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あいつは可愛いバカだー第三者から見た2限目のその後ー
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結局半袖を着て体育してるのは黒川君だけだった。
ヒートテックみたいな黒い薄い長袖を中に着てるみたいだけど絶対寒いはず。だって私も長袖きて、体操服半袖と長袖着てても寒いし。
周りは微笑ましく見ているも、空気読めないあいつは、見てるだけでさみー!と言って、黒川君にグーで殴られてた。
香苗が横で、ごめーん、陽ちゃん!と叫ぶと黒川君は見るなって言うそぶりで手をしっしっと振った。
「ごめんね、陽ちゃん、寒かったでしょ…」
香苗が、体操服明日洗って返すね、と申し訳なさそうにホットミルクティの缶を差し出す。
先に教室戻っててって言ったのはこれか。
その缶をみて、黒川君はいらねぇ、と眉をひそめた。
「もらってよ、身体暖かくなるよ!」
ほらほら~と机の上で缶を右に左に揺らす。
笑顔の香苗を缶越しに黒川君は肘をつきながら見つめる。
「お前の方が冷てえ」
空いてる方の手で香苗の頭を撫でて、体育でくくっていた髪の毛を解く。その流れで当たってしまったとばかりに、頬を手の甲で撫でて行く。
後ろから見てて思わず唾を飲み込んでしまった。
(これは、や、やばいね…黒川君、なんか)
やらしい。
香苗が気持ちよさそうに目を細めてるのも、なんかやらしい。
当たり前なのか、この2人にとってはこの程度の触れ合いは当たり前なのか。
(あの子も計算なのかしら。計算だったらー)
「おーい、黒川!お弁当ここで食べるー?!学食いくかー?」
私の隣のやつが、黒川君の後ろから、頭にかじりついた。
こいつは空気が読めないのか。いや、こいつの周りに空気なんかないのかもしれない、じゃあ息はどうしてるのか、エラだ。あいつに口呼吸は勿体無い、エラ呼吸だ。
思わず取り乱した思考になっていると、黒川君も怒ったみたいだ。
ゴゴゴゴ…と効果音付けるならそんな音。
そりゃそうだよね、邪魔されて怒らないのは黒川君じゃない。
「うわっ、あっちーよ、まじであっちー!」
熱々の缶をあいつの頬にくっつける。冷えた体には買ってきたばかりのホット缶は激熱だ。しかもうちの自販機はプラス1度、を売りにしてる。
熱い熱いと連呼しながら香苗にヘルプー!と手を伸ばすあいつの手を私が叩き落す。
でも、その缶は香苗にあげたやつじゃないっけ?
黒川君も気づいたみたいで、カーディガンの袖で缶を拭く。
「これは後で飲む。香苗、来い」
えー!俺放置なの?!
と頬を真っ赤にしたやつは放って、黒川君は香苗の腕を取り、廊下に出た。
香苗はえっ、どこ行くの?と聞いていたが、教室中の私達は目的はわかっている。
あいつも、俺いちごみるくね~!と言ってるし。
ついでに私もホットレモンティーと言っておく。
お弁当を食べている私達の机の上に、少しだけぬるくなった缶が置いてあるのは、黒川君のおごり。
ヒートテックみたいな黒い薄い長袖を中に着てるみたいだけど絶対寒いはず。だって私も長袖きて、体操服半袖と長袖着てても寒いし。
周りは微笑ましく見ているも、空気読めないあいつは、見てるだけでさみー!と言って、黒川君にグーで殴られてた。
香苗が横で、ごめーん、陽ちゃん!と叫ぶと黒川君は見るなって言うそぶりで手をしっしっと振った。
「ごめんね、陽ちゃん、寒かったでしょ…」
香苗が、体操服明日洗って返すね、と申し訳なさそうにホットミルクティの缶を差し出す。
先に教室戻っててって言ったのはこれか。
その缶をみて、黒川君はいらねぇ、と眉をひそめた。
「もらってよ、身体暖かくなるよ!」
ほらほら~と机の上で缶を右に左に揺らす。
笑顔の香苗を缶越しに黒川君は肘をつきながら見つめる。
「お前の方が冷てえ」
空いてる方の手で香苗の頭を撫でて、体育でくくっていた髪の毛を解く。その流れで当たってしまったとばかりに、頬を手の甲で撫でて行く。
後ろから見てて思わず唾を飲み込んでしまった。
(これは、や、やばいね…黒川君、なんか)
やらしい。
香苗が気持ちよさそうに目を細めてるのも、なんかやらしい。
当たり前なのか、この2人にとってはこの程度の触れ合いは当たり前なのか。
(あの子も計算なのかしら。計算だったらー)
「おーい、黒川!お弁当ここで食べるー?!学食いくかー?」
私の隣のやつが、黒川君の後ろから、頭にかじりついた。
こいつは空気が読めないのか。いや、こいつの周りに空気なんかないのかもしれない、じゃあ息はどうしてるのか、エラだ。あいつに口呼吸は勿体無い、エラ呼吸だ。
思わず取り乱した思考になっていると、黒川君も怒ったみたいだ。
ゴゴゴゴ…と効果音付けるならそんな音。
そりゃそうだよね、邪魔されて怒らないのは黒川君じゃない。
「うわっ、あっちーよ、まじであっちー!」
熱々の缶をあいつの頬にくっつける。冷えた体には買ってきたばかりのホット缶は激熱だ。しかもうちの自販機はプラス1度、を売りにしてる。
熱い熱いと連呼しながら香苗にヘルプー!と手を伸ばすあいつの手を私が叩き落す。
でも、その缶は香苗にあげたやつじゃないっけ?
黒川君も気づいたみたいで、カーディガンの袖で缶を拭く。
「これは後で飲む。香苗、来い」
えー!俺放置なの?!
と頬を真っ赤にしたやつは放って、黒川君は香苗の腕を取り、廊下に出た。
香苗はえっ、どこ行くの?と聞いていたが、教室中の私達は目的はわかっている。
あいつも、俺いちごみるくね~!と言ってるし。
ついでに私もホットレモンティーと言っておく。
お弁当を食べている私達の机の上に、少しだけぬるくなった缶が置いてあるのは、黒川君のおごり。
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