も知らない人との結婚なんて珍しくないし、婚約が決まってからすぐに結婚式を挙げるよがほとんどだ。
でも妹にはまだ家にいて欲しいしできるならまだ結婚してほしくない、と家の皆で意見が合致し、団結して来年!と無理を通した。
ー今ではそれが一番の幸いだった。
初めに気付いたのは俺だった。
婚約してから3ヶ月ほどのこと。
俺が剣の稽古をしようと朝日が昇ると同時に起きた。稽古は毎日しており、時間も早いためメイドには自分達の仕事を優先してほしいから誰も来なくていい、と言っている。
簡単な洋服に着替え、水をもらおうと厨房に寄ると妹が部屋の明かりをつけずに、手元の明かりだけで、せっせとクッキーを作っていた。
婚約者と会うときはいつもクッキーやらケーキやら、何かしらお菓子を作っていた妹なので、今日も会うのか、と少し今日に嫉妬を含んで言ってしまった。
しかし天使な妹は嫌味とヤキモチに気付かず、今日はユーリ様だけじゃないかも知れないので、色んな種類を焼いているんです!好みがわからないので…お兄様は剣のお稽古ですか?おひとついかが?と明るい笑顔で言われた。眩しい。朝日より輝いている。
誰への配慮か知らないがなんて素敵な心遣い。さすが妹。my 天使
それはメイド達にも分けておあげ俺は一つだけもらおうかな、と言うとすばやくお茶がでてきた。
oh my 天使。しかも適温。感無量。
そうして出掛けたのが昼前だったはずだ。
帰ってきたアンジーに朝のお礼を言うと、お口に合って嬉しいわ少し疲れてしまったの部屋で休んでも構わないかしら?と微笑んだ。
すぐに、とメイドがベットの準備をしに行くと、妹は部屋に戻って行った。
その時、すでに違和感を感じた。その微笑みは社交界でしか見せない作り物の笑顔だったから。
なぜ、笑顔を作っているかが疑問だったが、その時は、疲れているって言っていたなと自己完結してしまった。
それからの妹は婚約者と会う度に元気をなくしていき、食欲もだいぶ落ちた。食事を促してもスープしか喉を通らないみたいで、見るからに痩せ細っていった。
何が何でもおかしい、前まで婚約者と会う度に輝いていった妹が、なぜこんなに消耗しているのだ。
俺は父上に報告し、また調査を開始した。
そして、発覚する。
小さな頃からお兄様、お兄様、とくっついてきてそれがすごく可愛くて仕方なかった。俺が家庭教師と勉強してても、アンジェも!と隣でお絵描きしていたり、問題を出されて答えられた時にお兄様すごーい!と笑顔でパチパチと手を叩いてくれたりと、本当に本当に可愛いかった。
始終くっついてきたから、ご飯も食べさせて、一緒に遊んで、一緒に寝て。え?シスコン?どうとでも言ってくれ。
母上からは、貴方も妹離れしないと恋人が出来ないわよ、と呆れられていたほどだった。
余談だが、恋人が出来ないわけではない。アンジーが泣くかな。と思って言ってないだけだ。
結婚式は、来年にしてもらった。
まだ知り合ったばかりなのでお互いのことを知る準備期間をということとルーブル家の息子がまだまだ未熟で父親について勉強中だということで、ぜひ来年…と向こうの家に提案した。
かなり無理矢理。
貴族同士の結婚なんざ顔も知らない人との結婚なんて珍しくないし、婚約が決まってからすぐに結婚式を挙げるよがほとんどだ。
でも妹にはまだ家にいて欲しいしできるならまだ結婚してほしくない、と家の皆で意見が合致し、団結して来年!と無理を通した。
ー今ではそれが一番の幸いだった。
初めに気付いたのは俺だった。
婚約してから3ヶ月ほどのこと。
俺が剣の稽古をしようと朝日が昇ると同時に起きた。稽古は毎日しており、時間も早いためメイドには自分達の仕事を優先してほしいから誰も来なくていい、と言っている。
簡単な洋服に着替え、水をもらおうと厨房に寄ると妹が部屋の明かりをつけずに、手元の明かりだけで、せっせとクッキーを作っていた。
婚約者と会うときはいつもクッキーやらケーキやら、何かしらお菓子を作っていた妹なので、今日も会うのか、と少し今日に嫉妬を含んで言ってしまった。
しかし天使な妹は嫌味とヤキモチに気付かず、今日はユーリ様だけじゃないかも知れないので、色んな種類を焼いているんです!好みがわからないので…お兄様は剣のお稽古ですか?おひとついかが?と明るい笑顔で言われた。眩しい。朝日より輝いている。
誰への配慮か知らないがなんて素敵な心遣い。さすが妹。my 天使
それはメイド達にも分けておあげ俺は一つだけもらおうかな、と言うとすばやくお茶がでてきた。
oh my 天使。しかも適温。感無量。
そうして出掛けたのが昼前だったはずだ。
帰ってきたアンジーに朝のお礼を言うと、お口に合って嬉しいわ少し疲れてしまったの部屋で休んでも構わないかしら?と微笑んだ。
すぐに、とメイドがベットの準備をしに行くと、妹は部屋に戻って行った。
その時、すでに違和感を感じた。その微笑みは社交界でしか見せない作り物の笑顔だったから。
なぜ、笑顔を作っているかが疑問だったが、その時は、疲れているって言っていたなと自己完結してしまった。
それからの妹は婚約者と会う度に元気をなくしていき、食欲もだいぶ落ちた。食事を促してもスープしか喉を通らないみたいで、見るからに痩せ細っていった。
何が何でもおかしい、前まで婚約者と会う度に輝いていった妹が、なぜこんなに消耗しているのだ。
俺は父上に報告し、また調査を開始した。
そして、発覚する。
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