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そして私たちは
これから 5
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ユーリ!どいて!とマリー様の声がして、あの人の脇から目が合った。あの子はさっきとは比べものにならないほど血に濡れていて、そしてまだ目が殺意に溢れていた。
そして、血まみれのナイフと床ににボトボトと落ちる大量の血液に、目を剥いた。
またこちらに目掛けてナイフを繰り出そうとするのを、あの人が身体で塞いだ。
なぜ、なぜなのよーー!とあの子の声がする。
ユーリの身体がもう一度揺れた。
そして、また床に溜まりが増える。
衝撃的な現状に、耳が塞がり音が遠く聞こえる。
その代わり自分のドクドクドクー、と心臓の音がすごい速さで脈打ってるのが聞こえる。
なぜ目の前のこの人は私の前にいるのかしら
なぜこの人は動かないの
でも、これだけは分かる。
小刻みに揺れてるのは、私を守るために、受け止めてくれているから。
ー何を、この人は何をしているのだろうか、。
涙が溢れて、嗚咽が漏れる。
やめて、やめて、私の前から離れて、
でないと、貴方がー。
白のジャケットの端からに、ジワリ…と赤いシミができる。そのシミがだんだん広がってくるのが見えて、思わず手を伸ばして、その背中に触れた。
いや、いやよ。
その赤いシミが広がるのを止めたくて、どうしたらいいのか分からなくて。
涙が邪魔で。
もうジャケットは白ではなく赤で。
ー私は、また泣いているだけなの?
部屋中に響いている声が耳に戻ってくる。
執事の怒号と兵の静止する声。
メイドの悲鳴や、誰かが駆けつける声。
小さく声を出して、声と背中を握りしめている指がみっともなく震えていることが分かる。
そして、ぎゅっと手を握りしめた。
ーみっともなくて何が悪い
これまでの私の方が余程みっともなかった
「おやめなさい!!!マリー・ジェノ・クラベル!」
まだ声が震えている。
でも、それでも。
執事の声や、ユーリ様の微かな揺れが止んだ。その隙にユーリ様の背中から出ようとするも、ユーリ様が右手で制してきた。
その手をソッと握り、下におろした。
そして、執事と兵に抑えられているも未だに刃物を手に持つ少女を見た。
そこにいるのは深窓の令嬢といわれた人ではなく、獣のようだった。
唇を噛んだのかそれとも口腔内か口からだらだらと出血しており、また皮膚も打ち付けたのか赤黒く変色していた。
息を荒げて、目が、私を見つけたとギラついていた。
手は布で、ナイフと手を固定しており明らかに刺した勢いで柄の部分から少しずれ、刃の根元で自身の手を切っている様子が伺えた。それでもなお、握ることをやめない。
その強い意志と殺意に軽く身震いする。
ーなぜそこまで、貴女はするのですか。
その時私の横で、あの人が膝をついた。
それを横目で見て、その惨状に、思わず縋り付きたくなる。息はある。
ごめんなさい、本当にごめんなさい、私を庇ったばっかりに。
でも、先にすることがある。
大きく息を吸い、メイドに命じる
「……今すぐ手当てを。医師を呼んできて」
呼んでおります、すぐにきます!と返事を聞いて、その仕事の早さに心が温まる。
そな場にいる家令達の体を少しでもほぐせるように微笑んだ。
私の笑みを見て、みんなの強張りすぎた身体が少しだけ動きが良くなるのが分かる。
「では、マリー様。お話を。」
そして、血まみれのナイフと床ににボトボトと落ちる大量の血液に、目を剥いた。
またこちらに目掛けてナイフを繰り出そうとするのを、あの人が身体で塞いだ。
なぜ、なぜなのよーー!とあの子の声がする。
ユーリの身体がもう一度揺れた。
そして、また床に溜まりが増える。
衝撃的な現状に、耳が塞がり音が遠く聞こえる。
その代わり自分のドクドクドクー、と心臓の音がすごい速さで脈打ってるのが聞こえる。
なぜ目の前のこの人は私の前にいるのかしら
なぜこの人は動かないの
でも、これだけは分かる。
小刻みに揺れてるのは、私を守るために、受け止めてくれているから。
ー何を、この人は何をしているのだろうか、。
涙が溢れて、嗚咽が漏れる。
やめて、やめて、私の前から離れて、
でないと、貴方がー。
白のジャケットの端からに、ジワリ…と赤いシミができる。そのシミがだんだん広がってくるのが見えて、思わず手を伸ばして、その背中に触れた。
いや、いやよ。
その赤いシミが広がるのを止めたくて、どうしたらいいのか分からなくて。
涙が邪魔で。
もうジャケットは白ではなく赤で。
ー私は、また泣いているだけなの?
部屋中に響いている声が耳に戻ってくる。
執事の怒号と兵の静止する声。
メイドの悲鳴や、誰かが駆けつける声。
小さく声を出して、声と背中を握りしめている指がみっともなく震えていることが分かる。
そして、ぎゅっと手を握りしめた。
ーみっともなくて何が悪い
これまでの私の方が余程みっともなかった
「おやめなさい!!!マリー・ジェノ・クラベル!」
まだ声が震えている。
でも、それでも。
執事の声や、ユーリ様の微かな揺れが止んだ。その隙にユーリ様の背中から出ようとするも、ユーリ様が右手で制してきた。
その手をソッと握り、下におろした。
そして、執事と兵に抑えられているも未だに刃物を手に持つ少女を見た。
そこにいるのは深窓の令嬢といわれた人ではなく、獣のようだった。
唇を噛んだのかそれとも口腔内か口からだらだらと出血しており、また皮膚も打ち付けたのか赤黒く変色していた。
息を荒げて、目が、私を見つけたとギラついていた。
手は布で、ナイフと手を固定しており明らかに刺した勢いで柄の部分から少しずれ、刃の根元で自身の手を切っている様子が伺えた。それでもなお、握ることをやめない。
その強い意志と殺意に軽く身震いする。
ーなぜそこまで、貴女はするのですか。
その時私の横で、あの人が膝をついた。
それを横目で見て、その惨状に、思わず縋り付きたくなる。息はある。
ごめんなさい、本当にごめんなさい、私を庇ったばっかりに。
でも、先にすることがある。
大きく息を吸い、メイドに命じる
「……今すぐ手当てを。医師を呼んできて」
呼んでおります、すぐにきます!と返事を聞いて、その仕事の早さに心が温まる。
そな場にいる家令達の体を少しでもほぐせるように微笑んだ。
私の笑みを見て、みんなの強張りすぎた身体が少しだけ動きが良くなるのが分かる。
「では、マリー様。お話を。」
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