神様の桃幻郷

くまだんご

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第二章 影

第8話 アヤメ

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ソルフィ「女の子!!」
少女であった。
桜「ッ!誰だ…っ。お前!」
「…。」

ソルフィ「桜にそっくり!髪ほどいたらほとんど一緒じゃない!?」
桜「…。確かに。」
ガンッ!! 少女は桜を弾き飛ばした
「…。不意打ちしたのに、どちらも倒せなかった…。強いな…」
桜「…何をぶつぶつ言ってんのっ!」
少女に向かって刀を振るう
桜「奥義!【白滝!!】」
「…」

桜は力強く刀を振った
だが、彼女の姿はなかった

桜「っ!いない…!」
そう、探していると…
「後ろですよ…」
桜「っ!?」

ガンッ!! 
刀同士がぶつかり合った
桜「っ!」
攻撃を抑えた
「(止めたか…。意外と速いな)」

ソルフィ「(あいつ今…桜の影の中から出てきた…。)さくっ!」
その瞬間…!
バシッ!
ソルフィ「んんッ!」
ソルフィは背後から何か布に縛られた
ソルフィ「(なにこれ!!)ンンンッ!!」
桜「っ!ソルフィ!」
どぷっ…
妖怪がソルフィの影から…
一つ目の妖怪「こいつのほうが倒しやすそうだな。アヤメー。お先ー」
「グロブ…。また、勝手に…」
桜「っ!まてっ!」

グロブ「ばいばーい」
ソルフィ「ンッ!!」
ズズズッ…。影の中へ引きずり込まれた…

桜「っ!」
「…」
桜「…。よくよく考えたら、ソルフィなら大丈夫か」
「え?」
良く解らないが何処からかそんな自信が沸いてきた

…………………
ソルフィ「ハァッ!!」
グロブ「ぐおっ!!」
グーパンチ。
ソルフィ「たくっ!この包帯なんなのよ!」
グロブ「いてて…。結構強い…」
案の定、大丈夫でした。

……………………………………。
桜「ハァッ!!【水神!!】」
ガンッ!!
「っ!あなた…さっきの子のこと信用しているんですか?」
桜「信用ってか、ソルフィ私より強いし問題ないだろって」
「…。そうですか…。ハァッ!」
フッ!!
桜「っ!」
高く…!打ち上げられた…!
桜「(っ!速く着地を…!)」

「…奥義!」
少女は刀を構え、なにか仕掛けようとしていた。
桜「っ!まずいっ!奥義!【水壁っ!」
「【大蛇斬!】」

桜「っ!!」
バキバキバキッ!! 大蛇の様な斬撃が桜を襲う
刀の一振りで階段をえぐり桜は塀まで吹っ飛ばされた
桜「っ…!(防御が間に合わない…!)」
「次で終わらせます。奥義…【雲外鏡】」
桜「っ!」

奥義!【水しぶき!】
バシャンッ! 刀を壁に当てた。
その振動でそこから動いた
「っ!(避けられた…?今の状況で…?)」
桜「はぁ…。(死ぬかとおもった…!)」
「大蛇を喰らって動けたのか…。」
影の奥義…桜が使う水とは違い、不意打ちや敵の無力化、殺傷力の高い技が揃っている。
例えば、さっき撃たれた奥義【雲外鏡】。斬られたものは異空へと姿を消す。一撃技である。

桜「…!よっ」
立ち上がる…再び刀を構え攻撃する体制を取る

「…。(大蛇を喰らっても、無力化できない人間…。見た感じ限界のはずだが…あの闘志…諦めないと言う顔…。私とは逆だな…。)」
『アヤメなら大丈夫よ!』
「覚悟を決めるか…」
(彼女からはまだ…底なしの妖気が見える…)」

地面を蹴り、一気に距離を積める…!
桜「奥義!!【白滝!!】ハァッ!」
「…!妖力!【影飛び!!】」
彼女姿が再び何処かへ消えた。
桜「っ!(また、後ろに来る!)」
桜は急いで方向を変え始めた…!
アヤメは影から出る瞬間に刀を振った…!
「(この速さなら…!)ハァッ!」
しかし
桜「っ奥義!!【水中花ッ!!】」
桜は一瞬でその動き見極めアヤメの攻撃を受け止めた…!
ガンッ!!

桜「ハァァッ!!」
「っ!(まずい…!)ハッ!」
ッ!!
桜「ぬっ!」
「くっ!」
お互い弾き飛ばされた

桜「…!(決められなかったか…!!)」
「(少し…ヒヤッとした…。)」

『ねぇアヤメ?どうして影の奥義がそんなに嫌いなの?』

刀を構える。
「ふぅー…。」
(この技ならば決められるか…)
刀に妖気を溜める…

「影流…奥義…!」
(斬れば…解る!)
「秘伝!【八岐大蛇…!!】」
刀に纏わせた妖気が8頭の蛇を作り桜へ襲ってくる…!

………………………!!!!
桜「…は」

男の声『奥義は攻撃だけを磨いても意味はないんじゃ…!身を守る奥義…。避けることに特化した奥義…。全てを使いこなすものこそ水の奥義の使い手じゃ』

桜「…!!!奥義!!【八重霞!!!】」
霞が立ち込めた。
「っ!(視界がっ…!)っ!」
ドンッ!
刀を振ったが刀は地面に当たっただけだった…
「(消えた…!こんな量の霧…妖気からどうやって…!)」
フゥッ…
桜「…身を隠す奥義…。八重霞…」
「っ!」
ブンッ! 刀を振る…!
「っ…!」
また、外れた。
「(....。今ので、大蛇は残り…4回…。
奴の姿を確認して、まとめて大蛇を使うか…。)」
ブワァッ!!
桜が現れた…!
「ハァッ!!」
刀で斬ると桜の姿は霞の中へ溶けるように消えていった
「(っ!虚像…!?)」

バッ!
桜「…!」
本物は後ろにいた…!

「っ!」
桜「奥義!【水神…!!】」

(影の奥義が嫌いな理由…?)
「ハァァッ!!【八岐大蛇ッ!!!】」
ガッ!
桜の肩へ刀を振る…!

桜「っ…!ハァッ!」
ッ!
「(っ腹に…!)」
(カカオ様…)桜「ハァァァッ!!!!」
「っ!」
(…そんなの…決まってるじゃないですか…)
ザンッ…!

………………
……
奥義…。
私にとって…奥義とは復讐の道具…。
人殺しの道具。
「ぁっ…」
女「キャァァッーーー!!人殺し!!人殺しぃぃーーッ!!!」
人殺し…。
男「お前は人を殺す為に産まれたのだ…」
なぜ、私がそんなこと…。もう、やりたくありません…
男「やりたくない?!なにを言っている…?人殺しの才能以外にお前に何がある?」
…。私は…
男「黙って従ってろ…!女として、役に立たないお前には人殺しで金を稼ぐのがお似合いだ…!」
女A「うふふふ…」
女B「笑っちゃ可哀想よ…?…。うふっ!うふふっ…!」
女C「アハハハハッ!アハハッ!」
こんな奴ら…
………もう、顔も思い出したくない…………
…………………………………………………
雨の日だった…また、人に恨まれに外へ出ていた。
ザァーーー…。
雨がうるさい…目に染みる…。
ザッ…ザッ…ザッ…
「ねぇねぇ!お姉さん!」
…?
見たことない髪色の女性が私に話し掛けてきた。
誰だ…ずっと笑顔の何も解らない女性だった…
「どうしたんだい?目から涙なんか流して」
涙…?ッ!私に涙なんて…!
「“りんや”に話してごらん?まぁ、言いたくなければ好きにすればいい」
………。私は…

…………
………
……

階段はボロボロになっていた。
その中に二人は倒れていた。
「…。負けた。」
彼女は床に仰向けになって空を見上げる
薄暗い、じめっとした空…
「(申し訳ありません…カカオ様…)」

ゴロッ…
桜「あぁっ…。疲れたっ!」
瓦礫をどかして起き上がってきた。
「…。あなたはなんの為に刀を振りますか?」
桜「ん?なんの為って?」
「…人を守るためですか?」
桜「…。そんなんじゃないよ~。自分の為!」
「自分の為…?」
桜「自分が戦いたいから刀を振るし…!あと、刀でダウンさせても、死なない奴がごろごろいるから~?結構ラフに…」
「…そうですか。…そんな…心配になっちゃうような考え…」
桜「ん?なんか言った?」
「いいえ…。」
桜「さてと…ソルフィを探しに行くかな…」
「…でしたら、上に向かったほうが良いですよ」
桜「上?ありがとう!えぇっと…。あれ?名前聞いてなかったけ?」
「あぁ…名乗っていませんでしたね…。私の名前は“影乃アヤメ”です。」
桜「…。んじゃ、ありがと!アヤメ!じゃぁ!」
コツ!コツ!コツ!コツ!
桜は階段を上がって行った。
アヤメはそんな桜の背中を見てなんだか清々しく思うようだ…。
アヤメ「…。良い気分ですね…。」
アヤメ(自由なあなたが羨ましいです)
         「続く」
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